④グルーブのないリズムの追求
Summary
TLDRこのスクリプトでは、20世紀の音楽におけるドラムとベースの役割の変遷を探ります。1970年代にコンピューターが音楽に導入され、機械がリズムを刻むようになり、テクノミュージックの誕生を促しました。イエローマジックオーケストラのメンバーが、コンピューターを用いてリズムのズレを数値化し、人間的な音楽性を表現する試みについて語っています。
Takeaways
- 🎶 20世紀の大衆音楽はドラムとベースがリズムを強調し、ダンスミュージックとして発展してきた。
- 💻 1970年代にコンピューターが音楽に導入され、機械がリズムを刻むようになった。
- 🎵 スコラドラムとベース編では、コンピューター登場以降の役割が学ばれる。
- 👤 高橋幸さんと細野春臣さんがコンピューター登場後の音楽シーンについて語る。
- 🚀 1970年代の変革は、シンセサイザーやコンピューターの登場で音楽の創造性が高まった。
- 🎼 YMO(イエローマジックオーケストラ)はコンピューターを用いて新しい音楽スタイルを創造した。
- 🌐 テクノミュージックの誕生は、コンピューターの正確なリズムを強調したクラフトワークの影響による。
- 🎧 ディスコミュージックもコンピューターのリズム技術を利用し、音楽シーンに新しいスタイルをもたらした。
- 🤖 コンピューターは音楽のリズムを数値化し、演奏者による経験や勘を補完する。
- 📊 YMOはリズムのズレを分析し、コンピューターを使って表現することで成功した。
- 🎹 リズムの表現は単なる音符の位置だけでなく、音色や音の大きさでグループ感が出る。
Q & A
20世紀の大衆音楽の特徴は何ですか?
-20世紀の大衆音楽はドラムとベースがリズムを強調し、ダンスミュージックとして発展しました。
1970年代に音楽にどのような大きな変革が起きましたか?
-1970年代にはコンピューターが音楽に導入され、ドラムとベースに変わって機械がリズムを刻むようになりました。
高橋幸さんや細野春臣さんが関与した音楽グループの名前は何ですか?
-高橋幸さんと細野春臣さんはイエローマジックオーケストラ(YMO)に関与しました。
YMOが音楽のリズムをどのように革新しましたか?
-YMOはコンピューターを使って正確で均一なリズムを作り出し、民族音楽のモチーフを演奏しました。
細野春臣さんはなぜコンピューターを用いた音楽制作に興味を持ちましたか?
-細野春臣さんはコンピューターを用いた音楽制作が提供する新しい可能性と冒険心に惹かれました。
YMOの音楽制作においてコンピューターはどのような役割を果たしましたか?
-YMOではコンピューターが正確なリズムを作り出し、音楽のズレを数値に置き換え、人間の演奏にはない均一性をもたらしました。
ディスコミュージックはどのようにリズムの変革に寄与しましたか?
-ディスコミュージックは正確なビートを刻み続ける特徴があり、コンピューターのリズムをダンスミュージックに導入するきっかけとなりました。
クラフトワークはテクノミュージックの誕生にどのような影響を与えましたか?
-クラフトワークのアルバム「アウトバーン」はコンピューターの無質なリズムを強調したサウンドで、テクノミュージックの原型となりました。
YMOのメンバーはどのようにリズムの微妙なずれを表現しましたか?
-YMOのメンバーはコンピューターを使ってリズムのステップを微妙にずらし、人間の演奏におけるズレを表現しました。
音楽のリズムにはどのようにして民族や時代による微妙なずれがありますか?
-音楽のリズムは民族や時代によって微妙なずれがあり、演奏者の経験や勘によってそのずれが表現されなければなりません。
YMOはリズム分析においてどのように音の感覚を測りましたか?
