オンラインCiRAツアー2021【Part2】財団の意義プレゼン編

京都大学iPS細胞研究財団
15 Aug 202114:18

Summary

TLDR京都大学iPS細胞研究財団は、京都大学iPS細胞研究所の研究を産業化するための組織です。彼らは、効率的な医療用細胞の製造方法や品質評価技術を開発し、公益財団法人として、医療用iPS細胞を製造、保管、評価し、非営利機関には無償、企業には低価格で提供しています。また、FiT施設を運営し、iPS細胞の製造と品質試験を行う一方で、将来的には自動化を通じて細胞製造の効率化と低価格化を目指しています。

Takeaways

  • 🏫 京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の運営は、京都大学iPS細胞研究財団が引き継いでおります。
  • 🌐 財団の英語名はCiRA Foundationで、略称はCiRA_F(サイラ・エフ)です。
  • 📊 財団は、効率的な医療用細胞の製造方法や技術を産業化するための研究を行っています。
  • 🔗 財団は公益財団法人として、医療用iPS細胞の製造、保管、品質評価などの技術を産業界に提供しています。
  • 🆓 財団は大学などの非営利機関には無償、企業などの営利機関には低価格でiPS細胞を提供しています。
  • 🏢 FiT施設は、再生医療用のiPS細胞の製造や品質試験を行う場所です。
  • 🔬 iPS細胞ストックプロジェクトでは、移植時に免疫拒絶反応が起きにくい細胞型の組み合わせを持つドナーさんを特定し、iPS細胞を製造・ストックしています。
  • 🧬 2022年にはゲノム編集を施した医療用細胞のストックの提供を開始予定であり、現在準備中です。
  • 👤 my iPSプロジェクトは、患者自身の血液からiPS細胞を作り、それを治療に適した細胞へと変化させて移植することを目指しています。
  • 🏥 2025年4月までに、my iPSプロジェクトの拠点を大阪の中之島に置くことが決定し、展示や見学ルートを整備予定です。

Q & A

  • 京都大学iPS細胞研究財団はどのような組織ですか?

    -京都大学iPS細胞研究財団は、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の研究をサポートする公益財団法人です。

  • 財団が運営しているFiT施設とは何ですか?

    -FiT施設は、医療用iPS細胞の製造や品質試験を行う施設であり、財団が運営しています。

  • iPS細胞技術の医療応用において、財団はどのような役割を担っていますか?

    -財団は医療用iPS細胞の製造、保管、品質評価などの技術を産業界に橋渡しする役割を担っています。

  • 財団が提供するiPS細胞はどのようにして製造されていますか?

    -財団では、効率のよい医療用細胞の製造方法に関する技術を産業化につなげる研究が多く行われており、製造管理室からモニタリングされています。

  • my iPSプロジェクトとはどのようなものですか?

    -my iPSプロジェクトは、患者自身の血液からiPS細胞を作り、それを治療に適した細胞へと変化させて移植することを目指すプロジェクトです。

  • iPS細胞ストックプロジェクトとはどのようなものですか?

    -iPS細胞ストックプロジェクトは、移植時に免疫拒絶反応が起きにくいとされる特殊な細胞の型を持つドナーさんからのiPS細胞を製造し、ストックを保有するプロジェクトです。

  • 財団が製造するiPS細胞はどのような基準で提供されていますか?

    -財団は、大学などの非営利機関には無償、企業などの営利機関には低価格でiPS細胞を提供しています。

  • my iPSプロジェクトの拠点はどこに設立される予定ですか?

    -my iPSプロジェクトの拠点は、2025年4月までに大阪の中之島に設立される予定です。

  • 財団が提供するiPS細胞は現在どのような研究や臨床試験で使用されていますか?

    -財団が提供するiPS細胞は、研究や臨床試験で使用されており、例えば水疱性角膜症の治療や血小板減少症の治療に使われています。

  • 新型コロナウイルス感染症の研究において、財団はどのような活動を行っていますか?

