「ベストセラー」今あなたが思っている自分って、本当はただの妄想に過ぎない。『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』【しんめいP】

本を要約して忙しくても聞いて学べる動画をアップします【耳で学チャンネル。】

15 Sept 202414:04

Summary

TLDR本動画では、新メイピーさんが著書したベストセラー「自分とはなにか」を紹介。東洋哲学の教えを通じて、自分という固定された存在はないと説明。著者の32歳の虚無感から、インド哲学の「ク」と竜樹の「空」の概念を通じて人生を変える旅を語る。ブッダの悟りと竜樹の教えから、この世は言葉と幻によって作られたものであり、執着や苦しみは無駄であると学ぶ。

Takeaways

📚 本動画は新メイピーさんの著書「自分とかないから教養としての投哲学」について紹介しています。
🧘 東洋哲学は「自分は何であるか、世界とは何であるか」を深く掘り下げた教えであり、西洋哲学とは対照的です。
🌀 著者は32歳の時、人生のピークからの転落と虚無感に直面しましたが、哲学を通じてその苦しみを克服しようとしました。
🤔 ニチェの思想を研究した著者は、超人の概念を通じて虚無感に立ち向かう方法を見つけようとしましたが、結局は東洋哲学に目を向けました。
🔗 東洋哲学の確信クー（空）は「全てが繋がっており、固定された自分という存在は存在しない」という考え方を提供します。
🧘‍♂️ 仏教の教えは苦しむことなく楽に生きるための哲学であり、無が（ムガ）という概念は「自分なんて存在しない」という教えを含んでいます。
👤 ブッダはリッチな王子から苦行者となり、最終的に悟りを開くことで「自分なんて存在しない」ことを悟いました。
🌐 竜樹は「空」の概念を通じて、全ての物事が実態を持たない幻であると説明し、仏教をシンプルに再構築しました。
💭 私たちが考える「自分」や「家族」は、言葉によって作られた幻想であり、実際には固定された自分なんて存在しないという教えがあります。
🌟 佛教の教えは、全てが幻であるため執着することや苦しむことには意味がないという確信を提供しています。

Q & A

新メイピーさんの著書のタイトルは何ですか？
-新メイピーさんの著書のタイトルは「自分とかないから教養としての投哲学」です。
東洋哲学とはどのような哲学ですか？
-東洋哲学とは、自分とは何か、世界とは何かを深く掘り下げている教えで、西洋哲学とは真逆に「自分なんてものはない」という考え方を教えてくれる哲学です。
著者が32歳の時に経験した虚無感とは何ですか？
-著者が32歳の時に経験した虚無感とは、無職、離婚、実家に戻ることになり、何もかもが崩れ去った瞬間に感じた、全てから遠ざかるような絶望的な気持ちです。
著者が哲学を研究し始めた契機は何でしたか？
-著者が哲学を研究し始めた契機は、虚無感に陥った状況で自己啓発本を読もうとしましたが、それによって虚無感が増大したことです。
ニーチェの哲学が著者に与えた影響とは何ですか？
-ニーチェの哲学は著者にテンションを上げ、虚無感を克服できると期待されたものの、最終的にニーチェ自身も虚無感から抜け出せずに終わった事実に著者は再び絶望しました。
東洋哲学における「確信ク」とは何を意味しますか？
-東洋哲学における「確信ク」とは、全てが繋がっていて、自分という固定された存在は存在しないという考え方を意味します。
仏教の教えとして「無」とは何を指していますか？
-仏教の教えとして「無」とは、自分なんて存在しない、体や思考は常に変化しており固定された自分などないという概念を指しています。
竜樹が提唱した「空」の概念とは何ですか？
-竜樹が提唱した「空」の概念とは、全ての物事が実態を持たない幻であり、この世界は全て言葉によって作り上げられた幻のような存在だと説明しています。
著者が示唆する「この世は幻」という考え方の意味とは何ですか？
-著者が示唆する「この世は幻」という考え方は、私たちが考える自分や家族といったものは実は言葉によって作られた幻想にすぎない、執着することや苦しむことには意味がないという意味です。
仏教はどのようにして苦しむことなく楽に生きる哲学とされていますか？
-仏教は「無」や「空」という教えを通じて、全ては幻であるため執着することや苦しむことには意味がないと教え、苦しむことなく楽に生きるための哲学とされています。

Outlines

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📚 東洋哲学と人生の転換

本動画では、新メイピーさんの著書「自分とかないから教養としての投哲学」について紹介しています。著者は32歳の時、虚無感に襲われ、人生の全てを失った経験から、東洋哲学を通じて人生を変える道を探求します。西洋哲学では虚無感を克服する方法が見つからず、著者は東洋哲学の「無」の概念に救いを求めます。インド哲学の「空」の思想を理解し、自分という固定された存在はないと気づき、作家としての新たな道を歩み始めます。

