【衝撃】7年も早く「がん」が発見できる?最新研究からわかった「プロテオミクス(プロテオーム解析)」によるがん超早期診断の威力

がん情報チャンネル・外科医 佐藤のりひろ
23 May 202404:31

Summary

TLDRこの動画では、癌の早期発見に関する革新的な研究結果が紹介されています。英国のUKバイオバンクの4万4000人以上の血液サンプルをプロテオミクス手法で分析し、19種類の癌に関連する1463種類のタンパク質を調べました。その結果、癌と診断される7年以上前に血液サンプルから検出可能なタンパク質が107種類見つかりました。特に肝臓癌やリンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、腎癌、肺癌では、癌に特異的なタンパク質の変化が早期に見られることが分かりました。この発見により、従来の検査マーカーよりも数年早く癌を検出できる可能性が示されており、今後の臨床試験を通じてその有効性が検証されることが期待されています。

Takeaways

  • 📢 この動画は癌を早期発見する新しい研究結果について紹介しています。
  • 🔍 癌が早期に発見できれば、治る病気になる可能性が高くなります。
  • 🧐 現在、癌を早期に診断する検査法や診断マーカーは限られており、実用化されていないものがほとんどです。
  • 🏥 定期的な癌検診や人間ドックでの検査は癌の早期発見につながるとされていますが、限界があります。
  • 🆕 研究では、プロテオミクス手法を使って血液サンプルを分析し、癌をより早く発見する方法を探求しています。
  • 🇬🇧 この研究はイギリスのUKバイオバンクに登録された4万4000人以上の血液サンプルを分析しています。
  • 🧬 プロテオミクスはサンプルに含まれる全てのタンパク質の量を網羅的に測定し、パターンを調べる手法です。
  • 📈 研究対象者の平均12年間の追跡調査で、約5000人が癌と診断されました。
  • 🎯 19種類の癌に焦点を当てたプロテオム解析で、癌に関連する1463種類のタンパク質を調べ、618種類が癌のリスクと相関しました。
  • 🕒 癌との関連が示されたタパク質のうち107種類は、癌と診断される7年以上前に検出可能でした。
  • 🏆 特に肝臓癌、リンパ種、白血病、多発性骨水種、腎癌、肺癌では、7年以上前から検出可能なタンパク質が多く見つかりました。
  • 🔑 プロテオム解析によって発見された癌に関連するタンパク質は、従来の検査マーカーよりも数年早く癌を検出できる可能性があるとされています。
  • 🔬 今後、大規模な臨床試験でこれらのタンパク質が癌のスクリーニングや診断マーカーとして有効かどうかを調べることになるでしょう。

Q & A

  • 早期発見が癌治療においてどのような意義がありますか?

    -早期発見は癌を治る病気に変える重要な要素です。早期に発見することで治療が開始され、患者の生存率が高まります。

  • 現在の癌検出方法にはどのような限界がありますか?

    -現在の画像を中心とした検査法や主要なマーカーには限界があり、時には癌があっても発見できないことがあります。

  • プロテオミクスとはどのような技術ですか?

    -プロテオミクスはサンプルに含まれるすべてのタンパク質の量を網羅的に測定し、そのパターンを調べることで、体の中のタンパク質の変化を解明する技術です。

  • UKバイオバンクとはどのようなデータベースですか?

    -UKバイオバンクはイギリスの健康データベースで、4万4000人以上の血液サンプルが登録されています。

  • 研究ではどのような方法で癌との関連を探りましたか?

    -研究ではプロテオム解析を用いて、癌になっ人と癌にならなかった人間のタンパク質パターンを比較しました。

  • 癌との関連を示されたタンパク質は何種類見つかりましたか?

    -癌との関連を示されたタンパク質は107種類見つかりました。

  • これらのタンパク質は癌と診断されるどのくらい前から検出可能ですか?

    -癌との関連が示されたタンパク質のうち、107種類は癌と診断される7年以上前から検出可能でした。

  • 特にどの種類の癌について7年以上前から検出可能なタンパク質が多いと分かりましたか?

    -肝臓癌、リンパ種、白血病、多発性骨水種、腎癌、肺癌について7年以上前から検出可能なタンパク質が多いと分かりました。

  • 今後どのような臨床試験が行われることになりますか?

    -今後はより大規模な臨床試験で、これらのタンパク質が癌のスクリーニングや診断マーカーとして有効かどうかを調べることになります。

  • この研究結果を実用化することはどのように癌検出に貢献すると思いますか?

