みらいサーモン陸上養殖場 -豊前発電所の敷地を活用したスマート水産業-

九州電力株式会社
14 Sept 202308:55

Summary

TLDR九州電力とフィッシュファームみらいが共同で福岡県の陸上サーモン養殖場を建設し、3月に稚魚の飼育を開始した。陸上養殖のメリットとして自然災害のリスク低減、水質管理のしやすさなどがあり、サステナビリティの観点からも注目されている。未来サーモンは高品質で鮮度が高く、今年夏から地元九州を中心に販売を開始する予定。養殖場の規模の大きさや設備の自動化などが特徴的である。

Takeaways

  • 😊 陸上でサーモンを養殖し、「未来サーモン」として販売予定
  • 🌊 陸上養殖のメリットはリスクが低く、水質も安定的に管理できること
  • 🐟 高品質で鮮度抜群のサーモンを提供できる
  • ⏰ 今年夏ごろから飲食店で販売予定
  • 🏭 自動制御により、誰でも容易に養殖が可能な工場を目指している
  • 😣 建設中は資材調達や法規制の解釈で思わぬ苦労があった
  • 😀 最初は300トン規模だが、将来的には3,000トン規模への拡大を視野に
  • 🌎 九州を足がかりに全国、さらには世界へ事業を拡大していく意向
  • 🔬 餌の配合改良などで、陸上養殖をさらにおいしくすることを目指す
  • 😋 「おいしいね」と言っていただけるよう、頑張ってほしい

Q & A

  • 未来サーモン養殖場はどこに位置していますか?

    -未来サーモン養殖場は福岡県豊前市の九州電力豊前発電所の敷地内に位置しています。

  • 未来サーモン養殖場を運営しているのはどの会社ですか?

    -未来サーモン養殖場を運営しているのはフィッシュファームみらい合同会社です。

  • なぜサーモンを養殖する魚種として選定したのですか?

    -人気が高く、価格帯や成長性の観点からサーモンが適していると判断したためです。

  • 陸上養殖のメリットは何ですか?

    -自然災害のリスクが低減でき、水質を一定に管理できることです。安定した品質のサーモンを提供できます。

  • 未来サーモンの3つの特徴を教えてください。

    -1つ目はいつでも安定した品質のサーモンを提供できること。2つ目は適度な脂と鮮やかな赤み。3つ目は国内生産ならではの抜群の鮮度です。

  • 未来サーモンはいつから販売されますか?

    -2022年夏頃からの販売を目指して準備が進められています。

  • 養殖場の建設において最も大変だったことは何ですか?

    -新型コロナやウクライナ情勢の影響で海外からの資材調達が困難だったことです。6ヶ月の工程遅延が発生しました。

  • 養殖場の特徴を教えてください。

    -酸素濃度やPH、水温などをセンサーで監視し、自動制御により運用しています。餌やりも自動で行うことができます。

  • 今後の展望を教えてください。

    -生産量増加のために施設拡大したり、コンサルティング事業を展開していきたいです。全国そして世界への出荷を目指します。

  • この事業への期待を教えてください。

    -一次産業への挑戦で九州のさらなる成長と活性化につながることを期待しています。お客様に美味しいと言っていただけることを楽しみにしています。

Outlines

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😊 サーモンの陸上養殖場「未来サーモン養殖場」の概要

<paragraph1>では、福岡県の九州電力豊前発電所内にあるサーモンの陸上養殖場「未来サーモン養殖場」についてその概要と事業化の経緯が説明されています。養殖場はフィッシュファームみらい合同会社が運営しており、今年3月から稚魚の飼育を開始したそうです。宮殿アイプロジェクトから生まれた新規事業である点や、自然災害のリスクを低減できるメリットなどについて紹介されています。

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😃 未来サーモンの特徴と今後の展望

<paragraph2>では、未来サーモンの特徴として、通年で高品質なサーモンを提供できること、独自に配合した餌による適度な油分と鮮やかな赤みの実現、そして国内生産ならではの抜群の鮮度の3点があげられています。今後の販売予定として、今年夏に初出荷を目指していることや、量販店や回転寿司など30店舗以上から取り扱いの要請があることが紹介されています。さらに、今後の事業展開として生産量拡大やコンサルティング事業の展開などが説明されています。

Mindmap

Keywords

💡陸上養殖

陸上でサーモンを飼育すること。本番組の大きなテーマとして、九州電力の敷地内に陸上養殖場を建設し、そこでサーモンを育てて商品として販売する試みについて紹介しています。例えば「陸上で魚を養殖して販売」という言及があります。

💡サーモン

養殖の対象となる魚の種類です。洋食で人気が高く、成長も早いことからサーモンが選ばれています。「陸上職の最大のメリットは...水質を一定にコントロールできることです...お客様へ年中安定的に一定の品質のサーモンを届ける」という言及があります。

