【中条省平】カミュとは。『ペスト』『異邦人』の生みの親カミュはどんな人生を送り、何を伝えたかったのか。
Summary
TLDRこのスクリプトは、アルベール・カミュの思想と文学世界を探求するインタビューを記述しています。カミュは、実存主義の影響を受け、戦争やファシズムに対する強い反発感を持ちながらも、人々の孤独感と連帯感の重要性を描きました。彼は、不条理な現実の中でも、自分の役割を果たすことの大切さを強調し、平凡な人々が困難に立ち向かう姿を尊敬しています。また、カミュの母親の沈黙によって生じた孤独感や、社会的な隔たりによる苦悩も作品に反映されています。このトークは、カミュの文学作品を通じて彼の思想をより深く理解するための貴重な機会を提供しています。
Takeaways
- 📚 このチャンネルは、哲学的な問いを持ち合わせる人々が共同で議論し、考えていく場を提供しています。
- 🎓 中条省平さんを招いたゲストとして、フランス文学者であり学習院大学教授の知識と見解を共有します。
- 🖋️ カミュについて語り合う中で、実存主義の思想とその影響力について深掘りし、現代の価値観との関連を探求します。
- 🌟 アルベール・カミュの生涯と作品は、彼の出生地であるアルジェリアと深く結びついており、それが彼の文学世界に多大な影響を与えています。
- 💭 カミュは孤独と悩む中で文学を通じて人々の共感を訴え、沈黙と孤独から脱するために文学を用いようとしました。
- 🤔 実存主義はキリスト教的な観点から大きく異なります。人間は存在し、その後に理性や魂が続く、という現代の哲学的思考に挑戦します。
- 🧐 カミュの母親の沈黙重視の姿勢は、彼の文学的スタイルと作品へのアプローチに深く影響を与えていたとされています。
- 🌐 アルジェリア独立戦争により、カミュはフランス人でありながらアラブ人たちの味方でありたいという複雑な立場に陥っていました。
- 🏆 カミュはノーベル賞を受賞しましたが、その受賞は彼の孤独感やアラブ人との関係に対する悩む気持ちを深めました。
- 📖 『異邦人』などの小説を通じて、カミュは自己と他人との境界を問い、人間の孤独と自由を探求しました。
- 🌿 カミュの思想は、彼の生活時代の出来事と密接に関連しており、彼は不合理性と人間の状況に強い注目を払いました。
Q & A
カミュの思想はどのようにして現代の人々にも訴求力を持っているのですか?
-カミュの思想は、人間が不条理な世界で生きる中で、理性や神の存在を頼らない独自の倫理観を提唱しているため、現代の人々にも訴求力を持っているとされています。彼の作品は、個人の自由と責任について深く掘り下げており、現代社会で生きる人々が直面する問題に共感を覚えることができ、そのメッセージを広く受け入れています。
カミュが述べる「実存主義」とは何ですか?
-カミュが述べる「実存主義」は、ジャンポール・サルトルによって代表される思想で、「実存は本質に先立つ」という考え方です。これは、人間がまず存在し、その後でその本質が形成されるという意味で、神や理性などから解放され、個人の自己実現を追求することが重要だと强调しています。
カミュの作品でよく登場する「孤独」とは何ですか?
-カミュの作品での「孤独」は、個人が自己実現を目指す旅の中で感じる隔たりや絶望、そして自己との対話を意味しています。カミュ自身が経験した孤独感が、彼の文学作品に深く根ざしており、人間の内面的な葛藤や外界との関係を探求する重要なテーマとなっています。
カミュのノーベル賞受賞について、彼はどのような心境で受け取りましたか?
-カミュはノーベル賞を受賞した際、喜びよりも不安と苦悩を感じていました。彼は若い頃から孤独感に悩まされ、受賞時もその孤独感から解放されることはなく、またアルジェリアでの戦争や人々の苦しみにも気を痛めており、文学賞を受賞することでそれらの問題が解決されるわけではないことに悩みました。
カミュが戦争に対する姿勢はどのように変遷しましたか?
-カミュは初期には戦争そのものが人殺しに等しいと反対的でしたが、ナチス・ドイツの脅威に対しては、最終的に抵抗運動に参加し、戦争に反対しながらも自分が行動する可能性を認めざるを得なくなりました。これは、正義のための暴力が許されるかどうかという彼の内面的葛藤を反映しています。
カミュの母親の聴覚障害は彼の文学世界にどのような影響を与えましたか?
-カミュの母親の聴覚障害は、彼の文学作品の中で沈黙と孤独を象徴し、言葉を持たない人々に対する深い共感を表現する源となっています。また、母親とのコミュニケーションの難しさから、カミュは言葉の力と限界について深く考えるようになり、その思想が彼の文学世界に反映されています。
カミュの作品「異邦人」の主人公メルソが象徴するものは何ですか?
-「異邦人」の主人公メルソは、カミュ自身の思考を反映しています。メルソは、社会的に定着された価値観や常識に疑問を持って、孤独感と自己実現の追求を描いています。彼は、自己の内面的な葛藤と向き合い、社会的に認められることよりも個人的な真理を追求する姿勢を表しています。
カミュが描く「不条理」とは何ですか?
-カミュが描く「不条理」とは、世界が理性的に整理されていないこと、また人間が期待する筋道や常識に従わない現実を指します。カミュは、このような不条理な世界の中でも、個人は自己実現を目指し、自己の倫理観を持ち続けるべきだと述べています。
カミュの思想はどのようにして現代の若者に影響を与えることができるのですか?
-カミュの思想は、個人の自由と自己実現の追求を重視するため、現代の若者に強い共感を呼ぶことができます。また、彼の作品は、社会的に定着された価値観に疑問を投げかけ、自己自身の信念を追求する姿勢を表現しているため、現代の若者が抱える葛藤や問題に共感し、自己啓発的なメッセージを受け入れることができます。
カミュの作品を通じて伝えられる主要なメッセージは何ですか?
-カミュの作品を通じて伝えられる主要なメッセージは、個人が不条理な世界で生きる中で、自己実現と自己決定の大切さを果たしていることです。また、社会的な期待や常識にとらわれずに、自己の倫理観を持ち続けることが重要であるとカミュは述べています。
カミュの生涯を通じて、彼が抱いていた孤独感とはどのようなものですか?
