日本はなぜ世界の国際政治のリアリズムを理解できないのか①|伊藤貫×室伏謙一

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13 Oct 202323:51

Summary

TLDRこのスクリプトは、日本の国際政治の理解とリアリズム外交の重要性について議論しています。日本の政治家や官僚がリアリズムを理解していなかった理由を探り、日米同盟の誤解を指摘し、現実の国際政治の厳しさと力関係を強調しています。また、アメリカの外交政策の変化と、中国、ロシア、インドなどの国々がリアリズム外交を推進している現状を分析しています。日本の対米依存政策が将来的にリスクをもたらす可能性について警告し、日本の自主防衛能力の強化を促進しています。さらに、将来の国際政治の見通しについても触れており、日本人がリアリズム外交を理解し、自国の安全保障を強化する必要性を訴えています。

Takeaways

  • 🤔 日本人の国際政治理解の欠如:一般的な日本人や官僚、政治家が国際政治のリアリズムを理解していないと指摘しています。
  • 🇯🇵 日米同盟の誤解:日米同盟が永遠の同盟ではなく、戦略的関係であることを強調しています。
  • 🌐 平衡オブパワーの議論の弱体化:欧米諸国でバランスオブパワーの議論が過去150年で弱まってきて、最近30年間はさらに顕著になっています。
  • 👎 アメリカの対外政策の偏り:アメリカの過去の大統領や政治家がバランスオブパワー外交を実行していないと述べています。
  • 🇺🇸 トランプとバイデンの外交政策:トランプは孤立主義者であり、バイデンは世論に流されがちな外交政策をとっていると分析しています。
  • 🚫 日本の自主防衛の無視:日本の外務省や防衛省、自衛隊の上層部が自主防衛の重要性を認識していないと危惧しています。
  • 🧐 核戦略理論の無知:日本の政治家や自衛隊の上層部が核戦略理論に無知であり、それが日本の安全保障に悪影響を及ぼす可能性があると警告しています。
  • 🌍 ブリックスの台頭:中国、インド、ロシアが中心となって布里ックスを通じてアメリカの影響力に対抗していると見ています。
  • ⏳ リアリズム外交の再興:将来的にリアリスト外交が再び主流になる可能性があると予想しています。
  • 🇨🇳 対中戦略の不明確さ:日本の対外戦略が不明確で、中国やインド、ロシアなどの国々と比較して不利に立っていると述べています。
  • 📚 学術研究の不足:日本の政治家や官僚が国際政治学や核戦略理論の優れた文献を十分に読んでいないと指摘しています。

Q & A

  • 日本の一般市民や官僚、政治家が国際政治のリアリズムを理解できない理由は何ですか?

    -日本の人々は過去1600年か2000年の歴史の中で、外国との軍事紛争に本格的に巻き込まれたのは50年間だけであり、その経験が乏しく、現実の国際政治の厳しさとリアリズムを理解するのが難しいとされています。また、アメリカによる安全保障の存在と、その影響下にある日本の政策や考え方から、自主防衛の必要性を認識していないとも指摘されています。

  • 日米同盟の関係をどのように説明する人がいましたか?

    -ある外務省の人が、日米同盟は醤油の貸借りをする隣人のような関係だと説明しました。これは、同盟関係が永遠的なものではなく、状況によって変わることがあるというリアリズムの考え方を無視しているとされています。

  • 欧米諸国でリアリスト外交がなぜ弱まっていくとされていますか?

    -最近30年間で、特に1991年のソ連崩壊以降、欧米の言論人や政治家はバランスオブパワーの議論をやめて、アメリカ中心の世界秩序を支持する無責任な態度をとるようになったとされています。これにより、リアリスト外交の重要性が認識されなくなっており、欧米諸国で弱まってきていると指摘されています。

  • ブリックスやブリックス2とは何ですか?

    -ブリックスやブリックス2は、アメリカの外交に追従しない独自の組織であり、中国、インド、ロシアなどが中心となって作られています。これにより、世界的GDPの40%以上を占める経済力を持ち、アメリカの影響力に対抗する力を持つようになっています。

  • 日本の外務省や防衛省、自衛隊の上層部が抱える問題とは何ですか?

