kawano2

Eiken Foundation of Japan
21 Nov 202219:32

Summary

TLDR本研究では、英語のみのCLIL授業と日本語を戦略的に取り入れたCLIL授業を比較し、トランスランゲージングの効果を検証しました。調査結果によると、トランスランゲージングはリスニングとリーディングの理解を促進し、思考の深まりや整理に役立つことがわかりました。しかし、英語の産出量には大きな影響は見られず、学習者の英語レベル向上が求められました。また、学習に対する情緒的な側面では、母語の使用が安心感を与えることが確認されました。

Takeaways

  • 📚 この研究は、クリル(Content and Language Integrated Learning)授業におけるトランスランゲージングの効果を検証しています。
  • 🏫 研究は、伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校で実施され、英語のみの授業と日本語を活用した授業を比較しています。
  • 🌐 トランスランゲージングは、学習者が持つ言語リソースをタスク遂行のために使い分け、知識の習得と内容の理解を促進する教育法です。
  • 🔍 研究結果によると、トランスランゲージングはリスニングとリーディングの内容理解、英文解釈を促進する効果があります。
  • 📈 スピーキングとライティングにおける思考の深まりと整理にも効果的でしたが、英語の産出量への影響は限定的でした。
  • 👥 学生は英語学習への前向きな姿勢を持ち、日本語の活用が安心感を与えていることが示唆されています。
  • 🔑 英語力の低い生徒にとって、トランスランゲージングは情緒面に特に有効である可能性があります。
  • 🤔 学習者の英語スキルが英語の産出量に大きな影響を与えるため、トランスランゲージングだけではアウトプット量の増加には限界があることが示されています。
  • 👩‍🏫 教員は、教育効果を意識して、どの状況や場面で母語仕様が許されるかを判断し、言語のバランスを調整する必要があります。
  • 🔄 過度な日本語の使用は、英語学習の機会を奪うだけでなく、学習者の学習姿勢にも影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
  • 🚀 今後の展望として、英語レベルの向上に向けたより一層の取り組みが、効果的な英語教育に必要であることが示唆されています。

Q & A

  • 河野和之さんはどのような研究を行っていますか?

    -河野和之さんは「クリルにおけるトランスランゲージングの効果」という研究を行っています。これは英語で行われる内容言語統合型学習の中で、戦略的に日本語を活用した教育法であるトランスランゲージングの効果を検証するものです。

  • クリルとはどのような教育法ですか?

    -クリルはContent and Language Integrated Learningの略で、科目内容やテーマの学習と目標言語でのコミュニケーション能力の育成を同時に行う教育法です。

  • トランスランゲージングとは何を意味していますか?

    -トランスランゲージングは、学習者が持つ言語リソースをタスク遂行のために使い分け、効果的に知識の習得と内容の理解を促すための戦略的な言語使用のことを指します。

  • 河野さんの研究ではどのような効果が検証されましたか?

    -河野さんの研究では、トランスランゲージングがリスニングとリーディングにおける内容理解と英文解釈を促進させる効果があることが検証されました。また、ライティングとスピーキングにおける思考の深まりと整理を促すことも確認できました。

  • 研究ではどのような方法でトランスランゲージングの効果を検証しましたか?

    -研究では、令和2年9月から10月までの2ヶ月間、英語のみのクリル授業とトランスランゲージングを取り入れたクリル授業を実施し、アンケートや発話分析、ライティングの算出量の比較などを通じて効果を検証しました。

  • トランスランゲージングの活用目的は何ですか?

    -トランスランゲージングの活用目的は、トピックに関する内容を深め思考の整理をさせる、日本語では言えるが英語では言い表せない単語や表現をお互いに確認させる、多面的に物事を捉え様々な角度から考える、適切な表現で明確に改善点を指摘することができるようにする、意見交換の効率化と活性化のためです。

  • 研究の結果、英語力の低い生徒にトランスランゲージングはどのような影響を与えましたか?

    -英語力の低い生徒にとって、トランスランゲージングは情緒的な側面で安心感を与え、英語での授業に対する不安感を軽減する効果がありました。

  • スピーキングとライティングにおける英語の算出量にトランスランゲージングはどのような影響を与えましたか?

