要塞をぶっ潰せ！旅順総攻撃 〜名将 乃木希典を苦しめた悪条件のオンパレード〜【COTEN RADIO #272】

Summary

このビデオスクリプトでは、日露戦争中の重要な転換点に焦点を当てています。具体的には、金融戦争と後方戦争の概念に触れた後、旅順港の封鎖失敗と、それに伴う陸軍の戦略変更について語られています。特に、旅順要塞の攻略の必要性、バルチック艦隊の派遣という新たな脅威、そしてそれに対抗するための日本軍の緊迫した戦略と行動にスポットライトが当てられています。また、乃木希典将軍の人物像や彼の指揮下での旅順攻略作戦の詳細など、歴史的な人物とその決断がこの戦争の行方にどのように影響を与えたかを深く掘り下げています。

Takeaways

• 😰 日本軍は旅順要塞攻略のために第3軍を編成したが、攻略作戦は思うように進まなかった
• 😣 大本営と海軍からの攻略作戦開始のプレッシャーで、十分な準備ができないまま攻めることになった
• 😨 要塞攻略のための武器が足りなかったうえ、コンクリート製の要塞には歯が立たなかった
• 😓 第一回総攻撃では5万7000人が参加したが、1万5860人もの死傷者を出した
• 😢 北方の遼陽会戦でも日本軍は22万人のロシア軍に苦戦を強いられた
• 😖 ロシア軍の黒鞘提督は援軍が来るまで退却を続け、日本軍を消耗させた
• 🤔 203高地の戦いが日露戦争で最も有名な陸戦の一つとされている
• 😌 日本軍は第二回、第三回の総攻撃を実施し、203高地をめぐる激しい攻防戦が始まった
• 🥺 日本軍の戦力は限界に達しつつあり、これ以上の消耗は避けねばならなかった
• 😵‍💫 旅順要塞の攻略が難航したため、日本軍の戦略は大きく試されることになった

Q & A

なぜ日本軍は旅順要塞の攻略を急いだのか?

バルチック艦隊の来航を阻止するため。バルチック艦隊が旅順艦隊と合流すれば日本海軍にとって脅威となるため、来航前に旅順要塞と旅順艦隊を攻略・撃滅しようとした。

第3軍の攻撃目標はなぜ北東正面だったのか?

鉄道の末端駅から最も近い場所だったため。作戦期限が迫っていたこともあり、移動・輸送の容易さを優先した。

なぜ最初の攻撃が失敗したのか?

北東正面が要塞で最も堅固な場所だったこと、大砲の威力が要塞を破壊するほどではなかったこと、敵の照準・配置が巧みだったことなどが原因。

第3軍の戦力喪失率はどの程度だったか?

最初の総攻撃で28%。戦闘継続が不可能なレベルと見なされる。

両用会戦はなぜ第3軍にとって厳しい状況だったのか?

本来両用会戦に向けられるはずだったロシア軍の兵力が、第3軍と戦っている旅順要塞に割かれていたため戦力差が大きかった。

なぜ日本軍は両用会戦での追撃ができなかったのか?

弾薬不足。予定よりも砲弾を大量に消費しており、追撃するだけの余力が残っていなかった。

なぜ乃木将軍の立場は辛いものだったのか?

陸海軍双方の上層部から攻撃を促され、作戦目的も異なる複数の目標を達成しなければならなかったため。

203高地とはどのような場所か?

旅順要塞攻略の過程で日露両軍が熾烈な攻防を繰り広げた高地。映画などでもよく描かれる激戦地の一つ。

大山巌はどのような立場の人物か?

満州軍総司令官。現場指揮を執る立場だが、作戦方針の決定権は大本営が持つ。

参謀本部が渡した地図にはどのような問題があったか?

10年前の古い情報で、要塞の工事状況も誤っていた。これが第3軍の作戦選択の失敗につながった。