    -日本の外務省や防衛省、自衛隊の上層部は、アメリカの影響を受けすぎており、自主防衛能力を強化しようとする考えが弱く、核戦略理論についても深く理解していないとされています。また、国際政治学や核戦略理論家の著作を十分に読んでいないため、リアリスト外交のパラダイムに基づいた議論を行っていないと指摘されています。

  • 日本の対米依存政策が将来的にどのような影響を及ぼすと予想されますか?

    -日本の対米依存政策は、将来的に失敗を招く可能性があり、数年後または10数年後にその影響が顕在化する可能性があります。これは、アメリカの世界支配能力が低下していく見通しであり、日本が自主防衛を強化しないままでは、安全保障上の問題を抱える可能性があるからです。

  • 最近のウクライナ戦争についてリアリストの観点からどう評価されますか?

    -リアリストの観点から、ウクライナ戦争は全く必要ない戦争であり、アメリカの知的立場が劣化しているとされています。また、戦争によって、アメリカの立場が東アジアにおいて不利になり、中国とロシアの協力関係が強まっていると指摘されています。

  • 日本の政治家や大学教授がリアリスト外交を理解しない理由は何ですか?

    -日本の政治家や大学教授がリアリスト外交を理解しない理由は、最近100年間の欧米の知識人や言論人が徐々にバランスオブパワーの外交論をやめ、アメリカ中心の世界秩序を支持する無責任な態度をとるようになり、その影響を受けているとされています。

  • 中国、インド、ロシアのリアリスト外交の研究状況はどうですか?

    -中国、インド、ロシアではリアリスト外交を徹底的に研究しており、アメリカの国際政治支配力が低下していくことを見越して、自国の外交と軍事政策を設定しているとされています。これらの国はブリックスを作ってアメリカの外交に追従しない独自の組織を作っており、将来的な国際政治の流れを読み替えていると見られます。

  • 日本の外交政策は将来的にどのような変化を見られると予想されますか?

    -日本の外交政策は、現在の対米依存政策が持続する限り、自主防衛能力を強化しなければならず、アメリカの影響力が低下する中で独自の外交戦略を築かなければならないと予想されます。また、将来的にリアリスト外交が再び主流派になる可能性があるため、日本の政治家や学者がリアリズムの考え方を理解し、実践する必要があるとされています。

  • 最近の国際情勢について、どのような見解がありますか?

    -最近の国際情勢は、アメリカの支配力が低下しているという見方から、中国、インド、ロシアが自国の利益を追求する独自の外交政策を展開しているとされています。また、欧米諸国はアメリカ中心の世界秩序を支持する姿勢を強めており、将来的にリアリスト外交が再び注目される可能性があると予想されます。

Outlines

00:00

😀 日本人の国際政治理解の難しさ

日本の人々が国際政治のリアリズムを理解しにくくなっている理由について議論しています。日米同盟の誤解や、日本人が過去1600年間の国際政治にあまり関与していない歴史的背景、そして最近の国際情勢でのリアリスト外交の弱まりが指摘されています。

05:00

😕 日本の対外政策とアメリカ依存

日本の対外政策がアメリカに依存しすぎる現状と、それが将来的にリスクを意味する可能性について述べています。また、日本の外務省や防衛省のトップがリアリスト外交の理解が浅いと批判しています。

10:01

🤔 リアリスト外交の見直しと日本の将来

リアリスト外交のパラダイムが見直され、日本の無責任な対米依存政策が将来的に失敗する可能性があると警告しています。日本の政治家や学界がリアリスト外交を理解しておらず、それが日本の将来にどのような影響を与えるかについても触れています。

15:02

😟 欧米のリアリスト外交の弱まりとBRICSの台頭

最近30年間で欧米のリアリスト外交が弱まっており、その逆にBRICSが台頭している現状を説明しています。また、将来的にリアリスト外交が再び主流になる可能性があるとの見方も示しています。