    -トランスランゲージングを活用しても、スピーキングとライティングにおける英語の算出量に大きな変化は見られず、英語レベルの向上が必要なことが示唆されました。

  • 河野さんの研究の結論は何ですか?

    -河野さんの研究の結論として、トランスランゲージングはリスニングとリーディングにおける内容理解と英文解釈を促進する効果があり、学習に対する情緒的な側面にも影響を与えることがわかりました。しかし、英語算出量に著しい影響は見られず、英語力の向上が求められました。

  • 今後の展望として、河野さんはどのようなことを提案していますか?

    -河野さんは、トランスランゲージングを活用した授業では日本語を戦略的に使用することが重要であり、過度な使用を避けるべきだと提案しています。また、教員は教育効果を意識して、どの状況や場面で母語仕様が許されるかを判断し、授業を準備展開していく必要があると指摘しています。

Outlines

00:00

📚 研究の概要とトランスランゲージングの効果

この段落では、河野和之さんが東京農業大学第二高等学校で行った研究の概要を紹介しています。研究のテーマは「内容言語統合学習実践におけるトランスランゲージングの効果」で、主に英語でのCLIL(コンテンツ&ラングージインテグレイテッドラーニング)授業で日本語を戦略的に取り入れた教育法の効果を検証しました。研究期間は令和2年9月から10月で、英語のみのCLIL授業とトランスランゲージングを取り入れたCLIL授業を実施し、効果を比較分析しました。結果として、トランスランゲージングはリスニングとリーディングの内容理解や英文解釈を促進し、ライティングとスピーキングでの思考深まりと整理を促進する効果があったことが確認されました。

05:01

🔍 先行研究とトランスランゲージングの活用目的

この段落では、トランスランゲージングの定義とその活用目的、場面について説明しています。トランスランゲージングは、学習者が持つ言語リソースをタスク遂行のために使い分け、知識の習得と内容の理解を促す教育法です。先行研究表明に、CLIL授業で母語を活用することで、学習者の思考を促し、複雑な概念や語彙の理解を深めることができます。また、最終的なアウトプットは目標言語で行い、学習者が創造的かつ柔軟に言語を使用することを奨励しています。しかし、トランスランゲージングの使用は否定的な感情を促す可能性もあると指摘しています。

10:04

📝 研究目的と方法

この段落では、研究の目的と実施方法について詳細に説明しています。研究の目的は、4つの主要な効果を検証することにあります。それは、リスニングとリーディングにおける内容理解と英文解釈への効果、スピーキングとライティングにおける思考の深まりと整理への有効性、学習に対する生徒の情緒的な側面への影響、そしてスピーキングとライティングにおける英語の算出量への効果です。研究は、中等教育学校の30名の生徒を対象に、9月と10月に行われたアンケートや発話分析、ライティングの算出量の比較分析を通じて実施されました。

15:05

📈 結果と考察

この段落では、研究の結果と考察について述べています。トランスランゲージングはリスニングとリーディングの内容理解と英文解釈を促進する効果があり、スピーキングとライティングの準備段階で思考の深まりや整理に役立つことが示されました。また、学習に対する情緒的な側面では、母語仕様により安心感が得られることが確認されました。しかし、英語の算出量に著しい影響は見られず、英語レベルの向上が求められています。考察では、教師が言語のバランスを調整し、適切なタイミングでトランスランゲージングを活用することが重要であると強調しています。

🔚 結論と今後の展望

最後の段落では、研究の結論と今後の展望について語られています。トランスランゲージングは、リスニングとリーディングの理解を促進する効果があり、ライティングにおける思考の深まりにも有効であることがわかりました。また、学習に対する情緒的な側面にもポジティブな影響がありますが、英語算出量への影響は限定的であることが示唆されています。今後の展望として、教師は教育効果を意識して、適切な割合やタイミングでトランスランゲージングを活用することが求められると結び付けています。

