日本経済史第19講（後期第6講）ー１

Summary

この動画では、1929年の世界恐慌が日本経済に与えた影響と、高橋是清大臣の経済政策に焦点を当てています。恐慌の発生原因や、その後の日本の政策、特に金解禁を目指す井上財政の詳細が説明されます。また、国際的な経済協力の欠如や、各国が保護主義的政策をとった結果、世界貿易が縮小し、日本経済が深刻な不況に陥った様子も解説されています。全体を通じて、経済の複雑なメカニズムとその影響が探求されています。

Takeaways

• 😀 1929年の世界恐慌はアメリカの株式市場の大暴落から始まった。
• 😀 日本では世界恐慌が「昭和恐慌」と呼ばれ、国内経済に深刻な影響を与えた。
• 😀 浜口内閣は金解禁政策を実施し、金本位制への復帰を目指した。
• 😀 日本の財政政策は財政支出の削減と輸出促進を含む合理化政策に基づいていた。
• 😀 世界恐慌の影響で日本の輸出は1929年から1931年にかけてほぼ半減した。
• 😀 各国は自国経済を優先し、貿易を保護する政策を採用したため、貿易は縮小した。
• 😀 金本位制の維持が各国の経済をさらに悪化させる要因となった。
• 😀 世界的な経済協力が欠如し、国際的な協調が進まなかったことが問題であった。
• 😀 1931年にイギリスが金本位制を離脱し、日本の金本位制の維持が困難になった。
• 😀 ドル外問題は日本の金がアメリカに流出する原因となり、経済への負担を増大させた。

Q & A

1929年の世界恐慌はどのように始まりましたか？

1929年10月にアメリカのニューヨーク株式市場で大暴落が起こり、これが世界恐慌の発端となりました。

日本の昭和恐慌とは何ですか？

昭和恐慌は、1929年の世界恐慌に伴う日本国内の不況を指し、特に農村部に深刻な影響を与えました。

浜口内閣の政策はどのようなものでしたか？

浜口内閣は金本位制への復帰を目指し、金解禁政策を推進しましたが、これが経済に悪影響を及ぼしました。

世界恐慌が日本経済に与えた具体的な影響は何ですか？

世界恐慌の影響で日本の輸出が大幅に減少し、国内の需要も急激に縮小しました。

井上財政の目的は何でしたか？

井上財政の目的は、国際収支の赤字を改善し、金本位制への復帰を目指すことでした。

なぜ各国が保護主義的な政策を取ったのですか？

各国は自国経済を守るために関税を引き上げるなどの保護主義的政策を取った結果、世界の貿易が縮小しました。

国際的な経済協力ができなかった理由は何ですか？

各国が自国の利害を優先したため、国際的な経済協力がうまくいかず、経済危機が深刻化しました。

ドル外問題とは何ですか？

ドル外問題は、日本の金がアメリカに流出することを指し、投機的な取引によって引き起こされました。

日本の輸出はどのように変化しましたか？

日本の輸出は1929年から1931年にかけてほぼ半分に減少しました。

1931年のイギリスの金本位制離脱は日本にどのような影響を与えましたか？

イギリスの金本位制離脱は国際的な金本位制の崩壊を示し、日本の金本位制政策にも影響を与えました。