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🧘‍♂️ 苦行と仏教の教え

第二段落では、苦行や意味のなさについて述べています。東洋哲学、特に仏教の教えを通じて、人生はどのように楽に生きるべきかについて学びます。ブッダはリッチな王子から苦行に挑み、最終的に「無」を悟り、自己を超えた教えを残しました。ブッダは体は常に変化し、固定された自分なんてないと悟り、この世界は全て繋がっていると教えました。

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🌎 この世は幻

最後の段落では、竜樹という天才が仏教をシンプルに再構築し、全てのものが実態を持たない幻だと説明しています。竜樹は「空」の概念を通じて、私たちが考える自分や家族は言葉によって作られた幻想にすぎない、と語ります。この教えは、執着や苦しみに意味がないという仏教の確信的な教えを示しています。

Mindmap

Keywords

💡東洋哲学

東洋哲学とは、自分とは何か、世界とは何かを深く掘り下げている教えを指します。西洋哲学と対照的に、個々の存在を中心に考えるのではなく、自己という固定概念を超えた普遍性を見出します。動画では、著者が虚無感から抜け出すために東洋哲学を学び、人生観を変容するプロセスが描かれています。

💡虚無感

虚無感とは、人生や自己の存在に対する意味や価値を見失う心理的な状態です。動画では、著者が32歳の時に人生の全てを失い、虚無感に陥るエピソードが紹介され、それが哲学の学びを通じて克服される契機となると説明されています。

💡ムガ

ムガは仏教用語で、「無我」を意味します。動画の中では、ブッダが悟った教えとして紹介されており、個々の自己は固定された存在ではなく、常に変化し続ける空想に過ぎないという意味です。ムガの理解が、著者が虚無感から解放される鍵となります。

💡苦行

苦行とは、肉体的な苦しみを強いて精神的な達成を求める行為です。動画では、ブッダが苦行を行い、それが本当の自己を見つけるための手段ではないと気づいたエピソードが語られています。この教訓から、著者は苦しみに執着する必要がないことを学びます。

💡竜樹

竜樹はインドの仏教学者で、空の哲学を代表する人物です。動画では、彼が仏教の教義を単純化し、「空」の概念を提唱し、全ての物事が実態を持たない幻であると説明する内容が紹介されています。

💡空

空は仏教用語で、万物が固有の自性を持たず、相互に依存し合いながら存在する状態を指します。動画では、竜樹がこの概念を通じて、現実の全てが言葉や概念によって作られた幻であると述べています。

💡自己啓発本

自己啓発本とは、個人の成長や成功を目指すためのアドバイスや戦略を提供する書籍です。動画の中では、著者が虚無感に陥った時に自己啓発本を読むことになっても、その内容が読めず、虚無感を増幅するという皮肉な状況が描かれています。

💡ニチェ

ニーチェは19世紀のドイツの哲学者で、「超人」という概念を提唱しました。動画では、著者がニーチェの思想を通じて虚無感を克服しようと試みるが、ニーチェ自身も精神的にも苦しんだ事実に遭遇し、西洋哲学の限界を実感する場面が紹介されています。

💡ディズニーランド

ディズニーランドはエンターテインメント施設で、動画ではシンデレラ城が現実に見えるが実際にはフィクションであると説明する例として用いられています。この例は、現実世界も言葉や概念によって作り上げられた幻であると説明するのに使われています。

💡家族

家族は血縁関係や法律上の関係に基づく集団を指しますが、動画では竜樹の教えを通じて、家族という概念も言葉によって作られた幻であると説明されています。この考えは、現実の執着を緩和し、苦しみや悩みを軽減する視点として提示されています。

Highlights

東洋哲学は自分の存在を否定する考え方を中心にしている。

西洋哲学では自分の存在が中心だが、東洋哲学は逆で、自分は存在しないと教える。

32歳で著者はすべてを失い、虚無感に襲われた。

ニーチェの哲学を学び、虚無感を克服しようとしたが、ニーチェ自身が絶望して死んだ。

西洋哲学を諦め、東洋哲学に目を向けるようになった。

東洋哲学では、すべてが繋がっていて、固定された自分というものは存在しないという考えに至る。

著者は、東洋哲学を理解することで虚無感から解放され、作家として新しい道を歩み始めた。

ブッダの教えでは、苦行をしても本当の自分は見つからないと悟った。

苦行には意味がないという仏教の教えが強調されている。

ブッダが悟った「無我」の教えは、固定された自分は存在せず、すべては変化し続けるというもの。

龍樹は仏教を再構築し、すべてが空っぽで実態がないという「空」の概念を提唱した。

自分や家族などの関係は、すべて言葉によって作られた幻にすぎないという考え。

「全ては幻であるため、執着することや苦しむことに意味はない」という仏教の確信的な教えがある。

竜樹は、この世界が実態のない幻のようなものであると説き、仏教をシンプルにした。

仏教の教えを通じて、楽に生きるための哲学を学ぶことが大切だと結論づけている。