社会学との出会い1
Summary
TLDRこのビデオスクリプトは、犬飼祐一氏が社会学と出会った経緯を語る内容です。日本大学文理学部の教員として、西洋史から社会学への道を模索した過程を、ユーモアと深い洞察で綴っています。歴史哲学への情熱と、時代の流れの中で学問のあり方を見つめ直した彼の姿勢が印象的です。社会学の分野で30年以上研究を続け、マックス・ウェーバーの理論などから学問の価値を再発見した彼の物語は、学問への情熱と社会的意義を問いかけます。
Takeaways
- 🎓 スクリプトは、日本大学文理学部の教員である犬飼祐一先生の自己紹介と社会学の道に入った経緯について語っている。
- 📚 先生は西洋史を専攻していたが、社会学に興味を持ち、その分野にシフトしたと語っている。
- 🌏 先生は世界史の観点から、日本や西洋の文明について研究していたが、その分野が日本で人気を失ったことに失望した。
- 📚 アーノルド・トインビーの作品に触発され、世界史の研究をしていたが、時代が移りその分野の人気が低下したと感じた。
- 🔍 歴史哲学という分野が日本で衰退していることに、先生は困惑し、社会学への転向を決意した。
- 📖 フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」という書籍が出て、歴史哲学が再び注目される機会があったと先生は語っている。
- 🤔 先生は日本で西洋史や歴史哲学が衰退した理由について疑問に思っている。
- 👨🏫 社会学の分野で、歴史哲学的なテーマを探求し続けていると先生は述べている。
- 📘 マックス・ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という作品に出会い、社会学への興味が高まった。
- 🔄 先生は社会学の分野で30年以上も模索し、歴史と哲学を社会学に結びつける方法を探求している。
- 🌟 社会学という学問がなぜ生まれたのか、その背景や意義についても触れている。
Q & A
このビデオスクリプトは誰のイントロダクションですか?
-このビデオスクリプトは、日本大学文理学部の教員である犬飼祐一さんのイントロダクションです。
犬飼祐一さんはなぜYouTubeのチャンネルを開設しましたか?
-犬飼さんは友人の要望により、自分のチャンネルを開設しました。彼の友人は彼のチャンネルを作ることを飲み会の時に要望しました。
犬飼祐一さんはどのような分野の専門家ですか?
-犬飼祐一さんは社会学者で、特に歴史に詳しく、日本で一番歴史に詳しい社会学者だと自負しています。
犬飼さんはどのようにして社会学の道に入りましたか?
-犬飼さんは最初は西洋史を勉強し、その後社会学に移行しました。西洋史の勉強中に社会学に興味を持ったとスクリプトに記載されています。
犬飼さんは西洋史の勉強中にどのようなことに失望しましたか?
-犬飼さんは西洋史を勉強する中で、何度も予想外のことに出会い、失望を経験しました。具体的には、西洋史の研究が彼の期待と異なるものだったことが挙げられます。
犬飼さんはなぜ歴史哲学に興味を持ちましたか?
-犬飼さんは子供の頃から歴史学に興味があり、特に歴史哲学的な議論に興味を持っていました。彼は日本文明や西洋文明など、異なる文明の歴史について研究したいと思っていました。
犬飼さんが尊敬する歴史学者は誰ですか?
-犬飼さんはアーノルド・トインビーというイギリスの歴史学者を尊敬しており、彼の作品に強い影響を受けています。
犬飼さんはなぜマックス・ウェーバーの著作に出会い、社会学に興味を持ちましたか?
-犬飼さんは西洋史の研究が進む中で、マックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」という著作に出会い、社会学の分野に興味を持ちました。
犬飼さんは社会学の分野でどのテーマに興味を持ちましたか?
-犬飼さんは社会学の分野で、歴史哲学的なテーマに興味を持ちました。特に、歴史と社会的構造の関係について研究しています。
犬飼さんは自分の研究がどの年代に属すると思いますか?
-犬飼さんは自分の研究が30年以上も続いていると述べており、長期にわたる研究の経験を持っていると思われます。
犬飼さんはなぜ日本で西洋史の研究が難しくなっていると感じましたか?