-カミュの生涯を通じて抱われた孤独感は、自己の思想や倫理観が周りの人々によって理解されないという隔たり感に起因しています。また、アルジェリアでの戦争や、フランス社会での異文化的な経験などから、彼は自己と社会との間のギャップを感じ、その孤独感を深めていきました。
Outlines
📚 フランス文学と実存主義の探求
この段落では、フランス文学者であり学習院大学教授の中条省平氏が実存主義とカミュについて深く掘り下げています。カミュの存在主義について詳細に説明し、ジャンポールサルトルとの比較を通じて実存主義の哲学的基盤を探求しています。特に、人間の存在と本質に対する見解を展開し、キリスト教や合理主義といった伝統的価値観との対立を掘り下げています。
🌍 アルジェリアとカミュの作品への影響
中条教授はアルジェリアでのカミュの経験が彼の作品にどのように影響を与えたかについて語ります。特に、アルジェリアのフランス植民地時代の背景がカミュの思想や文学にどのように反映されているかを解析しています。カミュがアルジェリアとフランス人としての自己同一性に苦悩しながらも、独自の立場を保ち続けた複雑な関係を詳述しています。
🤔 カミュの孤独とノーベル賞受賞の影響
カミュがノーベル賞を受賞した後の彼の心境に焦点を当てています。彼が感じた孤独と、アルジェリアの戦争中にフランス人としての彼の立場がどのように彼を苦しめたかについて詳細に説明します。また、カミュが受賞によって得た名誉よりも、彼が抱える不安と孤独の方が重大だったと指摘しています。
🗣️ 言葉の力とカミュの文学的使命
カミュがどのようにして言葉と文学を通じて社会的・個人的な孤独に対抗し、広い視野で人間性を表現したかについて考察しています。特に、彼の母親との複雑な関係が彼の作品にどのように影響を与えたか、また彼が言葉を使ってどのように自己表現を行ったかに焦点を当てています。
🌐 現代社会とカミュの思想の関連性
カミュの思想が、特に戦争と個人の行動という観点から、現代社会にどのように関連しているかを探る。カミュの戦争への反対と、その理由に深く迫ります。また、カミュがどのようにして個人の責任と行動の重要性を説き、不条理な世界でどのように意味を見出すかを語っています。
Mindmap
Keywords
💡実存主義
💡カミュ
💡孤独
💡連帯感
💡ペスト
💡不条理
💡記憶
💡認識
💡帝国主義
💡社会的责任
💡ビートルズ
Highlights
中条省平教授が実存主義について語り合う
カミュが実存主義の魅力に引き込まれた理由
実存主義の代表的思想「実存は本質に先立つ」
カミュの思想がキリスト教文明と近代合理主義をひっくり返す
カミュの地中海的な気質とその影響
カミュの孤独感と作品の深層
アルジェリア独立戦争とカミュの悩む姿
カミュの母親の沈黙とその影響
カミュのノーベル賞受賞とその時の心境
カミュの文学に対する期待と自己認識
「異邦人」におけるカミュの思想
カミュの戦争に対する姿勢とその意義
「ペスト」の出版とその社会的意義
カミュがレジスタンス活動に参加する理由
カミュの文学的業績と人々の共感
カミュの作品が現代の読者に与えるメッセージ
Transcripts
ますはいいきます
今日は未来に残したい授業ライターの大
まり子です
このチャンネルは編的な問いに対する論考
を持ちの方々にお話を伺い一緒に考えて
いくというチャンネルです今日はフランス
文学者であり学習院大学教授の中条省平
さんを招きしています2どうせ先生
こんにちはじゃあよろしくお願いします
よろしくお願いします今日は先生にあのか
ミュートあというテーマでお話しを伺って
いけたらと思っていますあの先生をこの
木の下しの背景に出しているパ入電って
いうのはこの8月に出版されましたけど
上映画
私は実はあまり日目には詳しくなかったん
ですけどこの先生がお書きになった本で
一気に日目の魅力に
すごい引き込まれていったという感じでし
た7 c
驚異あの1時間弱先生にカミュについて
伺っていきますはいてはまず冒頭からなん
ですが中将先生から見たかミュートはどう
な全部つでしょうか
そうですねあのまあ神っていうのがあの
翌日増主義者っていうふうに言われるん
ですね
で実存主義っていうのはあの代表者は
ジャンポールサルトルで
されとるの有名なことがはあの実存は本質
に先立つという言葉ですよねつまり
いきなりあの難しいですけどでも実存って
いうのは日本語だと何かまがまがしいって
通学用ものような感じがしますけど
フランス語では何かが惣菜しているという
ことですね2時頃でも人間でもそこに存在
しているだから人間がそのいるっていう
ことは医師がそこにあるのと同じように
そこに存在しているに過ぎないんだって
そこには何か本質っていうようなものが
初めからあるわけじゃないっていうのは
サルトルのその実存主義の有名な定義で
ある実像は本質に先立つということですね
つまり人間というのはそこにまずいてで
生きていて
それの始まりであって決してその前に
例えば紙が世界を作ったって言うつまり
人間の本質はその場合は魂ということに
なるわけですけど魂っていうのは放出が先
にあるわけでもないしそれからまああの
近代で言うと近代の哲学的な考え方で一番
重要なのが理性
ここですけれども
まずは理性っていうその存在があってその
後から人間がついてきてるっていうわけで
はないっていうことですねだからそういう
意味で実存主義は何をやったかというと
そのキリスト教的な秩序つまり神様がこの
ようをつくって人間にはその a の魂
っていうものがあってその魂がいい魂で
あれば死後に救済される天国に行けるって
言うのがキリスト教思想の根本ですよね
うんないって言ったわけですだから神は
完全に神を否定しているし地方に魂が救済
されるなんていうことを否定しちゃった
わけですだからそういう意味でそのされ
とるとかみたいな実存主義者っていうのは
人間はただここにいるにすぎないっていう
ことを言った点でヨーロあのその基本的な
考え方であるキリスト教文明をまあ否定し
ちゃったっていうとんでもない革命ですよ
ね
村も一つ
そのフランスのでカルトという人がその
すべてそのコギトエルゴスム
我思う故に我ありいったわけですよね
つまり私は思う考えるからその存在して
いるのであって考え理性というものこそが
人間の本質であるって言ったんだけどされ
とるや日目の実存主義者たちは理性よりも
先に忍者の存在があるんであってそういう
その理性によって世界が合理的に作られ
てるっていう風に考えることも間違いだっ
ていったわけですだからそういう意味で
フェルト付も含めてカミュのような実存
主義者たちはヨーロッパの根本である
キリスト教文明とそれからそのカールとに
始まる近代合理主義っていうものを両方
ともひっくり返しちゃったんですよねこれ
どれほどすごいことかっていうのはまぁ
当時
もうその
1940年ぐらいですけれども
あのその世界のショックっていうのはこれ
はもういかばかりのものかと思いますよね
そういう意味で我々はもういいまあその
