【感動する話】小学生の弟と2人暮らしの中学生の俺。空腹を知った隣のお姉さんが毎日おにぎりを持ってきてくれた。20年後、大成功した俺の会社で彼女と再会し驚きの展開となる..【スカッと】【朗読】
Summary
TLDRこの物語は川端拓也と弟の陽太が、幼い頃からの苦難を乗り越え、社会に貢献する会社を築く姿を描く。両親を失い、生活が困窮したが、拓也は自己啓発し、サービス業を始め、陽太も助ける。会社は成長し、社員のパワハラ問題にも立ち向かう。最後に、昔支えていた人に再会し、感謝と恩返しを誓う。彼らの努力と成長は、人々に希望と感動を与える。
Takeaways
- 😀 スクリプトは、主人公と弟が困難を乗り越えながら成功する心温まる物語を展開している。
- 👥 主人公は14歳の時、両親を失い、弟の世話を引き受けるようになった。
- 🏠 主人公は家賃や生活費を稼ぐために新聞配達をはじめ、自らの経営能力を磨いていく。
- 💼 主人公は18歳で会社を創業し、サービス業を主体としたビジネスを展開している。
- 🔧 主人公の会社は高齢者向けの軽作業手伝いを始め、信頼と評判を高めていった。
- 📈 会社は徐々に規模を拡大し、主人公は社会に還元する考え方で事業を進めている。
- 👦 主人公の弟は会社で経理業務に携わり、副社長として重要な役割を果たしている。
- 👩 会社の社員に対する侮辱やパワハラは許されず、主人公は社員の心身の健康を重視している。
- 🍙 主人公と弟は、幼少期に赤から毎日おにぎりを受け取っていたという思い出を大切にしている。
- 💕 主人公はあという人物に出会い、彼女との結婚を前提とした関係を築きたいと願う。
- 🏆 主人公と弟は、あという人物を秘書に迎え、会社をさらに発展させることを誓っている。
Q & A
川端拓也の現在の年齢は何歳ですか?
-川端拓也の現在の年齢は34歳です。
川端拓也が創業した会社はIT企業ですか?
-いいえ、川端拓也が創業した会社はIT企業ではなく、一般家庭における様々な作業を補助することを主体とするサービス業を営む企業です。
川端拓也の両親はどのようにして亡くなりましたか?
-川端拓也の両親は車事故に巻き込まれて亡くなりました。
川端拓也が会社を創業したきっかけは何ですか?
-川端拓也が会社を創業したきっかけは、両親を失った衝撃とその後の生活の困難から、経済的に自立するために起業しました。
川端拓也の弟の名前は何ですか?
-川端拓也の弟の名前は陽太です。
川端拓也が起業した時、どのような業務を始めましたか?
-川端拓也が起業した時は、新聞配達の仕事を始めました。その後、高齢者の自宅での計作業補助サービス業を開始しました。
川端拓也の会社は現在どのような規模に成長しましたか?
-川端拓也の会社は現在、全国に死者を持つ注目企業にまで成長しています。
山田あさんが川端拓也兄弟にどのようにして支援しましたか?
-山田あさんは川端拓也兄弟に毎日おにぎりを届けて、生活面での支援をしてくれました。
京子が清掃員に対してどのような行動をとりましたか?
-京子は清掃員に対して暴力的な行動をとり、彼女の髪をつかんで床に押し付けようとしました。
清掃員の女性が川端拓也兄弟にどのように影響を与えましたか?
-清掃員の女性は、川端拓也兄弟に昔から無償でおにぎりを届けてくれた存在であり、彼らの心の支えとなっています。
川端拓也兄弟は最終的に京子に対してどのような処置を決定しましたか?
-川端拓也兄弟は京子を解雇することを決定し、その後の社員からの通報に基づき、彼女がパワハラや横領を行っていたことも判明しました。
Outlines
😔 家族の悲劇と兄弟の絆
物語の主人公である川端拓也は、14歳の時に両親を交通事故で失い、弟の陽太を守るために生活を支える責任を背負う。両親の死後、兄弟は生活費を得る手段を持たないため、社会の援護を受ける可能性を考えるが、拓也が自らの力で生きていく決意を固める。彼は新聞配達の仕事に取り組むことで、経済的に自立し始め、その後、自分の会社を創業する。
🤝 社会の支援と拓也の努力
拓也が自立を目指す中で、彼は新聞配達の仕事に就く。学校の担任や近所の人々からの支援もあり、特に山田あという高校生が兄弟を支援し、おにぎりを届けるなどしてくれた。拓也は生活費の不足を両親の貯金から補うと同時に、進学を諦め、働くことを決意し、経営の基礎を学び始めた。
👷♂️ 拓也の事業拡大と社会への貢献
拓也が創設した会社は高齢者の軽作業補助サービスを提供し、評判が良く、事業を拡大する。彼は会社を通じて社会に還元を誓い、社員の精神を大切にする。また、会社が注目企業に成長し、全国展開を目指すにつれ、拓也は社員とのコミュニケーションを重視し、誠実で透明性の高いビジネスを維持する。
👷♀️ 職場の不況と兄弟の対処
会社の拡大に伴い、社員の今宮君が社内でのパワハラ行為を行っていることが店長に報告される。拓也と陽太は、この問題を内密に調査し、職場環境を改善することに決める。彼らは変装して現場に戻り、社員の様子を観察する。
😡 不況を背景にした衝突
清掃員の女性が男性社員から遊ばれていた状況を、拓也と陽太が変装して観察していた。京子という社員が清掃員を侮辱し、拓也が怒りに駆られ飛び出すが、陽太が先に行動し、女性を守る。彼らは変装を脱ぎ、正体を明かす。
😠 権力の乱用と正義の執行
拓也と陽太は、京子による清掃員女性の不当な扱いを見逃さず、介入する。彼らは京子の傲慢な態度と権力の乱用を非難し、彼女が社員に対してパワハラを行っていたことも明らかにされる。
🤗 過去の恩返しと新たなスタート