    -財団は、新型コロナウイルス感染症から回復した方から提供された血液からiPS細胞を樹立し、研究機関や企業に無償で提供することで、感染症のメカニズムの解明や治療法の開発を支援しています。

Outlines

00:00

🏥 京都大学iPS細胞研究財団の紹介

京都大学iPS細胞研究財団(CiRA_F)は、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)から運営を引き継いだ組織です。財団は、iPS細胞の製造、ストック、品質評価などの技術を産業界に橋渡しする役割を担っています。研究では、効率のよい医療用細胞の製造方法を開発し、再生医療の分野への参入を促進しています。また、財団は再生医療用のiPS細胞を非営利機関には無償、営利機関には低価格で提供しています。

05:00

🔬 FiT施設と製造管理室の役割

FiT施設は、iPS細胞の製造や品質試験を行う場所で、京都大学iPS細胞研究財団が運営しています。製造管理室では、製造環境の温度湿度や細胞培養機械を24時間監視、記録し、異常が発生した際には管理者に即時通知するシステムがあります。これらの施設は、iPS細胞の品質を保証し、患者への安全な提供に貢献しています。

10:04

🧬 iPS細胞ストックプロジェクトとmy iPSプロジェクト

京都大学iPS細胞研究財団は、iPS細胞ストックプロジェクトを進めており、免疫拒絶反応が起きにくい細胞型の組み合わせを持つドナーさんからiPS細胞を製造し、ストックしています。また、ゲノム編集を施した医療用細胞のストックも提供予定です。さらに、my iPSプロジェクトでは、患者自身の血液からiPS細胞を作り、その治療に適した細胞へと変化させて移植することを目指しています。これにより、免疫拒絶反応のリスクを最小限に抑えながら、患者に合わせたオーダーメイドの細胞を提供することが可能となります。

🌐 財団の活動と未来の展望

京都大学iPS細胞研究財団は、大阪の中之島にmy iPSプロジェクトの拠点を置くことを決定し、展示や見学ルートを整備する予定です。また、財団が製造するiPS細胞ストックは、研究や臨床研究治験で使用されており、水疱性角膜症の患者への移植や血小板減少症の患者への血小板輸血治験など、多岐にわたる医療への応用が見込まれています。新型コロナウイルス感染症からの回復者からのiPS細胞を研究機関や企業に無償提供し、発症メカニズムや治療法の開発に貢献しています。財団は、これからも研究所と協力しながら、iPS細胞技術の研究と医療への応用を進めていきます。

Mindmap

Keywords

💡FiT

FiTは、ビデオの冒頭で紹介される施設の略称で、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)からの技術を産業界に応用するための施設です。FiTは、iPS細胞の製造や品質評価など、再生医療のための技術開発とその実践的な応用が行われている場所を指しています。ビデオのテーマは、このFiT施設を通じて、iPS細胞技術の医療応用を促進し、患者に届けるための取り組みを説明しています。

💡iPS細胞

iPS細胞(誘導多能干细胞)は、自分たちの体から採取した細胞を用いて作ることができる万能性を持つ細胞です。ビデオの中では、iPS細胞が病気の治療や再生医療の鍵となる技術と位置づけられており、その製造や品質評価が京都大学iPS細胞研究財団の主な活動の一つとなっています。

💡CiRA Foundation

CiRA Foundationは、京都大学iPS細胞研究財団の英語名であり、略称はCiRA_Fとされています。ビデオの中では、この財団が京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の研究成果を産業界や医療現場に橋渡しする役割を果たしていると説明されています。

💡再生医療

再生医療は、組織や器官の再生を通じて病気の治療や身体機能の回復を目指す医療の分野です。ビデオでは、iPS細胞技術が再生医療において重要な役割を果たし、特定の病気の治療や医療用の細胞の製造に使用されると強調されています。

💡ゲノム編集

ゲノム編集は、DNAの特定の部分を修正または変更する技術です。ビデオでは、ゲノム編集を施したiPS細胞のストックの提供が2022年に開始される予定であり、この技術が再生医療や病気治療において大きな進展をもたらす可能性があると示唆されています。

💡my iPSプロジェクト

my iPSプロジェクトは、患者自身の血液からiPS細胞を作り、その細胞を治療に適した形に変えて移植する医療手法を目指すプロジェクトです。ビデオの中では、このプロジェクトが免疫拒絶反応のリスクを最小限に抑えながら、患者に 맞춤형の医療を提供する試みと位置づけられています。

