【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意

東洋経済オンライン
17 Apr 202407:50

Summary

TLDRこのスクリプトでは、経済や株式市場に関する情報の発信の重要性が議論されています。間違った情報や過度に自信に満ちた発言は危険であると示唆され、専門知識を持つ人々が正確な情報を提供することが求められる点に重点が置かれています。また、株価の変動やバブルのリスク、投資における長期的な視点の重要性についても触れられています。SNSの普及が情報のフィルターリングを難しくし、投資家は冷静に判断する必要があると強調されています。

Takeaways

  • 🗣️ 五藤さんが多くの質問に答えた印象。
  • 📉 トランプが大統領になったら株価が暴落すると言われていたが、実際には経済や株価が上がった。
  • 🧐 経済について曖昧な知識で間違った情報を発信する人が多い。
  • 📊 金融商品は普通の商品市場とは異なる性質を持つ。
  • 📈 多くの人が株を買い切ると、その後の追加の買い手がいなくなる可能性がある。
  • ⚠️ 世の中がユーフォリア状態になっている時こそ注意が必要。
  • 📉 株価が下がる可能性について、慎重な見方を持つことが重要。
  • 🧩 金融市場ではプロでも予測が難しいことがある。
  • 📅 長い目で少しずつ積み立てることが大切。
  • 🔍 最近の市場の動きは過去数年間と比べても珍しい動きをしている。

Q & A

  • トランプ大統領の登場と経済、株価の関係についてどう考えていますか?

    -トランプ大統領の登場は経済や株価に大きな影響を与えました。彼が選ばれた時には株価が暴落するとの予想もあった反面、実際には経済が好調になり、株価も上昇しました。

  • 経済や株価に関する誤った情報の発信についてどう思いますか?

    -誤った情報の発信は問題です。専門知識がない人が無闇に発言すると、人々を誤解させることがあります。正確な情報を提供することは重要です。

  • グローバル経済指標に注目する理由は何ですか?

    -グローバル経済指標は、世界経済の動向を理解する上で重要な目安です。米国だけでなく、他の国々も注目しています。

  • 専門家の意見と一般大衆の意見の違いは何ですか?

    -専門家の意見は、豊富な知識と経験に基づくため、より深い分析が可能です。一方、一般大衆の意見は、表面的な情報や感情に基づくことが多いかもしれません。

  • 株価の変動はどのように予測されるべきですか?

    -株価の変動は、過去の傾向や経済指標を参考に予測することができますが、常に変わりやすい市場であるため、確実性はなく、リスク管理が重要です。

  • SNSが株価や経済に対する人々の反応に与える影響とは何ですか?

    -SNSは人々の反応を集約し、拡張するフィルターとして機能します。しかし、一方で、過度な楽観主義や悲観主義を助長することもあります。

  • バブル経済のリスクをどのように管理すべきですか?

    -バブル経済のリスクは、適切なリスク管理戦略を用いて管理する必要があります。市場の過熱を認識し、冷静に分析することが大切です。

  • 株式市場における「買い」と「売り」の関係について説明してください。

    -株式市場では、買いと売りは相関関係にあります。買い注文が増えると需要が高まり、価格が上昇します。逆に、売り注文が集中すると供給が过剩になり、価格が下がります。

  • 為替相場の変動はどのように影響を及ぼすと思われますか?

    -為替相場の変動は、国際的な取引や投資に大きな影響を与えます。相場の不安定さは、企業の収益や投資家の戦略に直接かかわるため、注意が必要です。

  • 経済予測における「確実性」の意味は何ですか?

    -経済予測における「確実性」とは、将来の経済状況を正確に予測できるという保証を指します。しかし、経済は多面的な要素に影響されるため、完全な確実性は存在しないと考えられます。

  • 投資家として、長期的な視点を大切にすべき理由は何ですか?

