【データサイエンティストの基礎知識】2-1. 不正会計の概要

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14 Jun 202104:25

Summary

TLDRこのスクリプトは、企業会計データから不正を発見するテーマの講座を紹介しています。前半は筑波大学の中村、後半は尾崎が担当します。不正会計は、公正と認められた会計基準に反する手続きで利益を計上する行為と定義され、利益増加型の不正を粉飾、減少型を逆粉飾と見なす。不正会計の動向は、公表された企業数が増加傾向にあること、特に2019年が過去5年で最も多く、不正認知件数が急増傾向にあることが示されています。不正会計の発見方法には、外部監査、社内での検査監督、内部監査などがあります。

Takeaways

  • 📜 企業会計データからの不正発見に関する講座が行われます。
  • 👨‍🏫 筑波大学の中村先生と尾崎先生が担当します。
  • 📊 不正会計の定義が説明されます。
  • 🚨 西会計基準に反する手続きによる利益計上は不正会計とされます。
  • 🔍 風食決算は不正会計が違法行為と判断された故障と見なされます。
  • 💰 利益増加型の不正会計を「粉飾」と、利益減少型を「逆粉飾」という考え方があります。
  • 📈 近年、会計の八角が増加傾向にあり、2019年は過去5年で最も多くの不正が発覚しています。
  • 📊 不正認知件数が増加していることから、不正会計は多様化し複雑化する傾向があると推測されます。
  • 🔎 不正会計は外部監査、社内での検査監督、内部監査によって発見されます。
  • 🏢 会社法により定められた監査役による監査や、内部統制を監査する内部監査人が行う内部監査も重要です。
  • 🌟 これらの検査監督を「山陽館さ」と総称し、さらに金融庁や税務署による検査も含まれます。

Q & A

  • 不正会計の定義は何ですか?

    -不正会計とは、特定の状況下にある企業の経営者が一般に公正妥当と認められた会計基準を反する手続きにより利益を計上する会計行為です。

  • 風食決算とは何ですか?

    -風食決算とは、不正会計が違法行為と判断されたときの故障を指します。ここでは不正会計と風食決算を同じ意味と考えています。

  • 正解系と粉飾決算、逆粉飾の違いは何ですか?

    -正解系は利益増加型の不正会計で、利益調整のことで利益を増やす方法を指します。一方、粉飾決算は利益減少型または純資産減少型の不正会計で、利益を減らす方法を指します。逆粉飾は利益減少を目的とした不正会計のことを言います。

  • ガープの範囲内で行われる利益調整の二つのタイプは何ですか?

    -ガープの範囲内で行われる利益増加方の調整を「攻撃的利益調整」と呼び、利益減少型の会計手続きを「守備的利益調整」이라고します。

  • 不正会計が見つかる一般的な方法は何ですか?

    -不正会計は主に外部監査、社内での検査監督の部門、内部監査などによって発見されます。

  • 外部監査とは何ですか?

    -外部監査は、公認会計士が所属する監査法人などが行う監査を指し、企業の会計資料の信頼性を確認する役割を持っています。

  • 内部監査の目的は何ですか?

    -内部監査の目的は、経営者の指揮下にライブ統制を監査することで、企業の財務状況や業務運営の適正性を確認することです。

  • 不正会計の動向を示すデータは何ですか?

    -不正会計の動向は、不正認知件数を表す棒グラフや正解型の手口の数を表す折れ線グラフなどで示されます。

  • 最近の不正会計発覚件数の傾向は何ですか?

    -特に2019年の不正会計発覚件数が過去5年で最も多いことから、不正会計は増加傾向にあることがわかります。また、不正会計は多様化し、複雑化する傾向があると言えます。

  • 「四葉監査」は何を指すか?

    -「四葉監査」とは、会社が真ん中にあり、外部監査、監査役による監査、内部監査の3つの社内での検査監督の部門に加え、規制当局金融庁なり税務署が行う検査をまとめたものです。

  • 不正会計の発見方法として説明された「利益調整」の用語の意味は何ですか?