20:03

😓 日本のリアリスト学派の乏しさとアメリカの将来

日本のリアリスト学派の学者や戦略家の乏しさと、それが日本の国際政治に対する理解の浅さを招いていると指摘しています。また、アメリカの将来の支配力が低下すると見込まれる中で、日本の状況が懸念される理由についても述べています。

Mindmap

Keywords

💡リアリズム

リアリズムとは、現実の力関係や政治的状況を考慮した外交政策の考え方です。ビデオでは、日本人がリアリズムを理解しない理由について議論されており、それが日本の外交政策にどのような影響を与えるかが説明されています。

💡日米同盟

日米同盟は、日本とアメリカ合衆国間の安全保障上のパートナーシップを指します。ビデオでは、日米同盟が永遠ではないというリアリスト的な観点から分析されており、その限界について述べています。

💡バランスオブパワー

バランスオブパワーは、国家間の力関係が均衡を保つことで平和を維持する外交政策の理論です。ビデオでは、最近の国際政治でこの議論が弱まっていると指摘されており、それが日本の外交政策に与える影響が説明されています。

💡核の傘

核の傘とは、核兵器を持つ国が同盟国を保護することで、核戦争のリスクを下げようとする安全保障戦略です。ビデオでは、日本の安全保障にアメリカの核の傘がどれだけ影響しているかが議論されています。

💡自主防衛

自主防衛は、国が独自の軍事力で国防を守ることを意味します。ビデオでは、日本の自主防衛能力の強化が不足していると批判されており、それが日本の外交政策にどのような影響を与えるかが説明されています。

💡国際政治学者

国際政治学者とは、国際関係や外交政策などの分野に精通し、研究を行う専門家です。ビデオでは、日本の国際政治学者がリアリズム外交を理解していないと指摘されており、その理由が探求されています。

💡帝国主義

帝国主義は、強国が弱小国を支配しようとする政治的、経済的な主義です。ビデオでは、日米同盟が実際にはアメリカの帝国主義的な支配の一部であると述べられており、その意義が議論されています。

💡ブリックス

ブリックス(BRICS)とは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5か国を結ぶ国際的なフォーラムです。ビデオでは、ブリックスがアメリカの影響力に対抗する組織として機能していると説明されており、それが国際政治のバランスに与える影響が議論されています。

💡国際政治

国際政治とは、国家間の政治的関係や、国際的な組織や条約を通じて行われる政治プロセスです。ビデオでは、日本の国際政治へのアプローチがリアリズムから遠ざかっていると批判されており、その問題点が分析されています。

💡軍事紛争

軍事紛争とは、国家間または国家と非国家行為者間で発生する武力を用いた対立です。ビデオでは、日本が過去に軍事紛争に巻き込まれた経験が少なく、それがリアリズム外交への理解に与える影響が述べられています。

💡外務省

外務省は、日本の外交政策を策定し、外交活動を行う政府の機関です。ビデオでは、日本の外務省がアメリカに依存しすぎるとの批判がされており、その依存関係が日本の外交政策に与える影響が議論されています。