💡SDGs

持続可能な開発目標のこと。海洋汚染の防止という観点から、陸上養殖はSDGsに貢献できるとされる。「魚の海洋や餌の食べ残しにより海を汚さないSDGsという観点からも注目されている」という記述があります。

💡国内生産

日本国内で生産することのメリット。「適度な油をのりと鮮やかな赤みを実現している」「抜群の鮮度でサーモンを提供」できるなどの利点があると説明しています。国内生産をうたい文句にしていることが分かります。

💡センサー

養殖施設に設置した機器。酸素濃度やPH、水温などを自動でモニタリングでき、飼育環境を最適化していることを強調しています。「各所に酸素濃度PH水温などのセンサーを設置し、自動制御により運用」という記述があります。

💡自動飼育

センサーやITシステムを活用し、サーモンの飼育を自動化していること。「我々は経験や勘による操作を排除し、誰でも養殖できるサーモン生産工場を目指している」との言及があり、自動飼育システムを売りにしていると分かります。

💡水処理

汚れた飼育水を浄化し再利用すること。「飼育タンクで汚れた水はラストと呼ばれる水処理施設にて濾過殺菌などの浄化処理を経て再度飼育タンクへ循環」すると説明されており、水処理設備の存在がキーポイントだと分かります。

💡初出荷

はじめて出荷・販売されること。「現在今年夏頃の初出荷に向けて洋食中です」との説明があり、いつ頃から実際に市場で販売されるのかが肝心なポイントだと分かります。

💡地産地消

生産したものをその地域で消費すること。「我々としてはまず地元の九州から先行販売していきたい」と述べられており、地産地消を念頭に置いていることがうかがえます。

💡事業拡大

現在の養殖施設を拡張するとともに、他地域や海外にも事業を展開していく計画。「生産量を増加のための施設拡大や自治体を中心としたコンサル事業を展開」、「九州から全国世界へ出荷できるような事業に拡大」する意向が述べられています。

Highlights

フィッシュファーム未来合同会社が運営する養殖場。3月20日に稚魚を迎え入れ飼育開始。

本事業は2018年に開催されたアイチャレンジ2で事業アイデアをブラッシュアップし事業化検討のパイロット事業案件として採用。

養殖場で育てたサーモンを未来サーモンと名付け販売。

陸上養殖のメリットは自然災害のリスク低減、水質コントロールできること。

未来サーモンの特徴は1高品質なサーモンの通年出荷2適度な油分と鮮やかな赤み3抜群の鮮度。

夏頃の初出荷を目指す。30社以上から販売の打診あり。

養殖場は酸素濃度やPH、水温などをセンサーで制御し、餌やりも自動化。

建設中はコロナとウクライナ情勢の影響で資材調達に苦労。6ヶ月の工程遅延有。

これからも地元や九州の人に美味しいと言ってもらえるよう頑張る。将来的には全国展開を目指す。

Transcripts

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福岡県豊前市の

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九州電力

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豊前発電所の敷地内にある

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未来サーモン陸上養殖場

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こちらは今年3月にサーモンの飼育を開始

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したばかりの

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養殖場です

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この

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未来サーモン養殖場は当社が出資している

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フィッシュファームみらい合同会社が運営

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する

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養殖場です今年3月20日にサーモンの

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稚魚を迎え入れ

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飼育を開始しましたこの

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養殖場で育てたサーモンを

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未来サーモンと名付け販売していきます

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本事業は

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2018年に開催されたアイチャレンジ2

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で事業アイデアをブラッシュアップし事業

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化検討のパイロット事業案件として

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採用されたものです

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私は

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宮殿Iプロジェクトのスポンサーとして

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当時のアイデアを

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創出段階から見てきましたんでこの

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完成した養殖場を目の当たりにしとても

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感慨深いものがあります

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今日のテーマはスマート水産業として全国

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から

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注目

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未来サーモンの

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陸上養殖です

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今回は

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宮殿アイプロジェクトから生まれた新規

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事業について紹介します

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[音楽]