    -「利益調整」とは、ガープの範囲内に行われる会計処理を指します。つまり、経営者が利益を調整することで、会社の財務状況を操作することができるということを示しています。

Outlines

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📊 企業会計データからの不正発見について

この段落では、企業会計データから不正を発見するテーマに焦点を当てた講義が紹介されています。講義は筑波大学の中村と尾崎先生が担当し、不正会計の定義や種類、不正会計の動向、発見方法について説明します。不正会計は、公正と認められた会計基準に反する手続きによって利益を計上する行為と定義され、利益増加型の不正を粉飾、利益減少型の不正を逆粉飾と呼ばれています。また、利益調整という用語が導入され、その範囲内での調整を合法的な利益調整、範囲外の調整を不正会計と呼称します。不正会計の発覚件数は年々増加傾向にあり、2019年が過去5年で最も多発であったことが示されています。不正会計の発見には外部監査、社内での検査監督、内部監査などがあります。

Mindmap

Keywords

💡不正会計

不正会計とは、企業の経営者が公正と認められた会計基準を逸脱させて利益を計上する行為です。この動画の主題であり、不正行為の種類や発見方法、予防对策などが説明されています。例え話としては、道路のルールを無視して走行する車を考えることができます。規則に従わなければ事故が起こり、発見された場合に罰せられる可能性があります。

💡西会計

西会計(GAAP)とは、一般に公正妥当と認められた会計基準のことを指します。企業はこれらの基準に従って財務諸表を作成し、公開することで、利益を正当に計上します。この動画では、不正会計がGAAPに反する手続きによって利益を計上することを指しています。

💡粉飾

粉飾とは、企業が自分の財務状況をよそく美しく見せかけるようにする行為です。これは、利益増加を計上することで行われることが多いです。この動画では、利益増加がたまたは純資産増加型の不正会計を粉飾と捉えています。

💡逆粉飾

逆粉飾とは、利益減少や純資産の減少を計上する不正会計のことを指します。これにより、企業は実際には悪い状態にあるにも関わらず、外見上では健全な財務状況を装っています。この動画では、逆粉飾が利益減少型や純資産減少型の不正会計に該当すると説明されています。

💡利益調整

利益調整とは、経営者が利益を目的として会計上の数字を操作することです。この動画では、ガープの範囲内で行われる利益増加型の調整を攻撃的利益調整、利益減少型の会計手続きを守備的利益調整と呼んでいます。利益調整は、企業の経営状況を正確に反映しない可能性があるため、重大な問題を引き起こす可能性があります。

💡外部監査

外部監査とは、企業の会計資料を第三者の専門家が審査するプロセスです。公認会計士や監査法人が行うことで、企業の財務状況が公正で適切であることが確認されます。この動画では、外部監査が不正会計の発見に役立つ紹介されています。

💡内部監査

内部監査とは、企業内部で行われる会計や業務の審査プロセスです。これにより、企業の業務プロセスが適正であり、不正行為がないことが確認されます。この動画では、内部監査が不正会計の発見に役立つ紹介されています。

💡監査役

監査役とは、株式会社において、取締役会の監査役として設けられる役職です。監査役は、会社の業務や財務状況を監査し、株主に対して責任を負います。この動画では、監査役が行う監査が不正会計の発見に役立つ紹介されています。

💡不正認知件数

不正認知件数とは、不正会計が発覚し、公的に認められた件数を指します。この動画では、不正認知件数の増加傾向が示されており、这不正が徐々に明らかになってきていることが伝わります。

💡多様化複雑化

多様化複雑化とは、問題や事象が多岐にわたり、複雑さが増すことを指します。この動画では、不正会計の手法や発覚件数が多様化し、複雑化していることを指しています。これにより、不正会計の発見や対策が難しくなる可能性があります。

💡四葉監査

四葉監査とは、企業の会計監査において、外部監査、内部監査、監査役の監査、そして規制当局による検査を統合的に行うプロセスです。この動画では、四葉監査が不正会計の発見に役立つ紹介されています。

💡不正発見

不正発見とは、不正行為が行われていることを検知することを指します。この動画では、企業の会計データから不正を発見する方法や手段について説明されています。不正発見は、企業の信頼性や健全性を保つために非常に重要なプロセスです。

