歴史的な円安はなぜ止まらない?為替の基本からやさしく解説します!
Summary
TLDR本動画では円安についての基本から深い解説を展開します。円安とは通貨交換レートが低下することを意味し、ドル高と裏表の関係にあると説明。日本円が他の主要通貨と比較して安くなる「円安」の背景には、物価や通貨供給量といった経済的要因が基本となりますが、短期的には金利差や人々の予想・期待が大きな影響を与えます。特に日本とアメリカの金融政策の違いが円安・円高に大きな影響を与えており、現在の円安はその金利差によるものと分析されています。
Takeaways
- 😀円安とは、通貨同士を交換する際の比率が低下することを指す。
- 📈円安が進む背景には、日本の金融政策とアメリカの金融政策の違いが大きな影響を与えている。
- 💰円安の時期には、ドル高(ドルが高くなる)と円安が裏表になることがある。
- 🌐円安は国際的な通貨交換レートを基準として判断される。
- 🔍円安の時期には、ドル円のレートが大きく変動することが特徴である。
- 🏦金利差は円安・円高を決める重要な要素として、特に日米間の金利差が注目される。
- 📊円安がもたらすメリットとデメリットは、経済全体に影響を及ぼす。
- 🌟円安は国際的な取引において、日本円を売る動きが大きくなることで生じる。
- 📉円安時には、ドルなどの他の通貨に比べて日本円の価値が下がることを意味する。
- 📚円安についての解説は、基本的な経済原則と実際の取引ニーズ、人々の予想や期待に基づいている。
- 🎓円安についての理解を深めるには、金融政策、金利、国際取引の動向を総合的に見る必要がある。
Q & A
円安とはどのような現象ですか?
-円安とは、通貨同士を交換する際の比率が低下することを指し、例えば1ドルが100円から110円になった場合、円安になったと言えます。これはドルが高くなっているという裏返しの現象です。
円安とドル高の違いは何ですか?
-円安は日本円の価値が下がることを指し、ドル高は米ドルの価値が高くなることを指します。一方が高ければ他方は安くなるという裏表の関係にあります。
円安が起こる背景にはどのような経済的原理がありますか?
-円安が起こる背景には、物価の変動、通貨の供給増加、需要と供給のバランス、金利差などがあります。これらの要因が組み合わさって円安や円高の動向を決定します。
円安が進んだ状況をどのように評価するべきですか?
-円安が進んだ状況は、経済全体に与える影響や、特定の産業や企業に与える影響を総合的に評価する必要があります。また、円安が持続する期間や経済全体の動向も考慮すべきです。
円安がもたらすメリットとデメリットには何がありますか?
-円安のメリットには輸出競争力の高まりや外国為替債務の相対的軽減などがあります。一方、デメリットには輸入物品の価格上昇や外国からの投資の減少などがあります。
現在の円安の状況はどの程度の水準に達していますか?
-現在の円安は、34年ぶりの水準に達しており、特にドル円の相場においては155円台まで進んでいます。これは円安が進んでいることを示す重要な指標です。
円安が進んだ理由として最も大きな要因は何ですか?
-円安が進んだ理由として最も大きな要因は、日本とアメリカの金融政策の違いです。特に日米の金利差が大きくなり、投資家が利益を追求して円を売ってドルを買う動きが強まっています。
円安が持続する見込みがある場合、個人投資家はどのように対応すべきですか?
-円安が持続する見込みがある場合、個人投資家は多角化投資を検討し、リスクを分散させるべきです。また、外貨建ての資産を持つことで、円安による影響を軽減する戦略も有効です。
円安が進んだ場合、日本の輸出企業にどのような影響が生じるでしょうか?
-円安が進んだ場合、日本の輸出企業は商品が価格面で競争力を持つため、売上高が向上する可能性があります。しかし、原材料の輸入コストが増大するなどのデメリットも考えなければなりません。
円安が進んだ場合、日本の輸入企業にどのような影響が生じるでしょうか?
-円安が進んだ場合、日本の輸入企業は輸入商品のコストが増大するため、利益率が低下するリスクがあります。そのため、コスト管理や代替品の探求など、適切な対策を講じる必要があります。
円安が進んだ場合、旅行者や留学する人々にはどのような影響が生じるでしょうか?