清掃員の女性が、実は拓也と陽太の幼少期に支えていた親戚であることが明らかになる。彼女の困難な状況を知った兄弟は、彼女を支援し、京子に対して処分を加える。京子は解雇され、女性は会社から離れる。
🍣 思い出と感謝のディナー
拓也と陽太は、清掃員の女性、あに感謝の意を表し、高級レストランでのディナーを提供する。彼らは幼少期に受けたあのおにぎりを思い出し、共に涙を流す。食事後、彼らはあに会社での秘書のポジションを提供する。
💍 愛と未来への誓い
拓也はあに結婚を前提とした恋愛を申し出、あは喜んで受け入れる。兄弟たちはあという心の支えを得て、さらに仕事に邁進する気持ちになる。彼らは社会に還元することを誓い、会社を拡大し続ける。
Mindmap
Keywords
💡社長
💡いじめ
💡創業
💡サービス業
💡変装
💡社会的な感覚
💡経理
💡パワハラ
💡解雇
💡無償の思いやり
Highlights
川端拓也と弟の陽太が、幼い頃からの絆と共に、困難を克服して会社を成功させた物語。
両親の事故死後の生活の困難と、兄弟が直面した社会的な挑戦。
中学生の拓也が家計を支えるために新聞配達の仕事に就く決断。
高校生の山田あが、拓也兄弟を支援し、彼らの生活に大きな影響を与えたこと。
拓也が、高齢者向けの手伝いサービスを始め、地域の信頼を得る過程。
会社の成長と、拓也自身の経営哲学の確立。
陽太が会社に加入し、経理業務を担当して会社の基盤を強化した経緯。
兄弟が会社を全国展開し、社会に還元する目的を持つ企業家精神の表明。
職場でのパワハラ事件を発見し、正しい対応を講じる姿勢。
京子という社員による不当行為の暴露と、会社の内部整理。
清掃員と誤解を解消し、過去の恩人であるあとの正体が明らかになること。
あとの人生の転機と、拓也兄弟による彼女の支援。
拓也があとの結婚を前提とした付き合いを申し出、新たな人生のスタート。
あが社長と副社長の秘書として会社に加入し、新しい生活の始まり。
拓也兄弟とあが、社会に還元する目的で会社をさらに拡大する決意。
Transcripts
ほらあんたが磨く理由を作って手伝って
あげるわ
よそう言うと京子は手にしていた飲み物の
蓋を開け床にぶちまけ
た飲料はコーヒーだったらしく床は立ち
まち茶色の液体で汚れていっ
たいじめられていた清掃員の女性が実は
あの頃毎日おにぎりを届けてくれていたあ
であることに俺弟はほぼ同時に気が
つくあんなにも優しかった彼女が非道な
いじめを受けていたことに俺たち兄弟は
激しい怒りを
抱く俺と弟の正体に気づかないいじめてい
た女性はあんたたちに暴行を受けたと訴え
てやる全員逮捕されるからと行きまくその
瞬間俺と弟は同時に変装を解いて正体をし
あを救うべく立ち上がっ
た俺は川端拓也今年34歳になる俺は自分
で起業した会社の社長を務めて
いる俺が会社を立ち上げたのはまだ18歳
の頃だったので創業からもう15年以上に
なるこう言うとプログラムが得意な学生が
在学時にネット仕事でit企業でも
立ち上げたものと思われがち
だだが俺の会社はIT系ではなく一般家庭
における様々な作業を補助することを主体
とするサービス業を営んで
いる同様のサービス業は全国に存在するが
俺のように未成年のうちに会社を立ち上げ
たものはかなり珍しい事例になるのでは
ないかと
思う俺がこのでこういう立場になるに至っ
たのには相応の事情があっ
た俺は中学生になるまで自分が会社経営を
することを意識したことすらなかっ
た一般的な家庭に長男として生まれた俺は
両親と弟の陽太の4人で生きてい
た平凡だったはずの家庭環境が激変したの
は俺が14歳の頃中学3年生になった時の
ことだっ
た両親が乗っていた車が事故に巻き込まれ
2人同時にこの世去ってしまったの
だ両親は俺たち兄弟に愛情を持って接して
くれていたからそれを唐突に失った衝撃は
非常に大きく俺は言語に絶する悲しみを
味わっ
ただがその頃まだ7歳だった弟の太が受け
ていた衝撃は俺より格段に大きなものだっ
た通日は俺も何をしていいか分からずただ
周囲の大人に言われるままに動いて葬儀に
出席するなどしていたが陽太はそれすら
ままならず両親の遺体のそばを離れず
ずっと泣き続けてい
た葬儀が終わった後数日は学校を休ことに
なったがその後どうやって生活すればいい
のかその時点では俺は現実的に考えること
ができなかっ
た近場に親類はおらずまた俺たちを
引き取ることのできる経済的な余裕のある
人物にも当てがなかったため俺たちはまず
社会の中に自分の居場所を確認すること
から始めなければならなかっ
た親は社屋に住んでいたが幸い大家は俺
たちに即自退去を求めることはなく生活が
落ち着くまでしばらくは住んでいて構わ
ないと言ってくれ
たおそらくだが俺たち兄弟は自動用施設の
ような公的期間に引き取られることになる
と思っていたのではないだろう
か兄の俺がまだ中学生で当然のことだが
生活費を得る手段を持っていないのだから
そう思われるのは当然のことだっ
た俺は決してそうした施設に入りたいとは
思わなかったが学校の先生や親類が口を
揃えてこのままでは生活できないだろうと
いうものだから仕方ないのだと思ってい
た陽太はまだ1日中泣くかただ呆然として
口も聞かず座り込んでいてまともに何かが
できる状態になかった陽太が生まれた
ばかりの頃から遊び相手を勤めてきた俺に
は両親がいなくなった今陽太を守らねば
ならないという意識が芽生えてい
たそういう役目を自分に貸すことで両親を
失ったことのショックから立ち直る
きっかけにしようと無意識のうちに考えて
いたのかもしれ
ないあの時陽太だけでなく俺までもが呆然
自失した状態だったら俺たち兄弟は行政の
