好決算も…エヌビディア株はバブル?モヤモヤAI相場 日本企業の今後は【NIKKEI NEWS NEXT】
Summary
TLDRNVIDIAは売上高と準利益が過去最高を更新し、市場予想を上回る好調な決算を発表しました。しかし、株価が一時的に下落したことから、バブルの指摘も出ています。決算の分析に加えて、データセンター向けの売上高が2.5倍増の要因として浮かび上がり、AI市場でのNVIDIAの技術優位性や今後の成長予測が議論されました。また、日本企業への影響や、電力会社がデータセンターの増加に対応する動きも触れられました。
Takeaways
- 📈 NVIDIAの売上高と準利益が市場予想を上回る過去最高を更新した。
- 💬 一部の投資家から株価水準がバブルであると指摘されている。
- 💻 データセンター向けの売上高が1年前比で2.5倍増の3兆8000億円を記録した。
- 🔍 市場予想値が高かったため、優良な決算にもかかわらず株価が一時下落した。
- 🚫 投資家の不安は、来期の見通し、利益率の低下、および顧客の設備投資回収の遅れにある。
- 🌐 AI市場でハイパースケーラー企業による投資が強まり、NVIDIAの技術が抜きんでおり、長期的には安定的な成長が見込まれる。
- 🆕 次世代AIチップ「ブラックウェル」の生産計画が遅れるという報道があったが、サンプル出荷が開始された。
- 💰 ブラックウェルの性能向上により、価格が上昇し、売上高も増加すると予想される。
- ⚡️ 日本の電力会社がデータセンターやチップ工場の増加に対応するため、総電文を増強する計画を進めている。
- 🌟 NVIDIAの優位性は、高性能なAIチップの供給能力と、データセンター市場でのリードシップにある。
Q & A
NVIDIAの売上高はどのくらい増加しましたか?
-NVIDIAの売上高は2.2倍増加し、市場予想を上回りました。
データセンター向けの売上高はどのくらいですか?
-データセンター向けの売上高は1年前比で2.5倍増加し、およそ3兆8000億円になりました。
NVIDIAの株価が下落した理由は何ですか?
-NVIDIAの株価が下落した理由としては、市場予想を上回ったにも関わらず、一部の投資家から株価水準がバブルであると指摘される声があったことが挙げられます。
NVIDIAの今後の不安要因は何ですか?
-NVIDIAの今後の不安要因として、事前予想含めて来期の見通しが高かったこと、利益率が下がっていること、また顧客である大手企業の設備投資回収のスピードが鈍いという懸念があります。
ブラックウェルの生産計画の遅れはどの程度ですか?
-ブラックウェルの生産計画は遅れが報じられていましたが、サンプルの出荷を始めたと明らかにされました。
ブラックウェルの性能はどの程度向上しましたか?
-ブラックウェルの性能は、消費電力が1/3で、処理速度は最大30倍高速になり、CPUの性能的面でも2倍近く向上しています。
NVIDIAの今後の成長を支える要因は何ですか?
-NVIDIAの今後の成長を支える要因は、ハイパースケーラーによるAI向けデータセンターの設備投資が挙げられます。
日本の電力会社がデータセンターへの対応としてどのような動きがありますか?
-日本の電力会社はデータセンターや反動体工場の増加に対応するために総電文を増強する動きをしています。例えば、東京電力ホールディングスは2027年度までに総電文の増強に4700億円を投資する予定です。
NVIDIAのAI市場での優位性はどのように評価されますか?
-NVIDIAはAI学習市場において、特に高性能なGPUを提供していることで優位性を有しています。他の競合他社と比べて1歩2歩先を行っていると評価されています。
テック企業の投資回収への不安はどの程度ですか?