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こんにちはこんにちは今日はよろしくお

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願いしますよろしくお願いしますお願いし

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ます土木建機昆布の

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海外イノベーショングループの三ツ畑です

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よろしくお願いしますよろしくお願いし

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ます

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合同会社の村上ですよろしくお願いします

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よろしくお願いします

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早速ですが光貞さんフィッシュファーム

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未来合同会社が取り組まれている

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陸上

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養殖事業について

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改めてご説明お願いしますはい

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端的に言うと

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陸上で魚を養殖して販売数以上です

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洋食する魚は国内で人気

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販売価格帯や

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成長性の観点からサーモンを選定してい

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ます

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陸上塾の最大のメリットは会場向けで

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養殖する場合とは異なり赤潮や台風など

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自然災害によるリスクを低減でき水質を

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一定にコントロールできることです結果的

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にお客様へ年中安定的に一定の品質の

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サーモンを届けることができます

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また

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魚の海洋や

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餌の食べ残しにより海を汚さないsdgs

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という観点からも非常に注目されている

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養殖手法です

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本当取り組みについては日本各地で機関

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JCRから最高評価を受け

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農林中央金庫様からサステナビリティロー

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による資金調達を実現しています

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じゃあ次に

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養殖している

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未来サーモンの特徴について教えて

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くださいはい今日は大きく3つあります1

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つ目は高品質なサーモンをレンズ出荷可能

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なことですいわばいつでも一瞬なサーモン

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を提供できるということです2つ目は

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餌を独自に配合することにより

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適度な油をのりと

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鮮やかな赤みを実現しているということ

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ですそして3つ目は国内生産ならではの

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抜群の鮮度でサーモンを提供できるという

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ことです

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未来サーモンはいつからどこで食べられる

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ようになるんでしょうかはい現在今年夏頃

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の初出会に向けて

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洋食中です

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販売先についてですが現時点で30歳以上

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から

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未来サーモンを取り扱いたいとお声掛けを

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いただいております

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初出荷の前に

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量販店や回転寿司のバイヤー様へサンプル

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出荷を実施

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商談後に正式決定する予定です

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我々としてはまず地元の九州から先行販売

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していきたいと考えていますもし店頭で

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見つけた場合はぜひご賞味ください先ほど

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陸上養殖場でサーモンが入った

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飼育タンクやラスと呼ばれる水処理施設

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スキャンと呼ばれる

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洋食管理システムなどを見せていただき

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ましたがまず一番びっくりしたのは

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スケール感ですね私は最初の300トン

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それから本格的になると3000トンって

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聞いてたんで最初のうちっていうのは

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ちっちゃな水槽だろうなと思ったら思った

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よりスケールがでかくて

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びっくりしましたとっても

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環境が良い水の環境が良いところで

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サーモンを育てていただいてますんで早く

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食べてみたいなというふうに思いました

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ありがとうござい

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それでは

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村上さん

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設備の特徴を教えてくださいはい本

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養殖場では

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各所に

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酸素濃度PH水温などのセンサーを設置し

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自動制御により運用できることが最大の

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特徴です

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飼育タンクで汚れた水はラストと呼ばれる

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水処理施設にて

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濾過

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殺菌などの

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浄化処理を経て再度飼育タンクへ循環して

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使用しています

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餌やりについてもパソコンでスケジュール

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を設定するだけで24時間365日自動で

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餌をやることが可能です

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我々は

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経験や勘による

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操作というのを排除し誰でも養殖できる

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いわばサーモン生産工場を目指しています

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陸上

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養殖場の建設から

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飼育開始に至るまで大変なご苦労があった

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んじゃないかなというふうに思いますが

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いかがでしたかそうですね建設期間中は

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コロナウイルスやウクライナ情勢の影響に

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より

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海外からの物資の調達に非常に苦労しまし

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ヨーロッパから日本に来る家庭で

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輸送船が損傷したり台風の影響を受けた人

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結果的に6か月の工程遅延が発生しました

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そのような中でいつどのような資材が来る

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かを把握して資材が来たらすぐに工事が

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始められるように

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社員一丸となって法定管理に努めました

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建設会社は九電グループの西日本プラント

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工場さんということもあって非常に柔軟に

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対応していただきました本当に感謝しか

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ないです

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また法令手続きについても日本で陸上職と

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いうその建設実績があまりないということ

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もあって

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条文の解釈の仕方について

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想定より苦労したんですけども事前に

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論点をまとめて早めに相談することで

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スムーズに手続きを実施することができ

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ました

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村上さん今後の

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未来サーモン陸上養殖場及びフィッシュ

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ファームみらい合同会社の

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展望を教えてくださいはいまずはここ豊前

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市それから九州のお客様に

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美味しいと言っていただけるような

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未来サーモンをしっかり養殖していきます

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また今後の展望としてフィッシュファーム

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未来合同会社は本養殖場は足がかりに生産

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量を増加のための

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施設拡大や自治体を中心としたコンサル

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事業を展開していきたいと考えています

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そして

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九州から全国世界へ出荷できるような事業

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拡大していきたいと思います個人的には

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餌の配合や

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飼育環境を整えることで

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低燃料よりも

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養殖業の方がおいしいという社会形成に

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チャレンジしていきたいと思っています

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それが海洋資源それから環境の維持に

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つながればと思っていますなるほどぜひ

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頑張ってくださいはいありがとうござい

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ます

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それでは最後にカズさん今回の事業にどの

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ような期待をお持ちかお聞かせください

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九電グループ経営ビジョン2030の有り

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たい姿実現に向けた一つの戦略として

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持続可能なコミュニティの競争があります

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このサーモン養殖は水産業という一次産業

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の領域への

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挑戦です

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初めてづくしで大変だと思いますがその

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挑戦の先に

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九州のさらなる成長と活性につながると

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いう強い思いを持って

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頑張ってほしいです

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将来

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未来サーモンはおいしいねというお客様の

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声が聞こえてくることを

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楽しみにしています

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