-犬飼さんは西洋史の研究が日本で人気が出ず、その分野の研究者が少なくなっていることに戸惑いを感じています。また、大学教育においても西洋史の教育が減少傾向にあると感じています。
Outlines
🎓 社会学への道のり
犬飼祐一先生が、日本大学文理学部の教員として社会学の分野で活動していることを紹介し、自身のYouTubeチャンネルの開始について語ります。社会学への関心は、西洋史の研究を通じて芽生え、10年近く模索の末に社会学に進んだと述べています。また、先生は西洋史研究における日本の歴史学の特色や、自身が歴史学を志した経緯についても触れています。
🌏 歴史哲学の衰退と再発見
先生は、歴史哲学が日本で衰退した一方で、アメリカでは活発な研究が行われている現状を指摘。アーノルド・トインビーの影響を受け、世界史の研究を志した時期を振り返り、大学で西洋史を学んだ際の悩んだことや、フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」という理論に対する彼の反応についても語っています。
📚 社会学の魅力と歴史哲学の再評価
社会学の研究を通じて、歴史哲学的なテーマを取り上げた経験を共有し、マックス・ヴェーバーの著作に出会い、社会学の分野で価値を見出したことを説明しています。社会学における歴史哲学の再評価と、自身が社会学の研究を続ける理由についても触れ、30年以上にわたる彼の研究活動の軌跡を簡潔に紹介しています。
Mindmap
Keywords
💡社会学
💡西洋史
💡歴史哲学
💡マックス・ウェーバー
💡フランシス・フクヤマ
💡文明
💡歴史の終焉
💡社会学者
💡日本大学
💡犬飼祐一
Highlights
犬飼祐一が日本大学文理学部の教員として社会学の分野で活動
YouTubeチャンネルの開始とその意義
社会学への道のりと西洋史研究からの転換
西洋史研究における失望と社会学への移行の経緯
歴史学の日本における発展と西洋史の受容
歴史哲学の衰退と社会学への研究のシフト
アーノルド・トインビーの影響と世界史研究の夢
日本文明と西洋文明の比較研究の意義
大学での西洋史研究の現状とその課題
フランシス・フクヤマの「歴史の終わり」論とその影響
アメリカでの歴史哲学の活況と日本の状況の対比
マックス・ヴェーバーの著作と社会学への興味の萌生
社会学における歴史哲学的なテーマの取り組み
社会学のゼミでの学際的研究活動
西洋史と社会学の間の学問的架橋
30年以上にわたる社会学研究の軌跡
社会学における独自の研究視点の形成
Transcripts
[音楽]
[音楽]
こんにちは
本日はどうもどうもこの間どうも
ありがとうございます
先生のチャンネル始まりますはいはいです
YouTubeとか普段ご覧になります
よく見てますではもう
よくご存知というところでよく見てるけど
自分でやるのは
初めてかな
わかりました
本当にやるんですねお
願いできればと思います
僕でいいのあいいですよもう先生敵に
いらっしゃると思いますのでなんか
光栄ですちょっと照れますそんな
感じであの日本大学
文理学部の
教員をやってます
犬飼祐一と申しますよろしくお願いいたし
ます
なんかあの
トマスさんにあの
僕のチャンネルを作ってくださいっていう
ご要望がなんか飲み会の時かなんかねあっ
たんですよその時はねなんかねえとか言っ
てこうねなんかいいよみたいなこと言っ
ちゃったんですけど
本当になっちゃったんだいやもうあの
先生のお話面白いんではいあの一般の方に
もぜひ
色々知っていただきたいなというところで
あの社会学のもう先生社会の
先生ですからその辺はもうしゃべらない
この話を
存分にしていただければなと思いますんで
で割とあの
早くて言ってわかりにくいなっていう一般
の方も多いんじゃないかなっていう声も
聞きますんで
先生のお話と非常に面白いですからあの
先生歴史も
非常にお詳しく連れ出しちゃって
それは含めてですねお話をあのして
いただければと思いますんでよしよろしく
お願いいたしますよろしくお願いします1
回目の今回本当に1回目なんですけども1
回目のテーマなんであ1回目進んで1回目
のテーマとしましては
社会学との出会いと先生どのようにその
社会学の道に入られたかというあたりを
ですねお話しいただければと思いますはい
わかりました
[音楽]
はい
僕はまあいろんなところでまあいってん
ですけど
多分日本で一番歴史に詳しい社会学だと
思います社会学者だと思いますでなんで
かっていうとまああの大学で勉強したのが