機械的な手続きによって用語施設に入れ
られていた
だろう俺は施設に入る前に事前説明を
受けるため1度その施設を訪れることを
希望した見たこともなければどんな人が
いるかも分からない場所にいきなり行く
ことに抵抗があったの
だそして俺はその施設を見学し職員の人
から説明を受け少しだけ施設内を見学させ
てもらっ
た職員の方は俺の境遇に道場し優しく接し
てはくれたが施設内にいる小中学生の年代
の子供たちを見た俺は直感的にここに陽太
を入れたくないと感じていた決してその
施設に何か問題があったわけではない
だが俺はその施設内にあるどこか後輩した
空気のようなものを感じ取ってい
たうまく言葉にできずとも深く傷ついた
ばかりの陽太をここに入れたくないと
ほとんど本能的とも言っていい感覚で俺は
そう感じてい
た俺は率直にそのことを学校の担任に相談
したところ幸いなことに担任は俺の気持ち
をかなり正確に組みとってくれたその上で
両親のいない子供が用語施設に入ることは
決して法律で義務づけられているわけでは
ないので自分で生きていける力さえあれば
施設に入らずに住むかもしれないと話して
くれただがそのためには経済的に自活
できることが最低条件となるだろうとも
言ってくれ
たそれを聞いた俺は今の家に俺が住み
続けるために必要となるお金を正確に計算
しようと心み
た一時的に猶予してもらっている社屋の
家賃高熱費俺と陽太の食費と最低限必要に
なるであろう衣服や勉強道具さらには超
会費等についても細かく算出したその金額
はアルバイトすらしたことのない俺には
とてつもない体に思えたが逆に言えばその
金額さえどうにかできれば俺は陽太と今の
環境で暮らせるということでもあった俺は
まず近所の新聞配送を扱う代理店に行き
事情を話して配達をさせてほしいと訴え
た人員不足に悩んでいた代理店の店主は俺
の申し出を歓迎しつつも俺ののことを気に
して一旦返事を保留したいと言ってき
た俺は担任にも間に入ってもらうことで
自転車で確実に回れる範囲の配達に限定
することで一応の了承を得ることができ
たそれから俺は新聞が休刊となる日以外は
休みなく早朝から起きて新聞配達を始めた
だがそれだけでは俺が生活費の2割ほど
しか稼ぐことはできなかったそのための
不足分は両親が残してくれていた貯金を
取り崩して補っ
たこの時点で俺はとっくに進学することを
諦め中学卒業と同時に働くことを決意して
い
た就職さえできれば稼ぎは今の数倍には
なり贅沢は一切できないが両親の貯金が
つきもどうにか生活が続けられる計算だっ
たこの頃から俺は金の出入りを一円単位で
厳密に考え出費を減らすためにあらゆる
知恵を絞り時に法律を調べることもする
ようになってい
た当時の俺には全くそんな意識はなかった
が俺は経営に必要となる思考法を王なしに
我流で身につけ始めいたのだと
思う俺がそうやって仕事を始めた後
しばらくの間は陽太はずっと家に
引きこもってい
た学校には一応通い始めていたが不意に
今日は行きたくないということもあっ
たそんな時俺は陽太に無理をさせること
なく家にいさせてい
た学校側も陽太の精神を気遣って無理に
投稿を促すようなことはしないでくれ
た当時俺は可能な限り陽太のことを見守っ
ていたつもりだがその頃実は俺の他にもう
1人真味になって陽太のことを見守って
くれる存在がい
たそれは俺たちの親類ではなく近所に住ん
でいた山田あという高校生だっ
た互いの両親の間に付き合いがあったため
あは両親の事故後俺たちのことをとても
心配してくれてい
た俺が陽太を庇護すべき対象と見ていたの
と同じように高校生のあは中学生の俺と
小学生の陽太を自分が守らねばならない
存在のように感じてくれていたの
だろう俺たちが頼んだわけでもないのにあ
は頻繁に俺の家を訪れては困っていること
はないかと尋ねてくれ
た俺たちが何も言わないでいても墓は毎日
おにぎりを作って届けてくれ
た長官だけでなく夕間配達も始めていた俺
は陽太の食事を万全には用意できないこと
があったので赤のこの気遣いが本当に
ありがたかっ
た夕刊配達からも戻って冷蔵庫を開けた時
おにぎりが入っているのを見た時の安心感
を俺は今でも昨日のことのように思い出す
ことが
できるそのおにぎりを口にした時決して俺
たちは世間から見捨てられたわけではない
とそう実感することができ
た俺が生活のために忙しく走り回りながら
も深く屈折した感情を抱えずに進んだのは
あのおかげではないかと思って
いる陽太にとってもそれは同様で少しずつ
だが陽太は両親を失った悲しみから
立ち直っていっ
ただが俺が中学を卒業し新聞配達の代理店
に正式に就職したのと同時期に赤の一家は
遠くに引っ越すことになっ
たそのことを告た太は寂しくなると言って
泣い
た正直言って俺も泣きたいくらいの気持ち
だったがそれよりもこれまであが無償で俺
たちを支えてくれたことへの感謝が
大きかっ
た俺はそのことを陽太に言って聞かせ別れ
の日には2人笑顔で涙を見せることなくあ
を見送っ
たいつかまた会えるよ
ねあを見送った後も涙をこらえてそういう
陽太に必ず会えるその時は受けた恩を何倍
にもして返さなきゃなと俺は答えてい
たそれから俺は就職した代理店で新聞配達
に関わる業務を正式な仕事として担当する
ようになっ
た配達業務もそれまで通りていて配達先で
顔馴染みになった人がかなりの数になって
い
た夕刊配達時在宅しているのは高齢者が
多くまだ中学を卒業したばかりの俺が来る
のを楽しみにしてくれている人もい
たある時そうした馴染み客の老人が庭で
大きく育ってしまった木の枝を切ろうと
苦闘している現場に行き合う
た椅子の上に
