トップガン【もしもF-35が主役機だったら】強すぎて映画にならない第5世代戦闘機/アメリカ海軍
Summary
TLDR映画「トップガン」で一躍有名になったF/A-18スーパーホーネットは、アメリカ海軍で長年運用されてきたマルチロール戦闘機です。しかし、最新の第5世代戦闘機であるF-35ライトニングIIは、そのようなスリル満点のアクションシーンを提供できないとされています。F-35はステルス性能と高度なセンサーシステムを持ち、遠距離からの先制攻撃に特化した戦闘機です。そのステルス性能とネットワーク機能により、敵の防空システムを遠くから特定し、攻撃することができます。また、F-35はソフトウェアのアップデートにより、機能が年々追加され、改良されています。F/A-18とF-35は、今後も共に運用され、新たな戦闘機の時代を切り開く存在となります。
Takeaways
- 🎬 F/A-18スーパーホーネットは映画「トップガン」で有名になり、そのマルチロール機能で戦闘機・攻撃機の両方をこなす。
- 🚀 F-35ライトニングIIは最新の第5世代戦闘機で、高度なステルス性能と統合センサーシステムを持ち、ネットワークセンサーとして機能する。
- 🎥 F-35は複座型でなく単座型のため、映画撮影での使用が困難であり、また導入が遅れていたことも映画での使用を妨げた。
- 🛫 F/A-18はアメリカ海軍で長年運用されており、信頼性と実績があるため、映画の主役機に選ばれた。
- 🤖 F-35はステルス性能が高く、敵のレーダーから遠く離れた場所から攻撃が可能で、速度や機動性よりもシステムの高度さで戦う。
- 🔍 F-35はデータリンクで情報を共有し、他の機体と連携して戦術を展開し、状況認識を向上させる。
- 📡 F-35は高度なセンサーシステムを搭載し、機体周囲の情報を収集してパイロットに提供する。
- 🛠️ F-35はアップグレードされ、機能が年々追加されており、ブロック4では第6世代戦闘機と呼ばれるほどの能力を持つ。
- 💣 F-35は遠距離攻撃に優れ、300km以上の巡航ミサイルを装備し、防空システムを遠くから攻撃できる。
- 🤖 F-35は無人機と連携し、将来的には無人化戦闘機として使用される可能性がある。
- 🔄 F/A-18はF-35とともに今後数十年間、海軍の戦闘機として運用が予定されており、その優れた性能が認められている。
Q & A
映画「トップガン」で有名になった戦闘機F/A-18スーパーホーネットは、どのような機体特性を持っていますか?
-F/A-18スーパーホーネットは、戦闘機と攻撃機の両方を兼ね備えたマルチロール機です。アメリカ海軍では、1984年にホーネットが運用開始され、その後1999年にスーパーホーネットが導入されました。
映画でF/A-18スーパーホーネットが主役機となっている理由は何ですか?
-F/A-18スーパーホーネットは複座型で二人乗り用があり、俳優が実際に乗り込むことができる点が挙げられます。また、F-35は導入されてばかりで、映画の撮影開始時点では運用開始されておらず、使用が困難だったことも理由です。
F-35ライトニングIIは、どのような特徴を持っていますか?
-F-35は高度なステルス性、統合センサーシステム、ネットワーク機能の3つを搭載し、データリンクで情報を共有し、常時つながっています。敵のレーダー範囲外から発見される前にミサイルで先制攻撃を行う戦闘機です。
F-35が主役機であった場合、映画はどのような展開になるでしょうか?
-F-35はステルス機であり、遠距離から攻撃が可能で、近接戦闘向けの設計はされていません。そのため、映画で求められるスリル満点のアクションシーンは撮れず、退屈な映画になってしまう可能性が高いとされています。
F-35のステルス性とは何ですか?
-F-35のステルス性とは、敵のレーダーによる検出を難しくする設計を指します。これにより、敵の防空システムを遠距離から特定し、攻撃することが可能です。
F-35が持つ統合センサーシステムとは何ですか?
-F-35の統合センサーシステムとは、機体の各センサーが情報を共有し、一つの全体像を提供する仕組みです。これにより、状況認識が向上し、パイロットはより迅速かつ正確な判断を下すことができます。
F-35が搭載されるネットワーク機能とは何ですか?
-F-35のネットワーク機能とは、他の機体とデータリンクで情報を共有し、常時つながっている状態を指します。これにより、情報の共有や戦術の協調が可能になり、戦闘力が向上します。
F-35の運用開始時点で完成ではなく、随時アップデートされる理由は何ですか?