魂も存在していないし必ずしも人間の理性
ハすべてを作り出しているわけではないっ
て思ってるんだけど最初に言ったのはあの
髪が猿飛実存主義者たちですねうんだから
そういう意味でその現在的なその思想なり
かか
人間存在っていうものはその神と君の作っ
た世界とか
その理性っていうものがすべてをそのと
コントロールしている世界とかいうものと
は関係ないっていうその非常にあの現代的
なリアルな考え方っていうものを始めて
最初の人たちだったんですねうん
髪がその行き生まれて生きた時代背景から
はネタメデアの人生を言ってますけど46
さえ手をやってますけど1913年生まれ
であるジェリー家に生まれたっていうこと
でその彼が生まれて若い時過ごした
アルジェリアでの経験と言いますか
そっちっ口高知港寄港とかあの
も含めてこう彼の作品にすごく反映されて
いるというか影響を与えてるじゃないか
なっていうのをこの先生の本から感じで
言ったんですが
んその地雷背景として1900魔獣
73年生まれでそこから1960年までの
間
先生がこう
見る時代背景彼が生きた時代背景っていう
のは大きくポイントを挙げると
どういう点に今伺ったそのねケースと教
文明をひっくり返すたっていうところに
つながる時代背景というのは同様大田と
考えですかやっぱりあの今は土井さんも
おっしゃったように良い彼がそのある
ジェルダウ主主いやで生まれ育ったという
ことは決定的だと僕は思うんですよつまり
当時あのアルジェリアはフランスに支配さ
れていた植民地ですねだからその当然
アルジェリアで生まれたアールヴェール神
はフランス人なわけですだけれども
神はそのフランスで育ったフランス人じゃ
ないので自分の公共はアルジェリアだって
ずっと重い続けていたんですね
でアルジェリアっていうのがその特殊で
あるのはアフリカの一部でありながら
さっきあのもし会えたそのキリスト教的な
文明の部分にも含まれているんですねね
そのアフリカダムにキリスト教文明のなか
に含まれているっていうつまりその
ヨーロッパ的じゃないもの東ヨーロッパ的
なものが融合している世界に生きているう
ことが非常に重要で欧州の中であの生き
続けることができれば欧州がすべてだって
信じることは可能なんですねところがあの
アルジェリアに生まれたアルジェリアを
愛してるか実はヨーロッパ的な思考方法は
持っているけれどもでもやっぱりちょっと
離れて
でも地中海でその浴びるほど作用を享受し
て海に邪魔者と飛び込んで幸せに生きる
ことができるっていうなそのは彼はあの
アフリカてきっとは言わず日中快適って
言うんですけれどもそういう地中海的な
気質とかあー
感覚を持っている人から見るとやっぱり
ヨーロッパの
さっき言ってその理性中心首位
合理主義が全てだというふうに考える考え
方にはどうかやっぱり距離をおくんですね
特にやっぱりその対応とか海とかっていう
ものを直接その肌で感じいうそういうもの
によって人間が解放されるある意味では
その頭でっかちの人間が
対応や海によってマンとか良い子の動物に
帰るみたいなそういう感覚債務を受かれば
幼い頃からずっと思っていたのでやっぱり
頭で考えるだけが全てじゃないよっていう
ことはその彼の体にそのたたき込まれた
その感覚なんですねだからやっぱりか実は
ヨーロッパでその生まれ育ったその合理
主義党キリスト教文明に完全に縛られた
人々に比べたらちょっとやっぱりその辺境
にいてその中心ぐじゃないところにいて
中心部の思想っていうものを総体ができた
わけですよね
だからやっぱりが実は最後の最後まで自分
はそのアルジェリアで育ったフランス人で
あってそのアルジェリアを公共とするって
いうことは決して一度もその否定したこと
はない
ただ山その紙にとって不幸だったことは
そのアルジェリア独立戦争が始まりますね
そうするとアルジェリアに初めから住んで
いたアラブ人たちは当然その帝国主義的な
支配をしていたフランスを敵だと見なす
わけですね所がアルベールカビはアラブ人
たちの独立を支持したけど
自分はフランス人なわけですよ
だからそのフランス人とアルジェリア人が
混ざり合って住んでていいじゃないかって
いう考え方をしたんだけど俺がやはり独立
に向かうアルジェリアの人々にとって
受け入れられなかったんですねまぁ言って
みればそのフランスかつて我々を
踏みにじったフランスの味方をする
裏切り者だっていうふうにいられる2一方
ではそのフランスからすればもともと
アルジェリアなんか理由その4特にあの
アルジェリアに住むフランス人はフランス
に住むフランス人に比べて一段下に見られ
ていますねぇピアノワール黒い足っていう
ふうにもある
多分その字面ねその
ドロードローを踏んで汚い足っていう意味
ですよねそういうそのグラス人なんだけど
本当のフランス人じゃないよだって
アルジェリアで暮らしてるんじゃんって
いうのはそういうその石段
普通のフランス人より低い見方をされてい
たっていうそのフランス人にとってもお上
はあーちょっと変な人だし
あれはそのアルジェリア独立を目指す
アラブ人にとっても神っていうのは完全に
はそのアラブ人と一体化することのでき
ないやっぱり異端的な存在だったんですね
霊的二瓶が生きてる間にはアルジェリア
戦争は終わりませんでしたから
旅はあのノーベル賞を受けてすごく栄光の
絶頂にいるように見られるけど実はその
後半生は自分がアルジェリア人にも
フランス人の理解できない理解されない
ことに悩んでものすごく孤独の中に
閉じこもっていたって言うですねうん
だからそういう意味ではアルジェリアに
生まれたということは非常に重要なあの
意味を持っていると思いますうんそうです
もう美馬先生がおっしゃってたその日目の
人生の後半の中で感じた孤独っていう
ところがこの先生の本の中の後半207
ページのところに換気なきノーベル賞受賞
って書いてあるんですけど彼はノーベル賞
を受賞した時得た時あの喜びよりも不安と
東ワークだったそうですねそうですねだ
からつまりあのまず愛知には自分よりも
先輩の作家たちがいるのにそれを飛び越え
てすごく若くしてノーベル賞を取ったって
いうことに対するまああーちょっと多い
弾ける気持ちっていうかあのアンドレ
マルローっていう大先輩がいてその
マルローの方がノーベル賞を取るべきだっ
たって何度も言ってるんですねだからそう
いう意味で先輩たちにたちに対する遠慮と
いうものがあったしそれからもう一つは
そのアルジェリアで今もその
アルジェリアのアラブ人とフランス人が
その血で血を洗うようなテロ合戦を行って
いる最中ですね戦争ですね品だからそんな
中で自分はそういうふうにそのノーベル賞
なんていうものをもらってへ喜んでいる
っていうことはそのとても出来ない心境に
あったわけですよね
だからそういう意味でそのノーベル賞を
もらったということはまあああその自分の
あの
仕事が正当に評価されたということだから
その意味ではまぁ本来なのが喜ばなきゃ
いけないんだけどでもむしろ現在のその
アジアの状況