最初西洋史だったんですねで
西洋人を勉強していく中でなんかいろいろ
こうあーでもないこうでもないって色んな
もんに出会っていろんなこういうことに
ぶつかったりなんか失望したり
色々あってそんでその中でだんだん
社会学に移っていったっていうもうそれも
かなりね10年近くこう模索した結果
なんか社会学に
入っていたとまあ深入りしていたっていう
のがまあ僕自身の人生だったんですで
まあ今になってるその思い返してみると
まあ
当時当時はその当時はもうすごくね悩み
ばっかりでねもうご飯中もサクっていうの
はなんだみたいなねこう全然あそこに光が
見えるみたいなそんな感じでこう
研究
生活をしてたんですけど
あの今から考え直してみるとまあいろんな
周辺のこともわかって結果どうなったの
かっていうとあの
僕が最初
西洋史っていうのをまあ西洋の歴史って
いうのを研究しようまあ先行しようと思っ
たっていうのは
僕が子供の頃はまだね
今はもう
ほとんどなくなっちゃったんだけどその
ある
種の
歴史学っていうのがあったんですでそれ何
かっていうとそのちょっと硬い話になっ
ちゃうんですが日本の歴史学って最初元々
西洋史だったんです何でかって言うと
江戸時代に歴史学なんていうのはあんまり
日本でなくてあのまあね古事記日本書紀
みたいなのがこう歴史だったんだけどそう
じゃなくてその
歴史学まあ専門の言葉で言うと近代史学
って言うんですけど
それが最初に日本に明治で入ってきたのは
親と外国人が日本でこう
歴史とはって加えてやってたんですねで
その時日本その時の日本人はどういうこと
まあその西洋史から勉強しようと思ったの
かっていうとまあ日本にとって西洋って何
なんだとあるいは日本にとって世界って何
なんだということをその歴史を通して
ヨーロッパの歴史から勉強しようっていう
のがその当時の
歴史学だし特に静養士だったんですねで今
もほとんど
消えてなくなっちゃったようなところなん
ですけど歴史哲学って言葉が
あったんですけどまあ哲学的な歴史
[音楽]
でそんな時にそのまあ彼らも彼らのその
事情があって過去があって今に至ってんだ
よみたいなじゃあ彼らの歴史っていうのを
見てみようていうのが日本の最初の西洋史
あの歴史学だったんですだからあくまで
主人公は我々日本人
我々日本はこの世界でどうやってあるんだ
そもそも何で日本がこんなところにあるん
だみたいなねそういう
研究っていうのが
元々の歴史学の主眼だったんですでそれが
僕は子供の頃ぐらいまで割とこう偉い先生
がまだいっぱいいて
人気のある学問だったんですねで僕も小
学校でねそんな時はないですけど方向
性ぐらいの頃にそういう関係の
歴史哲学みたいな
話の本を割とこう読んでてで大学でそう
いうことやりたいなと思ってたんですねで
その中で出会ったのが
俺も懐かしい名前なんですけどアーノルド
トインビー
この歴史の研究なんていうねあのタイトル
もうこれも大学生の時怒ったんですよ
こんな人ですがまああの
アーノルドとインビーというイギリスのま
あ大歴史家なんですけどこの人は何か
世界の人類のすべての文明の歴史を
あの全部やる一人で歴史を全部語り尽くす
ねえなんじゃって感じしますけど俺本当に
それやっちゃったともう1メートルぐらい
の本書いちゃった
横に並べてでそれのまあダイジェスト版が
それでもこれが3冊なんですけど歴史の
研究なんて本がありましてねそれをまあ
高校生の時に僕読んでたんですねでこれ
やりたいなってねもう
要するに世界の中で日本文明はどうなんだ
みたいなヨーロッパ文明はどうなんだ
みたいなあるいは
キリスト教文明はどうなんだねあるいは
仏教とか神道とかそういう日本の文明東洋
の文明というのはどうなんだどうが違うん
だこういう議論がやりたくて僕は西洋人に
行ったんです
でだけど時代がだんだん流れていっちゃっ
て僕は子供の頃に読んでた
恩を書いてた人はもうとっくにその頃引退
してたわけであのま名前挙げれば梅棹を
忠男さんとか
あの文明の整体師官じゃまああれのネタ本
も実は
歴史の研究なんですがあのそういう人たち
はもう特に引退しちゃった後だったんです
ねで
僕が大学に入って
歴史
西洋史を勉強する頃になるとね
君がやってるような分野なんていうのは
もうそんなもんやってる人いませんよ
少なくとも大学でそんなこと勉強するもん
じゃないねみたいなね
ザイヤーまあ要するに大学とかに属さない
人がまあ趣味みたいなこと言ってやってん
じゃないのみたいなねそういう
家になっちゃったのが