-F-35は、運用開始時点で全ての機能を備えていなかったため、ソフトウェアのアップデートによって機能が追加され、改良されています。これは、最新の技術を導入し続けるためであり、戦闘機の性能を常に向上させることができるようにするためです。
F-35が統合される新しい兵器として、どのようなものが挙げられますか?
-F-35が統合される新しい兵器として、空対空ミサイルの運用テストが進められている他、射程300km以上の巡航ミサイルであるJSMが追加されるなど、新たな兵器が次々と統合されています。
F-35が無人機を統制できる可能性がある理由は何ですか?
-F-35は高度なセンサーシステムとネットワーク機能を持ち、無人機との情報共有や指示を送受信することが可能です。これにより、無人機を遠隔操作し、地上の防空システムに飛び込むなどの任務を遂行できるとされています。
F/A-18スーパーホーネットは、今後もF-35と共に運用される予定ですが、その理由は何ですか?
-F/A-18スーパーホーネットは、長年にわたって高い信頼性と実績を持ち、実戦でも優れた戦闘機として認められています。また、F-35と共に運用することで、それぞれの機体の特性を活かした戦術が可能になるためです。
Outlines
🎬 F/A-18スーパーホーネットとF-35ライトニングIIの映画での採用理由
映画「トップガン」でF/A-18スーパーホーネットが有名になりましたが、第5世代戦闘機であるF-35ライトニングIIが主役機に選ばれなかった理由について説明しています。F/A-18は複座型で二人乗りが可能で、俳優が実際に乗り込むことができるという撮影の都合が理由のひとつです。また、F-35Cは導入が遅れており、当初の公開時期には運用開始されていなかったため、使用することができませんでした。F-35はステルス性能が高く、遠距離攻撃に長けているため、映画で求められるスリルのあるアクションシーンを撮影することが難しいとされています。
🛫 F-35のステルス性能と高度な戦闘機能
F-35はGPS妨害装置に対しても対抗できるよう設計されており、ステルス性能を損なわないように開発されたレーザーターゲティング装置が搭載可能です。F-35が主役機であった場合、その高性能さゆえに、敵の防空システムを遠くから攻撃し、低高度での侵入やドッグファイトなどのアクションシーンはなくなってしまうと予想されています。F-35は高度なステルス性、統合センサーシステム、ネットワーク機能を持ち、データリンクで情報を共有し、敵のレーダー範囲外から攻撃を行うことができます。これにより、F-35は戦闘機の新しいジャンルを作り上げ、パイロットの技量よりシステム重視の戦術が求められるようになりました。
🚀 F-35の多機能性と未来の戦闘機の進化
F-35は空中戦だけでなく、爆撃や索敵、電子戦などの役割も果たす多機能戦闘機です。そのステルス状態での連携戦術は優れており、レーダーを最小限に抑えることで敵に探知されにくくなります。F-35は総重量が大きくなりましたが、新しい空中戦のルールを設け、ゲームチェンジャーとされています。また、F-35は年々機能がアップデートされ、ブロック4では第6世代戦闘機と呼ぶほどの能力を持つことが期待されています。F-35は無人機と連携し、地上の防空システムを攻撃し、目視での交戦は時代遅れになるでしょう。F-35はF/A-18とともに数十年間運用され、新たな空中戦の時代を支える存在になると期待されています。
Mindmap
Keywords
💡F/A-18スーパーホーネット
💡F-35ライトニングII
💡ステルス性能
💡マルチロール
💡データリンク
💡遠距離攻撃
💡低空飛行
💡ドッグファイト
💡レーザーターゲティング装置
💡ネットワークセンサーシステム
💡無人化計画
Highlights
映画「トップガン」でF/A-18スーパーホーネットが有名になり、最新の第5世代戦闘機であるF-35ライトニングⅡが主役にならない理由について解説。
F/A-18スーパーホーネットはマルチロール機で、アメリカ海軍で運用されている。
F-35は単座型で、撮影方法の困難さから映画で採用されなかった。
F-35Cは導入されたばかりで、映画の撮影時には運用開始されていなかった。
F-35はステルス性能と高度なシステムを持ち、アクション映画のようなドッグファイトは想定されていない。
F-35は遠距離攻撃に優れ、敵の防空システムを事前に破壊し、ステルス状態で連携プレイが可能です。
F-35はデータリンクで情報を共有し、レーダーやセンサーの情報から敵を発見・攻撃。
F-35は戦闘機の新しいジャンルを作っており、速度や機動性よりもシステムを重視。
F-35は状況認識に必要なセンサーを標準装備し、外部情報も受け取り、共有可能。