Mindmap

Keywords

💡クリル

クリルとは「Content and Language Integrated Learning」の略で、内容言語統合学習という教育方法を指します。これは、特定の言語を学ぶ際に、その言語を使って実際の学術的な内容を学ぶことで、言語能力と専門知識を同時に向上させることを目的としています。ビデオでは、クリル授業において英語のみでの授業と日本語を活用した授業を比較し、トランスランゲージングの効果を検証しています。

💡トランスランゲージング

トランスランゲージングは、学習者が持つ言語リソースを目標言語習得のために戦略的に活用することを指します。ビデオでは、この方法がリスニングやリーディングの理解を深め、ライティングやスピーキングの思考を整理する上で有効であることが示されています。

💡コンテンツ&ラングージインテグレイテッドラーニング

これはクリルの正式な名称で、教育において科目内容やテーマの学習と目標言語の使用を統合する教育方法です。ビデオでは、このアプローチが英語学習と専門知識の獲得を同時に促進することが議論されています。

💡四ツ葉学園

ビデオのスピーカーは四ツ葉学園の教育環境での実践研究を行い、英語のみの授業と日本語を活用した授業の比較を通じてトランスランゲージングの効果を検証しています。

💡リスニング

リスニング能力は、英語学習において重要なスキルの一つで、ビデオではリスニング活動において日本語の使用が内容理解を深める効果があることが指摘されています。

💡リーディング

リーディングは、文章の理解能力を形成する英語学習の核心スキルです。ビデオでは、リーディング活動における日本語の活用が英文解釈を促進する役割が強調されています。

💡スピーキング

スピーキングは、言語学習におけるコミュニケーション能力を発揮するスキルです。ビデオでは、日本語での事前準備がスピーキング活動の質を向上させる効果があることが示されています。

💡ライティング

ライティングは、言語学習者による文章作成能力を要求するスキルです。ビデオでは、日本語でのブレインストーミングや話し合いがライティングの深まりと整理に寄与することが議論されています。

💡情緒的な側面

ビデオでは、学習者に対するトランスランゲージングの影響が情緒的な側面にも及び、日本語の使用が学習者にとって安心感を与えることが示されています。

💡英語力

英語力は、学習者が英語を理解し使用する能力を指し、ビデオでは英語力の低い学習者にとって、日本語の使用が特に有効であることが示されています。

💡教育効果

教育効果は、ビデオの研究の核心であり、トランスランゲージングが英語学習の様々なスキルに与える影響を検証しています。特に、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングにおける効果が分析されています。