💡細胞製造

細胞製造は、iPS細胞や他の細胞を大量に培養し、医療や研究のために使用するプロセスです。ビデオでは、細胞製造の自動化や効率化が、my iPSプロジェクトにおいて重要なテーマとされており、患者に迅速かつ安価に細胞を提供するためです。

💡移植

移植は、器官や細胞を患者の体内に移し込む医療行為です。ビデオの中では、iPS細胞の移植が、特定の病気の治療や身体機能の回復に役立つと説明されています。また、移植する際の免疫拒絶反応についても触れられており、それを避けるための取り組みが行われているとされています。

💡免疫拒絶反応

免疫拒絶反応は、移植された器官や細胞が受けた者の免疫系に認識され、攻撃を受ける現象です。ビデオでは、my iPSプロジェクトが患者自身の細胞を用いた治療を通じて、この免疫拒絶反応のリスクを最小限に抑えることを目指していると説明されています。

💡医療用iPS細胞ストック

医療用iPS細胞ストックとは、医療や研究のために使用されるiPS細胞の保存された在庫です。ビデオの中では、このストックが、移植や研究に使用されるだけでなく、特定の病気の治療や再生医療の分野での応用が期待されています。

Highlights

京都大学iPS細胞研究所から運営を引き継いでおります

京都大学iPS細胞研究財団は公益財団法人として活動

財団は効率のよい医療用細胞の製造方法を研究

財団は再生医療用のiPS細胞を無償または低価格で提供

財団は医療用iPS細胞の製造や保管、品質評価技術を産業界に橋渡し

FiT施設は再生医療用のiPS細胞を製造・品質試験を行う

製造管理室では製造エリアの様子を24時間監視

iPS細胞ストックプロジェクトは日本人40%の免疫タイプをカバー

2022年にはゲノム編集医療用細胞のストック提供を開始予定

my iPSプロジェクトは患者自身のiPS細胞を治療に使用

my iPSプロジェクトはオーダーメイド方式でiPS細胞を提供

自動培養技術を用いて細胞製造の時間とコストを削減

my iPSプロジェクトの拠点を大阪の中之島に置く

iPS細胞ストックは研究や臨床研究で使用されている

新型コロナウイルス感染症の研究にもiPS細胞が使用されている

財団は研究用iPS細胞ストックを50プロジェクト58機関に提供

臨床用iPS細胞ストックは27プロジェクト28機関に提供

Transcripts

play00:01

よろしくお願いいたします

play00:03

今まさにご覧いただいたFiTという 施設なんですけれども

play00:09

京都大学iPS細胞研究所から

play00:12

私たち京都大学iPS細胞研究財団 が

play00:15

現在は運営を引き継いでおります

play00:17

それではそもそも私たち財団は どのような組織なのか

play00:22

ご紹介させていただきます

play00:28

名前は、京都大学iPS細胞研究財団

play00:32

これは私たちのロゴです

play00:35

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)に対して 私たちは京都大学iPS細胞研究財団

play00:42

英語名はCiRA Foundation

play00:44

略称はCiRA_F(サイラ・エフ)でございます

play00:47

名前が大変似ておりますので

play00:49

ちょっとここでは研究所と財団 という呼び方にさせて頂ければ

play00:53

と思います

play00:59

こちらのまず左側の図をご覧ください

play01:02

京都大学、そしてその中に研究所 がありますけれども

play01:07

そこから医療用の細胞の製造や ストックなど

play01:10

一部の機能を分離して設立した のが

play01:13

当財団でございます

play01:16

研究所がですね iPS細胞そのものに関する

play01:19

例えば基礎的な研究です とか

play01:22

iPS細胞を使った病気の治療方法 の研究ですとか

play01:27

そもそもの病気のメカニズムなど について研究を行っております

play01:31

それに対して私たち財団でもですね 研究は行っているんですけれども

play01:36

例えば効率のよい医療用細胞の 製造方法

play01:40

などですね

play01:41

技術を産業化につなげる研究が 多くなっております

play01:45

続いてはiPS細胞技術の医療応用 の部分に関して言いますと

play01:55

研究所と財団の関係はこの図の ようになっております

play01:59

例えば研究所はですね

play02:03

国立大学法人の研究所として

play02:07

革新的な基礎研究ですとか

play02:09

次世代を担う若手研究者の育成 などを行っておりまして

play02:14

それに対して私たち財団はですね

play02:17

公益財団法人として

play02:19

医療用iPS細胞の製造や保管

play02:22

品質評価などの技術を

play02:23

産業界に橋渡しする役割を担って おります

play02:29

