日本はなぜ世界の国際政治のリアリズムを理解できないのか①|伊藤貫×室伏謙一
Summary
TLDRこのスクリプトは、日本の国際政治の理解とリアリズム外交の重要性について議論しています。日本の政治家や官僚がリアリズムを理解していなかった理由を探り、日米同盟の誤解を指摘し、現実の国際政治の厳しさと力関係を強調しています。また、アメリカの外交政策の変化と、中国、ロシア、インドなどの国々がリアリズム外交を推進している現状を分析しています。日本の対米依存政策が将来的にリスクをもたらす可能性について警告し、日本の自主防衛能力の強化を促進しています。さらに、将来の国際政治の見通しについても触れており、日本人がリアリズム外交を理解し、自国の安全保障を強化する必要性を訴えています。
Takeaways
- 🤔 日本人の国際政治理解の欠如:一般的な日本人や官僚、政治家が国際政治のリアリズムを理解していないと指摘しています。
- 🇯🇵 日米同盟の誤解:日米同盟が永遠の同盟ではなく、戦略的関係であることを強調しています。
- 🌐 平衡オブパワーの議論の弱体化:欧米諸国でバランスオブパワーの議論が過去150年で弱まってきて、最近30年間はさらに顕著になっています。
- 👎 アメリカの対外政策の偏り:アメリカの過去の大統領や政治家がバランスオブパワー外交を実行していないと述べています。
- 🇺🇸 トランプとバイデンの外交政策:トランプは孤立主義者であり、バイデンは世論に流されがちな外交政策をとっていると分析しています。
- 🚫 日本の自主防衛の無視:日本の外務省や防衛省、自衛隊の上層部が自主防衛の重要性を認識していないと危惧しています。
- 🧐 核戦略理論の無知:日本の政治家や自衛隊の上層部が核戦略理論に無知であり、それが日本の安全保障に悪影響を及ぼす可能性があると警告しています。
- 🌍 ブリックスの台頭:中国、インド、ロシアが中心となって布里ックスを通じてアメリカの影響力に対抗していると見ています。
- ⏳ リアリズム外交の再興:将来的にリアリスト外交が再び主流になる可能性があると予想しています。
- 🇨🇳 対中戦略の不明確さ:日本の対外戦略が不明確で、中国やインド、ロシアなどの国々と比較して不利に立っていると述べています。
- 📚 学術研究の不足:日本の政治家や官僚が国際政治学や核戦略理論の優れた文献を十分に読んでいないと指摘しています。
Q & A
日本の一般市民や官僚、政治家が国際政治のリアリズムを理解できない理由は何ですか?
-日本の人々は過去1600年か2000年の歴史の中で、外国との軍事紛争に本格的に巻き込まれたのは50年間だけであり、その経験が乏しく、現実の国際政治の厳しさとリアリズムを理解するのが難しいとされています。また、アメリカによる安全保障の存在と、その影響下にある日本の政策や考え方から、自主防衛の必要性を認識していないとも指摘されています。
日米同盟の関係をどのように説明する人がいましたか?
-ある外務省の人が、日米同盟は醤油の貸借りをする隣人のような関係だと説明しました。これは、同盟関係が永遠的なものではなく、状況によって変わることがあるというリアリズムの考え方を無視しているとされています。
欧米諸国でリアリスト外交がなぜ弱まっていくとされていますか?
-最近30年間で、特に1991年のソ連崩壊以降、欧米の言論人や政治家はバランスオブパワーの議論をやめて、アメリカ中心の世界秩序を支持する無責任な態度をとるようになったとされています。これにより、リアリスト外交の重要性が認識されなくなっており、欧米諸国で弱まってきていると指摘されています。
ブリックスやブリックス2とは何ですか?
-ブリックスやブリックス2は、アメリカの外交に追従しない独自の組織であり、中国、インド、ロシアなどが中心となって作られています。これにより、世界的GDPの40%以上を占める経済力を持ち、アメリカの影響力に対抗する力を持つようになっています。
日本の外務省や防衛省、自衛隊の上層部が抱える問題とは何ですか?
