Azure 実践シリーズ010|Azure 監視編Part1[#くらでべ]
Summary
TLDRこのビデオスクリプトでは、Microsoftの上坂さんと大井さんが、Azure上で構築されたシステムの監視方法について解説しています。IaaSやPaaSなど、様々なリソースの組み合わせでシステムが構築されていることを念頭に、3つの主なパターンを紹介し、それぞれの監視要素であるメトリック、ログ、トレースの重要性を説明しています。さらに、Azure Monitorサービスを通じてこれらのデータを取得し、プラットフォーム基盤やサービスの正常性を監査ログとして確認する方法も紹介されています。次回の動画では、IaaSやPaaS、コンテナを使ったサービスの詳細な監視方法について掘り下げる予定とのことです。
Takeaways
- 🌐 Azure 上のシステム監視には IaaS と PaaS が存在し、それぞれ異なるリソースの組み合わせでシステムが構築されている。
- 🏢 IaaS ではオンプレミスと接続された社内システムを構築し、ExpressRoute などを使ってアクセスできる。
- 🌐 PaaS では外部向けのサービス展開に利用され、App Services、Functions、Azure Front Door などのマネージドサービスが使われる。
- 📈 監視はメトリック、ログ、トレースの3要素から成り立っており、リアルタイムでのデータ取得が可能。
- 🔍 Azure Monitor サービスを利用して、メトリック、ログ、トレースデータを一元管理することができる。
- 📊 メトリックは数値化されたデータで、CPUの利用率、レスポンス時間、エラー発生数などを監視する。
- 📝 ログはイベントをテキスト形式で記録し、システムの状態やエラー内容、ユーザーアクセス情報を確認できる。
- 🔎 トレースは分散システムにおいて重要な情報を提供し、サービス間の通信や処理を捕捉してパフォーマンスの劣化やエラー原因を特定する。
- 🛠️ Azure のプラットフォーム基盤ではアクティビティログを取得し、リソースの操作やサービスの正常性を監査する。
- 🔒 Microsoft Entra ID は認証基盤として使われ、ユーザーの操作ログを記録する。
- 🗂️ Log Analytics ワークスペースはアクティビティログとエントラIDのログを保存し、検索とアラートの設定が可能。
Q & A
Azure上のシステムを監視する際、どのようなデータを取得する必要がありますか?
-Azure上のシステムを監視する際には、メトリック、ログ、トレースの3種類のデータを取得する必要があります。メトリックはCPUの利用率やエラーの発生数などの時系列の数値データ、ログはアプリケーションやOSからのテキスト形式のイベント記録、トレースは分散システムのサービス間の通信や処理を捕捉するデータです。
Azureのシステム監視において主に利用されるサービスは何ですか?
-Azureのシステム監視において主に利用されるサービスはAzure Monitorです。Azure Monitorは、メトリックやログ、トレースのデータを取得・分析するための多機能なサービスです。
Azure Monitorで取得できるメトリックデータの例を挙げてください。
-Azure Monitorで取得できるメトリックデータの例として、CPUの利用率、レスポンス時間、エラーの発生数などがあります。
Azure Monitorのログデータにはどのような情報が含まれますか?
-Azure Monitorのログデータには、アプリケーションやOSのイベント記録、システムの状態、エラーの内容、ユーザーのアクセス情報や操作内容などが含まれます。
分散トレースの情報はどのような用途で使用されますか?
-分散トレースの情報は、分散システムにおいて複数のサービス間の通信や処理を追跡し、どこでパフォーマンスの劣化が起こっているか、エラーの原因を特定するために使用されます。
Azureの監視データを一元的に管理するために推奨されるサービスは何ですか?
-Azureの監視データを一元的に管理するために推奨されるサービスはLog Analyticsです。Log Analyticsは、診断ログやサーバーからのイベントログを一元的に保持し、検索やアラートの設定ができるサービスです。
IaaS環境におけるシステム監視の具体例を教えてください。
-IaaS環境におけるシステム監視の具体例として、WindowsやLinuxのマシン上でイベントログやsyslogを取得し、さらにIISやApacheのミドルウェア、.NETなどのランタイム、アプリケーションのログを監視することが挙げられます。
PaaS環境におけるシステム監視の違いは何ですか?
-PaaS環境におけるシステム監視の違いは、OSやランタイム、ミドルウェアがMicrosoftの管理範囲内にあるため、これらのログを取得する必要はありません。しかし、アプリケーションのログはユーザーの責任範囲にあるため、Application Insightsを使用してデータを取得します。
Azureのコンテナサービスでの監視方法について説明してください。
-Azureのコンテナサービスでの監視方法は、OSやオーケストレーターがMicrosoftの管理範囲にあるため、PaaS環境と同様にMicrosoftが提供する仕組みを使用してログやメトリックを取得します。コンテナ内部のランタイムやミドルウェアはユーザーの責任範囲となります。
Azureの監視ログを長期間保持するためにはどうすればよいですか?
-Azureの監視ログを長期間保持するためには、Log Analyticsワークスペースにデータを送信することが推奨されます。Log Analyticsを使用すると、最長12年間データを保持することが可能です。
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