現実でしたでそこに今僕当時すっごい悩ん
でたんですけどでもそんな中で僕が大学
卒業することに
世界ではすごいことが起こってしまいまし
たあの
頃ですねペレストロイカとかねそういう
言葉がすごい流行った頃なんですけどで
その時
本当にその
僕は歴史哲学とかやりたいなーって言って
大学にいたんですけどその時にその一躍
脚光を浴びたのがまああの日経3世の人
ですけどアメリカの
国務省の学者で
フランシス福山っていう人いますよねで
その人が
歴史の終わりなんていう本を書いちゃう
ねぇもう
モロ歴史哲学です
ね
要するにまあ
当時はもう
世界中で大騒ぎになってね大論争みたいに
なってねこの
ソビエトのソビエとか崩壊しちゃったどう
なるんだみたいなねその時にあのいや
福山に言わせればもう世界はねアメリカ的
自由民主主義っていうのが
目的なんだからねもうこれで
歴史はもう目的を達成したんだからこれ
からもうずっと同じ歴史がずっと続くだけ
で
歴史は終わったんだよ
なんてこと突然言い始めて
ねぇでも後から考えたらもちろん
ツッコミどころは山盛りですね
9.11ニューヨークテロはあれは何だ
歴史だろうと
湾岸戦争あっただろう
ねぇもっと言えばもう今はもうね
ロシアがウクライナの国境で何やってんだ
とねこれ歴史じゃないのかと
ツッコミどころは山盛りですねその後で
歴史は全て@Jですから
後の視点からその当時の人たちについて
こう
何だ違うじゃないか言ってること間違っ
てるだろうそのような簡単なんですなん
ですけど何が僕の人って大きかったの
かっていうと
当時日本では歴史哲学っていうのは
ほとんど消えてなくなっちゃったのに
アメリカでは元気いっぱいなんですよね
ねえで
実際まあフランシス福山みたいな他その他
の人たちもまあ師匠のねハンチントンって
いうまあ学者もいましたしまあその他
いろんなのがありますし今でもね数年おき
にね割とあの
歴史哲学的な分野の本ってアメリカで出版
されてでしかも面白いことに日本で翻訳し
て日本でも割とこうね割と持って生やし
てるんですよねだからそうやって見ると
じゃあ日本で
西洋史でその歴史哲学ってなんでやんねん
だよみたいなことを
ずーっと
実はあのーつい最近まで僕は
割と言ってました
そういう意味でなんか日本の学問が勝手に
おかしくなっちゃったんじゃないのか
みたいなこともまあ割と
言ってたりしますねなんですけどそんな中
ででもやっぱり研究は続けなきゃいけない
のでね研究する場所がなくなっちゃったん
だけどあのどうしようかと思っていた時に
僕が出会ったのが
まあ同じ
歴史哲学に関係する話なんですがマックス
ウェーバーという人でした
写真がないこれしかない
ドイツで出た電気本です電気本ですがこの
ヒゲのおじさんですがまあこの人のねあの
これもまあ名前は有名ですけどね高校の
教科書にも出てくるようなタイトルです
けどねプロテスタンティズムの倫理と資本
主義の精神ね大塚久雄っていうまあこれも
ね有名な
僕は子供の
学生の頃はまだ
存命中でしたけども盤面とねまあさっき
言いましたようにもうそういう人たちは
もうみんなもうちょうど引退したところ
だったんですねだからまあそういうねそう
いう人が訳した
本なんですけどこのまあ有名な本とねこう
いう本をと出会って
じゃあもうやってること一緒なんだけど
社会学だったらなんかね僕の言う場所も
あるかなみたいなことで
社会学にちょっと
興味を持ってで社会学のゼミにねあの
出入りしたり
あるいはでそんなことしてました
で社会学のところに行ってねで西洋史の
悪口言ったりね
全然
逆に日本で歴史哲学さんなかったんで
ところが大きかったとそうですねあのー
まあそういう感じでねまあ同じことやって
てもあの
歴史の方では評価されないので
最初は本当にしょうがないなみたいな感じ
であの
社会学の方にもそういうこと言うと社会学
に失礼ですけどねでもまあそういうのが実
は本音でしたでもやっていくうちにまあ
それからもう30年も経っちゃってます
けどあの
社会学の中でまあいろいろまた模索する中
で
歴史で哲学的なテーマっていうのを
やっぱり社会学もこうあの
取り組んでんだなと
ということがだんだんわかってきましてで
まぁ
MAXWEAVERだけじゃなくてその他
の社会学者のまあ言ってたこととあるいは
元ちょっと抽象度を上げて言いますと
社会学っていう学問が何で出てきたのかと
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