それからフランスで彼が感じている孤独と
かっていうことを考えたらむしろ
まぁちょっと迷惑でもある言うなうーん
ことだったんじゃないかなっていうふうに
思うねそれは単なる照れ隠しではなくて
本当にあの彼のあのニッチとなんかを読ん
でいると彼がやっぱりすごく困って言う
気持ちが出ているのでできたらもうかなる
ポーズではないと思いますね
あのー先生のこの瓶前から夢へ取ったのが
その彼がまあ孤独と追放に閉じ込められ
ながらも歴史をつくる支配者に沈黙を強い
られる弱者への共感によってその孤独と
追放状態から脱することができると考える
神文学に立っ最後の希望がありますって
いうふうに208ページに書かれているん
ですけどこれそのアラブ人へのそういった
想い自分はフランス人だけどアラブ人たち
の味方でありたいみたいなそういう想い
てもこれが一番最初日目でも一番最初に
モードってこうつながっているなあと感じ
たのが彼もそのお母さんがあの
耳が投影軟調であって
だからすごくて髪がまあ1歳の時に
お父さんもなくなっていて
神はすごくあのねぇ贅沢という暮らしとか
はとは無縁だったというかそのジャンプ者
の側であったフランス人ではあるけれど
金魂強いられてまあ家庭環境もねこう
ハッピーだったとちょっとなかなか言え
ない状況にあったっていうこと先生ご著書
からいい音なんですけどをそのジャックさ
物言わぬ人へ人の側に立つっていう神その
思想っていうのは先生はどういう風にお花
たちへ作られていたその後の税制も通して
か迷惑って思いますかやっぱりあのもう今
土井さんがおっしゃったみたいに母親って
いう存在はものすごく大きいと思いますね
うんあの髪は針を主なその仕事の拠点と
するようになってからもう
機会があればそのアルジェに帰って
お母さんにそのあってるんですねだけれど
もその先ほどあの第三も知られたように瓶
のお母さんっていうのはほとんど耳が
聞こえなくて
でその字も読めなくてその教養はもう本当
に全くって言っていることないそればかり
かその自分の実の息子である
神に対してもほとんど口をきかなかっ
たって言うんですね
髪が子供の頃そのお母さんがそういうふう
に口をきけない状態にあるから自分が沈黙
を守っていただけれどもそのことをその
生涯ずっと公開し続けるわけですつまり
お母さんが口をきけない人だったら自分だ
けどずっとしゃべってたっていいわけじゃ
ないですねだけれどもその自分は結局
お母さんとその口をきかずにおかあさんも
そういうまさに沈黙と孤独の中に放置し
ちゃったわけですよね
そのことはお母さんの側の気持ちはわから
ないけど子供そこにいてくれればいいと
思ってたのかもしれないけどでも日目の方
からすれば
お母さんがそういうそのなんていうか
苦しい状態にいるのになぜ自分はお母さん
と一方的でもいいから声をかけてやら
なかったのかっていうのは気持ちがずっと
あったと思うんですそれがその後に自分が
その言葉を商売とする作家になりますよね
お母さんはその言葉をほとんど操れない人
その時にその言葉を持たないそういうその
つらい立場にいる人たちに対して自分の
言葉が届くかどうかっていうことをずっと
考え続けたと思うんですよ
どこがあることが当たり前の
そのなんていうのか
世界にいたんじゃなくて
言葉を持たないような人たち院に対して
自分の言葉は私はそのたい人たちに届くか
その人たちのその沈黙とお通夜ものである
かどうかということをやっぱりずっと考え
続けたと思うんですね誠実な人だからその
原点にあるのはやっぱりお母さんだと思い
ますよそれでそれがある意味で逆の証拠に
はあの花日はお母さんのことをとが書いて
ないですよねあの異邦人の一番初めは今日
ママが死んだっていうあのいくで始まるな
有名ですけれども
冒頭からお母さんを殺しちゃってるわけ
ですよねつまりそれはある意味で彼が自分
はまあ現実生活においてはそんなにひどい
ことをしたわけじゃないかもしれないけど
でもほとんど紙は実生活の中で自分が
お母さんを殺していたんじゃないかごかあ
さんもちゃんと見ていなかったんじゃない
かっていうそういう罪悪感があった
それはおそらくあの表人の有名な一節にな
出てるんじゃないかっていうふうに僕は
思うんですねうん
そのもお母さんを主人公時した小説なんて
の一つも書いていないし
はししいて言うならばペストにその主人公
のお医者さんのお母さんが出てきます
けれどもそのお医者さんのお母さんがその
主人公である石の友人がペストになっ
ちゃう人
この人を隔離病棟に置かずに
を家においてお前と一緒に忙しいよって
息子の留意しいうわけですね
そのあたりにでそのお母さんもほとんど口
きかないでもそのあたりにやっぱりその
全然もその喋ろうとしなかったための本当
のお母さんの姿が投影されているけれども
やはり母親のことをものすご切りかけ
ながらああ自分の小説の中ではその母親像
をほとんど書いてないですねうんこれは
やっぱり神の中のあーなんていうのか
お母さんがある種のブラックホールって
いうか
そういうものになっていたということの逆
の証明だというふうに僕は思うんですけど
ねうん
そのなんかもうそれて結構レアなケース
じゃないですけどまぁ耳が聞こえないで
ほとんど公開はを交わせなかったお母さ
んっていうのは誰にとってもそうな理由が
ないから神の特別な事情というか個別的な
事情だと思うんですけど何かその
なんだろそこで培われた孤独感っていうの
が
行為法人とかに正投影されてそれが多くの
人の胸を打つ作品になったで時代を乞うご
箇所が作品になったっていうのは
瞑想ようかあさんがみんなにも共通してい
たわけではないのにすごく好
不思議でもあるし
一方で何かねなくそこから何を読み取れる
だろうってすごいこう考えながら選んだん
ですけどねその
コーデ感じだっ投擲生小さいときに感じた
圧倒的な孤独関東それこそがその状況こそ
が不条理であることともなんかねその
メッセージに繋がるっていう風に私は読ん
だんですけど
いやおっしゃる通りだと思いますねえ
つまりその神の人っていうのはまあ
いろいろに渡りますけれどもやっぱりそう
いう一言で言うならば二乗りって言うこと
ですよね不条理っていうのははその日本語
にするといいですね日本語にするとなんか
こう哲学的だから難しい言葉のようには
確かに浮上に難しい言葉ですよね一条生活
では日本人いますかはいでも四隅に物事の
筋道が立たないっていうことですねところ
がフランス語の不条理を表すアプシュルっ
ていう言葉はその端に筋道がたがe 7
d ロセイ前といかないっていうだけでは
なくて馬鹿馬鹿しいとかもう話にならない
とか
愚かしいとかっていう意味も含むんですね
うんどういう意味を全部君だけでその不
条理っていう言葉は神にとってのそのキー
ワードになってくると思うんですよで
要するにこのような中っていうのは地道が
立たなくて馬鹿馬鹿しい
人間もまたその筋道が経ってないし
ばかばかしいさっき言ったみたいに神様が
作った世界でもないし犠牲によって完全に
コントロールされている世界でもないそう
