二国間クレジット制度（JCM）とパリ協定第6条

IGESjapan

18 Jan 202103:22

Summary

TLDR本動画では、温室効果ガス排出削減を目的とした2国間クレジット制度「JCM」の概要を紹介。JCMは、優れた低炭素技術の普及を通じて持続可能な開発に貢献し、2013年開始。2020年2月現在、日本と17カ国が協力して、太陽光や水力、風力発電、省エネルギー設備など172件のプロジェクトを実施。これにより、88,500トンのCO2排出削減を実現し、2030年までに1730万トンの削減を見込む。JCMは、2015年POPS21で採択された「あり協定第6条」に基づいて実施され、持続可能な開発目標SDGsにも貢献。透明性確保のために、プロジェクト情報は公開され、国際会議COP26で詳細なルールが決定される予定。

Takeaways

🌏 JCMは、温室効果ガス排出の削減を目的とした国際協力プログラムであり、2013年に開始されました。
🤝 2020年2月現在、日本は17のパートナー国とJCMに署名し、太陽光発電や水力発電、風力発電などのプロジェクトを実施しています。
💡 JCMは、省エネルギーのエアコンや冷凍機などを含む、合計172件のプロジェクトを進めてきました。
📉 これまでに88,500,023トンのCO2排出削減が達成されており、2030年までにさらに1730万トンの削減を見込まれています。
📝 JCMは、2015年POT21で採択された「あり協定第6条」のルールに基づいて実施されています。
🏛️ あり協定第6条は、持続可能な開発の促進、環境の保護、透明性の確保の3つの原則を求めています。
🌱 JCMは、持続可能な開発目標SDGsに貢献しており、クリーンエネルギーの促進や気候変動対策、大気汚染の改善などを支援しています。
🔢 環境十全性の確保において、JCMは保守的な計算方法を用いて削減量を算定し、過剰評価を避けています。
👀 透明性確保のために、JCMはルールやガイドライン、プロジェクトの登録状況をホームページで公開しており、誰でも閲覧可能です。
🎯 日本とパートナー国は、JCMクレジットを2030年までの温室効果ガス削減目標の達成に活用することができます。
📅 国際的なクレジット取引の詳細なルールは、2021年11月のCOP26で決定される予定です。

Q & A

2国間クレジット制度とは何ですか？
-2国間クレジット制度とは、国同士で協力して温室効果ガス排出の削減を進める仕組みです。
JCMとはどのような取り組みですか？
-JCMは、優れた低炭素技術や製品、システム、サービス、インフラの普及を通じて温室効果ガスの排出を減らす取り組みであり、2013年に開始されました。
JCMが持続可能な開発に貢献するために行っている具体的な活動には何がありますか？
-JCMは太陽光発電、水力発電、風力発電などの再生可能エネルギープロジェクトや、エアコン、冷凍機などの省エネルギープロジェクトを実施しています。
2020年2月現在、JCMに参加している国は何ですか？
-2020年2月現在、日本と17のパートナー国がJCMに署名しており、合計172件のプロジェクトが実施されています。
JCMによる温室効果ガスの削減量はどのくらいですか？
-これまでにJCMによって88,500トンのCO2の排出削減が達成されており、2030年までに約1730万トンの削減を見込んでいるとされています。
JCMが実施されている背景にある国際的な取り組みとして、2015年POPS21とは何ですか？
-2015年POPS21は、持続可能な開発の促進、環境の確保、透明性の確保を求める国際的な取り組みであり、JCMはそのルールのもとで実施されています。
持続可能な開発目標SDGとは何ですか？
-持続可能な開発目標SDGは、2015年に国連サミットで採択された目標で、17の目標と169の具体目標から成り立っており、持続可能な開発を促進することを目的としています。
JCMが環境完全性確保のためにどのようなアプローチを取っていますか？
-JCMでは削減量の算定に保守的な計算方法を用いており、削減量が過剰にならないように計算しています。
JCMが透明性確保のために行っている取り組みには何がありますか？
-JCMでは各種ルールやガイドライン、プロジェクトの登録状況などをホームページで公開しており、誰でも閲覧が可能としています。
JCMクレジットはどのようにして温室効果ガス削減目標の達成に活用されますか？
-JCMクレジットは、2030年までの温室効果ガス削減目標の達成に向けて、日本とパートナー国が活用することができます。
国際的なクレジット取引の詳細なルールはどこで決定されますか？
-国際的なクレジット取引の詳細なルールは、2021年11月に開催される予定の190以上の国が参加する国際会議COP26で決定される予定です。
JCMが世界全体での温室効果ガス削減にどのように貢献していますか？
-JCMはパリ協定第6条に沿った先進的なメカニズムとして実施されており、世界全体での温室効果ガスの削減を通じて持続可能な社会の構築に貢献しています。