3-3 TPを導入する

日本高等教育開発協会JAED

31 Oct 202310:37

Summary

TLDRこの動画では、ティーチングポートフォリオ（TP）の特徴と作成方法、そしてその導入と普及について解説しています。TPは教員が自身の教育活動を振り返り、成果を整理するための重要なツールであり、ワークショップを通じてその作成を支援します。TPの作成には自己内省や証拠に基づいた記録が求められ、教育活動を明確にし、質を向上させることが期待されます。動画では、TP導入の注意点や普及方法も紹介されており、具体的な実践例も示されています。

Takeaways

😀 TP（ティーチング・ポートフォリオ）は、自身の教育活動を振り返り、改善を促進するための自己反省的な記録である。
😀 TPは教育活動の理念、目標、方法、成果、短期および長期の目標を含む、5つの重要な要素で構成されている。
😀 TPを作成することで、教育活動における目標が明確になり、教育の質（QOL）が向上する可能性がある。
😀 TP作成は、教育活動の整理と内省を通じて教員の自己成長を促す。
😀 TP作成の際、エビデンス（証拠）を裏付けとして提供することが求められ、単なる思いつきや自己宣伝にはならない。
😀 TPの推奨される長さは8〜10ページであり、過去5年分の教育活動に焦点を当てることが一般的である。
😀 TPは一度作成するだけでなく、定期的に更新し、改善していくことが重要である。
😀 TPワークショップは通常3日間で、メンターによる支援を受けながら作成を進めることができる。
😀 TPワークショップは国内のいくつかの大学で定期的に実施され、参加者は学外の人々も含まれることがある。
😀 TPの導入には、小規模で始め、参加を強制せず、教員全体に進捗を共有することが推奨されている。
😀 他の大学の取り組み事例（例：愛媛大学、佐賀大学）を参考にすることで、TP作成の導入がスムーズに進む。
😀 ティーチング・ステートメントは、TPの簡易版として1〜3ページの短い文章であり、根拠資料が不要な点が特徴である。

Q & A

TP（ティーチングポートフォリオ）とは何ですか？
-TPは教育活動を振り返り、自らの言葉で教育理念や方法、成果などをまとめた記録であり、教育業績を裏付けるエビデンスが必要です。
TP作成の主なメリットは何ですか？
-TP作成のメリットには、教育活動の目標明確化、教育方法の整理、教育の質向上、他の教員との意見交換の促進などが含まれます。
TPワークショップではどのような支援が行われますか？
-TPワークショップでは、メンターが参加者をサポートし、内省を促進します。また、他の教員と意見交換を行い、教育活動を整理する機会を提供します。
TPはどのように構成されますか？
-TPは、教育理念、教育方法、成果、短期・長期目標などが含まれ、これらが一貫して連携している形で構成されます。
TPを作成する際の標準的なページ数は何ページですか？
-TPは通常、8ページから10ページ程度で作成されます。
TPの作成にはどのくらいの時間がかかりますか？
-TPを作成するには、通常、3日間のワークショップが必要です。
TPを大学で導入する際の注意点は何ですか？
-TP導入時は、少人数から始め、参加を強制せず、尊敬される教員を最初に取り組ませることが推奨されます。また、進行状況を全体に知らせることも重要です。
TPチャートとは何ですか？
-TPチャートは、TP作成の簡易版で、個人の教育活動を視覚的に整理したものです。約2時間程度で作成でき、TP作成の準備に役立ちます。
ティーチングステートメントとTPの違いは何ですか？
-ティーチングステートメントは、1ページから3ページの短い文章で、教育理念と実践を簡潔に記述したものです。TPとは異なり、根拠資料が必要ない点が大きな違いです。
TPの作成に役立つ参考資料は何ですか？
-TP作成に役立つ参考資料には、栗田先生によるネット情報や、大阪府立大学で出版された実践テチポトルスターターブック、佐賀大学の学内TPが公開されている情報などがあります。