-YMOは音と音の感覚を測るために八分音符を12分割し、音が鳴るタイミングを微妙にずらし、リズム感を細かく検証しました。
Outlines
🎶 コンピューターと音楽の融合
1970年代には音楽シーンで大きな変革が起きた。コンピューターが音楽に導入され、ドラムとベースに代わって機械がリズムを刻むようになった。この変化は特にテクノミュージックの誕生に寄与した。1977年にドイツのグループ「クラフトワーク」が発表したアルバム「アウトバーン」は、コンピューターのリズムを強調したサウンドを特徴とし、テクノミュージックの原型となった。また、アメリカのディスコミュージックもコンピューターのリズムを導入し、新たな音楽スタイルを創造した。1978年に坂本龍一、高橋幸、細野春臣が結成したイエローマジックオーケストラ(YMO)は、コンピューターを用いて音楽を作り出すことで、新しい音楽の可能性を探求した。彼らはコンピューターを用いてリズムを正確に作り出し、新しい音楽スタイルを創出した。
🎵 YMOのリズムの革新
イエローマジックオーケストラ(YMO)は、コンピューターを用いてリズムを作り出すことで、音楽の新しい形を探求した。彼らは民族音楽のカバーを通じて、コンピューターが生み出す正確で均一なリズムで演奏し、グルーブをなくした。細野さんは鍵盤を使ってベースラインを演奏し、高橋さんはコンピューターと同調したリズムを叩いた。彼らはリズムのズレを数値に置き換え、コンピューターを使って表現することで、人間のリズム感を再現しようとした。この方法は、音楽のリズムをより正確にコントロールする手段として非常に有効だった。また、彼らはリズムの分析を通じて、民族音楽のリズム感をコンピューターで表現することに成功した。
🤖 コンピューターによる音楽の分析と表現
YMOはコンピューターを用いて音楽のリズムを分析し、表現する試みを行った。彼らは音と音との感覚を測るために、8分音符を12分割してリズムのズレを微妙にずらし、人間のリズム感をコンピューターで表現しようとした。この方法を用いて、彼らは沖縄のリズム感をコンピューターで表現し、新たな音楽の形を創造した。また、彼らはリズムだけでなく、音色や音の大きさもコンピューターで制御し、グルーブを出せる音楽を作り出した。このように、コンピューターは音楽の創作において、より正確な制御と表現が可能であることを示した。
Mindmap
Keywords
💡ドラムとベース
💡コンピューター
💡リズム
💡テクノミュージック
💡イエローマジックオーケストラ
💡シンセサイザー
💡ディスコミュージック
💡コンピューターのリズム
💡グループ感
💡リズムのズレ
Highlights
20世紀の大衆音楽はドラムとベースがリズムを強調し、ダンスミュージックとして発展してきた。
1970年代にコンピューターが音楽に導入され、機械がリズムを刻むようになった。
コンピューター登場以降のドラムとベースの役割が変わり、新しい音楽スタイルが生まれた。
YMOはコンピューターを用いて、正確で均一なリズムで音楽を演奏し始めた。
細野春臣と高橋幸は、コンピューターを使い、新しい音楽表現を探求した。
1970年代のテクノ的リズムの誕生は、コンピューター技術の進歩によるもの。
クラフトワークのアルバム「アウトバーン」は、コンピューターリズムを強調したテクノミュージックの先駆者。
ディスコミュージックもコンピューター技術を用いてリズムの変革を遂げた。
ジョージ・オモロダーはコンピューターリズムをダンスミュージックに導入し、影響を与えた。
YMOは民族音楽のモチーフをコンピューターリズムで演奏し、新しいスタイルを創造した。
細野春臣はキーボードでベースラインを演奏し、コンピューターと同調したリズムを作り出した。
高橋幸はドラムをコンピューターと同調させ、機械的なリズムを表現した。
YMOはリズムのズレを分析し、コンピューターを使って表現することで成功した。
音楽のリズムには民族や時代による微妙なずれがあり、演奏者の経験が重要である。
YMOはコンピューターを使ってリズムのステップを微妙にずらし、人間的なリズム感を表現。