    -実用化が進むことで、従来の検査マーカーよりも数年早く癌を検出できる可能性があり、癌の早期発見に大きな役割を果たすと期待されます。

Outlines

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🔬 癌の早期発見に向けた革新的研究

この段落では、癌を早期に発見することができる新研究について紹介されています。佐藤さんは、癌が早期発見できれば治る病気になりつつある現状を説明し、現在も研究開発が進んでいるが、実用化された診断方法はほとんどないと指摘しています。そこで、新しい研究結果を紹介し、この方法が実用化されれば癌の発見が最大で7年早く可能になるという可能性を示唆しています。

🧬 プロテオミクス手法を使った癌の早期発見研究

この段落では、プロテオミクス手法を用いた癌の早期発見に関する研究が詳しく説明されています。研究は、UKバイオバンクに登録された4万4000人以上の血液サンプルを分析し、サンプルに含まれる全てのタンパク質の量を測定しパターンを調べることで行われました。その結果、癌に関連する618種類のタンパク質が特定され、そのうち107種類が癌と診断される7年以上前に検出可能であったことが明らかになりました。特に肝臓癌、リンパ種、白血病、多発性骨水種、腎癌、肺癌においては、7年以上前から特異的なタンパク質の変化が見られていたと報告されています。

📈 癌のスクリーニングと診断マーカーとしての期待

最後の段落では、今後の展望について述べています。今回紹介されたプロテオム解析によって発見された癌に関連するタンパク質は、従来の検査マーカーよりも数年早く癌を検出できる可能性があると結論づけられています。今後、大規模な臨床試験を通じて、これらのタンパク質が癌のスクリーニングや診断マーカーとして有効であるかどうかを調べることになるという期待を示しています。また、視聴者にガン情報チャンネルとブログでの情報をフォローし、登録とTwitterフォローを呼びかけています。

Mindmap

Keywords

💡早期発見

早期発見とは、病気や異常が発症する前段階でそれを検出することを指します。ビデオでは、癌が早期発見されると治る病気になるという点に重きを置いています。早期発見により、治療を早期に行うことができ、患者の生存率を高めることができます。

💡癌検診

癌検診とは、癌を早期に発見するための定期的な健康診断のことを指します。ビデオでは、癌検診や人間ドックを通じて癌の早期発見が促されると説明されていますが、現在は限界があり、必ずしもすべての癌を発見できるわけではないと触れています。

💡人間ドック

人間ドックとは、身体全体を検査し、健康状態を調べる精密な健康診断のことを指します。ビデオでは、人間ドックを受けることで癌の早期発見につながると紹介されていますが、それでも検査法には限界があると述べています。

💡プロテオミクス

プロテオミクスは、生物体のタンパク質の全体像を研究する科学分野です。ビデオでは、プロテオミクス手法を使って血液サンプルから癌に関連するタンパク質を分析し、癌の早期発見につながる可能性があると報告されています。

💡プロテオーム解析

プロテオーム解析とは、サンプルに含まれる全てのタンパク質の量を網羅的に測定し、パターンを調べる手法です。ビデオでは、この解析を用いて癌に罹患している人とされていない人のタンパク質パターンを比較し、癌のリスクとの相関を見つけ出しています。

💡UKバイオバンク

UKバイオバンクとは、イギリスの健康データベースです。ビデオでは、このデータベースに登録された4万4000人以上の血液サンプルを用いて、プロテオミクス手法を応用した研究が行われ、癌の早期発見に向けた新たな方法が探求されています。

💡癌リスク

癌リスクとは、癌にかかる可能性を指します。ビデオでは、特定のタンパク質と癌リスクとの相関が優位に認められたと報告されており、これらのタンパク質の変化を監視することで癌の早期発見が可能になる可能性があるとしています。

💡臨床試験

臨床試験とは、医療機器や治療法の安全性や有効性を検証するための試験です。ビデオでは、今後大規模な臨床試験を通じて、プロテオム解析で発見されたタンパク質が癌のスクリーニングや診断マーカーとして有効かどうかを調べることになると述べています。

💡スクリーニング

スクリーニングとは、症状がない状態で病気を検出するための検査のことを指します。ビデオでは、新しく発見されたタンパク質をスクリーニングマーカーとして癌を検出する可能性があると期待されています。

💡診断マーカー

診断マーカーとは、特定の病気を診断するための指標となる物質のことを指します。ビデオでは、プロテオム解析によって発見されたタンパク質が癌の診断マーカーとして有効な場合、癌の早期発見に役立つとしています。

