家庭用美顔器は効果あるのか？医学的に解説します。

高須幹弥（高須クリニック）

10 Sept 202317:12

Summary

TLDRこの動画は家庭用美顔器の効果について解説しています。結論として、医師の立場からは科学的根拠がほとんどなく、大きな効果は期待できないと述べています。一方で、商売としては非常に儲かる製品であると指摘しています。プラセボ効果や期待値の影響で、一部の人は効果を感じる可能性があるものの、本当の効果を検証するには二重盲検試験が必要だと説明しています。代わりに睡眠、食事、運動、ストレス管理など、お金をかけずに実践できる美容法を提案しています。

Takeaways

😐 家庭用美顔器の効果は微妙で、科学的根拠が乏しい。
💰 家庭用美顔器を販売する会社は儲かっているが、医師の立場から効果はほとんどない。
🧠 プラセボ効果により、ポジティブな人は効果を感じやすい。
⚡ 家庭用美顔器のエネルギーは弱く、リスクはほとんどない。
🔥 医療機器のような強いエネルギーを使うと火傷のリスクがある。
💵 家庭用美顔器に費やすお金と労力を他のことに使った方がよい。
💡 紫外線対策、バランスの良い食事、十分な睡眠、運動、禁煙などの生活習慣が美容に効果的。
🤷‍♂️ 家庭用美顔器より、通常の生活習慣の改善の方が美容面でプラスになる。
💻 医療機器は効果があるが、高額で熟練者が扱う必要がある。
💭 最終的には個人の判断に委ねられるが、科学的根拠に基づいて検討する必要がある。

Q & A

家庭用美顔器は効果がありますか?
-話者の見解では、家庭用美顔器の効果は極めて微妙で、ほとんど効果がないと言えます。医学的根拠に乏しく、医療機器ほどの強力なエネルギーを持たないため、目に見える効果は期待できません。
なぜ一部の人は美顔器に効果を感じるのでしょうか?
-共感型の脳みその人やポジティブ思考の人は、プラセボ効果によって効果を感じやすい傾向にあります。美顔器を使うことで気分が良くなり、セロトニンなどの分泌が促され、肌の調子が良くなったと感じる可能性があります。
医療機器と家庭用美顔器の違いは何ですか?
-医療機器は非常に強力なエネルギーを発するため、効果はありますが火傷のリスクもあります。一方、家庭用美顔器はエネルギーが小さいため、ほとんど効果がない代わりにリスクも低くなっています。
ローラー型の美顔器の効果は?
-ローラー美顔器は血行を良くしたり、むくみを改善する効果はありますが、これは一時的なものです。継続して使わなくても、引き締まった肌が維持できるわけではありません。
LED美顔器の効果は?
-LED美顔器がコラーゲンの再生や皮膚への生理活性作用を引き起こすほど強力なエネルギーを持つことはありません。家庭用美顔器ではその効果は期待できません。
美顔器に代わる美肌のための方法は?
-紫外線対策、バランスの良い食事、十分な睡眠、禁煙、適度な運動、ストレス管理などが、お金をかけずに美肌を手に入れる方法として推奨されています。
なぜ家庭用美顔器は商売として成り立っているのでしょうか?
-家庭用美顔器はリスクが低く、トラブルが起こりにくいため、安全な商品として販売できます。エネルギーが弱いため効果は微妙ですが、利益を上げられる商売だと考えられています。
美容医療と家庭用美顔器ではリスクが異なりますか?
-はい、美容医療はハイリスク・ハイリターンで、正しく使わないと火傷などのリスクがあります。一方、家庭用美顔器はローリスク・ローリターンで、ほとんどリスクはありません。
話者は家庭用美顔器について肯定的な見解を持っていますか?
-いいえ、話者は家庭用美顔器の効果に対して否定的な見解を持っています。医学的根拠が乏しく、費やすお金と労力に見合わない商品だと考えています。
家庭用美顔器以外で、話者が推奨する美容方法はありますか?
-はい、話者は紫外線対策、バランスの良い食事、十分な睡眠、禁煙、適度な運動、ストレス管理などを推奨しています。これらは費用がかからず、より効果的な美容方法だと考えられています。