Highlights

日本の国際政治理解について、一般の日本人や官僚、政治家がリアリズムを理解しない理由について議論しています。

日米同盟について、外務省の人が比喩的に説明し、その誤解を指摘しています。

日本人が過去1600年間の国際政治のパワーストラッグルから遠ざけられていたという分析。

アメリカの占領と安全保障条約によって、日本人が現実の国際戦争から遠ざけられているという指摘。

外務省や防衛省のトップが核戦略理論に無知であり、アメリカに依存しすぎているという批判。

欧米諸国のリアリスト外交の議論が過去150年で弱まってきているという観測。

ウクライナ戦争がアメリカの知的立場を劣化させ、欧米のリアリスト外交を反対しているという意見。

アメリカの過去の大統領たちの対外政策と、現在のリーダーシップの欠如について述べています。

日本の対米依存政策が将来的に失敗に終わる可能性が高いという予測。

日本の政治家や官僚、学界がリアリスト外交を理解していない現状。

中国、インド、ロシアがリアリスト外交を推進しているという分析。

ブリックス諸国がアメリカの外交に追随しない独自の組織を作っているという事実。

将来的にリアリスト外交が再び主流になる可能性について述べています。

日本が過去に外国との軍事紛争に巻き込まれた経験が乏しいという歴史的背景。

日本のリアリスト学派の学者や戦略家の出現が困難だとの見方。

中国、インド、ロシアの戦略学者がアメリカの支配力が低下すると見ているという指摘。

日本の政治的リーダーシップがリアリスト外交の議論を避け、自己満足しているという批判。

アメリカの軍事政策シンクタンクがウクライナ戦争の早期終了を求める報告書を出しているというニュース。

国際政治の見方でロシア、インド、中国の考え方と共通点があるという結論。

Transcripts

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[音楽]