いうことをその徐々に彼はその世界は不
条理であるっていう言葉に良い子凝縮して
いくわけですけどその過程でやはり磯野
要するに初めから言葉を奪われてしまった
お母さんの総会とか
それから自分がずっとその後藤さんが
いきなり戦争で死んでしまうですねそう
いうで戦死してしまってひどい貧乏の中で
暮らしたとかそういう自分がどう今なら
いいそのにこの世の中の筋道の方がいあり
方っていうものをやっぱりずっとその身に
しみて感じてきたんですねだからそこから
二乗りって言うその後彼は独特のキー
ワードを考え出しぞ不条理が支配するよう
な中で不条理に行動する主人公である
ブルーソープ夕日の描いて異邦人という
小説にしたわけですねだけれどもそれは日
目の個人的な体験が生まれたひとつのその
思想なんだけどでも当時の
1945年ぐらいにその戦争を経過した
人々からしてみれば
やっぱり髪ほどではないけどなんであんな
馬鹿な戦争をやってしまったんだまったく
筋道も経たず人と人とが殺し合いものを
壊しあって結局何も得る文が長いそんな
こと人間は本きれいその真面目になって
やってきた
戦争貼ってみるとそういうことのを
とてつもないを動かした筋道の立たなさに
気付くわけですね
その時にやっぱり普通の人もどっかあの
無双と同じように世界は不条理だって感じ
たに違いないんですよね
だからそのみんながその異邦人も読んだ
ときあ
無償の感覚っていうのは自分はこれほどで
はないけれども人みたいに世界がその筋道
が高いしそれからお菓子のものである人間
だってなにどんなお菓子の行動するか
分からないっていうのは気持ちっていうの
は当時の方位人がものすごくリアルにか味
と思うんですねこれを決定的な主人公の形
にして差し出したために異法人というのは
あのムルソー亭主人公がおそらく21世紀
っていうその戦争に代表される性器って
言っていいと思いますけどつまり2度の
世界対戦を行った神具初の戦争の世紀です
よね
その20世紀を代表するような人間像に
なったじゃないかっていうふうに思うん
ですねうん
その清掃への直接的なあの表記っていうの
が
あのこの線小説というもの生成の本がは彼
から落としはすごい靴も戦争に対する神の
考えっていうのをと後行動をもですよね
なんか神は考えてただけじゃの実際にその
戦争に対する考えを編集長っていうコン
バーなど編酋長として行動に移していた
レジスタンス活動をしていたっていうこと
をもうこの神の特徴を表すなってすごいよ
見ながら思ったんですが彼のその神が考え
ていた戦争に対する態度とまぁ考えを少し
ご紹介ただ行ってみようええまああの影
っていう人は根本的にあの戦争とか人殺し
とか死刑なんかも含めて人が人を殺すって
いうことには反対なんですねでまぁそれは
あのごく普通の人だってみんな人は人を
殺すことは悪いと思ってるわけですよだ
けれどもそれがその戦争であるっていう
ようなことがあると片方の正義の国が敵と
戦ってて木を殺すんだからいいってことに
なったりあるいは歯茎の場合で言えば残虐
な犯罪を犯した人間はを殺してしまう自分
だって人を殺すんだから殺しちゃったって
いいとかそういう考え方につながっていく
わけですね
そこにあるのは正義っていうものですね
あり自分は正しい
自分が正しいと思う人が正しくない人を
殺すっていうその構造がその紙にとっては
耐えられなかったわけですねだからその第
二次世界対戦が始まった時大方のフランス
人はナチスドイツという悪いやすらと戦う
戦争だからこれは正しい戦争だみんな考え
たわけですね
大方のフランスにもそうだけれども神は
そうじゃなかったんですよね戦争それ自体
が要するに人殺しなんだからそういうこと
をやってはいけないっていうふうに新聞
記者は界新聞社ですね20代のまだうんん
時代にそのアルジェリアの新聞でその主張
するわけですそうするとこれはフランス
政府にとっても非常に困ったことだるわけ
ですよね
伊那市ドイツの方が正しい戦争のはずなの
にいやいや戦争は全部人殺しなんだから
いいじゃないことだっていう風に言う主張
する人がいると国家の一致が乱れますよね
だからそういう意味でそのフランス本国も
そうだし+の本国のいいとを受けていた
あのーアルジェリアをその支配する植民地
総督府の人たちも神の心棒を抑圧にかかる
わけですね
だからそういう意味で神はともかくあの人
も主である戦争には反対し続けていた
ところがその彼がそのそういうふうに
アルジェリアで抑圧されてアルジェリアの
新聞記者ではいられなくなってほとんど
そのつい報道前に貼り逃げて行ったときに
そこにナチスドイツが攻めてきちゃうわけ
ですよ
あっという間になしドイツはパリを支配し
ちゃう
でその時に初めて本当にそのをナチス
ドイツ
つまりファシズムの脅威が彼にして待った
時に渡して自分はこのまま阿蘇の戦争は
悪いことだって言って何もしないでいる
ことができるのかっていうふうに悩むわけ
ですよね
それでもう悩みに悩み考えに考えた末に
最終的には今大さんがおっしゃったみたい
にこんばっていう a 肥後この新聞の
編集長とそれから執筆を行うわけですけど
でもこれは銃を持って戦うわけじゃない
けど
ナチスドイツにそのことがバレれば拷問さ
れて号されちゃうわけですよ
だからその意では自分のしようとした高い
ですねうん a
その最終的にあの髪が銃をとって人を殺し
たことはなかったけど
でももしも万が一
ナチスドイツがその自分の家に例えば
攻め入って来てっていうことになれば
おそらく彼は縦横のナチスドイツの兵隊
たちに向かって打つことも覚悟していた
でしょお宝その意味で自分だって人殺しを
するかもしれないということは考えたわけ
ですね
その時にその紙にとって非常に重要なこと
は罪のない人が犠牲になることだけは許さ
ないって考え方だったんですよ
特にあの髪にとって非常に重要な意味を
持つのは子供ですね
子供っていうのはホント何の罪もない存在
なのに
その後戦争があれば子供だって殺される
わけですね
そういうようなその不条理を目にした時に
はやっぱり自分は人殺しは悪い戦争には
反対だけれどもでも自分も戦争に参加する
可能性もあるっていう風に当たってるん
ですねだからそのあ
ための中で人殺しは悪い戦争ある悪いっ
てるだけではなくて本当にその戦争に
巻き込まれたときに自分はどう行動するか
ということを常に考えた人ですね
それはねすごいやっぱり緊張感のある印象
でいろんなところに書かれていますよね
それがはおすごいその感じたのがもゾマー
からが抱いて言ったのか168ページに
先生のご著書の中で
正義のための暴力は許されるかっていう
東洋すごく自分の中に持ち続けて
で
あの
解くの描写だったからそのままも示唆
たかったとしても
えっはないみたいなことを送ってきだと
見なさないだろうみたいなこともどっかに
書かれていてすごい意見って言っに行くん
でいるから殺すんじゃないって言っ
にょ的に対する相談によって相手を殺す
って言うじゃなく戦争に巻き込まれた人も
白せざるを得ないけどでもその敵を
