Leo Esaki, Nobel Prize in Physics 1973: An interview from 2004

Nobel Prize
11 Mar 202115:24

Summary

TLDRノーベル賞を受賞した1973年以来数十年が経ちますが、初めに物理学に興味を持ち、その分野を選択した理由について話してください。戦時下の日本で自然科学の基礎知識を求めていたとのこと。戦後の日本の状況を背景に、東京大学を卒業後、産業界に進むことで日本経済への貢献を望んだと語られた。1957年にノーベル賞を受賞し、アメリカへ移住するが、文化の違いによる文化ショックを感じながらも、科学は国際的な分野であると感じた。IBMでの研究では人工量子構造の創造に成功し、新しい物質を作り出す新しい物質科学の道を模索した。日本に戻り、国立大学の学長として教育者としての役割を果たしたが、研究者としてのクリエイティビティを欠かせなかった。物理学の分野では、量子コンピューターや量子通信などの分野で、量子力学の原則を応用した突破が期待されると述べている。

Takeaways

  • 🏆 プロフェッサーは1973年にノーベル賞を受賞しましたが、その出発点は高校時代に物理学に興味を持ったことです。
  • 🌟 戦争下での経験が彼に物理学という基本的な知識を求めるようになり、自然科における最も基本的な分野であると感じました。
  • 🏛️ 戦後の日本は荒廃しており、彼は東京大学を卒業後、大学で研究を続けるのではなく、産業界に入ることを選びました。
  • 🛠️ 産業界での経験が彼に科学者としての創造性を発揮する機会を与え、日本の産業に貢献する動機を燃やし続けました。
  • 🎓 1957年にノーベル賞を受賞した後にアメリカへ移住し、文化の違いに直面しましたが、科学は国際的な分野であるため、日常生活の文化的な衝突は少し解消されました。
  • 🔬 IBMでの研究では、人工量子構造の創造を目指し、自然に存在しない新しい材料の開発に取り組みました。
  • 🌐 アメリカと日本の研究環境の違いは、アメリカがより底上げ型のアプローチで、日本はトップダウン型の傾向があると感じました。
  • 👨‍🏫 日本に戻り、大学の学長として教育者としての役割を果たすことが求められ、研究者としての創造性を欠いたと感じました。
  • 🤔 科学の進歩には個人の創造性と科学者間のダイナミックな相互作用が必要なと語りました。アメリカはその相互作用が活発で開放的だと述べています。
  • 🔮 物理学の未来においては、量子コンピューターや量子通信など、量子力学の原則を応用する分野で突破が期待されると予測しています。
  • 📱 通信分野における量子力学の応用は、安全性の高い暗号化通信を実現し、携帯電話やパソコンなど私たちの生活に直接的な影響を与えると期待しています。

Q & A

  • ノーベル賞を受賞されたのはどの年にですか?

    -1973年にノーベル賞を受賞しました。

  • 物理学に興味を持った理由は何ですか?

    -高校時代に基本的な自然科学研究に興味があり、物理学は最も基本的な分野だと感じたためです。

  • 戦争の心理的影響はあなたにどのような影響を与えましたか?

    -戦争時には基本的な知識を身につけたいという強い願望があり、物理学を学ぶことで多くのことを理解することができると信じていました。

  • 戦後の日本を再建する意欲はどのように影響されましたか?

    -戦後、東京大学に入学し、日本の経済や産業が低迷している状況下で、大学を卒業後も産業界に進むことを決めました。

  • アメリカへ移住した時期とその遷移はどのようなものですか?

    -1957年後にアメリカへ移住しましたが、1960年代にはアメリカと日本との間で文化的な衝突を感じながらも、アメリカでの生活は比較的容易でした。

  • アメリカでの生活と日本の生活の違いは何ですか?

    -アメリカでは科学は国際的な分野として扱われ、日常生活においては英語と日本語の違いが大きな問題でしたが、科学者として問題は感じませんでした。

  • アメリカのIBMでの仕事はどのように影響を与えましたか?

    -IBMで働くことで自由度が高くなり、独自の量子構造に関する研究を進めることができました。

  • アメリカから日本に戻った際の文化的な衝突はどのようなものですか?

    -アメリカから日本に戻った際には、研究者から教育者への役割の変化と、政府の教育機関での責任感という点で文化的な衝突を感じました。

  • 日本とアメリカの研究環境の違いは何ですか?

    -アメリカはよりボトムアップで、日本はトップダウンの研究環境が一般的でしたが、現在は日本でも若い科学者への刺激と創造性を促す変化が進んでいます。

  • 物理学の未来において最も興味深い分野は何ですか?

    -量子コンピューターや量子通信分野に興味があり、量子力学の原理を応用することで革新的な発展が期待されます。

  • 物理学における未解決の問題として何を挙げられますか?

    -通信やコンピューター分野における突破が期待されており、量子力学を応用した新しい分野の開発が重要です。

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