腕を伸ばして枝を切る作業は難しいもので
はないが体力の衰えた老人には難しく少し
のこぎりを動かしては呼吸を整えてい
たすでに配達の大半を終えて時間の余裕が
あったので俺はその作業を手伝うことを
申し出
たにを切る作業なんてそれまで6にやった
ことはなかったが専門的な技術のいる作業
でもないので俺は体力に任せ老人が切り
たがっていた数本の枝を全て切り落とし
た俺にとってどうということもない作業
だったが老人はとても喜んでくれ
1000円札を1枚取り出して俺に渡そう
としてくれ
たこの時期俺はまだ1円たりとも無駄に
できない生活をしていたのでお金を見た
瞬間遠慮なく受け取りたいと思っ
ただがたった数分の計作業の対価として
1000円という金額はその当時の俺の
金銭感覚からして過に高すぎるものに感じ
られた俺は結局この時このお金を受け取ら
なかっただがそれは決して無償で手伝うの
が当然とかいう立派な考えからではなくお
金は欲しいが1000円もはぼったくりに
なるという罪悪感に近い気持ちのためだっ
た例えばこれがたっぷり30分以上汗を
かくほどの作業をやった後なら遠慮せずに
受け取っていたかもしれ
ないともかく俺は勝手にお金をもらったら
問題になるからと下手な言い訳をしてその
場を去っ
た俺はもうその日のうちにこの出来事を
忘れてしまったが俺が手伝った老人にとっ
ては忘れられない出来事になっていた
らしい数日後俺は代理店の店主からこの
一件について質問され
た確かに枝払いをちょっとだけ手伝いまし
たがそれがどうかしました
かなんでもこの一見が近所で広まってる
らしくてうちもお願いしたいって電話が何
件か入ってるんだ
よ枝払いよですかいや草だったり家具を
動かす手伝いだったりおそらくどれも10
分か20分程度で終わる計作業なんだけど
高齢者には割と大変な作業なん
だろうそういう作業って受けよう業者が
いるんじゃないですかああ軽作業を受け
個人や何でもやみたいな小規模業は
たくさんいるだけど値段体系が不透明なん
だよ作業後に追加料金を要求するような
業者もいるから
ねそんなずるい要求は断ればいいじゃない
ですか
いや作業が終わった後にそれも若い相手に
すごまれたら老人は抵抗できずに払っ
ちゃうケースが多いんだよ仮に警察に相談
しても数千程度だと警察もそう強い対応は
しない
からそんなお年寄りの弱みにけ込む
なんてそんな世の中だから君が手伝った家
の方は町内の会合の時に君のことを随分
褒めたらしいんだよそれを聞いた人たちが
うちにもその人をよしてもらえないかって
電話してきてるん
だいつの間にそんな話に電話してきてる人
も別に無償でやってくれとか言ってるわけ
じゃなくてシレは払うって言ってるただ
どこの誰とも知れない人間に依頼するのは
不安があるけど新聞配達で見知ってる君
なら安心できるってわけ
だそうは言われてもどうし
たらそんなやり取りの後俺は店主と相談し
それらの作業は配達の合間に手伝わせて
もらうことにし
たただし司令は一見ごとには受け取らず
全ての作業時間を合計しそこに適切と思わ
れる時給をかけた額を代表者からまとめて
受け取るということにし
たこれなら一件ごとに出すお金は数百
100円で済むはずだし俺も代理店を
きちんと通すことで誰に隠すこともなく
堂々とと報酬を受け取ることが
できる1回きりの追加アルバイト程度の
ことと思い俺はこの仕事を数日かけて全て
処理したいずれの作業もあくまで高齢者に
は難しいというだけで俺にとってはごく
簡単なものだっただがこの一連のお手仕事
で非常に安価で透明性の高い対応をした
ことで俺の評判は界隈で一気に高まること
になっ
た話はほどなく町中に広がり数日後には数
10件の計算業以来が代理店に舞い込ん
だそうなるとその電話対応だけで代理店に
は負担になってしまいさらに店主と相談し
た上でこの対応は俺に一任されることと
なっ
た俺はこの時一を
これらの人たちからの連絡を自宅にいる
陽太にさせることにしたの
だこの時まだ陽太は8歳になったばかり
だったが両親を失って以降俺の働く姿を見
てお金を厳しく管理して暮らすことにも能
していた陽太は子供とは思えない社会的な
感覚を身につけてい
た俺が事情を話すとすぐに点を掴んだ太は
不定期にかかってくるお手伝い要望の電話
を受け住所と内容を記録してくれ
た仕事から戻った俺はその内容を確認し
後日配達でその近くに行くタイミングを
利用してそれらの作業を行っていっ
たその際は作業時間を正確に図り設定して
いた時間単価をかけ合わせ10円単位で
料金を受け
ごく簡単な作業だと100円前後にしか
ならないこともあったがそれ以上は絶対に
受け取らなかっ
たその頃になると俺の評判は隣町にまで
広がってい
た思えばここが俺の人生のキロだっ
た俺はもう16歳になる寸前だったので
原付の免許を取れば隣町まで活動範囲を
広げることができるだが依頼件数の多さを
考えると配達のついでというような
スタイルで受けることは不可能だっ
た潜在的な仕事の需要が大きいことを実感
していた俺は思い切ってこれを専業の仕事
にすることにし
たそれまでの代理店仕事の報酬に不満が
あったわけでも店主との関係が悪化した
わけでもないいつまでも一円単位の出費を
心配するような生活をしているよでは陽太
の将来の選択肢が非常に狭くなってしまう
ことを俺は懸念していた決して金が全てと
は思わないが金があれば陽太は進学するか
どうか自分で選ぶことができるようになる
今しか付き合えない友人と遊びたいと思っ
た時も金や時間の制約で諦ことをしなくて
済む俺はそう思いリスクはあるが大きく