Outlines

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🤔 家庭用美顔器の効果に疑問

この段落では、視聴者から家庭用美顔器の効果について質問されたことから話を始めています。医者の立場から、家庭用美顔器の効果は微妙であり、科学的根拠に乏しいため、おすすめできないと述べています。ただし、商売としては美顔器メーカーは儲かっていると指摘しています。効果を感じるかどうかは、人の脳の思考パターン(共感型か理系型か)によっても左右されると説明しています。

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🧠 プラセボ効果と肌の状態変化

この段落では、美顔器に効果があったと感じる人の理由について説明しています。ポジティブ思考や信じ込みによるプラセボ効果で、セロトニンやドーパミンの分泌が促進され、気分が良くなることが効果として感じられる可能性があると述べています。また、肌の調子は睡眠・ストレス・栄養バランスなどの体調によっても左右されるため、美顔器以外の要因で肌の良し悪しが変わることもあると指摘しています。

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⚡ 家庭用美顔器と医療機器の違い

この段落では、家庭用美顔器と医療機器の美容治療機器の違いについて説明しています。医療機器は強力なエネルギーを発し、確かな効果がありますが、熟練者でないと火傷のリスクがあります。一方、家庭用美顔器は弱いエネルギーのため、効果はほとんどありませんが、火傷のリスクもほぼゼロです。様々な家庭用美顔器の種類と原理を紹介しながら、どれも本当の効果は期待できないと指摘しています。

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💭 家庭用美顔器への助言とアドバイス

この段落では、家庭用美顔器の代わりに美容を心がける方法をアドバイスしています。高価な美顔器に投資するくらいなら、紫外線対策、バランスの良い食事、十分な睡眠、運動、禁煙など、生活習慣の改善に力を入れた方がよいと提案しています。医者の立場から、家庭用美顔器には科学的根拠がなく、費用対効果が悪いため、おすすめできないという結論に至っています。

Mindmap

Keywords

💡家庭用美顔器

家庭用美顔器とは、家庭で使用できる小型の美容機器のことで、主にクリニックで行われるような肌の若返り・リフトアップ効果を目的としています。本スクリプトでは、家庭用美顔器の効果が極めて微妙であり、医学的根拠に乏しいことが指摘されています。具体例としてEMS(筋肉刺激)、RF(高周波熱エネルギー)、イオン導入、LEDなどの機能がある製品が挙げられています。

💡エビデンス/科学的根拠

エビデンスとは医療における科学的根拠のことで、本スクリプトでは家庭用美顔器の効果に関してエビデンスや科学的根拠がはっきりしていないことが批判されています。医療機器としての承認を得ていない家庭用美顔器は、その効果を裏付ける十分な臨床試験やデータがないため、医学的な検証がなされていないということです。

💡プラセボ効果

プラセボ効果とは、薬理学的に無効な物質でも、それに対する期待感から生理的・心理的な変化が生じる現象のことです。本スクリプトでは、家庭用美顔器の効果を実感する人がいても、それはプラセボ効果による可能性が高いと指摘されています。美顔器への期待感やポジティブな気分から、実際には変化がなくてもその人が効果を感じてしまうということです。

💡共感型/システム化型

共感型とは感情的に物事を捉える傾向の人のこと、システム化型とは論理的に物事を捉える人のことを指します。本スクリプトでは、共感型の人の方が家庭用美顔器の効果を実感しやすいと言及されています。共感型の人はポジティブな期待感からプラセボ効果を感じやすく、システム化型の人は効果の科学的根拠を求める傾向にあるためです。

💡医療機器

医療機器とは、医療の用に供されることを目的として設計・製造された機械器具のことです。本スクリプトでは、クリニックで使用される機器(サーマクール、RF、フォトフェイシャルなど)が強力な出力を持つ医療機器であり、肌を本当に引き締める効果があると説明されています。一方で家庭用美顔器は医療機器ではないため、そのようなパワーがなく効果が微々たるものであると対比されています。