-日本の外務省や防衛省、自衛隊の上層部は、アメリカの影響を受けすぎており、自主防衛能力を強化しようとする考えが弱く、核戦略理論についても深く理解していないとされています。また、国際政治学や核戦略理論家の著作を十分に読んでいないため、リアリスト外交のパラダイムに基づいた議論を行っていないと指摘されています。
日本の対米依存政策が将来的にどのような影響を及ぼすと予想されますか?
-日本の対米依存政策は、将来的に失敗を招く可能性があり、数年後または10数年後にその影響が顕在化する可能性があります。これは、アメリカの世界支配能力が低下していく見通しであり、日本が自主防衛を強化しないままでは、安全保障上の問題を抱える可能性があるからです。
最近のウクライナ戦争についてリアリストの観点からどう評価されますか?
-リアリストの観点から、ウクライナ戦争は全く必要ない戦争であり、アメリカの知的立場が劣化しているとされています。また、戦争によって、アメリカの立場が東アジアにおいて不利になり、中国とロシアの協力関係が強まっていると指摘されています。
日本の政治家や大学教授がリアリスト外交を理解しない理由は何ですか?
-日本の政治家や大学教授がリアリスト外交を理解しない理由は、最近100年間の欧米の知識人や言論人が徐々にバランスオブパワーの外交論をやめ、アメリカ中心の世界秩序を支持する無責任な態度をとるようになり、その影響を受けているとされています。
中国、インド、ロシアのリアリスト外交の研究状況はどうですか?
-中国、インド、ロシアではリアリスト外交を徹底的に研究しており、アメリカの国際政治支配力が低下していくことを見越して、自国の外交と軍事政策を設定しているとされています。これらの国はブリックスを作ってアメリカの外交に追従しない独自の組織を作っており、将来的な国際政治の流れを読み替えていると見られます。
日本の外交政策は将来的にどのような変化を見られると予想されますか?
-日本の外交政策は、現在の対米依存政策が持続する限り、自主防衛能力を強化しなければならず、アメリカの影響力が低下する中で独自の外交戦略を築かなければならないと予想されます。また、将来的にリアリスト外交が再び主流派になる可能性があるため、日本の政治家や学者がリアリズムの考え方を理解し、実践する必要があるとされています。
最近の国際情勢について、どのような見解がありますか?
-最近の国際情勢は、アメリカの支配力が低下しているという見方から、中国、インド、ロシアが自国の利益を追求する独自の外交政策を展開しているとされています。また、欧米諸国はアメリカ中心の世界秩序を支持する姿勢を強めており、将来的にリアリスト外交が再び注目される可能性があると予想されます。
Outlines
😀 日本人の国際政治理解の難しさ
日本の人々が国際政治のリアリズムを理解しにくくなっている理由について議論しています。日米同盟の誤解や、日本人が過去1600年間の国際政治にあまり関与していない歴史的背景、そして最近の国際情勢でのリアリスト外交の弱まりが指摘されています。
😕 日本の対外政策とアメリカ依存
日本の対外政策がアメリカに依存しすぎる現状と、それが将来的にリスクを意味する可能性について述べています。また、日本の外務省や防衛省のトップがリアリスト外交の理解が浅いと批判しています。
🤔 リアリスト外交の見直しと日本の将来
リアリスト外交のパラダイムが見直され、日本の無責任な対米依存政策が将来的に失敗する可能性があると警告しています。日本の政治家や学界がリアリスト外交を理解しておらず、それが日本の将来にどのような影響を与えるかについても触れています。
😟 欧米のリアリスト外交の弱まりとBRICSの台頭
最近30年間で欧米のリアリスト外交が弱まっており、その逆にBRICSが台頭している現状を説明しています。また、将来的にリアリスト外交が再び主流になる可能性があるとの見方も示しています。
😓 日本のリアリスト学派の乏しさとアメリカの将来