音と音の感覚を測るために、YMOは8分音符を12分割し、タイミングをずらし分析した。
コンピューターは音楽のグルーブやシンコペーションを分析し、再現する力を持っている。
Transcripts
スコラ坂本龍一音楽の
学校20世紀の大衆音楽はドラムとベース
がリズムを強調しダンスミュージックとし
て発展してきまし
たそして1970年代リズムに大きな変革
が起き
ますコンピューターが音楽に導入されそれ
までのドラムとベースに変わって機械が
リズムを刻むようになったのです
スコラドラムとベース編第4回は高橋幸
さん細野春臣さんを迎えコンピューター
登場以降のドラムとベースの役割について
学び
ますはいえっとスコラのドラムスとベース
その第4回なんですけどもえ細の春さんと
高橋さんにえ来ていたいてですですねま
ドラムズンドベースの現在そして未来と
いうことを少しお話していただこうと思う
んですけどもまえ70年代の本当に終わり
にま僕たちが集まって前もっっていうのを
作った時にやっぱりえシンセサイザーって
いう楽器とでまカのコンピューターが出て
きたっていうのが大きかったと思うんです
けどそれまではねもうあの細さんもろ君も
ちゃんとそれぞれの楽器のもう超一流の
プロだったんですけどもあえてそれを新世
とコンピューターに変えたっていうのかな
そのコンピューターを使わない時代の音楽
となんか何かが決定的に変わったよまそれ
であれが出てきた例えば僕たち無期的な
音楽とかピコピコサウンドとか言われて
うん敵って言いたくなる気持ちもま理解は
できるんだけどだけど僕たちは逆にすごく
興奮してたじゃないうんあのあの興奮って
何なんだろうねあのねうん1局目にやった
のがファイアクラッカーを一度生でやった
んだ手で引いた手で引うんそしたらつまん
なかったねあそうそうなんですそう今は
すごく好きなはずなんだけど当時はその
グルーブ感が邪魔だったんだうんうん
グループ感みたいなねグループ感を僕たち
は捨てようとしてたんだ当それはYMOを
結成する前からそういうことをやりたかっ
たそれともYMOというグループの発想が
そういうところそうなんですああその前
まではもう前の日ぐらいまではグループを
追求してたそうへえそれは突然突然
グルーブなしでやってみようっていうの
何かきっかけがあったその無期的な音楽
ってのは未体験の世界だからああ冒険品
ですよねあでもいきなり
もうやりたくなったらやるじゃない
ミュージシャンってうんうん追い求め
ちゃうクラフトワクの影響とかねそういう
意味であったのかもしれの影響器だからと
まもう1人ジョージモーダモうんあの
クラフトワークのデビューって結構早い
ですよね70年代の8頃うんそううんただ
ああいう風にこうテクノ的の様式確率する
のまあのアウトバーンからから少し後です
けどねうんああいう音楽が生まれたのは
ディスコからですよねそうですねでディス
コっていうのは本当に正確なビートを
ずっと刻み続けるもので要するに非検査で
うんこう正確なビートをやってくっていう
その心地よさになんか目覚めちゃったて
いう
うん1970年代以降コンピューターや
シンセサイザーの登場で世界の音楽シーン
に新しいリズムが誕生しまし
た19007年ドイツの音楽グループ
クラフトワークがアルバムアウトバーンを
発表コンピューターの無質なリズムを強調
したサウンドは後にテクノミュージックと
呼ばれるようになりまし
たさらにアメリカを中心に人気を集めた
ディスコミュージックでもリズムの変革が
起きました
音楽プロデューサージョルジオモロダーが
ダンスミュージックにコンピューターの
リズムを本格的に導入したの
ですそして1978年小野春臣さんの
呼びかけで坂本龍一さん高橋幸さんが
集まりイエローマジックオーケストラが
結成され
ます3人が初めて演奏したのは民族音楽を
モチーフにしたエ地家と呼ばれる音楽の
カバーでし
たYMOは元々由だリズムを持つこの曲を
コンピューターが生み出す正確で均一な
リズムで演奏しまし