稼げる可能性のある仕事に突き進むことを
選択し
たこうして俺は高齢者の自宅での計作業
補助を行うサービス業を開始した形式を
整えるための会社登記もしたがその住所は
自宅だったし制服もなければ移動手段も
中古の原付のみだったそれでも透明性の
高い料金体系と誠実な仕事を心がけたこと
の反響は大きく日に日に件数は増大して
いっ
たほどなく俺は需要に答えるため同年代で
働いている人間に声をかけ自分の部下とし
て雇用することも始め
た二十歳になる頃には自宅とは別に社屋を
構えるほどに事業を成長させた俺はすでに
一端の経営感覚を身につけた企業家となっ
てい
たそしてひたすら走り続け町内規模の仕事
はしない規模となり今や全国に死者を持つ
注目企業にまで成長していた陽太も中学を
卒業してすぐに働きたがったので俺は十分
に話し合った上でそれを受け入れてい
た学歴が武器になる場合もあるがすでに
いろんな形で仕事を手伝わせていた陽太は
中学生の時点で仕事に対する責任感も自分
で仕事を工夫していく意識も十分に身に
つけてい
たそしてすぐに働き始めた陽太は現場仕事
よりも経理方面の勉強に力を入れそれまで
俺が行政諸子や税理士に丸投げしていた
経理業務を一手に引き受けるようになり今
では副社長の肩書きとなってい
たこうして現場サービスに精通した俺と
経理に強い陽太は理想的なパートナーとし
てこの会社を切りもりするようになって
いっ
た業務範囲も今では軽作業手伝だけに
とまらず家国のリフォームや介護事業にも
手を広げていた
そして今日俺は陽太と共に1年前に開いた
ばかりのある地方死者を訪れてい
た事業を全国展開しているとはいえ東京
本社ビルに陣取って式を飛ばすような
スタイルを取るつもりはなかった俺が顧客
からの信頼を得ることができたのは自らが
現場に足を運んで誠実に仕事をして透明性
の高格体を維持してきたからだ俺はこの点
を今も何より大切にして断るごとに全国の
死者に出向き死者の幹部はもちろん可能な
限り社員とも面談して意見を聞くようにし
て
いる俺は社員に自ら率先して動き受けた
仕事には誠実に取り組める人間であること
を求めて
いる直的にこれはと思える人物がいれば
年齢や経歴に関わらず思い切って重要な
役割に引き立てることをしてい
た今回この視点に滞在している時間は限ら
れているがこれと思える人物に出会えるか
どうかそのことを俺は楽しみにしてい
た大雪室に通された俺と陽太は天長から
現在までの業績について報告を受けてい
たその後で俺は車内の雰囲気はどうだ気に
なるような点はないかと聞い
た俺は常に現場のことを気にかけているが
その現場とは単に顧客のいる場所を意味し
ない社員が働く社屋の内側の空気も非常に
大切な現場だパワハラやセクハは論外だが
わずかでも働きにくさを感じる雰囲気が
あればそれは徐々にであっても社員の精神
を蝕み仕事の質を下げそのしわ寄せは弱い
ものに向かっていくことに
なる幸いにして社会に対する影響力を
持てるようになった今俺は金や名前のため
でなく人が前向きに元気で生きられるよう
に自分の力を発揮したいと思って
いる特に俺が影響力を強く発揮できる社内
ではこのことを徹底していき
たいそんな俺の考えを熟地している店長は
少し表情を曇らせ実は最近少し気になる
ことが特地にした俺と陽太が身を乗り出し
た時ドアをノックする音が聞こえ若い女性
社員がコーヒーを持ってきてくれ
た店長はに言葉を飲み込みああすまないと
その社員に声をかけていたこうやって
飲み物などをもてなしてくれた社員は大抵
は釈だけして去っていくものだがこの女性
社員はかなり積極的な性格らしく俺と陽太
に話しかけてきた今日はようこそ
いらっしゃいました私社長と副社長のご
兄弟に憧れていたんですこうして目に書か
れて光栄
です今宮君今はまだ打ち合わせの途中だ
からなめよとする支店長には目もくれず
今宮と呼ばれた社員は俺と陽太に向けて
言葉をかけ続けたもしよろしければ是非後
で個人的にお話しさせていただきたいです
いつでもお呼びいただければ業務終了後で
あってもすぐに馳さますのでどうか
よろしくお願いし
ます俺たち兄弟と個人的な信行を結びたい
という意思を堂々と示した女性社員は再度
店長から控えるように言われしぶしぶと
いった感じで退出していっ
たなかなか積極的な女性だねよたか苦して
言うあのくらい推しが強いなら内より営業
が向いてそうだなでさっき君が言いかけた
件車内で何か気になることがあるという話
だ
が
はい実はそのたった今現れた今宮君のこと
なんです今の人が
何か彼女は今ご覧になられたように非常に
押しの強い性格でして社内でも自分の意見
を押しする傾向があって周囲で圧迫感を
感じているものがいるようなん
ですパワハラ上集犯ということか業務で
そこまで目立つことをしてるわけじゃない
んです
が割とパーソナルな場面で何かしてるのか
社内いじめとかそういうことですただこと
が私的な部分となると会社が下手に立ちば
プライバシー侵害だと今宮君から反撃さ
れる恐れもあるので軽々しく動けないん
です慎重に状況確認するしかないという
ことかだがそういう合意は隠れてやる
だろうし遠目にチェックする程度では確認
できないんじゃない
か兄貴俺ちょっと考えがあるんだけどなん
だああいうタイプは身の周りに違和感が
あると敏感に察するものなんだよ社内的な
調査をしても尻尾は出さないと思うここは
部外者である俺らで探りを入れてみるのが
いいと
思うスパイみたいなことをする気か遊び
じゃないんだ
ぞ分かってるよだけど兄貴は基本成功法で
しか考えられないだろう直がなら変化球
使うのが当然の対処