-円安が進んだ場合、旅行者や留学する人々は外国通貨への為替レートが悪化するため、旅行や留学のコストが増大する可能性があります。そのため、費用を抑えるための計画や節約が重要になります。
Outlines
😀 円安の基本とメカニズム
小原先生が円安についての解説を行います。円安とは、通貨同士を交換する際の比率が低下することを指し、ドル高と裏表のような関係にあると説明しました。円安が起こる背景には、物価や経済規模、通貨の供給量などの基本的な要因がありますが、短期的には金利差や人々の予想・期待が大きな影響を及ぼします。また、円安のメリットとデメリット、政治経済の基本的な知識についても後編で説明する予定です。
📈 為替レートの動向と影響要因
円安が進む背景には、日本とアメリカの金融政策の違いが大きな要因とされています。特に金利差が円安に寄与しており、アメリカの金融引き締めと日本の金融緩和の差が円安を強く押し続けています。国際的な取引においても、実際の通貨の需要と供給が為替レートに影響を与えていますが、短期的には市場の予想や思惑が為替レートを劇的に変動させることがあります。
💡 円安の現状と将来の展望
現在の円安は、日本とアメリカの金融政策の違いによる金利差に加えて、人々の予想や期待に基づく動向が大きな影響を及ぼしています。円安が持続する中、日本の金融政策が引き続き緩和路線を辿る一方で、アメリカは金融引き締めを続けています。これらの要因から、円安がどこまで進むかは定かではありませんが、基本的な原理を理解することは重要です。次回の後編では、円安がもたらす影響についても掘り下げて解説する予定です。
Mindmap
Keywords
💡円安
💡ドル高
💡金利
💡通貨供給
💡国際取引
💡金融政策
💡物価
💡為替レート
💡輸出
💡輸入
💡人々の予想
Highlights
円安の勢いが止まらず155円を突破し158円台まで進んでいると報道されている。
円安についての解説を行い、2週に分けて配信する予定。
円安とは何かという超基本から始めて、円安や円高になるメカニズムを解説。
円安が過剰か妥当か、メリットとデメリットについて説明予定。
政治経済の基本知識を10分程度で簡単に学べる動画を定期的に配信している。
円安はドルユーロ円などの通貨同士を交換する時の割合の変化を指す。
円安とドル高は裏表で、一方が高ければ他方は安くなる。
通貨同士の交換レートが基本的な為替レートを決める原理。
物価や通貨の供給量が変動すると交換レートも変動する。
需要と供給のバランスが通貨の交換レートを決定する。
金利の違いが通貨の価値感を決定する重要な要素。
ドル円の為替レートは日本とアメリカの金利差に基づく。
実際の取引需要も円安や円高に影響を与える。
人々の予想や期待が為替レートの変動を左右する。
円安ドル高は日本と世界の金融政策の違いによるとされている。
円安がもたらすメリットとデメリットについて次回の後編で掘り下げる予定。
円安は日本とアメリカの金融政策の違いによるとされている。
Transcripts
小原
先生はい皆さんこんにちは小原先生です
今回のテーマは超円安全編です円安の勢い
が止まらず節目と見られていた155を
安々と突破し4月26日の段階で158円
台まで進んでい
ます34年ぶりの水準ということでかなり
騒がれている印象でもあるため改めて円安
について解説をしていきたいと思いますが
ボリュームが大きくなりすぎてしまったの
で2週に分けてお送りしたいと思い
ます今回は円安とは何かという超基本から
入りどういったメカニズムで円安や円高に
なるのかという為せの原理の話をした上で
足元の円安の背景にある状況を解説して
いきます後編では今の円安が過剰なのか
妥当なのかということの検討や円安が
もたらすメリットとデメリットなどについ
て説明ができればと思ってい
ますそれからこのでは日々のニュースに
まつわることや政治経済の基本的な知識に
ついて10分くらいで簡単に学べる動画を
定期的に配信していますので興味を持って
いただけた方は是非チャンネル登録をして
先生と一緒に学んでいき
ましょうではまずズバリ円安とは何かと
いう基本的な部分を抑えていきますがこれ
はドルユーロ円など世界各地で使われて
いる通貨同士を交換する時の例と割合の話
で日本円が割で交換されている状況のこと
を円安と表現します例えば1ドル100円
が1ドル110円になった時円安になった
と言えますがここで諸学者が疑問に思うの
が100円から110円へと値が高くなっ
ているのに円安となることですこれを直感
的に理解するためには円安とドル高は裏表
だということから考える方法が有効です
通貨の交換なので一方が高ければ一方は
裏返しで安くなるわけですがこの100円
から110円という動きはドルが高くなっ
たドル高でもありドル高の裏返しとしての
円安だと考える方が自然かもしれませ
んこの裏表の価値というのは大切なところ