日本のリアリスト学派の学者や戦略家の乏しさと、それが日本の国際政治に対する理解の浅さを招いていると指摘しています。また、アメリカの将来の支配力が低下すると見込まれる中で、日本の状況が懸念される理由についても述べています。
Mindmap
Keywords
💡リアリズム
💡日米同盟
💡バランスオブパワー
💡核の傘
💡自主防衛
💡国際政治学者
💡帝国主義
💡ブリックス
💡国際政治
💡軍事紛争
💡外務省
Highlights
日本の国際政治理解について、一般の日本人や官僚、政治家がリアリズムを理解しない理由について議論しています。
日米同盟について、外務省の人が比喩的に説明し、その誤解を指摘しています。
日本人が過去1600年間の国際政治のパワーストラッグルから遠ざけられていたという分析。
アメリカの占領と安全保障条約によって、日本人が現実の国際戦争から遠ざけられているという指摘。
外務省や防衛省のトップが核戦略理論に無知であり、アメリカに依存しすぎているという批判。
欧米諸国のリアリスト外交の議論が過去150年で弱まってきているという観測。
ウクライナ戦争がアメリカの知的立場を劣化させ、欧米のリアリスト外交を反対しているという意見。
アメリカの過去の大統領たちの対外政策と、現在のリーダーシップの欠如について述べています。
日本の対米依存政策が将来的に失敗に終わる可能性が高いという予測。
日本の政治家や官僚、学界がリアリスト外交を理解していない現状。
中国、インド、ロシアがリアリスト外交を推進しているという分析。
ブリックス諸国がアメリカの外交に追随しない独自の組織を作っているという事実。
将来的にリアリスト外交が再び主流になる可能性について述べています。
日本が過去に外国との軍事紛争に巻き込まれた経験が乏しいという歴史的背景。
日本のリアリスト学派の学者や戦略家の出現が困難だとの見方。
中国、インド、ロシアの戦略学者がアメリカの支配力が低下すると見ているという指摘。
日本の政治的リーダーシップがリアリスト外交の議論を避け、自己満足しているという批判。
アメリカの軍事政策シンクタンクがウクライナ戦争の早期終了を求める報告書を出しているというニュース。
国際政治の見方でロシア、インド、中国の考え方と共通点があるという結論。
Transcripts
[音楽]
日本を取り戻すCGS政策コンサルタント
の室健一
です伊藤先生本日はよろしくお願いいたし
ますお願いしますあの本日はですね国際
政治というものがリアリズムでね現実の
世界で動いているにも関わらず日本人ま
日本人って一般の日本人とよりも官僚だと
か政治家がなぜこの国際政治のリアリズム
というものを理解できないのかということ
についてま伊藤先生から教えていただき
たいという風に思っております
はい例えばですねま分かりやすい例で
申し上げますと日米同盟ということを言っ
てま同盟関係だからこれちょっとですねま
名前は出さないんですけどある外務省の方
がですね日米同盟の話をした時にですね
日米同盟というものはお醤油の貸借りを
するお隣さんのような関係なんですという
ことをですね平気でままさにその日米関係
担当されてる外務省の方がですね
おっしゃっていたりとかですね同盟関係は
ま希望の同盟だという風な話をしたりとか
まるでこう友人関係かですねそんなような
考えでもって考えていてまだから何かあっ
てもアメリカが日本を守ってくれるだろう
とかですね平気でそういうことを言ってで
私がそういうもんじゃありませんよと
例えば同盟関係っていうのはま永遠の同盟
はないというあのパーマストンのですね
言葉を言ったりとかするとですね私はなん
かこう左翼って言われたりとかですねなん
かこう攻撃をされたりしてしまうという
ことがあるんですけどもさは左翼でみんな
仲良くすればいいんだみたいな話をして
例えばその一藤先生よくおっしゃってる
白部相論なんかを言うとですねひどいやつ
と言われるかそれか現実的はないという風