例えば財団で製造した 再生医療用のiPS細胞はですね

play02:33

大学などの非営利機関には無償 で

play02:36

また企業などの営利機関には低価格 で提供をしております

play02:42

また iPS細胞などが適切な品質である かどうかということを確認する

play02:47

試験なども

play02:48

受託をしております

play02:51

私たち財団としましては

play02:53

こういった 橋渡しの活動によって

play02:56

iPS細胞を使った研究ですとか

play02:59

医療応用の分野への参入を促す ことで

play03:01

再生医療業界全体の活性化につながる という風に考えております

play03:09

私たちは最適なiPS細胞技術が

play03:11

必要とする患者さんのもとに

play03:13

一日も早くそして良心的な価格 で届くよう

play03:17

日々頑張っているんです

play03:21

またですねそもそもなぜあのFiT の運営などを

play03:24

研究所から分離したのかと思う 方もいらっしゃるかもしれません

play03:27

このまま運営ができたのではない かというご質問もよくいただく

play03:31

ことがございます

play03:33

研究所ではですね元々2015年から

play03:36

iPS細胞ストックを医療機関や研究機関

play03:40

また企業に提供していたんですけ れども

play03:43

研究の進展に伴って

play03:45

iPS細胞ストックの需要拡大が 見込まれるように なりました

play03:49

もともと大学というのは研究や 教育を行う場ですので

play03:55

これらの需要に応じて これからもですね

play03:59

品質が保証された 医療用のiPS細胞 を

play04:02

長期的にかつ安定的に供給し続ける のは難しいという面がございました

play04:09

また様々な機関との連携を強化 しまして

play04:14

研究開発に関する情報を集約して

play04:16

そして広く共有することが

play04:18

再生医療の促進につながるのではない かという風に考えました

play04:22

そういったところから国と京都大学

play04:27

そしてiPS細胞研究所の関係者の 間で議論が重ねられて

play04:31

公益財団法人設立という結論に 至りました

play04:35

それではそもそもですね

play04:41

私たち財団はどこにあるのかという ご質問も

play04:44

いただくことが大変多いんですけ れども

play04:46

場所は研究所の中にございまして

play04:49

CiRAと建物を共有しております

play04:54

先ほどご覧いただいたのが

play05:00

こちらの再生医療用のiPS細胞を 製造したり

play05:03

品質試験を行ったりする施設

play05:05

FiTでございます

play05:07

このあともこういった施設を

play05:08

いろいろご覧いただくんですけ れども

play05:11

どうしても今回お見せできない ものの重要なものが

play05:14

1つございますので

play05:15

ご紹介させていただければと思います

play05:17

それがこちらですね

play05:22

製造管理室と呼んでおります

play05:25

ここではすべての製造エリアの 様子を

play05:29

モニタリングしております

play05:32

どんなものをかと言いますと

play05:33

温度湿度などの製造環境はもちろん なんですけれども

play05:38

細胞の培養に使う機械を24時間 監視して

play05:41

記録もしております

play05:44

またここで何か異常がありました ら

play05:46

いつでもメールで管理者に一斉 通報されるような

play05:50

仕組みになっております

play05:52

このように大変重要な役割を担 っているお部屋なんですけれども

play05:56

今回はお見せできないためこの ようにご紹介させていただきました

play06:02

それではこのような施設を使って 私たち財団がどのようなものを

play06:08

作って

play06:09

そして今後どんなことを行おう としているのかを

play06:12

ご紹介させていただきます

play06:14

まずは冒頭でもご紹介がありました がこちらからご紹介させていただきます

play06:22

国から多大なご支援をいただいて 進めております

play06:25

iPS細胞ストックプロジェクトでございます

play06:29

全体の40%の日本人にとって

play06:32

移植した際に免疫拒絶反応が起き にくいとされる

play06:36

特殊な細胞の型の組み合わせを持つ ドナーさんを

play06:40

日本赤十字社ですとか骨髄バンク のご協力のもと探し出しまして