でドルが100円から110円になった時
普通はドルが高くなったなと思うわけです
が100円で1ドルを買えなくなった円の
価値が下がったなと考えることもできそれ
がまさに円安を表しています
つまりはドル円の値を見ているだけでは
本質的に円安なのかドル高なのか分から
ないということなんですがこれは他の通貨
と円の取引相場を見ることで大体の動きが
分かり
ます例えば昨日まで1ドル100円1ユロ
120円1ポンド150円だったものが
今日見たら1ドル110円1ユロ120円
1lb150円になっていた場合ドルとの
関係だけで円安の方向に住んでい
他は変わりがないのでこれは円が安くなっ
たわけではなくドルが高くなったものだと
予想でき
ますこれがもし1ドル110円1ユロ
130円1lb160円みたいな感じで
あれば多くの通貨との関係で円安になって
いるためまさしく円安だと見なすことが
でき
ます現在の円の状況について見ていくと
ドル円の状況は騒がれている通り凄まじい
勢いで円安ドル高方向へ動いています
また他の主要通貨ユーロポンド
スイスフランオーストラリアドルなどなど
いずれの通貨と比較しても全て円安ユーロ
高円安ポンド高という状況であり円は全面
安つまり圧的な円安であると見ることが
できます特にドルは各国通貨の中でもここ
3年単位くらいでは特に強いためドル円
相場についてはものすごい円安の上にドル
高も合って強烈な円安として受け止められ
ていると整理ができ
ますここからは根本的な考え方としてどう
いう原理で通貨が高くなったり安くなっ
たりするのかということを考えていきたい
と思います少し注意して聞いてもらいたい
のは今から話すのはあくまで教化所的な
原理であって実社会はその通りには動か
ないということ
ですまず為替というものは単に通貨同士の
交換レートだというのが原理の大前提と
なります例えば小共和国が全部で1兆
ゼニーの通貨を発行していてほぼ同じ経済
規模物価水準のカピバラ王国も1兆ギルの
通貨を発行していたとし
ます1ゼニーと1ギルどちらも大抵同じ
ものを変える水準だとするとじゃあこれら
の通貨を交換するにあたっては等価交換
つまりは1ゼニー=1ギルの交換レートで
いいよねということになり
ますしかしながらしばらくして状況を再
確認するとカピバラ王国の方では自然災害
などを通じて物足が起き物価が上がってい
て1ギルで買えるものが半減していたとし
ますそうなると交換レートが同じままだと
おかしいので1ゼニーは握ると交換される
べきだということになりますギルヤスの
発生
です同じ例を取ってもう1つのパターンを
確認するとある段階でカピパラ王国がお金
を増やしたいと考えて一丁ギルを追加で
発行してそれを全部通させたとしますする
とこれまでのように1ゼニーと1ギルを
等価交換していたらこれもおかしいという
ことになるためこの交換レートは修正され
1ゼニを得るためには握るが必要になって
きますこれもまたギル安という結果になっ
てい
ますこれらはカセレートを決める根本的な
原理なわけですがさらに実質的な理屈とし
て需要と供給のバランスがあり
ますこれは通貨のみならず経済全般にも
言える原理ですがみんなが必要とするもの
は高くなり必要とする人が少ないものは
安くなり
ます通貨に関して言えばその通貨に交換し
たい買う人が多い通貨の交換レートは
上がりその通貨から交換したい売る人が
多い通貨はレートが下がり
ますではみんなが買いたい持っていたい
通貨って何という話なわけですが1番
分かりやすいところで言うと金利
です各国には金利水準があり金利が高い国
ではその通貨を保有していると利子が
もらえますもちろん原生の紙幣を持ってい
ても利子はもらえるわけではなくどこ
かしらに預けていることが必要になります
が銀行に預金している場合やあるいは国に
お金を貸す国際の保有などによって利子
収入を得られ
ます例えばゼロ金利政策化にある日本では
5年も国債の金利は0.5くらい高金利が
にあるアメリカでは5年の金利は4.6
くらいですもらえる利子が円かドルかと
いう違いはありますが片や100万円預け
ても1年で5000円一方1円155ドル
の計算で100万円相当である6450
durを預けると約30000ドル日本円
にして4万6万相当の利子を得られるわけ
です通貨そのものの魅力というものも当然
ありますがどちらが持っていたい通貨なの
かは今のドル円にに関してはかなり明白だ
と言え
ますまた通貨には実際の取引需要という
ものがあります例えばある日本の会社が
アメリカの会社が開発したクラウド
サービスを導入する時当然ドルで購入する
わけですが日本の会社なので元々持って
いるお金である円をドルに変えてつまり円
を売ってドルを買ってそのドルで実際の
サービスを購入することになります反対に
外国の企業などが日本で生産されたもや
サービスを買ってくれる場合は現地の通貨
を売って日本円を買うことになります実際