Highlights

講座のテーマは企業会計データからの不正発見です。

前半の講師は筑波大学の中村教授、後半は尾崎教授です。

不正会計は公正妥当と認められた会計基準に反する手続きによる利益計上行为です。

風食決算は不正会計が違法行為と判断された故障と見なされます。

利益増加型の不正会計を粉飾、利益減少型の不正会計を逆粉飾と捉えることができます。

ガープの範囲内で行われる利益調整を正当の会計処理とします。

不正会計の動向は、公表された企業数が増加傾向にあることから、問題が悪化していることがわかります。

2019年の不正会計発覚件数が過去5年で最も多い年であり、重大な問題となっています。

不正会計の手段は多様化し、複雑化する傾向があり、新たな手法が現れ続けています。

外部監査、監査役、内部監査からなる四葉監査は、不正会計の発見に寄与しています。

規制当局金融庁なり税務署による検査も、不正会計の発見に役立っています。

利益調整という用語は、後半のパートでも出てきますので覚えておいてください。

不正会計の発見方法は、公認会計士や監査役、内部監査人が行う検査監督に依存しています。

会計基準を逸脱した行為が不正会計と呼ばれ、これは厳しく監査されるべきです。

不正会計の手段の多様化と複雑化に対処するために、検査監督体制は常に進化する必要があります。

企業の会計データから不正を発見するために、監査法人や内部監査部門の役割は不可欠です。

不正会計の発見は、企業の信頼性と市場の健全さを保つために重要な取り組みです。

Transcripts

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これから企業会計データからの不正発見というテーマで講座を行います

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担当は前半が私筑波大学中村です

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後半が同じく筑波大学尾崎先生です

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講座で取り扱う内容は以下の通りとなります

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ではないように参ります

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まずは不正会計の定義です

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西会計とは特定の状況下にある企業の経営者が一般に公正妥当と認められた会計基準

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これをガープと言いますがそれに反する手続きにより利益を計上する会計行為と定義さ

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れます

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また風食決算という似たような言葉もありますがこれは不正会計が違法行為と判断され

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たときの故障と言われています

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ここではこの2つを同じ意味と考えます

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なお利益増加がたまたは純資産増加

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型の不正会計を粉飾と捉え利益減少がた

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または純資産減少型の不正会計を逆粉飾と考える見方もありますが

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ここでは正解系と粉飾決算を同義と捉えて検討を進めます

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なおガープの範囲内で行われる場合であればそれらの会計処理は利益調整と呼ばれます

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つまり利益というのは経営者によって動かせるものであるということです

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このガープの範囲内に行われる利益増加方の調整を攻撃的利益調整

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利益減少型の会計手続きのことを守備的利益調整と言います

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そしてこのガープの範囲外で行われる

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つまり認められた会計基準を逸脱した行為

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これを不正会計と呼びます

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この利益調整という用語は後半のパートでも出てきますので覚えておいてください

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次にこの不正会計の動向ですが

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グラフを見ていただくと棒グラフが不正認知件数を表していますがここから会計の八角

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事実を公表した企業数は増加傾向にあることがわかります

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特に2019年の不正会計発覚件数が過去5年で最も多いということです

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正解型の手口の数については折れ線グラフで表しています

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折れ線グラフの方が棒グラフよりも高い伸び率を表しています

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これは

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不正認知件数を超える伸び率であることを意味しここから不正会計は多様化複雑化の

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傾向にあるということが言えると思います

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では不正会計というのはどうやって見つかるのでしょうか

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この図を見ると会社が真ん中にありましてこれらを検査監督する機関内4部門が大きく

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3つあります

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まず公認会計士が所属する監査法人などが行う外部監査

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これが一つ目

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2つ目と3つ目は社内での検査監督する部門です

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二つ目は会社法により定められた

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監査役が行う監査

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3つ目は経営者の指揮下にライブ統制を監査する内部監査人が行う

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内部監査です

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これらをまとめて山陽館さといい

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さらに規制当局金融庁なり税務署が行う検査もありますのでこれらをまとめて四葉監査

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とも言います

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次に不正会計の同期と手段について説明します

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