F-35のパイロットは大型液晶ディスプレーで情報を確認し、赤外線センサーで周囲を把握。
F-35はネットワークで連携し、敵に探知されにくく索敵と攻撃を分ける。
F-35は総重量が35tと重く、速度や機動性が低くなっても空中戦のルールを変える。
F-35は連携で力が増し、F/A-18などの第4世代機をリードし、サポート。
F-35は機能が年々追加され、ソフトウェアアップデートで改良され続ける。
F-35の最新ブロック4は第6世代戦闘機と呼ばれるほどの能力を持つ。
F-35は無人機を統制し、地上の防空システムに飛び込む時代に進化。
F-35は人工知能の発達と無人化計画が進んでおり、脅威となる可能性。
F/A-18は長年運用されており、F-35と共に今後も運用が予定されている優れた戦闘機。
Transcripts
映画トップガンで
一躍有名になった戦闘機F/A-18スーパーホーネット
最新の第5世代戦闘機といえばF-35ライトニングⅡ
なぜ映画ではF-35ではなく、F/A-18が主役として採用されたのか
もしF-35が主役機であったなら、どんな映画になっていたのか
今回はアメリカ軍の戦闘機F-35に焦点を当てて紹介したいと思います
F/A-18スーパーホーネットは、
戦闘機・攻撃機の両方を併せ持つマルチロール機です
アメリカ海軍では、1984年にホーネットが
1999年にスーパーホーネットが運用開始されました
ずいぶん古くから存在する機体であるF/A-18が主役機となったことで
発表当初驚きの声が上がりました
なぜF-35は映画で主役にならなかったのか
これについてはまず単純に撮影方法の困難さが挙げられます
F-35は単座型一人乗り用なのに対し
F/A-18は複座型
二人乗り用があるからです
本物の戦闘機を使用し、俳優自らが乗り込むということにこだわったため
二人乗りでないと操縦する人の席がありません
そして、そもそもF-35Cは導入されたばかりの新しい機体です
本来なら2019年7月公開予定だったこの映画
撮影は2018年5月から始まりましたが
当時F-35Cの初期運用能力はまだ達成していませんでした
正式に運用開始されていない
機体を使用できないというのも理由の一つです
最新の戦闘機でいえば、F-22、F-35A/Bなどが
運用されていますが、この映画は海軍の話なので 対象外です
もしこれらの点をクリアできていれば、F-35は
主役機となっていたのか
おそらく不可能だったのではないでしょうか
なぜなら、映画で求められるようなスリル満点のアクションシーンが
撮れないからです
コックピットからの景色に敵機の姿はなく、映し出されるのはディスプレーの情報
低空飛行もなければ急旋回などもなく
観客が期待している接近戦「ドッグファイト」も存在しなくなってしまいます
あまりに高度 なシステムゆえに、映画としてアクションとしては
地味に映ってしまうのではないでしょうか
映画でのクレイジーなドッグファイト
第5世代戦闘機においては、そのような戦闘は想定されておらず
近接戦闘向けの設計はされていません
ドッグファイトになる前に撃破できてしまうのがF-35です
映画の設定では
敵側にGPS妨害装置があったため、レーザー誘導爆弾を搭載できない
F-35は使用できないというものでした
しかし、実際にはペイブウェイをウェポンベイ内に装備することは
可能です
ステルス性が損なわれてしまう外付けのレーザーターゲティング装置も
F-35向けに開発され、搭載されています
アップグレード 後はさらに改良されたものになる予定です
もしF-35が主役機であったなら、とんでもなく
退屈な映画になってしまいます
逆に言えば、それほど高性能な戦闘機であると言えます
映画の設定は分かりませんが、F-35であれば、メインターゲットを攻撃する前に
防空システムを破壊することができる可能性もあります
敵の防空網に低高度で侵入し、撃破なんてことはなくなります
ステルス機である上に、遠距離から防空 システムの種類・場所を特定でき、その情報を共有できます
さらに、防空システムの範囲外から攻撃可能な
長距離ミサイルが次々と開発され、F-35と統合されています
恐らく、映画のような 劇的な飛行シーンにはならなかったのではないでしょうか
F-35は何がそんなに凄いのか
高度なステルス性・統合センサーシステム・ネットワーク、この3つがポイントです
それらを搭載するF-35は、他の機体と
データリンクで情報を共有し、常時つながっています
レーダーとセンサー・情報通信能力の塊ともいえる設計
基本的に敵のレーダー範囲外から発見される前に
ミサイルで先制攻撃を行う戦闘機です
スピードや近接戦は重要視されておらず、最新のシステムを使い遠距離射撃で空を制圧します
これまで必要とされてきた
速度や機動性を捨て
F-35自体が戦闘システムの中枢となる