-テック企業の投資回収への不安は、プロジェクトや企業によって異なるとされていますが、一部のメジャー企業では4年間で5倍の投資回収を目指しているとされています。
Outlines
📈 NVIDIAのQ1財務結果と市場への影響
NVIDIAは売上高と準利益が市場予想を上回る過去最高を更新した。データセンター向けの売上高が1年前比2.5倍増の約3兆8000億円と好調だった。しかし、一部投資家からは株価がバブルと指摘される声がある。決算結果を分析し、日本のハイテク企業への影響を探る。ゲストとして、ハイテック産業の調査会社ディアの杉山和弘さん、松井証券のアメリカ株アナリストの大山のりさんが参加。NVIDIAの売上高は2.2倍増と市場予想を上回ったが、株価は一時8%下落した。これは、市場予想が高かった他、来期の見通しがヒートアップしており、利益率が下がっていること、顧客である大手企業の設備投資回収の遅れが懸念されるためと分析される。
🚀 NVIDIAのブラックウェルチップとデータセンターの動向
NVIDIAの次世代AIチップ「ブラックウェル」についても議論が交わされた。生産計画の遅れが報じられたが、サンプル出荷が開始されたと明らかにされた。ブラックウェルはAI学習市場で高い期待を集めており、性能的には消費電力が従来モデルの1/3で、処理速度は最大30倍高速と、CPU性能も約2倍向上している。これにより、価格は上昇すると予想され、売上高も増加する可能性がある。また、AI向けデータセンターの設備投資が増加すると予想され、特にハイパースケーラー企業の投資が強まっている。日本の電力会社がデータセンターやチップ工場の増加に対処するために総電文を増強する動きがあると報じられた。
💡 AI市場の拡大と日本の対応
AI市場の拡大とそれに伴うデータセンターの増加、それに必要な電力インフラの強化が議論された。特に、メタ(Facebookの親会社)などがAI投資を積極的に行い、広告業績を向上させている例が挙げられた。日本の電力会社はデータセンターの増加に対応するために総電文を増強する計画を進めており、これはAI専用のデータセンターの建設に必要な大きな電力供給を確保するためである。また、投資回収の不安があるという指摘があったが、データセンター向けの投資は各プロジェクトによって異なる資金調達や投資解消の方法があるため、一概に言えることはないとの見解が示された。
Mindmap
Keywords
💡NVIDIA
💡株価バブル
💡データセンター
💡AI市場
💡反動体市場
💡売上高
💡ガイダンス
💡利益率
💡投資回収
💡次世代AI反動体
Highlights
NVIDIAの売上高と純利益が市場予想を上回り、過去最高を更新した。
一部の投資家からはNVIDIAの株価水準をバブルと指摘する声が出ている。
データセンター向けの売上高が前年比で2.5倍に増加し、約3兆8000億円に達した。
NVIDIAの株価が好決算にも関わらず、時間外で一時8%下落した。
NVIDIAに対する3つの不安要因: 高すぎる市場予測、利益率の低下、顧客の投資回収速度の鈍化。
NVIDIAの技術はAI市場で他社をリードしており、特に学習分野で優位性を持つ。
次世代AI半導体「ブラックウェル」の生産計画の遅れが報じられるも、サンプル出荷を開始。
NVIDIAの次世代チップは性能が現行モデルよりも大幅に向上し、処理速度は最大30倍に達する。
AI向けデータセンターの設備投資は今後も増加する見通し。
NVIDIAの競合であるAMDはデータセンター事業での収益がNVIDIAと大きく差を開けられている。
日本国内でもAI専用データセンターの電力供給に対応するため、東京電力が大規模な設備投資を計画。
AI市場におけるNVIDIAの優位性は、特に学習向けGPUの性能において顕著である。
NVIDIAの成長を支えるのは、巨大テック企業によるAI向けデータセンターへの設備投資である。
NVIDIAの次世代AIチップは現行製品よりも大きく、価格も上昇する見込み。
AI市場におけるNVIDIAの優位性は、他社が追随できないほど高性能である。
Transcripts
ここからは特集ですお伝えした通り売上高
準利益ともに市場予想を上回り過去最高
更新したNVIDIAですが一部の投資家
の間ではNVIDIAの株価水準をバブル
だと指摘する声も出ています決算内容を
読み解くとともに日本のハイテック企業へ
の影響を見ていきますゲストをご紹介し
ますハイテック産業の調査会社ディアで
反動体市場分野の分析をしている杉山和弘
さんそして松井証券アメリカ株アナリスト
の大山のりさんですお2人ともよろしくお
願いしますよろしくお願いししますそして
今日のコメンテーターは山川達夫さんです
山川さんもよろしくお願いしますお願いし
ますえ改めてNVIDIAの決算の数字
確認していきます売上高は2.2倍で市場
予想上回りました好調の要因としては
データセンター向けの売上高が1年前と
比べて2.5倍のおよそ3兆8000億円
だったということなんですが大山さんまず
出てきた数字どう見ていますかはいあの
売上利益ともに前年と比べて2倍以上と
いうことでま文句ない決算だったと思い