やっつけることが目的ではないんだって
いうんですねその要するに今のこの戦いを
終わらせるための戦いいい
せざるを得ないけれどっていうことなん
ですよねだからそれはものすごく難しい
ところでその
例えばそのいまだいさんがあのー
おっしゃっ各部も
と繋がりますけれども正義じゃないことが
行われているときにその正義じゃないこと
を放置すれば自分はやっぱり正義ではない
わけですよね
持つときに暴力を使ってそれと戦わなけれ
ばいけないときその暴力は果たして許さ
れるのかどうかということですよね
壁にその暴力が相手を殺してしまうような
場合まあそれは戦争具合もそうですし様々
なあの戦いがそうなんですけど
そういうことをすごく緊張感を持って考え
続けた人なんですねそれはやっぱり
亀が生きた時代
第二次世界対戦も行われたり
アルジェリア独立戦争が戦われたりして
いるっていう状況を抜きでは本土本当に
そこまで真剣に考えるって言うことはな
ないような時代ですよねうん
だからやっぱり日目の試走が出てくるに
あたっては亀が生きた時代っていうものを
切り離して考えることはできないんですね
うん
んと江角のまあなんか立ったと言っては
おかしいですけどね100年経ってない
くらい前ですがその何百年前の事じゃない
けれどもそのぐらいそういう時代だっ
たっていうことで人々も民がま神作品に
すごく共感を覚えたように世界で生きてた
人べともその感覚を時代の感覚を肌身に
感じていきれたっていうのはすごい康先生
の解説から感じ取れまし
たっっ n feed
もう少しおっしゃってたそのファシズム
キャものに対するそれが8ず無敵なものが
こうみんなに迫っていたというか戦争って
そうだったっていうところも先生がこの後
著書の中で書かれてたその
パーあああああペーストえっ独裁者ペスト
プロセスね独裁者ペストっていうのを
ちょっとソロサイン会
発起以降ア
ヌーベストっていう小説があの再注目され
て世界中でベストセラーになったわけです
よね日本でもものすごく売れましたでそれ
はやっぱりその頃のあの
でいろんなことが起こりましたけれども
まあ例えばマスクがなくなっちゃうとかっ
ていうちょっと今となれば笑っちゃうよう
なことが起こったしそれからその以下木磯
官僚機構とかの権力者たちがゾーン
いざっていう危機を前にした時にすごく
だらしがないかガラスのセックスの責任を
逃れたり事なかれ主義に走ったりする
かっていうことも未だに笑われ毎日目にし
ていますよねでそういったことも全部園部
ストップいう小説に書かれているわけです
でベストっていうのは全くのか架空のを
ことを書いたまあいってみれば sf
みたいな小説で
a その神がペストを発表した当時ももう
ベストなんか
この世の中には存在していないって大方の
人が持っていたの中で赤みはペストが
流行ったらどうなるかという小説書い
ちゃってるんですよね
その意味では全く角度ことなんだけど
つまりそうそう力で書いてことなんだけど
それが全部
今の頃中を予言していたみたいに思われる
っていう村驚くべきところですねだから
かつてそのペストがベストセラーになった
時には
埼大さんがおっしゃったみたいにそのペス
トっていうのをこれは実はナチスドイツ
つまりファシズムのことなんだよっていう
風に考えて読み方が多かったわけですね
あまりテストに襲われた街の話だけれども
そうではなくて実はそのファシズムに襲わ
れたヨーロッパ全廃をその寓意として
例えばな都市として入っている実際に神は
なしドイツにの支配下でレジスタンス抵抗
運動を行ったわけですよ
だからそういう風にはテストと闘う人々の
話っていうのはさ沈むの脅威と戦う
レジスタンスの人々の話だっていう風に
大方の人が選んだんですねその中で
やっぱり作者の神はレジスタンス運動を
やったわけだからその英雄だって言うもん
ないねそのですは当初から単に病気と闘う
勇気ある人々の話って言うだけではなくて
世の中に襲い掛かってくる不条理なもの
そのも重要はその難点は典型的なものは
ハシズムなんですけれども
ハシズムと闘う人々の姿を描いたっていう
風に考えられていたんですねまぁでそう
いう風に見てみるとあの子の神の会とペス
トっていう小説がいかにそのなんていうの
かな射程距離が広い小説であるかという
ことがわかりますよねつまり本当に今
ベストみたいな頃だが襲いかかってきた
世界にいる我々はベストってほとんど
コロナのこと書いてたみたいだよねって
いうふうに思うんですけど
むしろ70年前にペストをその初めて出た
時に読んだ人々はあこれって
ファシズムの脅威と闘う人々の話何買って
読んでいたんですね
いう意味でものすごく解釈の幅が広いん
ですねじゃあ最終的にはペストっていうの
は何かというとこれはやっぱり
二乗りって言うものの一番強烈な現れです
ね
その意味でその天才
突然襲いかかってくるまあ地震なんかも
そうですよねで自身の結果として原発が
そのうわれたりとかっていうそういう方者
の災害みたいなもの天才で前返済と人災が
混ざり合ったものでしょうけれどもそう
いうその自信とか現場ず事故とかあるいは
ファシズムの脅威とかそれから今われわれ
がその後を被っている頃なの
出来事とかって言ったことをすべてを含ん
でペストっていう不条理な出来事に
神はまあなんていうか溶け込ませたわけ
ですよね
だからそういう意味でそのベストを読むと
いうことは単にその突然その疫病が流行っ
た時に人々はどう行動するかということを
描いてるだけではなくてもともと人間と
いうのは不条理に取り込まれてるって
取り囲まれているけれどもその二条燕襲っ
てきた時にどういうふうに人間は戦えるの
かっていうことに関するまあ報告書って
いうかそういうことしておくことができる
んですね
その意味でやっぱりあの単に寮費と戦う話
とかあ沈むにと戦う話っていうよりはもう
ちょっとその意味が高度になっていて
いろんな読み方ができるということですよ
ねうん
そこがやっぱりこの小説のすごいところだ
っていうふうに僕は思いましたうん
ありがとうございますもうこのその作品の
中で先生も等
当時読んだときにあのすごい共感というか
覚えたって書いてあったのが
竜が連邦したその不条理に対する態度と
いうかなってyeah
せキーワード誠実さと自分の仕事を果たす
事っていうふうに当て私もすごいここ感銘
受けたんですけどこれええまあ政治2
サーってその不条理に対する態度不条理を
踏まえながらもどう生きていくか見たいな
と思うんですけどねもう少しハイあの
詳しくご紹介いただいてもいいですか
やっぱりあのそのベストなんかも含めて何
かその非常な天才なんかの天災が起こった
ときに不条理な出来事が起こったときに
やっぱり通販人々は英雄を期待しちゃうん
ですよねすごいその頭良い指導者が出てき
てこの戦災を一気に解決するような処方箋
を出してくれるって言うほど水一号車強い
指導者強い権力者みたいなものを待望する
そうしてみるとまぁ今の日本の権力者って
のはそんなに強いことを言ってないけれど