戦闘機の新しいジャンルを作り上げました
ステルス戦闘機の強みは、
やはり先制発見・先制攻撃ができるようになることです
アクション映画のような
お互い真正面で空中戦というやり方は、現代では
あまりありません
敵に発見される前に、いかに死角に回り込んで撃墜するか
その立ち回りでさえも、今までのようなパイロットの技量頼りではなく
新人でも誰もが等しく扱えるシステム重視の戦術になっています
映画映えはせずとも、本当の理想の戦い方、
これを叶えたのがF-35です
低空飛行する必要もなく、谷で身を隠し、 突撃することもなく、
離れた場所からの状況認識が可能になります
そして、ステルス戦闘機が先立って防空システムを
撃破することにより、後続の戦闘機が
動きやすくなります
状況認識に必要な様々なレーダー・センサー
F-35では、これらのシステムが
標準装備されています
戦闘機だけではなく、外部からの探知情報を受け取り、共有することも可能です
以前までは、早期警戒機からの情報は全て
無線機によって口頭で伝達
パイロットはその情報を自分でまとめ考え動いていました
現在ではデータリンク機能があるおかげで、
最新の情報がリアルタイムで送受信され、統合され
自動で整理されます
狭いコックピット内でそれぞれの情報を個別に受け取ると混乱してしまいますが
すべてのデータをひとまとめにし、分かりやすく一つの図として
表示されるようになっています
そして、逆探知装置により、発信元の方位や種類を識別することが可能で、
どこに誰がいるかが即座に判別できます
正面には、タッチパネルの大型液晶ディスプレー
ここに統合された情報が分かりやすい 形で表示されます
そして、今までの戦闘機にはなかった全周視界
機体周囲6カ所に取り付けた赤外線センサーの映像を
ヘルメットバイザーに投影することができます
パイロットの見ている方向通りに動くVRのようなシステムです
パイロットが真下を見ると、機体の真下の映像が
床や天井など関係なく
透明な機体であるかのように表示されます
そのセンサーを使用し、真後ろの敵をロックオンすることも可能です
このF-35のヘルメットだと、俳優の顔が
見えにくいというのもあるかもしれません
ネットワークでは他の機体と常につながっており、F-35であれば
全機ステルス状態です
F-35での連携は、非常に優れた戦術で
使用するレーダーを最小限に抑え、敵に探知されにくくするために
索敵と攻撃に分かれ行動することができます
レーダーやコンピューターなどの機器を詰め込んだせいで、
F-35の総重量は約35 t と
かなり重くなっています
そのため、速度や機動性は低くなりましたが、新しい空中戦のルールを開拓した
この戦闘機は、空のゲームチェンジャーと言われています
単体で見るとそれほどずば抜けて高い能力を持っているわけではありませんが、
連携プレーで空戦・爆撃・索敵・電子戦
すべての役割をその状況に応じて切り替えられる戦闘機です
そのため、数が増えるごとに強くなっていきます
F-35は群れることで最大限の力を発揮します
F-35は、F/A-18やEA-18などの
第4世代機をリードする存在でもあります
戦闘機としてだけではなく、高度なレーダー・センサーシステムとして任務をサポートします
F-35はスマホのアップデートのように年々機能が追加され、改良されていきます
運用開始時点で完成ではなく、
随時ソフトウェアがアップデートされます
最新のブロック4では、第6世代戦闘機と言っていいほどの能力になると
言われています
主にソフトウェアの更新ですが、ウェポンベイへの兵器搭載量は
空対空ミサイル4本から6本へ
現在装備されている
空対空ミサイルアムラームの2倍近い射程を持った
ミサイルの運用テストが進められています
空対地では、射程300km以上の巡航ミサイル
JSMが追加されるなど、新たな兵器が
次々と統合されています
今後、複数の無人機をF-35で統制することも可能になります
地上の防空システムに飛び込んだり、目視で交戦する
時代は終わりに近づいています
コンピューターが敵を見つけ出し、攻撃する最適な位置を提示し、自動追尾しながら
最適な武器を選択してくれます
そして、人工知能の発達と共に無人化計画も進められています
今後、大量生産されるであろう
F-35の無人機部隊が誕生すれば、計り知れない 脅威となるはずです
最強の第5世代戦闘機F-35
しかし、何十年も前から運用されている
F/A-18がどれだけ優れた戦闘機であるか
映画でも実戦でも物語っています
新たな空中戦の時代が到来した今、なお高い信頼を得ており、
今後数十年、F-35と共に運用されて いく予定です
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