【ゆっくり解説】「せっかく来たんだから」欲を抑えきれず、悪天候を知りながらも進んでしまい…【2024年 宝剣岳遭難事故】

Summary

このビデオでは、2024年1月に長野県の剣岳で起きた遭難事故について、詳しく解説されています。70代の経験豊富な登山者が、20代から30代の3人の登山仲間と共に剣岳に登りましたが、途中で急激な悪天候に見舞われてしまいます。結果、2人がホワイトアウトの中でビバークを余儀なくされますが、翌日無事救助される駄目遭難劇となりました。遭難の原因や、遭難者らの行動判断について、登山の難しさや天候変化への対処の重要性が物語られています。

Takeaways

• 😨 2024年1月、長野県の剣岳で遭難事故が発生し、70代の男性リーダーと30代の男女2人の登山者が厳しい環境で1泊のビバークを余儀なくされた。
• 🌨️ この事故の主な原因は急激な天候の悪化で、当初の予報よりも遥かに状況が悪化した。
• ⛄ 遭難した2人は初日に計画されたクライミングを諦め、予定外のビバークを決断した。これが命綱となった賢明な判断だった。
• ❄️ビバーク中は極寒の環境下で体力の消耗が激しく、1人が自力歩行が困難になるなど危機的状況にあった。
• 🚁 3日目に遭難者の居場所が発見され、救助隊によって無事救出された。しかし1人に軽度の凍傷が確認された。
• ⛷️ 登山の際は天気予報は最大限参考にする必要があり、安全を最優先に撤退を躊躇せずに判断することが肝心である。
• ⚠️ しかし登りたいという気持ちが強く働き、予報を甘く見積もってしまうことで遭難に至るケースもある。
• 🧐 登山の経験とスキルを積み重ね、正しい判断力を身に付けることが重要である。
• 🏔️ この事故は計画されていたビバーク訓練の翌日にビバークせざるを得なくなった、まさかの事態だった。
• ✨登山の魅力と同時に、その危険性も認識し、安全第一で楽しむ姿勢が不可欠である。

Q & A

この遭難事故はどこで起きたのですか?

この遭難事故は長野県の剣ヶ峰で起きました。剣ヶ峰は標高2931mの日本百名山で、中央アルプスに属する山です。

誰がこの登山に参加していたのですか?

この登山には70代のリーダー高橋さんと、30代男性のレン、20代男性の降りん、30代女性のパチュリーの4人が参加していました。レンと降りんはクライミング経験者で、パチュリーは冬山経験が浅かったようです。

事故の原因は何でしたか?

主な原因は天候の急変でした。当初は良好な天気が予想されていましたが、登山2日目の昼頃から気温が急降下し、強風と吹雪に見舞われました。レンと降りんはホワイトアウトの中で現在地を見失い、ビバークを余儀なくされました。

レンと降りんはどのように対処しましたか?

レンと降りんは無理に動き回ることは危険と判断し、降りんが1人でザイルを使って雪洞を掘り、そこでビバークすることを決めました。翌朝までお互いを励まし合いながら一夜を過ごしました。

救助はどのように行われましたか?

登山3日目の早朝、リーダーの高橋さんがレンと降りんの捜索を開始し、彼らのセルトを発見しました。その後、救助隊が到着し、レンは病院に搬送されましたが、命に別状はありませんでした。

事故を防ぐためにはどうすべきでしたか?

予報で悪天候が予想されていたため、早めに撤退するか、クライミングを諦めるべきでした。しかし「行きたい」気持ちが先行し、適切な判断ができなかったことが原因の一つです。登山では常に安全を最優先に考える必要があります。

剣ヶ峰という名前の由来は何ですか?

剣ヶ峰の名前は、山の形が剣のように鋭いことから付けられました。ただし、過去には「ケガ峰」と呼ばれていた時期もあり、山岳信仰との関係も指摘されています。

ビバーク訓練と実践がこの遭難でどのように関係していますか?

偶然にも、レンと降りんはこの登山の1日目で初めてビバーク訓練を行っていました。しかし、翌日にはホワイトアウトに見舞われ、訓練で学んだことを実践せざるを得なくなったのです。

この事故から何を学ぶべきでしょうか?

この事故から、天候の変化に常に注意を払い、必要に応じて撤退する判断力の重要性を学ぶべきです。また、危機的状況でも適切な対処ができるよう、十分な知識と経験を積む必要があります。

剣ヶ峰周辺の登山道の難易度はどの程度ですか?

長野県が作成した新高山のグレーディングによると、剣ヶ峰直下にある戦場スキー場カールからの登りは、体力度が10段階中8番目、技術的難度はBクラス(5段階中3番目)と評価されています。高難度というわけではありませんが、注意は必要です。