もあれじゃダメだよってもっとすごい強い
奴が出てきてバーンと一発あの国民の
ほっぺたでも針飛ばさなきゃいけないよ
みたいな感じ方についなりがちなんですね
それもやっぱり神は一番あるないことだっ
ていう風に言ってるんですねそのあの
ペストの主人公の柳居氏が言ってるのは
フェスと戦うということはヒロイズム
なんかじゃないよつまりものすごく特別な
力も勇気も能力もある人が出てきて何か
天才と戦うっていうことではなくて
それぞれの動くごく普通の平凡な人々が
自分の出来る範囲のことで昼限り一生懸命
やることでしかその不条理に対抗すること
はできないんだよっていうことを言ってる
わけですよね龍はお医者さんだからなぜ
このペストっていうの病気が
がその流行るのかそののその拡大を
食い止めるにはどういう風にすれば科学的
に一番いいのかそういうことを考えるん
ただそのなんていうか余裕もなくて日々出
てくるあの秒5人を相手にしてその
戦うしかないわけですよねもう眠い子がも
なくなっちゃうだけれどもは彼はそういう
その今出ている病人をなんとかその助けて
やろうっていう行為の中ででも一体これは
何なんだっていうそのことを明るく
見極めようとする
女性だからその今起こっていることが何
かっていうことをきちんと見極めなければ
いけない
このう闇にそのえらいヒーローがこの世界
をつくってくれるっていうな考え方では
いけない
自分の仕事を果たすっていうことをまず
考えるんだっていう風に言うんですけど
そのことってやっぱり非常に重要なことで
この中でもこれだと戦うか都は現在のその
人間にとって一番重要な課題ではあるにし
ても皆それぞれ色々な自分自身の仕事って
いうものを持ってるわけですよねその仕事
をその誠実に積み重ねていくっていうその
姿勢の中で生きていくほか不条理には対抗
しようがないだからそういうそのなんて
いうのかあの特別の事態が起こったときに
特別の処方箋がその
有効だと思ってヒーローを期待するような
考え方が間違いであるということは
fest の中で何度も何度もかけられて
ますよん
だからまああの異邦人の刻2は蒸れそうは
ちょっとヒーローみたいなアンチ技能って
いうすごい否定的なヒーローだったんです
けどペストに出てくる人たちはそういう日
伏せ普通が1ですよねうん
一番の主人公である留意しもうがすごく
良いお医者さんでもあるけど別に何か特別
なことをしてるわけじゃなくて
んんその自分のその担当したあの患者たち
が死んでいくことにいつも打ちひしがれて
言うし
奥さんとは引き離されちゃうし
それから友達も死んでいく子って言うな
要するに特別なの能力のあるお医者さん
じゃ別にないですねだけどいい者として
その自分のできる限りのことをやってい
それでは一番典型的なのグランっていう
大きさにやられちゃったあの非正規雇用の
地方公務員のおじさんですよねうーん
あのー時差もう本当にダメがおじさんなん
だけどでもそのボランティアの保険たいっ
ていうその医療補助団体みたいな参加して
統計等要するに数字福岡市キャリイたり日
みたいなことばかりやって傍系と記録を
染める事を打つのかに専念することでその
保険体の運営に
いいなんとか寄与したっていう話になって
ますよねだからそういうその本当にいい
なんてのがそのへんにいそうがその凡庸な
おじさんが実は保険た井上にイ非常に力を
尽くしていたっていうのをなどエピソード
もありますけどそういうふうにやっぱり
どこかで髪は普通の人が
しかし一生懸命その努力をするっていう
ことの中でそういう不条理を乗り越える
う
助けになっているんだっていうことを言い
たかったんじゃないかなっていうふうに
思うんですねうん
そっかあの生前の妹の話の中でその異邦人
の時は
ムルソーはそのムルソーの話だったという
かまぁ裁判官とかも出てきますけど
主にムルソーの話だったのが個人の話だっ
たのがこのベストいえなると複数の人たち
そこにした
複数の人たちを語ることによってを描く
ことによって彼はないか伝えたかったって
いうふうにこう変化したんじゃーっと思う
んですけどそこにあったのがこの先生が
書かれたのは連帯感っていう言葉だったん
ですけどそこに至るまでのなんだろ彼の
その姉方前からペストまで何があってそう
いうふうにこう変わったんだろうっていう
のすごい疑問に感じたんですけど先生は
どう思ってますかこれはの逆説端的なん
ですけれども
うかみが連帯曲が強調したのは彼が孤独に
なったときです
盛りあのそのアルジェリア戦争でフランス
人とあのアラブ人との間でどっちつかずの
存在になってしまって孤独を余儀なくされ
たそれからフランスではその多くの知識人
が社会主義的な革命みたいなものおりに
偽装見出していた女に対して
革命っていうのはやっぱり1戻しを行う
ことだから自分はその革命チソンものを
否定するっていうふうにいってまぁ要する
にサルトルをはじめとする友人から総
スカンを食らうですね結局も本当にあの
自分が考えていることが誰からも理解され
ないという絶望感の中でだからこそ小説の
中ではそのみんな孤独にと事故もの方が
ないような人たちがあるときそのぐっと
その自分と自分の仕事をしているって言う
ことですれ違った人とその心の交流が
出来るみたいなことをその
望んでいたんですよねだから孤独だから
こそその連帯っていうことを言っていたん
だと思います八木生活の髪には連帯は
なかったんだけれども
小説の中で竜頭をたるって言う人がその
最後の最後にその他ルっていうのはどれ
ほどあの辛い人生を覆ってきたかっていう
話をした国
海水浴をするじゃないですか
しゅんだけどつまり fest 最中だ
から本当に海水浴なんかしちゃいけないん
だけどでも友情がが新海誠よく使用ピット
を呼ぶその一瞬だけその彼らの間に連帯と
いうか友情が成立するわけですねでも次の
日からはやっぱりまたペストと戦わなきゃ
いけないから友情の瞬間はそこで終わり
ですね三島の樽が死んでしまう
だからあの
たルート流が本命峻岳
心と心が触れ合った魂と魂が売れあっ
たっていうのが環境がおそらく自分の
実生活の孤独の中で臨んでいた
なんか人間のあり方があったんですよでも
その分をそれはもうその治世下の髪には
ほとんどなかった
その神の実生活で言うとミシェルがありま
るって言う親友がいてこの人との交流はの
ずーっと続いていましたね
最終的にはそのミシェルがあり回ると一緒
に死んじゃうわけですけど自動車事故でだ
からそういう意味ではその陰には友達がい
なかったわけではないけどでも心の本当の
奥底ではやっぱり彼は孤独だったはずです
ねだからこそああいう風に連帯を求める
ベストみたいな小説を書いたんだと思うん
ですよね
ん保存
このベストの中でそのぱルート竜麻
まあたるかけがえのない友人たルーを失っ
たで言えば最後のケージにたどり着き待っ
て先生のコラボチェストなくの149
ページにその機材があるんですけど
龍は何を勝ち得たのか彼が勝つ0たのは
ただペストを知ったことそしてそれを忘れ
ないこと友情を知ったことそしてそれを