た細野さんはが産むグルーブをなくすため
鍵盤を使ってベースラインを演奏しまし
たまたドラムの高橋さんはコンピューター
と同調させたリズムを叩きまし
た
タのベースはオリジナルですよねあの
ラインうんあれはあのベースもそうだけど
高いピッコロみたいなことで実は上もやっ
てんのねやってるうん
これがちょっと味そっていうのねうんこの
フレーズに家合わせてドラマタくっていう
の
がたたて
なんか面白かったんですよこのフレーズが
なかったら多分あの曲はあのアレンジに
なってないし
そう最初の前門はこうリセットするみたい
にこう拍手の世界っていうのかな揺れも
なしにこう盾が綺麗に揃っていてこう
すごくペカペカの世界じゃなくてでも
やっぱりすぐ飽きてねうんいわゆるグルー
ブって言ってるようなうんこうズレをさま
色々試していたじゃないで当時はまだあの
そうが荒かったのであの均等がね12対
12ぐらいだったんですよねでそれを
わざわざね13対11とかねこういろんな
数値を試してみてうん沖縄の花方に近いな
とかねうんニオリズに近いなとかね
いろんなことを実は試していたんですよね
そうそううんだからあのりとか言ってんの
はこういうことかていううんそういう分析
に役に立ったよねっすごく自分の跳ね方が
うんどのぐらいなのかなって数字を
置き換えてそれまではさうんすごく曖昧な
世界だったからうん数値がなかったなか
うん基準もないしそうなるほど沖縄こん
くらいこういう跳ね方なのかとかねこう
うんこのくいすると沖縄ぽいっていうね
感じがわすごい発見だよ黄門日の発見
みたいなそうですねうんであのいわゆる3
等分したそのトリプレット3連オプにする
と跳ねすぎでねそうこれじゃないっていう
ねタンタンタタタンうん要すにそう
いわゆるあのシャッフルじゃないないんだ
よね1泊の中で跳ね
てるて
ねたつまりドラ叩くとこういう風
にそれニオリンズのそう
ねなんかこう跳ねてんだ跳ねて
ない
いつい
で音楽の持つリズムには民族や時代によっ
て微妙なずれがあります
そしてそのずれを表現するためには演奏者
の経験や勘に頼らなければなりませんでし
た17からでしょYMOの3人は
コンピューターを使ってそのズレを数値に
置き換えようとしましたこ
でしょリズムのステップを微妙にずらし
てってあの人間のをのねいりってのは
近づけがるんでそれをあの今からやって
みようと思います
けどじゃこれでちょっとだけ聞かして
もらうかなもう1回う
かここからはYMOが当時行ったリズムの
分析について学び
ましょう音と音との感覚を測るため八部
音符を12分割します
最初は均等なタイミングで8分音符を
鳴らし
ますそして音が鳴るタイミングを微妙に
ずらしていき
ます上の沖縄のおじさんを分析すると14
対10の感覚でリズムが刻まれてい
ますこのようにととの感覚を細かく検証
することでYMOはのリズム感を
コンピューターを使って表現することに
成功したのですつか
ないいろんなあのリズムの感覚とかそう
いうものをねあの分析してとかそういう
ものを出せるっていうことはあのプロ
コンピューターの1つの特徴だと思い
ますグルーブの音楽にあるようなそういう
シンコペーションをコンピューターでうん
作るようにこう冒険しますたねその通り
ところがもう極端に言うと跳ねてないのに
つまり均等なのに音色とか今度大きさ音の
大きさでこれがまたグループが出てくるっ
てこともになってん分かってくるねうん
それが分かってくるのちょっと何年か経っ
たよねそうだねうんうんうんだから新生災
にベロシティがなかったから昔そうそう
そうそうベティベロシティあ強く押せば
それだけ強くこ普通の学を持ってみたい
うん大きさがコントロールできなかったん
でうんうんうんだからね均等でも
さこれでもうグルーブは出てくでしょうん
そうそうそうだから単にその作だけのこう
時間のあの音の位置だけの問題ではないっ
ていうことがうん分かってくるわけです
面白いですねうんうん
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