に言われるかどちらかでですね話が終わっ
てしまうってことなるんですけどもなんで
今こうなっちゃってるのかなという風に
思うんですよねはいあのですねこれは今日
の議論の後半で申し上げたいと思うんです
けれどもえ実はあの欧米諸国でもはい
リアリスト外交要するにバランスオブ
パワーの議論はええ最近150年ぐらい
徐々に徐々に弱くなってきてええで最近
30年間はもう三々たるものではい欧米
諸国でもバランスオブパワーの議論をする
人間っていうのは圧倒的な少数派になって
しまったんですねあそうなんですかえそう
なんですで今度のウクライナを利用した
ことによる実質的な米ロ戦争もしくはナト
とロシアの戦争もリアリストの外交思考を
する人は全員反対してるんですねで
バランスオブパワーの議論からすると今回
のウクライナ戦争っていうのは全く必要の
ない議論なんですけれどもそういうことを
平気でやってしまってで中路同盟中国と
ロシアの軍事関係を表に出してきてしまっ
て協力関係を強めたという意味で東アジア
におけるアメリカの立場は圧倒的に不利に
なってきたんですねだから今回の
ウクライナ戦争を起こしたことによって
アメリカの知性学的な立場っていうのは
劣化してるんですけれども欧米の言論人の
非常に多くはもちろん鹿大学の宮山なんか
は別ですけれどもはい欧米初大学の圧倒的
多数の国際政治学者はそれを理解しないか
理解できても黙っているという状態なわけ
ですですから欧米諸国でもリアリスト外貨
を本当に実行してたのは例えばアメリカの
場合ニクソン大統領とそれからその
ニクソンの弟子みたいな形でニクソンが
大統領だった時共和党のチェアマンをやっ
たりCIAの長官をやってた武士の
お父さんですね武士のお父さんは典型的な
リアリストだったんですけれども
クリントン政権以降アメリカの
大統領それから副大統領でバランスオブ
パワー外交を本気で実行している人間って
いうのはいないですでトランプは単なる
孤立主義者でしてバランスをパワーを維持
したいとかそういうあもうちょっとと洗練
された考えはないんですね彼の頭の中には
はいでその一方ビルクリントンゴアそれ
からチェイニーブッシュの息子オバマ
バイデンなんかには非常にあの世論に調子
を合わせた外交論をやるだけで
キッシンジャー的なもしくはアゼンハワー
的なバランスパワー外交っていう外交思考
はない
です
でそれを言った上で言いますけれども日本
の場合はもっと深刻でしてはいご存知の
ように国際的な武力紛争に日本が巻き込ま
れたっていうのは日本の歴史過去1600
年か2600年かそれは人によって日本の
歴史がどのぐらい続いてるかっていうのは
色があると思うんですけれども少なくとも
過去1600年か2000年の日本の歴史
では1800
94年の日進戦争から1945年に日米
戦争が終わるまで約50年間ですね日本が
所外国との軍事紛争に本格的に巻き込まれ
た時期っていうのは1600年か2000
年の日本の歴史の中でたった50年なん
ですよはいほとんどの日本人にとってその
50年は悪夢のような50年だったと
あんなことにもう2度と巻き込まれたく
ないと
それでアメリカが占領してくれてで永遠に
あの米軍による対日占領政策を続けてくれ
てはいでアメリカが守ってくれると言って
くださるとで守ってくださるというすごく
親切な国が出てきたんだから国際戦事の
現実っていうのは常に過去3000年間
もしくはは少なくとも2500年間要する
にアテネとかペルシャとかあとスパルだと
かそれから中国の真住戦国ですよねあの
時代から常にパワーストラッグル派遣闘争
なわけですねで派遣闘争をやってきたって
いうのが過去2500年か3000年間の
国際政治市なんですけれども日本人はその
2500年間3000年間の国際政治士に
おける派遣闘争ヘジもッストラッグルヘジ
もッストラッグルには1度もも参加せずに
で例外的に参加しようとしたのが先ほど
申し上げました50年間でこの50年間は
とにかく最初はうまくいったけど後で大