Highlights

研究の目的は、トランスランゲージングの効果を検証することにあります。

英語のみのクリル授業とトランスランゲージングを取り入れたクリル授業を実施し、効果を比較。

トランスランゲージングはリスニングとリーディングの理解を促進する効果があることがわかりました。

ライティングとスピーキングにおける思考の深まりと整理を促進する効果が確認されました。

学習に対する情緒的な側面への影響が確認され、安心感を得られることが明らかになりました。

スピーキングとライティングにおける英語の産出量への影響は限定的であることが示唆されています。

クリル授業では4つのCを有機的に結びつけながら授業を展開しています。

トランスランゲージングは学習者の言語リソースをタスク遂行に活用することを目的としています。

先行研究に基づく実証研究の必要性が指摘されています。

研究対象は中等教育学校の生徒30名で、言語レベルは多様でした。

日本語を活用しないクリル授業と活用するクリル授業を同じクラスで実施。

アンケートや発話分析、ライティングの算出量を比較分析しました。

トランスランゲージングを活用する目的と場面が具体的に示されています。

リスニングとリーディングにおける日本語の使用が理解を深める効果があると結果が示しました。

英語力の低い生徒にとって、母語の使用が情緒面に特に有効であることがわかりました。

英語力と安心度に負の相関関係が見られ、英語力が低い生徒の方が不安を感じやすいことが示唆されています。

英語算出量に大きな変化は見られず、英語レベル向上への働きかけが必要であることが示唆されています。

教師は言語のバランスを調整し、適切なタイミングで日本語を活用することが求められています。

研究の結論として、トランスランゲージングが内容理解や思考深まりに役立つことがわかりました。

今後の展望として、適切な言語使用の割合やタイミングの重要性が強調されています。

Transcripts

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伊勢崎市立四ツ葉学園中等教育学校

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現東京農業大学

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第二高等学校の

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河野和之と申します

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今回の研究では

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クリル

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内容言語統合学習実践における

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トランスランゲージングの効果と題しまし

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主に

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英語で行われる

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内容言語統合型学習

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コンテンツ&ラングージ

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インテグレイテッドラーニングの授業の中

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戦略的に日本語を活動の中に取り入れた

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教育法である

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トランスランゲージングの効果を検証し

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ました

play00:40

この動画では

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以下の流れでお話をさせていただきます

play00:55

まずは

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研究の概要についてお話しします

play01:01

四つ葉学園におきまして

play01:03

令和2年9月から10月の2ヶ月間

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英語のみのクリル授業と

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トランスランゲージを取り入れたクリル

play01:11

事業を実施し

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トランスランゲージングの効果を検証し

play01:15

ました

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検証の結果

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トランスランゲージングが

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リスニングとリーディングにおける内容

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理解と

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英文解釈を促進させ

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ライティングとスピーキング活動における

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思考を深めまた

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考えの整理を促しました

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さらに

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学習に対する

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情緒的な側面への

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公営強があることが確認されました

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しかしその一方で

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トランスランゲージングを活用した後に

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行った

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スピーキングとライティング活動における

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英語の3資料にはあまり影響が見られず

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その有効性は見られませんでした

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では

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献金についての具体的な話をさせて

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いただきます

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まずはじめに研究の背景からです

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クリルの授業では4つのCを有機的に

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結びつけながら授業を展開しています

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具体的には1

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コンテンツ

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科目内容やテーマの学習に小国鍼思考力の

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訓練3コミュニケーション

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目標言語でのコミュニケーション能力の

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育成4カルチャーコミュニティ

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文化の多様性の理解

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共同学習の4つとなります

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事業ではできるだけ教師生徒ともに目標

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言語である英語を使用しますが

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内容や英文構造を理解する際や

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深い思考を伴う発問に答える前の

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部屋での話し合いの際には

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母語仕様を制限せずに

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母語と目標言語

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戦略的に活用しながら

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学習効果を向上させるトランス

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ランゲージングが

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近年の教育研究の分野で

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注目されています

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次に

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先行分権調査です

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そもそもトランスランゲージングとは何か

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ということですが

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トランスランゲージングは

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ウィリアムズによって作られた造語で

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目標言語習得のための母語使用のことを

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漠然と指すのではなく

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学習者が持つ言語リソースを

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タスク遂行のために使い分けさせ

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効果的に知識の習得と

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内容の理解を促すために活用されるもの

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です

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つまり

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事業内の言語学習において

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母語と目標言語を

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戦略的に活用しながら学習効果を向上さ