    -長期的な視点を大切にすることで、短期的な市場の変動やショックから離れ、より健全な資産形成が可能です。短期的な利益にとらわれず、将来を見据えた投資戦略を立てることが重要です。

Outlines

00:00

🤔 経済予測と専門家の視点

前半では田さんが五藤さんに多くの質問を投げかけ、経済や株価に関する情報の信頼性について議論しました。トランプ政権の影響や、金融商品の市場特性についても触れました。専門分野での正確な情報発信の重要性を強調し、断定的な発言が誤解を生むリスクについても言及しました。また、SNSでの情報拡散が市場に与える影響についても議論しました。

05:01

📉 バーショックと市場のリスク

2003年のゴールドマン入社時の状況や、VAR(Value at Risk)モデルについて話しました。短期的な市場動向に基づくリスク管理の危険性を指摘し、長期的な視点でのショックが発生する可能性を説明しました。老後の資産形成の重要性や、社会の仕組みを理解した上での資産形成のアプローチについても述べました。

Mindmap

Keywords

💡株価

株価とは、株式市場で取引される株式の価格のことです。動画内では、トランプ政権下で株価が上がったことが言及されており、経済予測の不確実性についての議論に関連しています。

💡金融商品

金融商品は、株式や債券、投資信託など、金融市場で取引される資産のことです。普通の商品市場と異なり、買った人がいつか売ることを前提としているため、その市場特有の動きがあると説明されています。

💡トランプ

ドナルド・トランプはアメリカ合衆国の第45代大統領であり、彼の当選が株価に与える影響についての予測が議論されています。トランプが当選すると株価が暴落するとの予測が外れたことが指摘されています。

💡バブル

バブルとは、資産価格が実体経済の成長を大きく上回って上昇し、最終的に急落する現象のことです。動画では、SNSがバブルの形成や拡大に与える影響についての警告がなされています。

💡VARショック

VARショックは、Value at Risk(リスク価値)モデルに基づくリスク管理が誤ることによって生じる市場の急激な変動を指します。動画内では、過去のデータに基づくリスク管理が長期的には通用しないことの例として言及されています。

💡経済予測

経済予測とは、将来の経済の動向を予測することです。動画内では、経済予測がしばしば不確実であり、専門家でも正確に予測するのが難しいと強調されています。

💡SNS

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、インターネット上で人々が情報を共有するプラットフォームです。動画では、SNSがバブルを拡大し、人々の投資行動に影響を与える可能性について述べられています。

💡資産形成

資産形成とは、将来の経済的安定や豊かさを目指して資産を増やす行動のことです。老後の資産形成が切実な問題であることが議論されています。

💡断定口調

断定口調とは、確信を持って物事を述べる話し方です。動画では、経済予測において断定口調で話すことの危険性について言及されています。

💡ユーフォリア

ユーフォリアは、高揚感や陶酔状態を意味します。動画では、市場がユーフォリア状態になると、投資家が過度に楽観的になり、リスクを見落とす可能性が高くなると警告されています。