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日本を取り戻すCGS政策コンサルタント

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の室健一

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です伊藤先生本日はよろしくお願いいたし

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ますお願いしますあの本日はですね国際

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政治というものがリアリズムでね現実の

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世界で動いているにも関わらず日本人ま

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日本人って一般の日本人とよりも官僚だと

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か政治家がなぜこの国際政治のリアリズム

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というものを理解できないのかということ

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についてま伊藤先生から教えていただき

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たいという風に思っております

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はい例えばですねま分かりやすい例で

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申し上げますと日米同盟ということを言っ

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てま同盟関係だからこれちょっとですねま

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名前は出さないんですけどある外務省の方

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がですね日米同盟の話をした時にですね

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日米同盟というものはお醤油の貸借りを

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するお隣さんのような関係なんですという

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ことをですね平気でままさにその日米関係

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担当されてる外務省の方がですね

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おっしゃっていたりとかですね同盟関係は

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ま希望の同盟だという風な話をしたりとか

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まるでこう友人関係かですねそんなような

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考えでもって考えていてまだから何かあっ

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てもアメリカが日本を守ってくれるだろう

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とかですね平気でそういうことを言ってで

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私がそういうもんじゃありませんよと

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例えば同盟関係っていうのはま永遠の同盟

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はないというあのパーマストンのですね

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言葉を言ったりとかするとですね私はなん

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かこう左翼って言われたりとかですねなん

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かこう攻撃をされたりしてしまうという

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ことがあるんですけどもさは左翼でみんな

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仲良くすればいいんだみたいな話をして

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例えばその一藤先生よくおっしゃってる

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白部相論なんかを言うとですねひどいやつ

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と言われるかそれか現実的はないという風

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に言われるかどちらかでですね話が終わっ

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てしまうってことなるんですけどもなんで

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今こうなっちゃってるのかなという風に

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思うんですよねはいあのですねこれは今日

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の議論の後半で申し上げたいと思うんです

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けれどもえ実はあの欧米諸国でもはい

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リアリスト外交要するにバランスオブ

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パワーの議論はええ最近150年ぐらい

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徐々に徐々に弱くなってきてええで最近

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30年間はもう三々たるものではい欧米

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諸国でもバランスオブパワーの議論をする

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人間っていうのは圧倒的な少数派になって

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しまったんですねあそうなんですかえそう

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なんですで今度のウクライナを利用した

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ことによる実質的な米ロ戦争もしくはナト

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とロシアの戦争もリアリストの外交思考を

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する人は全員反対してるんですねで

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バランスオブパワーの議論からすると今回

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のウクライナ戦争っていうのは全く必要の

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ない議論なんですけれどもそういうことを

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平気でやってしまってで中路同盟中国と

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ロシアの軍事関係を表に出してきてしまっ

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て協力関係を強めたという意味で東アジア

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におけるアメリカの立場は圧倒的に不利に

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なってきたんですねだから今回の

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ウクライナ戦争を起こしたことによって

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アメリカの知性学的な立場っていうのは

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劣化してるんですけれども欧米の言論人の

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非常に多くはもちろん鹿大学の宮山なんか

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は別ですけれどもはい欧米初大学の圧倒的

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多数の国際政治学者はそれを理解しないか

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理解できても黙っているという状態なわけ

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ですですから欧米諸国でもリアリスト外貨

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を本当に実行してたのは例えばアメリカの

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場合ニクソン大統領とそれからその

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ニクソンの弟子みたいな形でニクソンが

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大統領だった時共和党のチェアマンをやっ

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たりCIAの長官をやってた武士の

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お父さんですね武士のお父さんは典型的な

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リアリストだったんですけれども

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クリントン政権以降アメリカの

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大統領それから副大統領でバランスオブ

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パワー外交を本気で実行している人間って

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いうのはいないですでトランプは単なる

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孤立主義者でしてバランスをパワーを維持

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したいとかそういうあもうちょっとと洗練

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された考えはないんですね彼の頭の中には

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はいでその一方ビルクリントンゴアそれ

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からチェイニーブッシュの息子オバマ

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バイデンなんかには非常にあの世論に調子

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を合わせた外交論をやるだけで

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キッシンジャー的なもしくはアゼンハワー

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的なバランスパワー外交っていう外交思考

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はない

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です

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でそれを言った上で言いますけれども日本

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の場合はもっと深刻でしてはいご存知の

