【演劇】10分で分かるカミュ「カリギュラ」作品解説

架空畳の演劇ラボ

12 Aug 202010:15

Summary

TLDR小野寺氏が代表する架空の畳劇団は、10月に公演予定の「インテグラルの踵は錆びない 13人姉妹のモスクワ」について語ります。この芝居の元ネタとして、アルベール・カミュの「カリギュラ」が紹介され、その不条理さと実存主義の思想が説明されています。カリギュラは、恋人である妹の死によって神の不在と人間の生きる意味の無意味さを悟り、暴君となり民衆に虐殺を加えます。小野寺氏は、このパンク精神を現代の観客に伝える意図を明かし、観客に自分のルールで人生を生きることの大切さを伝えたいと述べています。また、架空の畳LABOでは、演劇界の岸田戯曲賞を受賞した作品についても語ることで、演劇愛好家の興味を引きます。

Takeaways

🎭 小野寺が率いる架空の畳は、10月に公演を行う予定です。
📚 公演のタイトルは「インテグラルの踵は錆びない　13人姉妹のモスクワ」です。
🖋️ 小野寺が書いている戯曲には、多くの元ネタが含まれていますが、知らなくても楽しめるとのことです。
📚 シリーズ「予習」では、小野寺が「インテグラルの踵は錆びない」のネタ元について紹介します。
📚 まず紹介された作品はアルベール・カミュの「カリギュラ」で、不条理と実存主義の思想が描かれています。
👑 カリギュラは、恋人である妹が死んだことで神の不在と虚無を悟き、暴君になる経緯を描いています。
💥 カリギュラは、神がいない世界で自分自身を神と位置づけることで、人々に不条理を与える行動に移ります。
🤔 カリギュラの行動は、人々に生きる意味や死ぬ意味がなく、全てが無意味であると示すと同時に、神の存在を求める試みです。
🌕 カリギュラの物語には、月を征服しようとするエピソードがあり、異なる世界の秩序を求める象徴的な側面があります。
🎭 戯曲「カリギュラ」は、詩的なセリフの応酬で構成された会話劇であり、破壊的で破滅的なパンクロックドラマと呼ばれるべきです。
📅 架空の畳の第18回公演のチケットは、架空の畳のWEBサイトで販売中です。
📢 次回の予習では、チェーホフの「三人姉妹」について話す予定です。

Q & A

小野寺が所属する劇団の名前は何ですか？
-小野寺が所属する劇団の名前は「架空畳」です。
架空畳LABOでどのようなトピックを扱っていますか？
-架空畳LABOでは、演劇の台本や戯曲の話を扱っており、特に不条理や実存主義などの哲学的な概念を取り上げています。
小野寺が書いている戯曲のタイトルは何ですか？
-小野寺が書いている戯曲のタイトルは「インテグラルの踵は錆びない　13人姉妹のモスクワ」です。
「カリギュラ」の作者アルベール・カミュはどのような作家ですか？
-アルベール・カミュは、不条理や実存主義を扱うことで知られるフランスの劇作家で、代表作には「ペスト」や「異邦人」があります。
「カリギュラ」の主人公はどのような人物ですか？
-「カリギュラ」の主人公はローマの皇帝で、恋人である妹が死んだことでショックを受け、性格が変わり暴君になる人物です。
カリギュラが神の不在を悟った理由は何ですか？
-カリギュラは恋人である妹が何の理由もなく死んだことに直面して、神の不在を悟りました。妹には死ぬ理由がなく、神が決めた意味を持つべき死ではなく、人が生き死にする背後には何の意味もないと気づきました。
カリギュラがなぜ人々を虐殺するようになったのですか？
-カリギュラは神がいない世界で、自分が神のように人々の生き死にを自由に操ることで、不条理を与える側になることを決意しました。彼は世界に不可能と虚無と無意味があふれることを認識し、自分自身がその無意味を生み出す側になることを選んだのです。
「パンク」とはどのような精神ですか？
-「パンク」とは、反抗し、抵抗し、屈服しないという精神を指します。世界が自分の行動で変わらないことを知りながらも、抑えきれない反抗の衝動から行動し、破壊行為を行うという姿勢です。
小野寺が書く戯曲にどのような要素が生かされているか教えてください。
-小野寺が書く戯曲には、パンクマインドや破壊的で破滅的な要素が生かされています。また、神の不在や人間の生き死にに対する哲学的な考察も含まれています。
架空畳の第18回公演のチケットはどこで購入できますか？
-架空畳の第18回公演のチケットは、架空畳のWEBサイトで販売されています。
小野寺が次に話す予定の作品は何ですか？
-小野寺が次に話す予定の作品はチェーホフの「三人姉妹」です。
架空畳LABOで取り上げられる岸田戯曲賞とは何ですか？
-岸田戯曲賞は、演劇界で高く評価される賞で、優れた劇作や脚本家を表彰しています。架空畳LABOでは、その賞を受賞した作品について紹介しています。