Highlights

五藤さんの意見は、経済や株価に関する誤った情報の発信が多かったと指摘しています。

金融商品市場は一般の商品市場と異なる点について語られており、何でも喋れる人には怪しいと警告されています。

専門分野を持つ人々が経済についてぼやけていることに対し、正しい情報を発信することが重要だと述べています。

1人の人間があらゆる情報を整理して伝えることは難しいと示唆されています。

株価や経済の動向を予測することの困難さと、過去の予測が正確でなかった例が挙げられています。

SNSのフィルター効果がユーフォリアを助長していると指摘されています。

株価上昇時の注意喚起と、潜在的な売り重の強さが語られています。

投資のリスク管理と、過去の経験から学ぶことの重要性が強調されています。

株式市場の変動が過去数十年の経験から外れていると分析されています。

投資の際には焦らず、長期的な視点を持つことが勧められています。

需要と供給のバランスが価格形成に影響を与えることについて説明されています。

金融市場における買いと売りのサイクルが、市場の変動に寄与していると語られています。

過去の市場の動向を分析し、リスク管理の重要性を再確認しています。

投資における過去の関連性に習慣づけが危険であると警告されています。

老後の資産形成が切実であり、適切なアプローチが求められていると述べています。

社会の仕組みを理解し、資産形成に繋げることが重要だと強調されています。

Transcripts

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前半はやっぱ田さんからこう五藤さんの方

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にお聞きしたいことをたくさん話された

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印象だった五藤さんの方からあのもし

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なんか改めてちょっとお聞したいことが

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あったらぜひぜひちょっとお話しいただけ

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たらなというもしトランプなったら株価

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暴落するみたいなこと言われてましたよね

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少なくとも経済とか株価めちゃくちゃ

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上がりましたし間違った情報発信してる人

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って結構多いんですよあ金融商品って普通

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の商品市場と違うんですよね何でも喋れ

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ちゃう人って怪しい

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たさんは何かグローバル指標米国だけで

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なく注目されているいやでも五藤さんが

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これ本当にプロというかずっと見

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てらっしゃるのでや僕そうこ大事だと思う

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のが自分の専門分野それぞれあってで経済

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のことてなんとなくみんなこうぼやっと

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知ってるからそれっぽいこと言って間違っ

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た情報発信してる人って結構多いんですよ

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わかんないこともこうなんですよって言っ

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ちゃうと信じちゃうからあ定長じゃないと

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なかなか響きづらかったりするので無理し

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て断定口調でいう人いますよねでも経済

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ってそんな単純じゃないし1人の人間でも

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あらゆる情報を整理してきちんと言える

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のってまチャットGPTだと言えるかも

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しれないですけど1人の人間の音声無理

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ですから何でも喋れちゃう人って怪しい

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だった方がいいですよねあの結構テレビと

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かでも

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あのなんかこうすごい無しぶりの質問とか

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されてきたりするんですけどのいいや答え

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られませんとか年末の日経平均はいくら

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ですかとかって聞かれると答えませんと

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かって言ってるとこいつ使えねえなと思っ

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て将来使われなくなるリスクがあるんです

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けどそこで使われたいと思って必死に答え

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てるともう自分のなんて言うんですか尊厳

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とか長い目でのブランドがどんどん崩れて

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いくのでいや答えられませんダメだったら

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も仕事キャンセルしもいいですみたいな

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感じで言ってますいや素晴らしいって言っ

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てもま私も日経新聞の頃年末の日経金

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いくらですかていろんな人に聞いてたん

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ですけど

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はいあうんでいくらなんですか

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2分かんないですけど一応年始ぐらいに

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言われた時はあのいくらとか分かんない

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ですけど今年はどっちかていうと上がる

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可能性高いと思うしバブルの高値は抜く

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可能性そこそこどっかであるんじゃない

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ですかぐらいの感じで言ってたんですけど

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もうこの12ヶ月あっという間に来ちゃっ

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たんでこっから先はよくわかんないです

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あとはまあもう責任放棄みたいになっ

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ちゃいますけどトランプになったからと

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いってどういう世界になるかわかんない

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ですよね8年前もトランプなったらこう

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なるだろうって言われてた世界と少なく

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とも経済とか株価はめちゃくちゃ上がり

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ましたし事前に言われてたの時もし

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トランプなったら株価暴落するみたいな

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こと言われてましたよねなのでうんもう

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本当に壮大な確実性ですよ

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ね断定話とかファスト共有みたいなものも

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含めてなんかこうそういうものに踊らさ

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れいというかどういう風に向き合うと良い

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のかまあでもあれですよねX

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TwitterとかYouTubeとか

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だけにベットしないってことですよねで

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特に今みたいに株火炎安がはっきりして

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くるとそれで儲かってる人の声がいっぱい

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出てくるしその人たちのオラオラ感が

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もっと強まってきますし逆にいやこれも

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いよいよバブルだから気をつけた方がいい

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よみたいな声ってかき消されちゃうんです

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よねそうするともっとそうだ乗り遅れるか

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もしれないみたいな感じで焦ってしまって

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え行くわけですけどもでも世の中の人が

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全員強気になって買いだ買だってなった頃

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って大体もうピークになるんですよなんで