play06:46

お願いをして血液をいただいて

play06:48

そしてiPS細胞を製造し

play06:50

ストック をしております

play06:53

この日本人の40%がカバーできる というのは

play06:57

日本が島国であるために 細胞の型が似ている人が

play07:01

ほかの国 に比べて比較的多いから なんですね

play07:05

ただ日本だけではなくて

play07:08

しっかり と世界の大半をカバー していくため

play07:11

世界の皆さまにもお使いいただく ために

play07:13

続いてこの隣にございます

play07:16

遺伝子を改変するゲノム編集を 施した

play07:19

医療用の細胞のストックも

play07:22

2022年には提供開始を予定しており まして

play07:25

現在準備を進めております

play07:27

ちなみに研究用はすでに提供を 行っております

play07:34

続いて3つ目の柱になりますのが

play07:37

一番右にございます

play07:38

my iPSプロジェクトと呼んでおります

play07:41

これはですね 患者さん自身の血液から

play07:44

iPS細胞を作りまして

play07:47

それを患者さんの病気の治療に 適切な細胞へと

play07:51

変化をさせてそして移植をする といった

play07:54

そういった医療の提供を目指しております

play07:58

これによって自分の血液から 自分用の細胞を

play08:00

作るわけですので

play08:02

先ほどもご紹介がありましたように

play08:04

免疫拒絶反応のリスクを

play08:06

最小限にすることができると考えて おります

play08:11

このご説明は繰り返しとなります けれども

play08:14

こちらの左2つの図では

play08:17

既製品の洋服をあらかじめ準備 して

play08:19

低価格で提供するというイメージ で

play08:22

あるのに対して

play08:24

こちら右側

play08:27

2025年ごろからの提供を目指す

play08:29

my iPSプロジェクトでは

play08:32

毎回オーダーメイドの洋服を準備 するという

play08:34

イメージになります

play08:37

ただ毎回オーダーメイドにしている と

play08:39

どうしてもこれまでの製造方法 やスピードでは

play08:42

その時まさにiPS細胞が必要な患者 さんに

play08:46

早く低価格で届けられなくなってしまう

play08:49

懸念がございます

play08:54

その問題を解決するために

play08:55

当財団で取り組んでいるのも

play08:57

こちらのmy iPSプロジェクトなん ですね

play09:00

現在は人の体に移植できるレベル の

play09:04

品質の担保されたiPS細胞を製造 するにあたって

play09:08

手作業で

play09:10

こちら3作業員と書いてはいます けれども

play09:12

数名1グループで実施しております

play09:15

この何人かというのは作業内容 によって

play09:17

異なっております

play09:19

また現在では

play09:20

年に3回ほど製造する

play09:22

3ラインと言ったらいいのでしょうか

play09:24

3回ほど製造するのが精いっぱい のため

play09:28

my iPS細胞にするのであれば

play09:31

年間3名分しか作れない

play09:33

ということになってしまいます

play09:35

3名分ですね

play09:36

またこれにかなりの時間と人数 を要するため

play09:40

1人分の細胞を作るのに現在の方法 では

play09:44

数千万円ほどかかることになります

play09:47

これを2025年には自動で培養すること によって

play09:54

右の図となります

play09:56

細胞製造の時間や人件費を削減 しまして

play09:59

より多くの細胞を安く皆様にお届け できるよう

play10:03

研究開発に取り組んでおります

play10:08

こちらに関しては

play10:10

もしかしたら最近のニュースで

play10:12

見てくださった方もいらっしゃ るかもしれません

play10:15

2025年4月までにはですね

play10:18

このmy iPSプロジェクトの拠点を

play10:20

大阪の中之島にございます

play10:23

未来医療国際拠点に置くことを 先日決定しまして

play10:26

発表もいたしました

play10:27

ここでは今後皆様に見学に来て いただけるような

play10:32

展示ですとか見学ルートも

play10:34

整備したいと考えております

play10:36