ますまただマーケットのいわゆる予測値が
かなりまでやっぱ事前ヒートアップしてい
たようではいま着地売上300億です
けれども一部にはやっぱ330とか34億
ぐらい行くんじゃないかっていう声もあっ
たのでまやや期待値は高かったんだろうな
とん
いう風に見ていますはいそういった期待値
の高さもあってこういったえすごい数字
出してきたにも関わらず株価時間外で一時
8%下落ということなんですけれどもその
期待値が高かった以外にも株価にとって
マイナスだったとことっていうのはあるん
でしょうかそうですねあのやっぱお金って
臆病なのではい不安なことをやっぱり嫌
がるでじゃあ今nvdiaにとって不安な
ことて何だろうっていうことを探していく
と今3つあると持っていてで1つがまずは
そのそもそも事前予測含めて来期来四半期
のですね見通しがやっぱりえかなりヒート
アップしていてその高く上がっていたその
ガイダンスの見通しに対して見立だったん
じゃないかっていうその不安で2つ目が
あの利益率が下がっているんじゃないのっ
ていうことに対する不安はいで3つ目がN
ビディアのお客さんたちですねいわゆる
ハテ大手企業の
のその巨額の設備投資えこちらに対する
投資回収のスピードが鈍いんじゃないのか
というこの不安この3つがあったと思い
ます今回はその決算発表でその辺りの不安
を払拭はできなかったというそうですね
杉山さんはどう見ていますかそうですね
やはりあのま大山さんがおっしゃったよう
にやっぱ市場の期待値が高すぎたっていう
ところがあるのかなという風に見ており
ますまただあの業界的に見るとやっぱり
そのAIっていう市場で言うとその
ユーザーが側であるハイパースケーラって
いうデータセンター運用してる人たちの
投資AmazonとかGoogle
Microsoftmetaそういった
投資も強いですし決算の発表であとは
テクノロジー的にやっぱりAIの市場特に
学習という学ぶ市場ではやっぱAIの
テクノロジーの技術Nメディアの技術
やっぱ抜きに出ていますのでま今日の今日
っていうところで若干落ちたっていう
ところはあるかもしれませんがま長い目で
見てもテクノロジー的にはやっぱ彼らは1
歩先1歩2歩先を行っているのでま安定的
なのかなという風には見ておりますうん
大山さんその不安要因として足元あの体中
輸出規制の問題でしたりまたアメリカの
ドッキ当局の動き等もありましたこの辺り
はどういう風に市場では受け止められて
いるんでしょうかはいあの今そのお話に
関してはまややその関心度がやっぱ低下し
てきてたんじゃないかなという風に思って
いてというのもその先どうなるかま誰も
分からないのではい自分だけが分からない
のかっていうことではもう誰も分からない
ような問題だったのでそこはそのいわ株価
に対するその影響インパクトっていうのは
まさほど以前ほど以前と比べると大きくは
なかったんだろうなという風に思ってい
ますはいまた今回NVIDIAの決算発表
で注目されたのがえ次世代AI反動体の
ブラックウェルです生産計画の遅れという
のが報じられていましたがサンプルの出荷
を始めたと明らかにしました杉山さん
こちらについてはどういうな受け止めをし
ていますかそうですねあの今年の3月
ぐらいにnbdのカンファレンスがあって
そこでこのチップの新しいリリースが発表
されてましてやはりあのAIの学習の市場
でおいてはこのチップがすごい期待をされ
ていましてやっぱり特にこの性能面ですね
え今までの現行のモデルよりも消費電力が
まここに書いてある1/でやはり処理速度
っていうところがま最大30倍高速って
いうところあとはま本当のAIのえん
CPUっていうか性能的なところですね
そこも2倍ぐらい今の現行よりも上がって
ますのでやっぱりそういうとこに対す期待
値はかなり高いという風に見ていましてま
あのガイダンスでも言ってましたが一応4
今年の年後半ですね4級に向けてしっかり
え量産して出していくという話でもう
先ほど説明いただいたようにえ大手のお客
様にはもうサンプル出してる状況ですので
ま特に問題はないのかなと大きな問題は
ないという風に見ておりますうんこの価格
に関してはどう見ていますかそうですね
価格はやはり上がってくるかなと思って
ます今現行で出ているH100といういる
あの製品よりもやっぱサイズも大きくなっ
て性能も大きくなってきますのでまチップ
的にはほぼ倍ぐらいの大きさになってくる
のでまそうするとやぱ価格も上がってくる
かなという風に見ております売上高もそう
ですね売上も伸びてくるかなと思ってます
はいねそのNVIDIAの成長を支えるの
がえ小山さんからもありました巨大テック
によるAI向けデータセンターの設備投資
です
今後も増えていくという予測出ています
けれども大山さんはどういう風に見てい
ますかはいあの結論ま伸びるだろうと思っ
ていますしで実際その46月のその決算が
出てえしっかり投資をして投資回収まで
踏み込んでえ出てきた会社が1社あって
そのハイパースケーラーの中で行くとメタ
なんですよねで広告事業一本足打法では
あるんですけれどもやっぱAI投資かなり
踏み込んでやってその結果として広告の
ですねま売上業績がま前年費で7割も伸び