Highlights

早期発見ができれば癌は治る病気になりつつある

癌を早期に発見する方法についての研究開発が続いているが、実用化されたものはほとんどない

定期的な癌検診や人間ドックでの検査が癌の早期発見につながるとされている

画像を中心とした検査法や主要マーカーには限界があり、癌が発見できない場合もある

より精度が高く、より早い段階で癌を検出する方法の開発が求められている

新しい研究結果が癌の早期発見に関する方法を紹介し、最大で7年も早く癌の発見が可能になる

研究はネーチャーコミュニケーション誌に報告され、UKバイオバンクの4万4000人以上の血液サンプルを分析

プロテオミクス手法を使用し、サンプルに含まれる全てのタンパク質の量を測定しパターンを調べる

研究対象者の平均12年間の追跡調査中に約5000人が癌と診断された

19種類の癌に焦点を絞って1463種類のタンパク質をプロテオム解析し、癌に関連するパターンを比較

618種類のタンパク質が癌のリスクとの相関を示し、107種類は7年以上前に検出可能

肝臓癌、リンパ種、白血病、多発性骨水種、腎癌、肺がんで7年以上前から検出可能なタンパク質が多い

癌に特異的なタンパク質の変化が7年以上前に見られていたことが示された

プロテオム解析によって発見された癌に関連するタンパク質は従来の検査マーカーよりも数年早く癌を検出可能

今後は大規模な臨床試験で癌のスクリーニングや診断マーカーとしての有効性を調べる予定

実用化を期待し、ガン情報チャンネルでは様々な情報を発信している

Transcripts

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皆さんこんにちはが情報チャンネル外界の

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佐藤です今回は7年早く癌が発見できると

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いうお話

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[音楽]

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ですえガはご存知のように早期にですね

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発見できれば治る病気になりつつあります

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えでは皆さんはですねえ癌を早期に発見

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する方法をご存知ですか実はですねこの癌

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を早期に診断できるまそういう検査法や

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ですね診断マーカーについてはま現在も

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ですねえ研究開発が続いているんですけど

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もなかなかですね難しくてま現時点でです

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ねこう実用化されたものというのは

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ほとんどありませんま一般的にはですねえ

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定期的に癌検診やですね人間ドックで色々

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な検査を受けることがま癌の早期発見に

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つがるという風に言われていますえところ

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がですねま現在のま画像を中心とした検査

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法や主要マーカーにはですね限界があって

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ま癌があってもですね発見できないような

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こともあるためにまより精度が高くより

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早い段階でえ癌を検出できる方法について

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の開発が求められていました今回は癌の

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ですね早期発見についての新しい研究結果

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を紹介したいと思いますでこの方法が実用

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化されればですね最大で7年も早くですね

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癌の発見が可能になるということです一体

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ですねまどんな方法なんでしょうかえ今年

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の5月にネーチャーコミュニケーションと

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いう雑誌に報告されたばかりの論文ですえ

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これはイギリスの健康データベースである

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UKバイオバンクに登録された4万

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4000人以上のですね血液のサンプルを

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まプロテオミクスとそういう手法で分析し

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ましたこのですねえプロテオミクスま

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あるいはプロテオーム解析と言うんです

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けどもこれはですねえサンプルに含まれる

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全てのタパ質の量を網羅的に測定してその

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パターンをですねえ調べることですえ体の

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中でまどのようなタンパク質が増えてい

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たりあるいは減っていたりえまたですね

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複数のタンパ質がどのように関わり合って

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いるかを解明するま画期的な方法ですで

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このですねデータベースに登録された研究

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対象者のうちですね平均12年間の追跡

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調査中に約ですね5000人が癌と診断さ

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れていましたそこで19種類の癌に焦点を

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絞ってえプロテオム解析でえ童貞された

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1463種類のタパ質についてえ癌になっ

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た人と癌にならなかった人のパターンを

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ですね比較したところ618種類のタパ質

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がま癌のリスクとの優位な相関を認めまし

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たそして驚くべきことにま癌との関連が

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示されたタパ質のうち107種類はですね

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癌と診断される7年以上も前にですね採決

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された血液サンプルから検出可能であった

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ということですえ特にこの19種類の癌の

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中でもですねまこのように肝臓癌それから

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リンパ種えそして白血病え多発性骨水種え

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腎癌そしてま肺がまこういった癌で7年

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以上前からですね検出可能なタンパク質が

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多いということが分かりますまつまりです

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ねこういった癌に特異的なタンパク質の

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変化がこの7年以上も前にですね見られて

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いたということでま採決した時点で

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あるいはですねその後定期的にですね検査

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をしていればもっと早くですですね癌が

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見つかっていた可能性がありますで以上の

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結果からこの今回プロテオム解析によって

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童貞された癌に関連するタンパク質はです

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ねま従来の検査マーカーよりも数年早く

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ですね癌か検出できる可能性があるという

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風に決論付けていますえ今後よりですね大

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規模な臨床試験などでま癌のですね

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スクリーニングあるいは診断マーカーとし

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てですね有効かどうかをま調べることに

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なると思うんですけれども実用化をですね

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期待したいですねはいというわけで今回は

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7年も早くガンが発見できるというお話

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でし

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たご視聴ありがとうございましたガン情報

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チャンネルではガンについての様々な情報

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をお伝えしていきますまたブログでもガの

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情報を発信していますのでよろしければ

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