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せる試みを指します

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トランスlanguagingの活用目的

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と活用場面ですが

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TRANSlanguagingは

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事業内での活動で

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学習者の思考を促し

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複雑な概念や内容さらに

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語彙や文法の理解を深め

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目標言語算出の量と質を上げることが

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できるため

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計画的に

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指導の中に取り入れられるべきだと言われ

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ています

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また

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ライティングや討論

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発表などの最終的なアウトプットは

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目標言語で行いますが

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調べる読むなどのリサーチ活動や

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発表前のブレインスタミングや

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意見交換などの試行を伴う活動においては

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午後の助けを借りるなど

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学習者が

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創造的かつ柔軟に

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言語を使用することを

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奨励しています

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しかしその一方で

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トランスランゲージングの使用は

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否定的な感情を促す可能性もあります

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例えば

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教師が生徒に母語使用を許すことに罪の

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意識を覚えたり

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学習者自身も

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英語の時間は

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目標言語でコミュニケーションを図りたい

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ためここはできるだけ使用したくないと

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いう意見もあります

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このように

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トランスランゲージングについては様々な

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意見があり

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実証研究に基づいた上での議論をする必要

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があると言えます

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それらを踏まえた上で

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本研究では

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クリル事業におけるトランス

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ランゲージングを取り入れた授業を通して

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以下のことを検証することを

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研究の目的としました

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第一に

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リスニングとリーディングにおける内容

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理解と

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英文解釈への効果

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第2スピーキングとライティングにおける

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思考の深まりと

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整理への有効性

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第3に4議の取得のための活動や

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学習に対する生徒の情緒的な側面への影響

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第4に

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スピーキングと

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ライティングにおける英語の算出量への

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効果です

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今回の被験者は中等教育学校の語学名30

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名で

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言語レベルはセファールの

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A2レベルから

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b2レベルです

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英語力の差は大きいですが

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全体的に英語学習へ前向きな姿勢が見

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られる制度が多く

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英語で授業を受けること

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及び英語を発することに対して強い違和感

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や嫌悪感はありませんが

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苦手意識を持つ生徒は見受けられました

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それでは

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研究の方法と手順です

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令和2年9月から10月まで

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コミュニケーション英語2の授業で

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賛成堂のクラウン2を使い日本語を活用し

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ない英語のみの

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クリル事業

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以下マイナスJ事業と日本語を活用する

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クリル事業

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以下+J事業を

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表のように同じクラスで実施しました

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マイナスジェインの事業では

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教員と生徒は基本的には英語のみで実施し

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プラスGの事業においては

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基本的に英語で授業を行いましたが

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教師側が意図的かつ

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戦略的に日本語を使う場面を設定しました

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詳しい事業の流れにつきましては私の実践

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研究をご覧ください

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研究の方法と手順です

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本研究の対象となる

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9月と10月の前後で

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トランスランゲージングに関する

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アンケートを実施しました

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10月のアンケートの際には

