【Revitだけの世界に】大成建設を退社→応用技術社BooT.one総監督に | 高取 昭浩【後編】

BIMwork / BIM情報発信チャンネル
23 Jun 202325:51

Summary

TLDRこの動画は、建設業界でリビットのアドイン「TRECX」を作り上げた鷹取彰宏氏に焦点を当てています。鷹取氏は、リビットを活用して設計・施工の効率化を図ることを目指し、ユーザーの要望に沿ったアドインの開発に尽力してきました。彼の独立の経緯や、アドイン開発における心構えなど、貴重な経験と考え方が語られています。最後に、リビットを活用し未来の建設業の在り方を模索することの重要性が強調されています。

Takeaways

  • 🔑 高取さんは建築設計の効率化を目指してTREXというRevitアドインを開発した。
  • 📈 外部に製品として販売することでRevitの作図ルールから自由になり、汎用性の高いアドインを作れるようになった。
  • 🌐 リクエストボードを通じてユーザーの意見を反映し、実務に即したアドインを開発することを心がけている。
  • 🧩 Revitの本来の機能を尊重し、無理のない範囲でのアドイン開発を重視している。
  • 👯 開発チームとのコミュニケーションを密に取り、ユーザーインターフェースの使いやすさにも注力している。
  • 🎯 将来的にはデータ活用を促進し、BIMの真の恩恵を実現したいと考えている。
  • 🧭 独立した理由は、自己決定権(フリーダム)を得ることが目的だった。
  • 📚 学生には勉強を続けることで自由になれると説き、クリエイティブな発想を促している。
  • 🔁 情報のあり方を変革することが、BIMの始まりだと捉えている。
  • 🌐 若者の新しい意見を取り入れながら、BIMの明るい未来を切り開きたいと願っている。

Q & A

  • TREXシリーズとBootsシリーズの違いは何ですか?

    -TREXシリーズは大成建設内で作られていたレビットのアドインシリーズで、主に大成建設の社内ルールに基づいて開発されていました。一方、Bootsシリーズは応用技術株式会社でリリースされた商用アドインで、汎用性が高く、特定の社内ルールに縛られずに使用できます。

  • 鷹取彰宏さんが最初にレビットのアドインを作り始めたきっかけは何ですか?

    -手間を減らしたいと思ったことがきっかけでした。例えば壁を作る際に、外側からクロス貼り、ボード張り、スタッド立てなどの作業を一つ一つ手作業で入力するのが手間だったため、その手間を省くためにアドインを作り始めました。

  • レビットユーザーグループ(RUG)とは何ですか?

    -レビットユーザーグループ(RUG)は、オートデスクがレビットを買収した際に誕生したユーザーコミュニティです。レビットユーザー同士が情報交換やレビットの普及活動を行う場として機能していました。

  • 鷹取さんが応用技術株式会社に移った経緯は何ですか?

    -ラスベガスで開催されたセミナーに高木さんと参加した際、ホテルから帰る車中でBootsとして外販できたら面白いのではないかという話になり、それがきっかけとなりました。大成建設からの反対はほとんどなく、権利関係をはっきりさせることを条件に了承されました。

  • アドインを開発する際に最も大変なことは何ですか?

    -ユーザーインターフェースを作ることが一番大変だと鷹取さんは言っています。論理自体は作れるものの、ユーザーが使いやすいUIを作るのに試行錯誤が必要で、半年以上かかることもあるそうです。

  • 鷹取さんは現在のBootsの開発チームでどのような役割を担っていますか?

    -鷹取さんは開発の最終的な判断を下す立場にあります。光山さんとアイデアを出し合い、「これはアドインで作るべき」「これはファミリーで作るべき」などと判断しているそうです。ただし、開発チームの具体的な人数は分かっていないようです。

  • アドイン1つを作るのにかかる時間はどのくらいですか?

    -簡単なものなら1時間程度ですが、複雑なものになると半年以上かかることもあるそうです。特にユーザーインターフェースの作成に時間がかかるため、試行錯誤を繰り返すことになります。

  • 鷹取さんが建築の情報化の過程で一番ストレスになることは何ですか?

    -情報化の内容が、情報のあり方の変革につながらないような仕事を請け負わざるを得ないことがストレスになるそうです。例えば、dwgファイルの体裁を整えるような作業は、本来の情報化の目的から外れているため、ストレスを感じるそうです。

  • 鷹取さんが一番やりたいことは何ですか?

    -レビットだけで話が済むような世界が現れることが鷹取さんの願望だそうです。自動車業界のように、現場作業もレビットデータだけで行えるようになれば、より効率的で合理的な業務が可能になると考えています。

  • アドインを作る上で大切にしていることは何ですか?

    -ユーザーからのリクエストに基づいて、実務に即したアドインを作ることを心がけているそうです。ぶっ飛んだ機能よりも、実際の現場で役立つものを作ることを重視しています。ただし、レビットの機能の範囲内に収めることも忘れずにいるそうです。

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