さそして俺は陽太の考えを聞き店長の領解
を得た上でこの件に対処することにし
たその後俺たちは社員たちに一声かけた上
でこれで辞去すると言って社屋から出て
いっっ
たこうして俺たちが立ち去ったという印象
を振りまいた上で30分もしないうちに俺
と陽太は自社のものとは異なる作業義に身
を包んで舞い戻った今でも俺と陽太は断る
ことに作業技で現場に行くことがあるので
作業技を来ても違和感はなくごく自然な
雰囲気を出すことが
できる帽子を深くかぶりマスクをして目
だけを出す形でエアコン整備に訪れた手で
工具箱と脚を持ち車内の巡回を始め
たエアコンは車内のどこにでも設置されて
いるので適当なところに脚を置いては
エアコンを調べているふりをして風景に
溶け込みながら移動を繰り返し
たロッカールームのあるフロアに入った時
ちょうど定時となったため仕事を終えた
社員が一斉に廊下に出てき
た俺たちは社員の通行の邪魔になよ休憩所
のスペースにあるエアコンの下に移動し
点検作業をするそりをしてい
たその時バケツとモップを持った女性の
清掃員がやってきて休憩スペースの掃除を
始め
た彼女は俺たちが作業員であることに疑い
を抱く様子はなく外部業者という共通の
立場のよみお疲れ様ですと明るく挨拶して
くれ
た彼女も俺たち同様帽子とマスクを着用し
ていたため顔はよく分からなかっ
た隙間から目だけを見た限りだが彼女は
かなりの美人なのではないかと俺は感じて
い
たふと脚から下を見るとモップで床を磨き
始めたその女性に向けて陽太もじろじろと
遠慮のない視線を注いでい
たもちろん
も若い男なのだから美人らしき女性に興味
を示すのは自然なこと
だだが陽太は節度を湧きまることのできる
男でありたえ興味を感じた女性であれこう
も遠慮のない視線を注ぐようなタイプでは
ない普段にない陽太の行動に不自然さを
感じつつも動きを止めては不自然になる
ため俺はエアコンのカバーに手をかけて
外し内部を点検する演技を続け
たその時数人の男性社員が休憩所に入って
きて自販機のジュースを買って断捨を始め
た彼らは代謝前にこうして過ごすのが習慣
にでもなっているのかこの後どこに遊びに
行くかを話題にしていたがやがてそのうち
の1人が清掃をしていた女性に声をかけた
なあよかったら山田さんも一緒に来
ないあのね私がまだ仕事いっぱい残ってる
の知ってる
でしょうじゃあ今度の休みは
うんビンボ暇なしだ
からお前ら遠回しに断られてるうちに
諦めろよというわけで俺と個人的にどう
お前こそ抜けがけしてんじゃねえよわ
そんな調子でしばらく社員たちが本気とも
冗談ともつかぬ様子で清掃員の女性に誘い
をかけ女性はそれを上手にあってい
た俺は作業するふりを続けながら男性社員
と女性の清掃員がごく気軽に話せる良好な
関係を気づいているらしいことを感じてい
たその男性社員らが去った後も通りりの
男性社員の数人が女性に声をかけ時に冗談
混じりの会話をかわしていっ
たおそらくだが男性社員らは彼女がマスク
を外した素顔が美人であることを知ってい
てチャンスがあれば連絡先を聞き出す
チャンスでも伺っているのではないかと
そんな気がし
た女性はそんな対処になれているのか誰に
対しても明るく嫌味のない態度で応じつつ
も連絡先を教えることも遊びの誘いに乗る
こともせずうまくやり過ごしてい
たその時休憩所に俺たちの観察大将である
今宮や京子が入ってき
た俺と陽太は一瞬だけ視線をかわし京子に
関心を向けていることを気取られぬように
注意し
た子は自販機で飲みを買っていたがすぐに
は立ち去らず椅子に座ってい
たその間にも何人もの社員が休憩所前の
廊下を通ってロッカーに向かっていき数人
が山田と呼ばれた清掃員に声をかけていっ
たやがて定時上がりの社員は荒が帰宅した
のか廊下から人の足音がえたそれを待って
いたかのように京子は立ち上がるとつつか
と足音を立てて掃除を続ける清掃員の前に
立ちふさがってい
た清掃員が困惑した様子で体の向きを変え
なおも床を磨いていると京子はさらにその
前に立ち清掃員が持つモップを踏みつけ
たたまたまではなく京子は清掃員を邪魔
する意図を持って行動しているのが明らか
だったああのすいません足をどけてもらえ
ませんか目障りなのよね
あんた私はその清掃のためここの定時後に
仕事をしないといけなくてその掃除が
終わるまではここに出入りさせてもらう
必要があるん
ですそんな意味で言ってんじゃないわよ
毎日毎日帰宅前の男に色目使ってるあたと
見るのがむかつくって言ってん
のそんなつもりはとぼけてんじゃないわよ
掃除する場所なんて他にもいっぱいあるの
にここにいれば男の目に止まるって計算し
てやってんでしょうがそんなことありませ
んあんたみたいな色狂いがそばにい
るってだけで私は虫が走るのよ今日限りで
やめなさいこれ以上男漁り続けるなら私に
も考えがあるわよ私はこの仕事がないと
生活できないんですその社員の方と話を
するなと言うなら明日から誰とも口を聞か
ないようにしますからどうかご容赦
いただけません
か清掃員の女性の生活できないという言葉
を聞いた瞬間俺の全身の筋肉がビリッと
こってい
た女性が経済的に苦しんでいることは確実
で仕事がないとすぐにも生きていけなく
なるという恐怖は俺がかつて味わっていた
ものであり女性の気持ちが痛いほどに
分かったそれは陽太も同じことらしく脚立
を支えるふりをしている陽太の肩が小さく
震えていることが俺には見えていた
この会社が伸びてるって知って入り込んで
きたんでしょう自分が美人だとか噂され
てることも計算の上なんでしょう有望そう
な若いのを捕まえて玉のこしに乗ろうって