たとでそこがやっぱりマーケット評価して
ま株価も上がったっていう事例もあります
のでまそういう意味ではさっき杉山さん
からもありました通りま高度な計算を
こなすトレーニングのためにやっぱりあの
投資をすべきだっていうその波はですね
しばらくやっぱ続いていくんじゃないかな
という風に考えています需要はまだ拡大し
ていくと杉山さんはそうですねやはり需要
は拡大していくだろうと思ってますやはり
我々今生活を見てもあの通信をする機器
ってのが増えてきていますのでそれをどこ
で処理するかっていうとやっぱデーター
センターにデータを集めてそこで処理する
とそれとますますデータは集まってくる
増えてくる中でじゃあこのデータセンター
どう処理してくかって言とやっぱりこの
ままですどんどんどんどんデータセンター
立てなきゃいけないのでそうすると電力
効率がいいもの性能がいいものを作って
いかないとどんどんどんどん大きくなって
しまうそういったところも含めると
やっぱりコスト経済的なところを考えると
こういった先端のものとかをどんどん採用
していかないといけないのでうんっていう
のは続いていくだろうという風に見ており
ますこれはその性能でしたりとかは他者が
追随できないぐらいの高性能という風に
考えていいんでしょうかそうですねえ
やはりあの業界的にもAIって2つあり
ましてあの水論っって推測するものとあと
学習ってトレーニングするものがありまし
てで今やはりえ昨年チャットGPTって
いうのがでえオープンAIから皆さんAI
が民化されてあAIってこういうものだっ
て分かったというとこでやっぱその学習の
ために今まではその画像処理で使っていた
NVIDIAのGPUっていうものが
使えるという風に分かってやっぱりこれ
しか今のところえいあの使えるものがない
えっていうところでハードウェアとして
やっぱ学習向けではnvdiaが強いと
いう風に見ておりますもちろん水論って
いう違うAIに向けては他の競合も
いっぱいいると思いますがこの市場ではN
ベリアは性能的にもやはりえ1歩2歩抜き
に出てると見ております大山さんは
NVIDIAの優位性に関してはどう見て
いますかはいあのもう今杉山さんがお話
いただいた通りではあると思うんです
けれどもま今後あの今例えばですねえ競合
のAMDにしてもそのデータセンターの
ところでま売上まこれだけ45億ドル着地
の決算機で作っていくっていうようなこと
言ってますけどももうこの時点でですね
NVIDIAとのそのいわゆるデータ
センターの事業のいわゆる収益の差って
いうのま10倍以上開いているとでその中
でま投資をして回収してていうことやって
いくとやっぱりますますこっから数年間に
おいてはNVIDIAが行気を炎上してい
くって期間が続いてしまうんだろうなと
いうそんな気はしていますこうした中日本
では電力会社がデータセンターや反動体
工場の増加に対応して総電文を増強する
動きが出ています日本経済新聞の独自
ニュースイブニングクープによりますと
東京電力ホールディングスが2027年度
までに総電文の増強に4700円を投じ
大型の変電症心臓節するということですが
杉山さんこういった動きに関してはどう見
ますかそうですねこちらはもうあの想定
通りの動きかなという風に見ておりまして
やはり日本にもですねこういったあのAI
専用の大きなデータセンターを作る上では
やはり電力がかなりえ大きな電力が必要に
なりますのでそうすると東京電力が大きな
投資をしてやはりこう電力供給をしっかり
賄えるような大きな施設ま特別高体圧って
いうの引けるような施設場所を作らないと
いけないのでまそういったとこは想定通り
の投資なんではないかなという風に見て
おります山川さんいかがですか先ほどあの
ちょっと確認なんですけど大山さんあの
冒頭であのいわゆるテック企業の投資回収
には不安があるとおっしゃってでその後
不安はないっていうような言い方されたん
ですけどどちらで見てらっしゃると思ます
あの結局その投資回収ま今データセンター
向けの投資をしている最中であると思うん
ですけれども各プロジェクト各者によって
その資金調達の仕方え投資解消の仕方って
1つ1つ違うのでま一概にこう一言で言い
表せることができないと思うんですけれど
も足元で言われているのがですねえ1つの
そのプロジェクトに対して5あの4年で5
倍にして回収するっていうそのいわゆる1
つのメジャーがなんとなくできつつあると
でそうなってくると今のところえ4年間ま
毎年単純平均っで毎年1.5倍ずつあの
成長してってくれっていう方程式になって
くるとでこれがん
ま実際今まだそこまでのステージには立っ
てないんだけれどもその少しずつそこが
見え隠れ見え始めているというま例えば
メタなんかもそうなんですけどもそこに
向かって走り出してる事業隊もあるとで
ただ遅れてる事業体もあるということで
まだそこはちょっとノタがあるという
そんな感じですかこの後は引き続きAI
相場の今後と日本の反動体メーカーへの
影響を読み解きます
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