まだこちらのルートの整備という のは

play10:40

数年先にはなりますけれども

play10:42

みなさまぜひ見学の日を

play10:43

楽しみに待っていていただければ

play10:45

嬉しいです

play10:49

こちらのニュースはですね

play10:51

こんな風に取り上げていただき ました

play10:52

これは例としてここに書かせて

play10:54

いただいたのですけれども

play10:55

iPS財団 my iPS細胞の製造拠点を

play11:01

2025年4月までに大阪中之島へ

play11:05

というものですね

play11:07

またですね私たち財団が製造している

play11:11

iPS細胞ストックは

play11:13

様々なところで現在

play11:15

研究ですとか臨床研究治験に

play11:18

使用されておりまして

play11:20

たとえば最近ですと

play11:22

2つ目になるんですけれども

play11:24

このようなニュースも出ました

play11:26

角膜が濁って視力が低下する

play11:29

水疱性角膜症

play11:30

の患者さんに移植するという

play11:32

慶応大のチームの臨床研究計画 が

play11:36

厚生労働省の部会で了承されました

play11:40

京都大学iPS細胞研究財団が備蓄 している

play11:44

iPS細胞を使います

play11:45

というニュースがございました

play11:47

その他にもですね

play11:50

この下になりますけれども

play11:53

ベンチャー企業であるメガカリ オン

play11:55

これはiPS細胞から血小板を作っている

play11:58

企業さんなんですけれども

play12:00

止血をするための血小板が減少 して

play12:03

出血が止まりにくくなる

play12:05

血小板減少症の患者さんに

play12:08

当財団のiPS細胞ストックから作った

play12:11

血小板を輸血する治験を

play12:13

行うことになりました

play12:21

こういった細胞は

play12:23

研究室で使用する研究用の細胞 とは

play12:26

異なっておりまして

play12:28

例えば患者さんの体に移植できる レベル

play12:31

これはiPS細胞から分化させたあと の

play12:34

お話なんですけれども

play12:36

そのあと患者さんの体に移植できる レベルの

play12:38

ものを作る必要がございますの で

play12:41

スタッフは現在

play12:42

製造場所は完全にクリーンの状態 で

play12:45

最新の注意を払って

play12:46

日々細胞に向き合っております

play12:50

6月末現在でこれまでに

play12:54

研究用iPS細胞ストック ですと

play12:56

50 プロジェクト58 機関

play13:00

研究用ゲノム編集iPS細胞ストック は

play13:03

14 プロジェクト13 機関

play13:07

臨床用iPS細胞ストック は

play13:09

27 プロジェクト28 機関

play13:11

に提供をしてきました

play13:13

またそのほか

play13:17

私たちが取り組んでいることと しまして

play13:20

新型コロナウイルス感染症から 回復した方から

play13:24

血液を提供していただきまして

play13:26

樹立したiPS細胞を

play13:28

研究機関や企業の皆様へ無償で 提供する活動も

play13:33

研究所と協力しながら行っております

play13:37

このiPS細胞を様々な機関の皆様 に

play13:39

使っていただくことによって

play13:41

新型コロナウイルス感染症の

play13:43

例えば発症のメカニズムですとか

play13:46

重症度が異なる原因などを

play13:47

いち早く解明することにつながり

play13:50

適切な診断方法や治療法が見つかる ことを

play13:53

願っております

play13:58

まだまだ私たちは活動を開始した ばかりの

play14:01

新しい組織なんですけれども

play14:03

これからも研究所と協力をしながら

play14:05

がんばってまいりますので

play14:06

皆様ご協力また応援のほど

play14:09

よろしくお願いいたします

play14:11

以上ご紹介とさせていただきます

play14:14

ありがとうございました

Rate This

5.0 / 5 (0 votes)

Etiquetas Relacionadas
iPS細胞再生医療研究財団京都大学ストックプロジェクト産業化基礎研究免疫拒絶ゲノム編集医療応用
¿Necesitas un resumen en inglés?