の国際取引においては共通してドルなどで
決済されることがありますがそれを最終的
に日本企業が自分たちが使うために円に
戻せば結果としては円外の動きになります
トータルで見て円を買う動きより円を売る
動きの方が大きければそれは確実な円安の
材料になり
ますここまでは為替の原理や実質的な取引
上の理屈についての話をしてきましたが
現実的に私たちが日々認識しているカセ
レートの上下変動要因はまた別のところに
あると言えますそれが人々の予想や期待
ですこれまで説明をしてきた為せレートを
動かす基礎的な要因は原理としてはかこ
たるものですがしかしそれ以前のところで
人々は先読みをして行動してい
ます分かりやすいところで言うと金利は
確かに為せレートの決定に影響があります
がこれは実際の金利が決まる時ではなく
先々の金利がどうなるかという人々の予想
見通しによって変動が起こります例えば
失業者が増えているという事実が公表され
た時景気が悪くなっているかもしれない
すると金利が引き下げられるだろうという
ことは通過安になるというような予測が
立てられるので失業者が増えていると
分かった時点で即座に通過安に動くことに
なります特に人々が予想していないことが
が起こるとより急激な変動をもたらすこと
になり
ます為替の変動要因について一旦まとめる
と一応為替レートの決定についての基本
原理のようなものは存在し中長期的には
それらに引っ張られることになりますが
短期的にはたくさんの人の予想や期待思惑
仕掛けなどによってバリバリ動いていき
原則的な部分とはかなり回りした水準を
もたらすことになりますそしてその人々の
予想や思惑はうろやすく関係する要因が
あまりにも多すぎるため何かしらの理論で
説明することが事実上困難であり
あらかじめその水準を図ることはできない
というのが一般的な考え方だと言え
ますでは本題的な部分でなぜ円安ドルダカ
がここまで進んでいるのかという話なん
ですがその理屈についてはここまでの
ところで大体触れてしまいましたし散々
ニュースなどでも取り上げられているので
ピンときている人も多いと思います一般に
1番大きな影響だと考えられているのが
日本と世界の金融政策の方向性の違いで
それが最も分かりやすい形で現れているの
が金利差です先にも触れましたが特に日米
の金利差は概ね4%から5%程度の開きが
あり
ますアメリカではインフレ抑制のために旧
ピッチで金融引き締め利上げが済み
2022年1月に115だったドル円の
レートは急速に円安方向に向かい物の9
ヶ月で151に到達しまし
た日本以外の主要通貨を持つほぼ全ての国
で利上げが行われたため円は全面安という
要素を呈していまし
たもちろん金利差が為せレートと完全に
一致するわけではなくさにも話した通り
金融政策や金利差そのものが大きく動か
なくてもそれらがどれぐらい続くのかと
いう今後の見通し予想が変化すれば大きく
カセレートを動かし
ます実際アメの利上げが止まり利酒が
始まるとの見方が体制となった2023年
の1月頃には金利差が大きく縮小したわけ
でもないのに127円台の円高ドリアス
方向へ進みましたしその後アメリカの景気
が思ったより強く利下げどころか利上げが
しばし続くという状況が確認されていくと
再びドル円相場は上昇を続けていきまし
た直近155000を抜ける動きに関して
は日銀の利上げが限定的で引き続き金融
緩和を続けるという姿勢が示されたことや
2024年6月と見られていたアメリカの
利上げがかなり後ろ倒しになりそうという
情勢を受けてのものだと考えられ
ますこのように起きたことを後から解釈し
ていくこと自体はそれほど難しくないわけ
ですが先に話した通り為せレートを決める
要因が単純ではなく特に足元の動きはほぼ
予想や何らかの思惑によって形成されて
いるため現在の為替水準がぎなのか妥当な
のかということは究極的には分からないと
言えますただ原理的な部分に関して根本的
にどういう圧力が生じているのかをすごく
長い目で見て検討すること自体は可能だと
言え
ます次回後編ではこの辺りの内容とそして
円安円高がもたらすものは何かを掘り下げ
ていきたいと思い
[音楽]
ますそれでは今回のまとめです円安とは
通貨の交換においてその比率が低下する
ことを指し原理的には各国の物価や通貨能
量通貨の需要によって決まるものと考え
られますが短期的には金利を含む金融政策
の方向性などから来る人々の予想に大きく
左右され
ます現在の超円安は日本とアメリカの金融
政策の違いによる部分が大きく日本の金融
緩和とアメリカの金融引きしめが当分続く
だろうという見立てから発生しているもの
と考えられるということでした
それでは今回も最後まで見てくれて
ありがとうございましたまたお会いし
ましょう
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