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実施前に行ったアンケートに

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自由記述の質問を加えて実施しました

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また

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発話分析

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スピーキングの算出量を測るために

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ICレコーダーで生徒たちの発話を録音し

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プラスJとマイナスJの事業中に行った

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ある発話活動のwpmを計測して比較分析

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しました

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ライティングをさせる前の

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ブレインストーミングや

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事前の話し合いに

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トランスランゲージを活用した後に

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ライティングをさせる場合と

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英語のみでその活動を行った場合の

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英語の算出量を測るためにある一定の時間

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内で英語で意見を書かせ

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度数の平均値を算出し

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結果を比較しました

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次に

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トランスランゲージングを取り入れる目的

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手順についてです

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translanguagingを活用

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する主な場面ですがある

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トピックについて

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英語で話す

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書く活動の前のブレインストーミングや

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話し合いの時に活用しました

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また

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抽象的な概念や

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理解しにくく

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イメージ化が難しい単語や言い回しを理解

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する際に活用しました

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さらにパートナーのライティングに対する

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フィードバックを与える際に日本語で行わ

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せました

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トランスランゲージングを活用する目的は

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いくつかありますが

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1つ目に

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トピックに関する内容を深め思考の整理を

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させるため

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2つ目に日本語では言えるが

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英語では言い表せない単語

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表現をお互いに確認させるため

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3つ目に

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多面的に

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物事を捉え

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様々な角度から考えより深く考えさせる

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ため

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4つ目に

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適切な表現で

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明確に改善点の指摘ができるようにする

play09:33

ため

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5つ目に

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意見交換の効率化と活性化のためです

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では

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結果についてです

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リスニング活動で日本語を使用し

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ペアで内容を確認を行うことで

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理解をより深めることができるという項目

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において

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事前から次号への数値の上昇が見られ

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統計的に有意差が認められました

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リーディング活動でも

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内容理解と

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内容を確認

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難しい概念の理解

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合意の確認

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及び英文構造理解に与える母語仕様の影響

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を示す項目で

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事前から

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地声への数値の上昇が見られこれらも統計

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的に有意な差が見られました

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次に

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スピーキング

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ライティングにおける思考の深まりと整理

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の変化ですが

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スピーキングライティングともに

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準備段階の意見交換や

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ブレインストーミングで日本語を使うこと

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によってより内容が充実することに賛同し

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た生徒の割合や

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英語で議論をする前に日本語での意見を

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交換することでより考えが深まるという

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生徒の割合に上昇が見られ

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統計上の有意差が見られました

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次に4技能に関わる活動と

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学習に対する情緒的な側面への影響です

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全体的に見て

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リスニングスピーキング活動で

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授業を実施前後の数値には大きな変化は見

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られませんでした

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しかし

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僕の仕様による安心度を示す値は

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事業前後ともに

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比較的高い数値が見られました

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この高い数値の原因となった学習者と

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自由記述で