コタなのはバレバレなのよ私同じ女として
あんたみたいな浅ましいのは見てるだけで
吐き気がするのそそんなそんなこと考え
こと
もきこの異様な見幕は男の俺でも迫力を
感じさせるもので理不尽な誹謗をされ続け
ている清掃員の女性は涙声になってい
たそんな磨ほど汚れてないでしょ男の通る
場所で毛に働いてるそぶりするためだけに
ずっと床をこすってお本当に汚れてるから
磨いてるん
思わずといった感じで初めて清掃員が反論
したことで京子の怒りに拍車がかかってい
たああそうじゃあずっとここ磨いてれば
いいわほらあんたが磨く理由を作って
手伝ってあげるわ
よそう言うと京子は手にしていた飲み物の
蓋を開け床にぶちまけた飲料はコーヒー
だったらしく床は立ちまち茶色の液体で
汚れていったやめて
くださいとっさに雑巾を手にそれを
拭き取り始めた清掃員の女性に向けて京子
は手にした缶を振り回し
たわずかに残っていたコーヒーが飛び出て
女性の作業儀に降りかかった女性があっと
声をあげて身を引いたが京子は詰め寄って
その髪をつかみ床に広がったコーヒーに顔
を押し付けようとし始め
た女性が悲鳴を上げるのと同時に我慢の
限界に達した俺は脚を飛び降りてい
ただが俺が駆け寄るよりも先に陽太の方が
教子の手を振り払い女性を背にかう形で
教子と退治してい
た帽子の下に覗く陽太の目は俺が見たこと
もないほどの怒りに燃えていた何すんの
よこっちのセリフだお前こそなんてことし
てん
だあんたに関係ないでしょ出入りの業者の
分際で口出ししてんじゃないわよ今のは
仕事上の話なんてレベルじゃない完全な
言いがかりいや暴力まで振るって犯罪と
変わらないじゃない
か俺も見てたぞこの方は真面目に掃除をし
てただけなのになんでそんなひどいことが
できるん
だ何よ男2人で私をどうにかしようっての
それ以上近寄ったらあんたたちから乱暴さ
れたって店長にいえ警察に言ってやるから
ね私は秘書業務もやってんだからあんたら
全員首にするくらいわけないんだから
ね王雪室で見せた過剰なまでの媚を含んだ
表情とは似ても似つかない行走で俺たちを
睨みながら教子は吠えたてた俺たちの簡単
な変装を見破っている様子は無人もなかっ
た京子は俺たちを出入り業者だと思い込ん
で
いる警察沙汰になったら俺たちは見たまま
を証言しますよそれで困るのはあなたの方
じゃないんです
か警察があんたらみたいな底辺の話を信用
するわけないでしょ
どうせこんなとこで働いてるあんたら
なんて低学歴のアホばかりでまともに筋の
通った説明なんてできっこないくせに私が
リロ生前とあんたらから襲われそうになっ
たってそのバカ女も仲間だって言えばそれ
が事実として認定されるに決まってん
でしょ定学歴か確かに俺たちはは揃って
中卒ではある
なまさか中卒とはねそれじゃ一生そうやっ
て汚れ仕事するしかないわよねま哀れだか
ただけど今すぐ土下座して謝れば警察だけ
は勘弁してあげてもいいわ
よ俺は陽太と一瞬視線をかわすと2人揃っ
て帽子とマスクを外した
警察沙汰にするかどうか決めるのはお前
じゃない
はお前を許すかどうかそれを決める権利が
あるのはこの女性の方だ
よそんな芝居ががったセリフで顔さらして
何のつもり
よあって1時間ちょっとしか経ってないの
にもう忘れたの
か普段から服で相手を見る人間ってのは
こういうもんだよ
1時間
ちょっと京子はそのセリフに反応し改めて
俺と陽太の顔をまじまじと見つめ不にはっ
とした表情になったえまさか社長と副
社長そういうこと
だ処置上あって俺らは副業でこういうこと
もしてるんだよ社員には内緒で
ね太が少しふざけて答えるのも京子の耳に
は入っていないらしかっ
た車内で厄介な問題が起きてそうだって話
を聞いて実地に確認しに来てたんだよよそ
の会社は知らないけど俺たちは常に自分の
身で現場に入っていくスタイルで仕事をし
てるからたまにこういうこともする
あああのそのこれにはわけが
あなた方だと分かっていたら間違っても私
さっきみたいなことを言うつもり
は相手が俺たちじゃなきゃさっきのが本音
になってたってこと
か相手によってそこまで対応が変わるよう
な人がサービス業に携わるってのは無理が
あるんじゃないかな話を聞いてください私
私
は俺たちに対するトなんてどうでもだ彼女
に対する態度の全てを俺たちは見てしまっ
たからね君がどう弁名をしてもあれを
なかったことにはでき
ないうちの会社は社員が気持ちよく働ける
ことを最重視するんだ心軽く働ける社員で
ないとお客様に誠実な対応を続けることは
できないから
ねでもその女はただの清掃業者でうちの
社員じゃありませ
んだから俺たちはそうやって立場で人を
区別すること自体が行けないって言ってる
んだ
よかつて俺は庭先の作業のお手伝いから
この仕事を始めたんだ掃除を依頼された
ことも何度となくある清掃業者を馬鹿に
する人間にこの会社で働いて欲しくない私
決して社長や副社長を批判するつもりは俺
たちはともかく彼女を侮辱する気はあった
ん
だろう男に色目を使ってるって100%の
言いがかりをつけてねこんな風に床を横し
てまでして
え君のような裏表のある人物は目が届か
ないところで何をするかわからない他にも
攻撃される人が出てからでは手遅れに
なる明日からもう来なくて
いい
そんな不満があるなら社員でいる間にどこ
に訴えても構わないよその場合はこちらも
なぜ君を解雇する判断をしたのかの事情を
公表することになるだけ
だ陽太の言葉がとどめになったのか京子は
ふらふらと後ずさると崩れるように床に
座り
だそのスカートの裾に京子自身がぶちまけ
たコーヒーがシミを作ったがそのことすら