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ように国際的な武力紛争に日本が巻き込ま

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れたっていうのは日本の歴史過去1600

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年か2600年かそれは人によって日本の

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歴史がどのぐらい続いてるかっていうのは

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色があると思うんですけれども少なくとも

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過去1600年か2000年の日本の歴史

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では1800

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94年の日進戦争から1945年に日米

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戦争が終わるまで約50年間ですね日本が

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所外国との軍事紛争に本格的に巻き込まれ

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た時期っていうのは1600年か2000

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年の日本の歴史の中でたった50年なん

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ですよはいほとんどの日本人にとってその

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50年は悪夢のような50年だったと

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あんなことにもう2度と巻き込まれたく

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ないと

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それでアメリカが占領してくれてで永遠に

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あの米軍による対日占領政策を続けてくれ

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てはいでアメリカが守ってくれると言って

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くださるとで守ってくださるというすごく

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親切な国が出てきたんだから国際戦事の

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現実っていうのは常に過去3000年間

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もしくはは少なくとも2500年間要する

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にアテネとかペルシャとかあとスパルだと

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かそれから中国の真住戦国ですよねあの

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時代から常にパワーストラッグル派遣闘争

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なわけですねで派遣闘争をやってきたって

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いうのが過去2500年か3000年間の

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国際政治市なんですけれども日本人はその

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2500年間3000年間の国際政治士に

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おける派遣闘争ヘジもッストラッグルヘジ

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もッストラッグルには1度もも参加せずに

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で例外的に参加しようとしたのが先ほど

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申し上げました50年間でこの50年間は

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とにかく最初はうまくいったけど後で大

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失敗してひどい目にあったわけですです

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からあのような悪夢を忘れたいとでその後

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はアメリカが占領軍憲法球場を作ってくれ

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てでアメリカが安全保障条約を作ってくれ

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たとそのアメリカが日本を永遠に守って

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あげるとで日本の周囲の国がどれぐらい

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日本をターゲットとする核ミサイルを何百

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発何千発もとうともアメリカが守って

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あげるから大丈夫だとで外務省防衛省自衛

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隊の1番上の人たちは良かったよかったと

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アメリカが守ってくれてると言ってると

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アメリカが言ってくれるんだからこんな

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嬉しいことはないと全部アメリカの言い

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なりになってればいいんだとでこれはうん

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驚くべき過去500年間もしくは過去

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2500年間の国際政治士に対する無知で

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ありうんそれから驚くべき核戦略理論に

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関する無知なんですねだけれども外務省に

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しても防衛省にしても1番トップに行く人

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たちがそのことを全然気にしてないんです

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ね外務省に事務時間と中米大使をなさった

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が村田平さんという方がおられますで村田

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両平大使によれば日本の外務官僚外務省の

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官僚はアメリカに完全に洗脳されていると

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でしかも自分たちが洗脳されているという

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ことにすら気がついてないと要するに完全

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に洗脳された状態だっていうことに気が

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つかないんですからいつまで立ってもお隣

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さん同士で仲良くしてるから大丈夫だとか

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ねねアメリカが力強い態度でね安倍晋三

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首相を励ましてくれたとか岸田首相を

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励ましてくれたとか言うとでアメリカの

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大統領と日本の首相はファーストネームで

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呼び合う中だとそういう風によってわ

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すごいすごいとこんなに素晴らしい同盟

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関係はないとそこで終わってしまうわけで

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要するに欧米諸国のリアリスト学派の国際

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政治学者が今日説明するつもりですけれど

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もどういう議論をしてきたのかとでその

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議論は今でも正しいのか正しくないのかと

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でもし欧米のリアリスト学科の学者が過去

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少なくとも150年間議論してきたことが

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正しいとするならば今の日本の対米依存

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政策ですね対米従属政策アメリカに依存し

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てれば大丈夫だという政策はいつか必ず

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失敗するわけですその失敗が数年後に顕在

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化するかそれとも10数年後に表に出て

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くるかそれは分からないですけれども現在

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の対米従属政策対米依存政策自主防衛

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しようとしない非常に客観的には無責任な

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政策という政策がリアリスト外交の

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パラダイムから見ると全く間違ったもので

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あってもそのこと自体に興味がないんです

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外務省の課長局長事務時間レベルの人たち

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は国際政治学の学者の1番優れた人たちの

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著作とか論文それから核戦略理論家の1番

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優れた人たちの著作とか論文をきちんと

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読んでないですうんで自衛隊の交換もそう

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です自衛隊の幕僚長レベルにたちも