失敗してひどい目にあったわけですです
からあのような悪夢を忘れたいとでその後
はアメリカが占領軍憲法球場を作ってくれ
てでアメリカが安全保障条約を作ってくれ
たとそのアメリカが日本を永遠に守って
あげるとで日本の周囲の国がどれぐらい
日本をターゲットとする核ミサイルを何百
発何千発もとうともアメリカが守って
あげるから大丈夫だとで外務省防衛省自衛
隊の1番上の人たちは良かったよかったと
アメリカが守ってくれてると言ってると
アメリカが言ってくれるんだからこんな
嬉しいことはないと全部アメリカの言い
なりになってればいいんだとでこれはうん
驚くべき過去500年間もしくは過去
2500年間の国際政治士に対する無知で
ありうんそれから驚くべき核戦略理論に
関する無知なんですねだけれども外務省に
しても防衛省にしても1番トップに行く人
たちがそのことを全然気にしてないんです
ね外務省に事務時間と中米大使をなさった
が村田平さんという方がおられますで村田
両平大使によれば日本の外務官僚外務省の
官僚はアメリカに完全に洗脳されていると
でしかも自分たちが洗脳されているという
ことにすら気がついてないと要するに完全
に洗脳された状態だっていうことに気が
つかないんですからいつまで立ってもお隣
さん同士で仲良くしてるから大丈夫だとか
ねねアメリカが力強い態度でね安倍晋三
首相を励ましてくれたとか岸田首相を
励ましてくれたとか言うとでアメリカの
大統領と日本の首相はファーストネームで
呼び合う中だとそういう風によってわ
すごいすごいとこんなに素晴らしい同盟
関係はないとそこで終わってしまうわけで
要するに欧米諸国のリアリスト学派の国際
政治学者が今日説明するつもりですけれど
もどういう議論をしてきたのかとでその
議論は今でも正しいのか正しくないのかと
でもし欧米のリアリスト学科の学者が過去
少なくとも150年間議論してきたことが
正しいとするならば今の日本の対米依存
政策ですね対米従属政策アメリカに依存し
てれば大丈夫だという政策はいつか必ず
失敗するわけですその失敗が数年後に顕在
化するかそれとも10数年後に表に出て
くるかそれは分からないですけれども現在
の対米従属政策対米依存政策自主防衛
しようとしない非常に客観的には無責任な
政策という政策がリアリスト外交の
パラダイムから見ると全く間違ったもので
あってもそのこと自体に興味がないんです
外務省の課長局長事務時間レベルの人たち
は国際政治学の学者の1番優れた人たちの
著作とか論文それから核戦略理論家の1番
優れた人たちの著作とか論文をきちんと
読んでないですうんで自衛隊の交換もそう
です自衛隊の幕僚長レベルにたちも
アメリカの核の傘があるから大丈夫だと
そうすると僕は大丈夫じゃありませんよと
言ってであなたは核戦略理論のどの
パラダイムを支持してそういうことを言う
んですかと自衛隊の1番上の人に聞くと僕
は核戦略理論の専門書なんか読んでない
からどのパラダイムが正しいかそんなこと
は言えないとそんなのは学者に任せれば
いいんだとで要するにその学派によってね
核の傘が有効であるかそれとも全く機能し
ないかという結論が正反対になってしん
ですけれども自衛隊の1番上の人がそんな
議論には興味ないとそれから専門書も読ん
だことないとそういう風に言ってキロッと
してるんですよ終わってますね完全にええ
もう外務省にしても防衛省にしても自衛隊
にしても1番上の人たちがアメリカが守っ
てあげると言ってくれるんだからアメリカ
の言う通りにしてればいいとアメリカ政府
がこれを変えあれを変えと言ってきたら
言うこと聞いてアメリカ政府が押し付けて
くる武器を買えばいいとアメリカ政府が核
の傘があるから大丈夫だと言ってくれるん
だからそれ以上議論する必要はないとそう
いう態度なんです
ねでこれはちょっとね驚くべきことで一種
のなんていうか日本自体がそういう
インテレクチュアルな面で地方症にかかっ
てると思うんですねで僕はこういうことを