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かって言うともう買いたい人買わなきゃ

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いけない人買い切っちゃってるので追加で

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買う人がもういなくなっちゃってるんです

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ね何かだから逆回転のショックが起ったら

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もう売る人がものすごく出てくる潜在的な

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売り重がめちゃくちゃ強いのでま世の中が

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ユーフォリアみたいになってる時はより気

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をつけた方がいいしまそれは昔からそうな

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んですけどSNSっていうフィルターが

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あると余計それが拡張されてるような感じ

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があるので気をつけた方がいいですよね

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例えばえっと2022年って結構アメリカ

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か下がったんですよねでも2021年ま

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でってま今とちょっと近くてもう連日最高

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ねSP500更新していてもうガー最強で

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もうあの日本の遠預金してる人なんて常客

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だみたいな感じであの煽られて黙って

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積み立ててるだけでこんなになるのに

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みたいな発言が多くてだいぶ極まってき

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てるなっていう雰囲気はあったんですけど

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まエテその後こ結構株が下がったりする

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いうこともあるので

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うん今がバブルとは言わないですけども

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長い目で少しずつ積み立てするのはいいと

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思うんですがその流れに常時て焦ったりは

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しないっていうのは大事ですよねそなんか

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そうですね価格って需要によって決まっ

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たりするからみんなが買うと需要が上がっ

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て値段が上がったりするて思うじゃない

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ですかところが金融商品って今おっしゃっ

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てたようにその必ず買った人はいつか売る

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ことを目的に買ってるの

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で普通の商品市場と違うんですよね

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ゴールドマンに入ったの2003年だった

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んですよはいでちょっとバーショックああ

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小のですね時まさにその状況で金利が

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すごい低くなってて債権日本国際がすごい

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買われてる状況だったんですよねみんなが

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買ってるからま上がってくんですけれど

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保有してたら毎日ちょっとず儲かるとだ

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からもうどんどんみんな買う買うわけです

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よどんどんどんどんこうみんな買う量が

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増えていってで最終的に何が起きたかって

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いうとさっきのね五藤さんおっしゃってた

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ようにもう買う人が新たにいなくなっ

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ちゃってえ国際市場が暴落したとかって株

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に比べて国際ってプロばっかりいるような

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市場なんですよでプロばっかりいるような

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市場でもそういうことが起きちゃうわけだ

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からなおのことにわかで株に入っていって

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え安くか高く抜けようっていうのはなんか

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そうですねいや今のバーショックっていう

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のはあのVARって書いてvaluアット

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リスクっていうものなんですけどこう

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難しい話するつもりないんですけどすごく

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平たく言うとま最近1年とか2年とか場

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にったら5年ぐらいの動き見たら世の中

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って大体こんな感じだよねっていう風な

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推測を立てるわけですよでこのまま行くん

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だったらこれぐらい派手に暴れても大丈夫

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だよねっていう風にやってるんですけど

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あくまでそれ起こってるのってここ12年

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とか3年の話であって何十年間に一度や

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ショックって起こったりするんですよねだ

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株に関してもこの11年見てるとめっちゃ

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強いからまこんぐらいやってても全然

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大丈夫でしょうて思ってても長い目で見る

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ともっとやっぱショックが来てしまう

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はっきり言って去年にの株式相場にしても

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今年の株式相場にしても為替にしてもそう

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ですけどねかなり珍しい動きをしてる時な

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んですよこれが常に当たり前のことだと

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思い込んででこの調子でやっていけばあこ

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今年ま一気に3年前まで来たからこの調子

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でいけば3年後には1億余裕でいくなと

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かっていうような発想とかは極めて危ない

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まある意味バーショックとちょっと似た

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ようなリスク管理がその目先のあの過去の

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関連に習っちゃうと危ないですよて

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いう僕別にみんな投資した方がいいと思っ

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てなく

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てま半分反論になるかもしんないですけど

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やっぱりその老後の資産形成って

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めちゃくちゃ切実だと思うんですよね

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えっと反応していですかはいその社会の

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仕組みっていうのを学んだ上で資産形成の

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話になるはいいこれなんかこうこ対立構造

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になってますけどそうではなくてどういう

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風なアプローチかっていうことで

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[音楽]

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