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母語仕様により安心できるという意見を

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書いた学習者の多くが

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共通して比較的英語力が低かったことから

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英語力の差が

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トランスランゲージングの活用が

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冗長面に何らかの影響を与えている可能性

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を考え

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英語力と

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情緒的な影響に関わる質問項目との

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相関関係を検証しました

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その結果

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英語力と

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安心度に相関関係が見られより英語力の

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低い生徒の方が

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英語のみの授業に対して

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不安感を覚えやすく

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同時に

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母語仕様により安心を得られるという結果

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が見られました

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次に

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スピーキングとライティングにおける英語

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の3種類の変化についてですが

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アウトプット

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前のブレインストーミングや

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話し合いの際の防護仕様の有無に関わらず

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その後に行ったスピーキングライティング

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活動での

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英語の産出量に大きな違いは見られません

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でした

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次に

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考察に移ります

play12:41

リスニングと

play12:42

リーディング活動における

play12:43

母語仕様の効果に関して

play12:46

内容理解が深まる

play12:47

内容確認ができるという結果から

play12:50

トランスランゲージングが

play12:52

内容理解や

play12:53

英文解釈をする上で有効であることを示唆

play12:56

しています

play12:57

これまでの先行研究が示すように

play13:00

英語だけでは理解が曖昧になりがちな抽象

play13:03

的な概念や

play13:05

複雑な事柄に関して

play13:07

母語を使うことで内容確認が容易となり

play13:10

理解が深まったものと考えられます

play13:13

また

play13:14

英文構造を理解する上でも

play13:16

英文の主語と述語の関係その他文法事項の

play13:20

確認など

play13:22

母語を使用することで

play13:23

必要な概念をきちんと理解することが促せ

play13:26

たように思われます

play13:31

質問詞の自由記述の欄にも

play13:34

母号仕様により

play13:36

内容理解が深まった

play13:38

内容理解に役立つといったトランス

play13:40

ランゲージングの有効性を指摘する

play13:42

コメントが見られました

play13:48

次に

play13:49

スピーキングライティングにおける思考の

play13:51

深まりと整理に関してです

play13:54

検証結果から

play13:55

英語でのライティングや

play13:57

ディスカッションの前に

play13:58

ロゴで話し合い考えを整理したり思考の

play14:01

深まりを経験することがその後の英語での

play14:05

議論を深めることに役立つように思われ

play14:07

ます

play14:08

特にライティングなど

play14:10

認知不可がかかるタスクの際の母語運用が

play14:13

有益であり思考の整理や

play14:16

論理構成を考えるには

play14:18

強い言語

play14:19

母語の方が効果的かつ

play14:22

効率的に行えるものと考えられます

play14:27

自由記述欄でも

play14:29

母語仕様によって

play14:30

考えを深められた

play14:32

考えを整理できたなど

play14:34

有効性を指摘する記述も多数見られました

play14:39

また

play14:41

技能取得のための活動学習に対する情緒へ

play14:44

の影響ですが

play14:46

結果が示した通り

play14:47

事業前後の数値の変化はあまり見られませ

play14:49

んでしたが

play14:51

前後ともに比較的高い数値を示していまし

play14:53

play14:55

このことから

play14:56

トランスランゲージングを実施する前の

play14:58

段階から

play14:59

母語の必要性有用性を認識していたとも

play15:03

解釈できます

play15:05

例えば1-2の項目を見たとき

play15:08

英語だけでは不安になるが

play15:10

理解を促すために日本語で話すことで安心

play15:13

するという数値が

play15:14

事業前後関係なく高く出ています

play15:17

これはどんな授業をするかに関係なく日本

play15:21

語を活用することで

play15:23

安心が得られると思っていたのではないか

play15:25

と思います

play15:30

さらに

play15:31

英語力と

play15:32

安心度に

play15:33

負の相関関係が確認されたことで

play15:37

英語力の低い生徒たちにとって

play15:39

僕の使用は情緒面に特に有効であったと

play15:43

考えられます

play15:47

実際のコメントでも

play15:49

英語力の高くない生徒からは日本語を使用

play15:52

することで安心するというコメントが

play15:55

多数見られました

play15:57

しかし

play15:58

生徒が常に母語による安心日本語による

play16:01

授業を求めているかといえば必ずしもそう

play16:04

ではなく

play16:05

事業内ではできるだけ英語で理解したい

play16:09

話したいという積極的な姿勢も同時に見

play16:11

られ

play16:13

英語仕様により

play16:14

モチベーションが上がるといった記述も

play16:17

多数ありました

play16:19

日本語の説明なしで

play16:21

内容を理解することや

play16:23

英語で発表を強いることは

play16:25

過度に生徒の緊張度を高めて

play16:28

不安感を煽ってしまう恐れがあります

play16:31

しかしその一方で

play16:33

生徒は適度な緊張感を求めており

play16:36

英語で行われる授業の緊張感の中で

play16:39

英語学習に意欲的に取り組もうとする態度

play16:42

も示しております

play16:44

したがって目の前の生徒の様子を見ながら

play16:48

常に言語のバランスを

play16:49

調整していく教師の臨機応変な事業運営の

play16:53

姿勢が問われているのだろうと感じます

play17:00

また

play17:01

スピーキングとライティングにおける英語

play17:03

算出量への効果については

play17:06

トランスランゲージングを活用しようとし

play17:08

ないとアウトプット量にはあまり変化が見

play17:11

られませんでした

play17:13

考えられる理由として

play17:15

準備段階でたとえ日本語で内容に対して

play17:18

議論を深め

play17:19

考えを整理できたとしてもアウトプット

play17:22

量は

play17:23

学習者の英語スキルに大きく影響を受ける

play17:25

ため

play17:27

英語の3資料にはそれほどの違いが

play17:29

生じなかったことが考えられます

play17:33

最後に

play17:34

結論と今後の展望についてお話しします

play17:39

本研究の結果

play17:40

トランスランゲージングがリスニングと

play17:42

リーディングにおける内容理解と

play17:45

英文解釈を促進させる役割があることが

play17:48

わかりました

play17:49

またライティングにおける思考の深まりや

play17:52

性に関して一定の有効性も確認でき

play17:56

学習に対する情緒的な側面への影響に関し

play17:59

ても

play18:00

母語仕様により安心感が得られるという

play18:02

結果が見られました

play18:05

一方で

play18:06

スピーキングとライティングにおける英語

play18:08

の算出量には

play18:10

著しい結果は見られず

play18:12

産出量の違いを生むためには

play18:14

英語レベルの

play18:15

向上に対するより一層の働きかけが必要で

play18:18

あることが示唆されました

play18:22

トランスランゲージングを活用した事業で

play18:24

は日本語戦略的に使用することが重要で

play18:28

あり日本語の

play18:30

漠然としたまた

play18:31

安易な使用

play18:32

過度な使用を奨励しているわけではない

play18:34

ことは強調しておきたいと思います

play18:38

過度な保護仕様は

play18:40

生徒の貴重な英語学習の機会を奪って

play18:42

しまうだけではなく

play18:44

クラスにメリハリをなくし

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せっかく英語を使っても

play18:48

後で教員が日本語で説明してくれるだろう

play18:50

と言った安易な学習姿勢を生んでしまう

play18:53

可能性があります

play18:54

一方で

play18:56

英語オンリーのクラスで思考や理解が十分

play18:58

に深まらないことも起きる可能性があり

play19:01

ます

play19:02

したがってどの状況や場面で

play19:05

母語仕様が許されあるいは奨励されるべき

play19:08

かを

play19:09

教員がその教育効果を意識して考え

play19:12

学校

play19:13

学年

play19:14

生徒の実態に合わせて

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防止用の割合やタイミング等を調節し

play19:19

ながら授業を準備展開していくことが大事

play19:22

なことであると考えます

play19:25

これで私の研究の紹介を終わりにいたし

play19:28

ます

play19:29

ご視聴ありがとうございました

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