やってると日本は数年後か10数年後に
滅びるつまり中国の続行になると思うん
ですけれども日本の人たちは有名な大学
教授特に東大とか兄弟で首相のブレーンだ
たと総理大臣のブレーンだと言って自称し
てる人たちを含めてそういうことは気にし
てないようですねそれでもっと言うと日本
の星派の言論人もしくは国際政治学者で僕
が核の傘っていうのは結局はいざとなっ
たら機能しないんじゃないかと言うと彼ら
の態度は伊藤さんそういうことは我々議論
しないことにしてるんですよと議論しない
なんですよ伊藤さんそれは議論しないこと
になってるんですと我々そういう議論は
やりませんと言ってけろっとしてるわけね
そういう連中が自民党の総理大臣とか外務
大臣のブレーンと自称してるわけです
それで1番大切な議論から逃げてケロっと
として日米関係ぐらい重要なものはないと
で日米協力関係をより一層進化させようと
かそういう決まり文句を言って自己満足し
ててで結局本当の議論はしないとちょっと
話は飛んじゃうんですけれども今あの自民
党の木原政治とかいう男がスキャンダルを
起こして奥さんの殺人疑惑をごまかして
警察にささせないようにしてるんじゃない
かということをが言われてますけれども
日本のマスコミは大手新聞もテレビも全員
全て知らん顔してるでしょはいで要するに
相撲の悪いことは議論しなけりゃそのうち
消えてくれるだろうというね不思議なね
メンタリティがあって話はちょっと飛ぶん
ですけどもリアリスト学派の目から見ると
現在の日米同盟関係っていうのは本当の
同盟関ではないんですよ単なる帝国と続
しかも自主防衛能力を剥奪された続行の
関係に過ぎないわけですねだけどそれも
日本の政治家だけじゃなくて大学教授も
それから外務省や防衛省や財務省や自衛隊
の1番上の人たちも伊藤さんそれは議論し
ないことになってますからということで
終わらせてしまうんですねだからなぜ
リアリスト外交が日本人に理解できない
かっていうのは最近100年間の欧米の
言論人知識人が徐々にバランスオブパワー
的な外交論をしなくなってでその傾向は
最近30年間一層ひどくなりました要する
に1991年の水にソ連帝国が崩壊したん
ですけれどもその後もう欧米諸国の言論人
と政治家も満してしまってバランスオブ
パワーの外交はもう時代遅れだとアメリカ
が世界を支配することになったんだから
アメリカのにやらせておけばいいという
非常に無責任な態度を取るようになったん
ですねでワシントンに住んでる僕から見る
と例外的に未だにバランスオブパワーの
外交論を本気でやってるのが中国とインド
とロシアなんですね
ああなるほど
インドロシアはもう徹底的にリラス外交の
議論をしますだから僕は中国とかロシアと
かインドの新聞とか雑誌に乗る外交兵論を
読むと僕の考えてることと同じこと考え
てるとそういう風に思うことが多いです
ですからヨーロッパ諸国がリアリズム外交
バランスオブパイプ校を忘れてしまったの
ですけれどもインドと中国とロシアは
分かってるとで彼らはブリックスを作って
アメリカ外交に追従しない組織を作ってで
来年はそれの加盟国をまた増やしてで来年
はブリックスに所属してる諸国の国民経済
総生産を合わせると世界のGDPの40%
か41になってでG7は30%だとだから
欧米とか日本のアンチリアリストもしくは
ノンリアリストの外交政策を取る国と
明らかに違う態度を取る国がブリックス
もしくはブリックス2を作って別のやり方
を始めたわけですねですから僕は今から
早ければ34年経つとリアリスト外交が
もう一度主流派になってくる可能性は
かなりあると思いますうんうんで今の
ところG7が騒いでますけれども今度の
ウクライナ戦争が失敗であるということが
明らかになればヨーロッパ諸国は小前と
するでしょうしそそもそも来年のね大統領
選挙でトランプが勝つ可能性だってかなり
強いわけでしょまありますねそうですね
はいねでトランプはもちろんリアリスト
