ロボットはAIの次なる主戦場か 世界最高峰のロボット国際会議「ICRA」【橋本幸治の理系通信】

Summary

世界最高レベルの国際会議ICRAが横浜で開催され、7000人の参加者が集まった。そのうち6000人は海外からの参加者で、日本のロボット分野の存在感が薄く、課題と希望が語られた。ハイテクの象徴であるロボットの最先端技術、特に注目されたソニーの超精密手術ロボットや、AIが活用された家事代行ロボット、東京大学の松尾研究室のAIロボットチームの活躍が紹介された。日本のAIロボット研究は遅れを取っているとの指摘もあり、注目される分野である。

Takeaways

• 🌐 ICRAという国際会議が日本で開催され、約7000人の参加者がおり、そのうち6000人が海外からの参加者。
• 🤖 日本はロボット分野で存在感が薄く、追い上げの必要があると言われている。
• 🔍 ロボットの最先端技術について紹介する一方で、日本のロボット研究の課題と希望についても議論される。
• 👨‍⚕️ ソニーが開発した超精密手術ロボットが世界初公開され、VRを用いた手術が紹介された。
• 🚀 手術ロボットの動きが最大10倍縮小され、細い血管をつなぎ合わせるような精密手術が可能になる。
• 🏠 ニューヨーク大学の研究では、家事全般をこなすAIシステム「ドビー」が紹介され、109のタスクをこなすことができた。
• 📱 iPhoneカメラを用いて5分間の繰り返しでロボットに新しい作業を教えることができる。
• 🔢 日本のAIロボット研究は世界と比べて遅れを取っているとの指摘がある。
• 🏆 東京大学の松尾研究室がロボカップで優勝し、最新AI技術を取り入れたロボットの力を証明した。
• 📚 大規模言語モデルを用いたロボットが、テキストを生成するのではなく行動を生成することができる。
• 🤖 日本のロボット工学は、AIへの投資が不足しているため、世界と比べて遅れを取っているとされる。

Q & A

icraはどのような国際会議ですか？

icraはロボット工学と自動化の分野で世界最高レベルの国際会議です。

icraの開催地はどこで、参加者数はどれくらいでしたか？

icraは横浜市で開催され、参加者は約7000人で、そのうち6000人は海外からの参加者でした。

日本のロボット分野はどのように評価されていますか？

日本のロボット分野は日本の追い上げと言われてきた分野であり、会場での日本の存在感は薄かったと印象づけられました。

ソニーの超精密手術ロボットの特徴は何ですか？

ソニーの超精密手術ロボットはVRゴーグルを用いて手元の器具を動かすことで遠隔地にいるロボットを細かく動かすことができるという特徴があります。

ソニーのロボットで行われたデモンストレーションとは何でしたか？

ソニーのロボットで行われたデモンストレーションはトウモロコシの粒の間に極細の糸で縫い合わせることでした。

ソニーのロボットに使われているカメラとディスプレイはどの企業の製品ですか？

ソニーのロボットに使われている4K 3Dカメラはソニーオリンパスメディカルソリューションズの製品で、4KのUHDディスプレイはソニーセミコンダクタソリューションズの製品です。

ニューヨーク大学の研究で紹介されたロボットの特徴は何ですか？

ニューヨーク大学の研究で紹介されたロボットは家の中での109のタスクをこなすことができるAIシステム「ドビー」を搭載しており、様々な家事を自動化することができるという特徴があります。

日本のAIロボット研究はどのような状況にあるとされていますか？

日本のAIロボット研究はAIへの投資が不十分で、世界的に遅れを取っているという状況にあるとされています。

東京大学の松尾研究室で開発されたロボットの特徴は何ですか？

東京大学の松尾研究室で開発されたロボットは最新のAI技術を活用し、ロボカップの国内大会で優勝し、世界大会でも3位に入賞しました。

松尾研究室のロボットが使用したAI技術とは何ですか？

松尾研究室のロボットが使用したAI技術は大規模言語モデルをベースにしており、チャットGPTのようなテキスト生成を行動生成に応用しています。

紹介された変わった形をしたドローンはどのような特徴を持っていますか？

紹介された変わった形をしたドローンは電線に近づいてキャッチすることができるという特徴を持っていますが、詳細はスクリプトからは不明です。