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アメリカの核の傘があるから大丈夫だと

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そうすると僕は大丈夫じゃありませんよと

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言ってであなたは核戦略理論のどの

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パラダイムを支持してそういうことを言う

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んですかと自衛隊の1番上の人に聞くと僕

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は核戦略理論の専門書なんか読んでない

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からどのパラダイムが正しいかそんなこと

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は言えないとそんなのは学者に任せれば

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いいんだとで要するにその学派によってね

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核の傘が有効であるかそれとも全く機能し

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ないかという結論が正反対になってしん

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ですけれども自衛隊の1番上の人がそんな

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議論には興味ないとそれから専門書も読ん

play11:36

だことないとそういう風に言ってキロッと

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してるんですよ終わってますね完全にええ

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もう外務省にしても防衛省にしても自衛隊

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にしても1番上の人たちがアメリカが守っ

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てあげると言ってくれるんだからアメリカ

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の言う通りにしてればいいとアメリカ政府

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がこれを変えあれを変えと言ってきたら

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言うこと聞いてアメリカ政府が押し付けて

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くる武器を買えばいいとアメリカ政府が核

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の傘があるから大丈夫だと言ってくれるん

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だからそれ以上議論する必要はないとそう

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いう態度なんです

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ねでこれはちょっとね驚くべきことで一種

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のなんていうか日本自体がそういう

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インテレクチュアルな面で地方症にかかっ

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てると思うんですねで僕はこういうことを

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やってると日本は数年後か10数年後に

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滅びるつまり中国の続行になると思うん

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ですけれども日本の人たちは有名な大学

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教授特に東大とか兄弟で首相のブレーンだ

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たと総理大臣のブレーンだと言って自称し

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てる人たちを含めてそういうことは気にし

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てないようですねそれでもっと言うと日本

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の星派の言論人もしくは国際政治学者で僕

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が核の傘っていうのは結局はいざとなっ

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たら機能しないんじゃないかと言うと彼ら

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の態度は伊藤さんそういうことは我々議論

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しないことにしてるんですよと議論しない

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なんですよ伊藤さんそれは議論しないこと

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になってるんですと我々そういう議論は

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やりませんと言ってけろっとしてるわけね

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そういう連中が自民党の総理大臣とか外務

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大臣のブレーンと自称してるわけです

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それで1番大切な議論から逃げてケロっと

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として日米関係ぐらい重要なものはないと

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で日米協力関係をより一層進化させようと

play13:39

かそういう決まり文句を言って自己満足し

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ててで結局本当の議論はしないとちょっと

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話は飛んじゃうんですけれども今あの自民

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党の木原政治とかいう男がスキャンダルを

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起こして奥さんの殺人疑惑をごまかして

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警察にささせないようにしてるんじゃない

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かということをが言われてますけれども

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日本のマスコミは大手新聞もテレビも全員

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全て知らん顔してるでしょはいで要するに

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相撲の悪いことは議論しなけりゃそのうち

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消えてくれるだろうというね不思議なね

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メンタリティがあって話はちょっと飛ぶん

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ですけどもリアリスト学派の目から見ると

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現在の日米同盟関係っていうのは本当の

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同盟関ではないんですよ単なる帝国と続

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しかも自主防衛能力を剥奪された続行の

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関係に過ぎないわけですねだけどそれも

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日本の政治家だけじゃなくて大学教授も

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それから外務省や防衛省や財務省や自衛隊

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の1番上の人たちも伊藤さんそれは議論し

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ないことになってますからということで

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終わらせてしまうんですねだからなぜ

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リアリスト外交が日本人に理解できない

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かっていうのは最近100年間の欧米の

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言論人知識人が徐々にバランスオブパワー

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的な外交論をしなくなってでその傾向は

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最近30年間一層ひどくなりました要する

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に1991年の水にソ連帝国が崩壊したん

play15:22

ですけれどもその後もう欧米諸国の言論人

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と政治家も満してしまってバランスオブ

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パワーの外交はもう時代遅れだとアメリカ

play15:33

が世界を支配することになったんだから

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アメリカのにやらせておけばいいという

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非常に無責任な態度を取るようになったん

play15:41

ですねでワシントンに住んでる僕から見る

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と例外的に未だにバランスオブパワーの

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外交論を本気でやってるのが中国とインド

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とロシアなんですね

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ああなるほど

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インドロシアはもう徹底的にリラス外交の

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議論をしますだから僕は中国とかロシアと

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かインドの新聞とか雑誌に乗る外交兵論を

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読むと僕の考えてることと同じこと考え

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てるとそういう風に思うことが多いです

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ですからヨーロッパ諸国がリアリズム外交

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バランスオブパイプ校を忘れてしまったの

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ですけれどもインドと中国とロシアは