じゃないですからそうすると来年ね今のG
7の外交コンセンサスっていうのは
ガラガラに崩れてしまう可能性があるわけ
ですねだから最近30年間33年間は
リアリスト外交が欧米諸国で弱くなってき
たということはありますけれども今後数
年間にまた息を吹き返すという可能性は
強いと思いますで日本に関して言えば
先ほど言いましたように所外国との軍事
紛争派遣闘争にほとんどの歴史の巻き込ま
れてこなかったということがありますから
日本から本格的なリアリスト学派の学者と
か戦略家が出てくるという可能性は非常に
低いと思い
ます絶望的ですねいや先ほどおっしゃって
たそのロシアとかインドとか中国で
リアリスト外交を徹底的に研究して
るってことになるとで日本ではまほとんど
いないという状況になると彼らにはもう
結局立ちちできないってことになりますし
そもそも彼らの動きが分からないしで仮に
議論をしたとしても議論にならないて議論
ができないっていうことですよねロシアと
中国とインドの国際政治学者と外交官は
アメリカの派遣国際政治支配力が次の10
年間どんどんどんどん低下していくという
ことを見通して自分たちの国の外交と軍事
政策を設定してるんですねはいでそれに
比べて日本とヨーロッパは1945年から
ずっとアメリカが世界一の軍事力を持って
てで世界の紛争地域のどこにでも軍事介入
できるという体制を作ってくれたんだから
今後10年20年もその体制が続けられる
だろうとそういう風に本と思い込んでいて
でで現実的に考えないんですよで例外的に
鹿大学のミアシャイマーとかMITの
バリーポーゼとかそれからテキサスAMM
のクリストファーレインとかあとね最近
アメリカの1番質の高い軍事関係のシンク
タンクであるランド研究所があはいはい
アメリカの衰退を考慮してえウクライナ
戦争はなるべく早く終わらせた方がいいと
でこのラド研究所っていうのはペンタゴン
から直接運営資金を受け取っている
アメリカの軍事政策シンクタンクでは1番
クレディブリリアン
になるばかりだからウクライナ戦争は
なるべく早くやめた方がいいという報告書
を確か2つか3つ表に出してきたんですね
はいだからペンタゴン直属のシンクタンク
がそういうことを理解するようになっ
たっていうのは僕は少し進歩だと思うん
ですけれどもとにかく
アメリカ人は今後も10年後15年後東
アジアと中東とヨーロッパをアメリカが
支配できると思っているようですけれども
僕はそうは思ってないですですから僕の
このアメリカの派遣が長続きするかどう
かっていう視点は実は中国インドロシアの
戦略学者によっぽど近いんですよで実はね
面白いことに鹿大学の宮シャさんもはい
ロシアととか中国行くとまるで国境に帰っ
てきたような気になるとでうん僕は最近の
アメリカ人とは全く話が通じないとだけど
ロシアとインドに行くと僕と話が通じる
人間がもうそこら中にいるとだから要する
にねもう国際政治をどう見るかっていう点
で言うとロシアインド中国の味方っていう
のは過去500年間の世界諸国っていうの
は常に派遣闘争ヘジもッコンペティション
を続けてきたから今後も続くだろうと
要するに人間が生きている限りこの派遣
闘争っていうのは永遠に続くだろうから
そのことを見越して自分の国の運営をやら
なければいけないとでこれちょっと長く
説明しませんけれどもなぜ派遣闘争が常に
繰り返されてきたかということに関しては
実はリアリスト学派に古典的なリアリスト
派それからネオリアリスト派っていうのが
ありましてお知らせです10月22日
日曜日CGSセミナーが開催されますこの
日のセミナーは私山岡秀が務めさせて
いただきますオンラインセミナーですが
30名ほどの方には現地で対面で受けて
いただくことができます詳しくはこちらの
方をご覧くださいお会いするのを楽しみに
しており
[音楽]
ます
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