忘れないこと愛情したことそしてすいつ
までもそれを忘れないに違いないという
ことだ
ベストと生命の勝負で人間が勝ち得たもの
は認識と記憶だった多分これこそが勝負に
勝つ樽が呼んでいたことなのだって書いて
あるんですけど
だからこれを神は本当は自分の実生活でも
あって欲しかった物っていうか希望を託し
てたものだったのかもしれないですねそう
ですねあのまあこの角ってやっぱりそう
いうことですよね自分がも考えに考えた
ことを考えたままだったら終わりなんだ
けどそれを言葉に残すことで70年後の
神と何の縁もゆかりもがいい
あの日本にいる人々がそれを読んで神の
考え方にああそうかと思ったりそうかなぁ
なんて思ったりしてるわけですよねそれは
やっぱりことばによってしか不可能が
ことで今こうやって大さんと僕が話してる
のも言葉に酔ってるわけ
そのことがしか認識とか記憶を伝えること
ができないですねだけれども人間ってあの
放っておくとすぐに何でも忘れた場合は
ねっはもしもコロナの例えばトッポ約なく
ができてこれが収束したらみんなでこれら
のことをもう無かったことにしようという
ふうにあんなこともあったよねみたいな
思い出話にしちゃうと思うんですよねます
レジャーだけどその時どうするに人間は
生きたかっていうことこそが重要なので
そのことはやっぱり言葉でなければその
シルクからできないし後世に残すことは
もちろんできないわけですねうんだから
そういう意味で画面っていうのはそのペス
トっていうのは全く架空の話だけども
やっぱり自分が生きてものををその考えた
認識したっていうことは言葉で残さなかっ
たら残らないんだっていう風に考えていた
と思うんですねだからお母さんはは沈黙の
中に閉じこもった9つまり言葉とは縁の
ない世界生きていたけれども自分は
やっぱり言葉によって自分の考えたことを
自分が得たものを
それを人々の記憶に残るように言葉にして
残したいんだって言う
あの強く思ってたと思いますねうんそれを
色んな登場全部つのその言葉というか
セリフに託したというかまぁ彼の考え方を
ねぇ残してたんだ回っていうのを御存知
これ聖戦小熊品も呼ばなければ全然そう
いうふうには一二三撮れなかったっていう
か小説だけだとそんなんに強く高を考え
られなかったけどそれがこの今回の先生の
本を過ごしたわなぁと思って好作品を立体
的に読めるようになるというか
そこへこの人物カミュっていう人物像を
知って作品を読むとまたなんか日本は感覚
が違うってもすごい重いましたねあーそう
そう言っていただけれども本当にあの一番
の嬉しい言葉ですうん
あのー
先生をそのウォッカ彼氏この日コ
ビートルズの曲で日目にねえ氷解したって
よく一節を選んだんですけどちょっとまあ
たりその先生個人がカミュに感じたあー
なんですかの感想というかここで髪を好き
になった額は部分をぜひしていただけれ8
僕はまああの初めてあの神作品を生んだの
は第3と同じ
異邦人でやっぱり無理そうがものすごく
クールでかっこいいなぁっていうつまり
そういうあの単なるヒーローじゃないんだ
けどやっぱり中学生はあこういうすごい
何者それにも動じないような人間になり
たいっていうふうに思ってヒーローを
みたいに思ってたんねうんそしたら亀が
獅子こそのシーマ系は当時は新人フォース
生で訳されてましたけどシジフォスの
シーンはっていうその哲学のエッセイを
書いてる事を知って読み始めたんですが
これがまあ難しくて難しくて
まあもう哲学の本様が初めてでしたからで
もこうやってずと呼んで言ってあぁ
なるほど二乗りって言うことがあって世界
も人間も不条理であるでその中でソニーは
どう行動するべきかっていうことをずっと
書いてるんですけど最後の最後に
その主人公であるシジフォスはその
ゼームスに嫌われてあの刑罰を受けその
刑罰っていうのは山の上まで石をずっとを
してあげていくんだけれどもその頂上に
着く直前になるとその意志が転げ落ち
ちゃって山の1まで来るだからまた次の日
にはそのを石ころを仕上げてっていうその
押し上げたいい子おくが必ず転がり落ちる
っていう要するになんの意味もない村知り
不条理な作業をやってるっていう事なん
ですねそれがでも神は我々人間みんなそう
いうもんなんだよっていうふうにって最後
にでもそれを刑罰として考えるんじゃなく
てみんなそれぞれがそういうことを自分を
仕事としてやっているんだもうほど仕事を
やっているし種 pos シジフォスが
幸福なんだって思わなければいけないって
いうのがそのシジフォスのシーマの締め
言葉なんですね往復あシジフォス思い描か
なければならないっとその町民なところに
1969年ですけどもビートルズの多分
最後になるだろうって言われてるアルバム
は b ロードが出たんですよ
ビートルズ大好きだったからも聞いていて
最後にポールマッカートニーの歌と曲で
あのキャリイザップは1っていう曲が
流れるんですけどその中でこの主にに
ずっと支えていくんだぞ
いうふうにビートルズが歌ってるわけです
それともその全く同じことを
亀が市支笏のシーンはの最後に
この主にをずっと持っていくのは
シーシュポスと同じようにお前たちは皆
この主にを持っていくんだぞって言ってい
たんでだなんだか実はいろいろ難しいこと
言ってるけどビートルズと同じこと言っ
てるじゃないかって音ねうん僕は台観劇し
たんですねだからそういうその個人的にも
その中学生で1969年くらいに世界中で
学生が反乱を起こしていただきたいに
その重荷を背負い続けて生きていくって
いうことを
そのを自分の仕事として肯定的に考え
なければいけないんだっていう風に言う
その瓶とビートルズに影響を受けて今がに
まあ神とあのか見るとあのビートルズか
なんか凄いなって思ってるんです運営そう
ありがとうございまーそういうその肯定的
な態度世界の捉え方を不条理ではあるけど
肯定的に捉えて明るか見極めようとする
って言う
それが本当に1過去のカミュのただなんか
ニヒリズムじゃないっていうかねただの
ニヒリズムと風間区そういう状況において
も肯定的に捉えるんだっていう意思表明が
すごい事じゃす先生の本からまあなんです
けど彼の作品からだったらそこまでです
読めなかったかもしれないなと思ってそれ
をすごい伝えて
伝わってきてなんか今のこの現代だから
こそそういうふうなメッセージを受け取っ
てもう一度読み直したいなっていうふうに
感じましたありがとうございます
ありがとうございます今日はもうすごい
贅沢にたくさん解説を聴けてすごく薄い
思いでしたし皆さんもこの先生がお書きに
なったカミュ伝を読んで髪を読んでみると
あの
途中もですか文学作品は読めないっていう
人も読めると思います本当に楽しいこの
解説ボーンを日本でから是非か6洋4連
って話になっていうふうに思いましたはい
ありがとうございまゆこ今日はどうもあり
おりますどうもありがとうございます連れ
しまー
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