気づかないのか京子はがっくりとうれて
ブツブツと何事か呟いてい
た俺も陽太もすぐに教子への関心を失い
まだ床に座っていた清掃員の女性に手を
貸して立ち上がらせてい
たお姉ちゃん
あお姉ちゃんだ
マスクを外して顔を見せてくれないか
え驚いた様子の女性がマスクと帽子を
ゆっくりと外して素顔を見せてくれた20
年近い歳月を経てはいたがそれは俺たち
兄弟に毎日のようにおにぎりを差し入れし
てくれたあの赤の顔で間違いなかっ
たそれじゃあなたたちまさか
川端タヤと陽太の兄弟だよお姉ちゃんが
毎日おにぎりを作って届けてくれたこと
忘れてないよあ
ああようやく理解が追いついたのかあの目
に涙が浮かん
だまさかこんな形で会えるとは思わなかっ
たわ私こそいつの間に2人ともこんな立派
に
ここの社長と副社長っていうのは本当
に本当だよ兄貴がすごい頑張ってくれてね
人のためにって手伝いを続けてたらいつの
間にかこんな規模の会社にまでなってね
自分で言うのもなんだけど俺らって
ちょこちょこメディアにも顔も名前も出し
てたんだ
ぜそうなんだでも私の家も色々大変で
ずっと仕事に追われて生きてたからそんな
会社の経営者が誰かなんて情報追いかける
余裕なかった
のだいぶ苦労したみたいだ
ねタヤ君や陽太君に比べたらどってこと
ないけどねま仕事は色々渡り歩いてるうち
にこんなおばちゃんになっちゃったけど
2人ともすごく若々しくて羨ましい
よそんなことないお姉ちゃんは今も昔の
ままで何も変わらない
よよたくあんな子供だったのにこんなお
世辞まで上手になっちゃっ
てお世辞なんかじゃないよ兄貴兄貴も黙っ
てないでなんかいいな
よ陽太はストレートすぎるとは思うが俺も
同意見だよあさんは変わってないここの
社員と話すのも聞かせてもらったけど
と全く変わらない草
で俺が見てた間だけで5人くらいから遊び
に誘われてたじゃないか大人気ってレベル
じゃない
よあんなのみんな社交事例の軽口
よあねお姉ちゃんみたいな綺麗な人が自分
の魅力に気づかないままいるなんて
もったいないよな兄貴なあそうだななんで
あれうちの社員のせいで辛い思いをさせて
すまなかっ
たそうだった俺たちは先にそのことを詫び
なきゃいけなかったんだいいよもうそんな
のどうでもそれよりね私の仕事が終わっ
たら場所を変えてゆっくりお話しでき
ないそんな仕事なんて放り出してとは言え
ないな仕事はきっちりやりきらなきゃね
せめてもの罪滅ぼしにここの後始末は俺と
陽太でやるよあさんは他の割当て場所の
掃除を進めて
くれそして俺と陽太は赤の掃除を全力で
手伝いあっという間に終わらせあを
連れ立って高級レストランに行き最高級の
ディナーを振る舞っ
た高級レストランでの対応に慣れきった俺
たちの姿を見て俺たちがしたことを確認し
たあは心から喜んでくれ
たレストランの料理を食べたあは初めて
こんな美味しいものを食べたと言って感激
してい
ただけどあの頃届けてもらっていた
おにぎりには叶わないけどな
ああこれから先もあれを超えるものが食べ
られるとは思ってない
よ俺たちが正直にそう言うとは無言で涙を
流してい
たねえお姉ちゃん今日は俺たちがご馳走
するけど今度またあのおにぎりを作って俺
たちに食べさせてくれないか
ああそれは是非お願いしたいなあさんさえ
よければだ
けどそんな俺たちの願いを赤は笑顔で了承
してくれ
た後日京子は俺の会社を会雇となっ
た本来なら俺たちは教子をただ解雇だけ
するつもりでいたのだが教子が解雇される
となった途端多くの社員からその行場に
ついて様々な通報がなされていたその通報
について確認をとる過程で京子が多数の
社員に秘書の立場を利用して過剰な
パワハラをしていたばかりが経理社員を
脅して小学の横領をしていたことも判明し
たのだ本人に返済の意思があれば油解雇で
済ませるつもりだったがほとんど逃げる
ように身をくらましてしまったため懲罰の
意味を込めて朝会解雇とすることに決定し
た京子がどこに逃げ込んだのかは知るよし
もないがいかなる形であれうちの会社に
関わる部署には近寄れないしあに直会を
かけることもできないはず
だそしてあの仕事が休みになった時に俺
たちは彼女に招かれ久しぶりにおにぎりを
ご自走になっ
たあの頃と同じシンプルな味わいの
おにぎりを食べた俺と陽太は数々の記憶が
蘇り何も言えなくなって涙を流しながら山
のように作られていたおにぎりを全て食べ
終えていた
夢中で働き始めて以来初めて自分のことを
褒めてやりたい気持ちになってい
たその後俺たちは赤に来い俺たちの会社で
社長と副社長の秘書を検務してもらうこと
になっ
た何のスキルもない自分には務まらないと
孤児しようとするあを俺たちはその人の
内面を重視して投していることを説明しの
ような人物こそが必要であることを時間を
かけて納得させ
たそして数ヶ月が経過した頃この年になっ
て仕事以外のことに初めて目が向くように
なっていた俺はあに結婚を前提とした
付き合いをしてほしいと願い出てい
たあは驚いていたが俺が本気であると
分かると素直に受け入れてくれた
俺は生まれて初めて味うほどの最高の気分
を経験してい
ただがこの時もしかすると俺以上に喜んで
いたのは陽太だったのかもしれ
ないこうして俺と陽太はあという心の支え
を得たことでさらに仕事に邁進する気持ち
になってい
た俺と陽太は数字上の利益にこだわること
なくかつてあが俺たちに与えてくれたよう
な無償の思いやりを社会に広げていくその
ために会社を大きくしていくことを心に
誓っている
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