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分かってるとで彼らはブリックスを作って

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アメリカ外交に追従しない組織を作ってで

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来年はそれの加盟国をまた増やしてで来年

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はブリックスに所属してる諸国の国民経済

play16:46

総生産を合わせると世界のGDPの40%

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か41になってでG7は30%だとだから

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欧米とか日本のアンチリアリストもしくは

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ノンリアリストの外交政策を取る国と

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明らかに違う態度を取る国がブリックス

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もしくはブリックス2を作って別のやり方

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を始めたわけですねですから僕は今から

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早ければ34年経つとリアリスト外交が

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もう一度主流派になってくる可能性は

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かなりあると思いますうんうんで今の

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ところG7が騒いでますけれども今度の

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ウクライナ戦争が失敗であるということが

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明らかになればヨーロッパ諸国は小前と

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するでしょうしそそもそも来年のね大統領

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選挙でトランプが勝つ可能性だってかなり

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強いわけでしょまありますねそうですね

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はいねでトランプはもちろんリアリスト

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じゃないですからそうすると来年ね今のG

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7の外交コンセンサスっていうのは

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ガラガラに崩れてしまう可能性があるわけ

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ですねだから最近30年間33年間は

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リアリスト外交が欧米諸国で弱くなってき

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たということはありますけれども今後数

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年間にまた息を吹き返すという可能性は

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強いと思いますで日本に関して言えば

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先ほど言いましたように所外国との軍事

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紛争派遣闘争にほとんどの歴史の巻き込ま

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れてこなかったということがありますから

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日本から本格的なリアリスト学派の学者と

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か戦略家が出てくるという可能性は非常に

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低いと思い

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ます絶望的ですねいや先ほどおっしゃって

play18:51

たそのロシアとかインドとか中国で

play18:53

リアリスト外交を徹底的に研究して

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るってことになるとで日本ではまほとんど

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いないという状況になると彼らにはもう

play19:00

結局立ちちできないってことになりますし

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そもそも彼らの動きが分からないしで仮に

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議論をしたとしても議論にならないて議論

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ができないっていうことですよねロシアと

play19:11

中国とインドの国際政治学者と外交官は

play19:16

アメリカの派遣国際政治支配力が次の10

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年間どんどんどんどん低下していくという

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ことを見通して自分たちの国の外交と軍事

play19:30

政策を設定してるんですねはいでそれに

play19:33

比べて日本とヨーロッパは1945年から

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ずっとアメリカが世界一の軍事力を持って

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てで世界の紛争地域のどこにでも軍事介入

play19:47

できるという体制を作ってくれたんだから

play19:50

今後10年20年もその体制が続けられる

play19:54

だろうとそういう風に本と思い込んでいて

play19:58

でで現実的に考えないんですよで例外的に

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鹿大学のミアシャイマーとかMITの

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バリーポーゼとかそれからテキサスAMM

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のクリストファーレインとかあとね最近

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アメリカの1番質の高い軍事関係のシンク

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タンクであるランド研究所があはいはい

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アメリカの衰退を考慮してえウクライナ

play20:24

戦争はなるべく早く終わらせた方がいいと

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でこのラド研究所っていうのはペンタゴン

play20:30

から直接運営資金を受け取っている

play20:35

アメリカの軍事政策シンクタンクでは1番

play20:38

クレディブリリアン

play20:58

になるばかりだからウクライナ戦争は

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なるべく早くやめた方がいいという報告書

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を確か2つか3つ表に出してきたんですね

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はいだからペンタゴン直属のシンクタンク

play21:13

がそういうことを理解するようになっ

play21:15

たっていうのは僕は少し進歩だと思うん

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ですけれどもとにかく

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アメリカ人は今後も10年後15年後東

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アジアと中東とヨーロッパをアメリカが

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支配できると思っているようですけれども

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僕はそうは思ってないですですから僕の

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このアメリカの派遣が長続きするかどう

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かっていう視点は実は中国インドロシアの

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戦略学者によっぽど近いんですよで実はね

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面白いことに鹿大学の宮シャさんもはい

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ロシアととか中国行くとまるで国境に帰っ

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てきたような気になるとでうん僕は最近の

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アメリカ人とは全く話が通じないとだけど

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ロシアとインドに行くと僕と話が通じる

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人間がもうそこら中にいるとだから要する

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にねもう国際政治をどう見るかっていう点

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で言うとロシアインド中国の味方っていう

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のは過去500年間の世界諸国っていうの

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は常に派遣闘争ヘジもッコンペティション

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を続けてきたから今後も続くだろうと

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要するに人間が生きている限りこの派遣

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闘争っていうのは永遠に続くだろうから

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そのことを見越して自分の国の運営をやら

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なければいけないとでこれちょっと長く

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説明しませんけれどもなぜ派遣闘争が常に

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繰り返されてきたかということに関しては

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実はリアリスト学派に古典的なリアリスト

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派それからネオリアリスト派っていうのが

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ありましてお知らせです10月22日

play23:12

日曜日CGSセミナーが開催されますこの

play23:16

日のセミナーは私山岡秀が務めさせて

play23:18

いただきますオンラインセミナーですが

play23:20

30名ほどの方には現地で対面で受けて

play23:24

いただくことができます詳しくはこちらの

play23:27

方をご覧くださいお会いするのを楽しみに

play23:29

しており

play23:31

[音楽]

play23:49

ます

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