💡熱傷/火傷のリスク

熱傷や火傷のリスクとは、強力な出力を持つ医療機器を扱う際の危険性のことです。本スクリプトでは、クリニックの機器は熟練した医師や看護師でなければ正しく使えず、火傷のリスクがあると言及されています。一方、家庭用美顔器は火傷のリスクがないほど出力が弱いため、効果もほとんどないと批判されています。

💡光老化/シミ/色素沈着

光老化とは紫外線などの光の影響で肌が老化する現象のことで、シミや色素沈着といった症状が表れます。本スクリプトでは、LED美顔器による肌への光の刺激が強すぎると、かえって光老化を促進させてシミや色素沈着が増えるリスクがあると警告されています。家庭用美顔器の使用が適切でない場合、逆効果になる可能性があるということです。

💡紫外線予防/栄養/睡眠

本スクリプトでは、家庭用美顔器に頼らずに無理なく肌のアンチエイジングを行う方法として、紫外線予防、栄養のよい食事、十分な睡眠が推奨されています。紫外線は光老化の大きな原因なので予防が重要で、栄養とともに肌の健康維持に不可欠です。睡眠不足はストレスを蓄積させ、肌荒れの原因にもなるため、しっかりと睡眠を確保することが勧められています。

💡ストレス

ストレスは肌の状態に大きく影響します。本スクリプトでは、美顔器よりもストレス解消の方が重要であると示唆されています。ストレスがたまると皮膚の新陳代謝が乱れてハリが失われたり、肌荒れの原因になったりするため、規則正しい生活とリラックスすることが大切だと説かれています。

💡家庭用美顔器の商業的側面

本スクリプトでは、家庭用美顔器の効果には疑問を投げかけつつも、それらを製造販売する企業は儲かっている、つまり商業的には成功していることを指摘しています。お金をかけずに手軽に購入できる点や、トラブルのリスクが低いことから家庭用美顔器の需要が高く、メーカー側にとってはノーリスク・ノーリターンの「おいしい商売」になっているということです。

Highlights

家庭用美顔器の効果について、科学的根拠が極めて微妙で、医者からすると効果があると言えない。

家庭用美顔器を作っている会社は儲かっている商売だが、医者としては科学的根拠がないため進めることはできない。

家庭用美顔器には様々な種類があり、EMS、RF、イオン導入、LEDなどの機能があるが、エネルギー量が弱いため効果は微妙。

一部の人が「効果がありました」と感じるのは、プラセボ効果やポジティブ思考による可能性が高い。

EMSで一時的に筋肉が収縮して血流が良くなるため、ハリが出る感じはあるが、持続的な効果はない。

RFで熱傷を起こすほどの家庭用美顔器はないため、医療機器ほどの効果は期待できない。

ローラー型美顔器はマッサージ効果で血行が良くなるが、持続的な引き締め効果はない。

LEDで本当にコラーゲンを再生させるレベルの強力な光を家庭用美顔器で照射することはできない。

家庭用美顔器は火傷のリスクが極めて低いため、そもそもエネルギー量が弱く効果が期待できない。

家庭用美顔器に高額を払うくらいなら、紫外線対策、良質な睡眠、バランスの良い食事などの基本的な美容ケアに注力した方がいい。

医療レベルの美容機器は高額で火傷リスクがあるが、科学的根拠に基づく一定の効果が期待できる。

家庭用美顔器は商売として成り立っているが、医療的に見ると科学的根拠に乏しい。

美容マニアの間では家庭用美顔器が売れているが、一般人に問題が起こらないよう弱いエネルギー量に抑えられている。

強力な美容医療機器を一般人が使うと火傷などのトラブルが起こる可能性があるため、家庭用美顔器はエネルギー量を抑えている。

医者の立場から見ると、家庭用美顔器への投資よりも、基本的な生活習慣の改善に注力した方が美容効果が期待できる。