第5回後半_実践倫理「人間社会学部」(田中奈緒子学部長、相 尚寿教員、榊原 良太教員)
Summary
TLDRこのトークは、人間社会学部の研究を紹介するもので、特に「軽量的アプローチ」をテーマにしています。心理学科の田中先生をはじめとする先生方々が、人や社会に関する多様な現象を理解し、新たなあり方を探求する社会科学分野を扱っています。特に注目されるのは、愛久先生が行う「待ちあき気分を検出する」研究です。これは、観光地での観光客の行動をスマートフォンのセンサーデータを用いて分析し、観光情報を提供するタイミングを見極めるというもの。研究は地域ごとにデータを収集し、個々の状況やタイミングに応じた観光促進を目指しています。
Takeaways
- 😀 田中直子が人間社会学部のコーディネーターとして自己紹介し、心理学科、福祉社会学科、諸島教育学科、現代教養学科から成る学部について説明。
- 🔍 研究のアプローチは学科によって異なりますが、人や社会に関する現象を理解し新たなあり方を探求する社会科学であると共通。
- 📊 今回の講演では軽量的なアプローチを使った研究を紹介し、人間行動を数値やデータで測定・分析する方法について説明。
- 🗺️ 愛久先生が現代共用学科の専門分野である空間情報科学と地理情報システム(GIS)を紹介し、観光をトピックに都市研究を行っていることを語る。
- 👨🏫 坂原先生が心理学科の社会心理学や感情心理学分野で研究しており、感情のコントロールや科学的知識に基づく意思決定についての研究を行っている。
- 📲 愛久先生は観光地での待ち時間に着目し、観光客の待ち気分を検出する研究を行っている。スマホを活用して観光情報を提供し、観光体験を向上させることを目的としている。
- 📈 研究では地域ごとにアプリがバラバラに存在する問題や、移動時の交通期間、入場量、宿泊施設などの情報を一元化する必要性が指摘された。
- 📱 愛久先生は常駐アプリのような仕組みで観光情報が自動的に提供されるシステムを目指しているが、その実現には待ち気分を検出する技術が必要と語った。
- 👀 研究では大学生を対象に街歩きデータを収集しており、歩行速度やスマホの揺れデータを分析して待ち気分を検出する試みを行っている。
- 📉 分析結果から、歩行速度による個人差が大きいことが分かり、単純な定義では街歩き気分を捉ることが難しいことが示された。
- 🔑 研究の最終目標は、観光情報を提供するだけでなく、地域の魅力を見つける方法を模索し、社会課題の解決に貢献することを目指している。
Q & A
人間社会学部の構成学科は何ですか?
-人間社会学部は心理学科、福祉社会学科、諸島教育学科、現代教養学科の4つの学科から構成されています。
田中直子さんはどのような役割を担っていますか?
-田中直子さんは人間社会学部の会のコーディネーター役を務めています。
愛久先生はどの学科の専門分野について話しましたか?
-愛久先生は現代共用学科の専門分野である空間情報科学について話しました。
愛久先生が使用している技術としてGISとは何を意味しますか?
-GISとは地理情報システムの略で、空間データを用いた都市や観光に関する研究を行っています。
坂原先生は心理学科のどの分野について研究をしていますか?
-坂原先生は社会心理学や感情心理学について研究をしており、特に感情のコントロールに関連する研究を行っています。
愛久先生の研究ではどのような目的を持っていますか?
-愛久先生の研究では、観光情報を提供するアプリの課題を解決し、観光地での待ち時間に合わせた情報提供を行うことを目的としています。
待ち時間に合わせた観光情報提供を実現するためにどのようなデータが使われていますか?
-待ち時間に合わせた観光情報提供を実現するために、現在位置情報や加速度データなどのスマホから取得できるデータを使っています。
研究において地域ごとにアプリがバラバラであるという課題はどのように解決する予定ですか?
-地域ごとにアプリがバラバラである課題を解決するために、常駐アプリとして機能する仕組みを開発し、必要な時に情報が提供されるようにする予定です。
待ち気分を検出する実験ではどのような方法が用いられていますか?
-待ち気分を検出する実験では、参加者の歩行速度やスマホの揺れ具合などのデータを収集し、それらを分析することで待ち気分を検出しています。
研究の将来的な展望としてどのようなことを考えていますか?
-将来的な展望としては、地域の魅力を発信するだけでなく、社会課題の解決や地域進行にも役立つ仕組みを開発し、広く活用されることを考えています。
Outlines
😀 人間社会学部の紹介と研究テーマの概要
この段落では、人間社会学部の構成学科とそれぞれの特徴について紹介されています。心理学科、福祉社会学科、諸島教育学科、現代教養学科から成り立っており、共通して人や社会に関する多様な現象を理解し、新たなあり方を探求する社会科学であると説明されています。また、本日のテーマである軽量的なアプローチを使った研究方法について触れ、具体的な研究紹介を控える旨を伝えています。
📲 観光地におけるスマートフォンの活用と課題
愛久先生が現代共用学科の研究を紹介し、観光地でのスマートフォンの活用とそれに伴う課題について話しています。観光情報のやり取りにおいて、スマホは重要な情報源として利用されていますが、地域ごとにバラバラにアプリが提供されているという問題や、移動に関するサービスが統一されていないことを指摘しています。さらに、これらのアプリが自動的に機能しないことから、常に動いている常駐アプリに組み込むアイデアを提案しています。
📱 待ち時間の検出と観光情報の提供
研究の大きな目標は、観光情報を提供することによってスマホユーザーに寄り道を促すことです。待ち時間の心理状態を検出することがその一歩手前の課題となっており、位置情報や加速度データを利用して検出が可能かどうかを検証しています。実際に観光地でデータを収集し、待ち時間に特有の行動パターンがあるかどうか分析しています。
🔍 研究の進展と分析手法の模索
研究の進展について説明しており、現在8つの地域でデータを収集していると報告されています。地域ごとにデータを取ることで、一般化可能な仕組みかを検証し、多くのデータを集めることで分析が容易になるという意図があります。また、分析手法として、歩行速度やスマホの揺れ具合などのデータを収集し、それらから待ち時間の心理状態を検出する仮説を立てています。
🤔 研究結果からの考察と個人差の扱い
坂原先生からの質疑応答が行われており、待ち時間の心理状態の定義や個人差の扱い、マーケティング的角度からの観点が提起されています。特に、心理学的観点から待ち時間の定義を明確にする重要性が強調され、個人差については研究の進化に伴い考慮する必要があると述べています。マーケティング的角度からは、情報発信の重要性とアプリの使い勝手の重視が話し合われていました。
🌐 研究の展望と社会への貢献
研究の今後の展望について話しており、現在収集しているデータを分析し、待ち時間の検出手法を確立していく予定です。また、研究が進むことで、観光情報の提供に加えて、地域の活性化や社会課題の解決にも貢献できる可能性があると期待しています。最後に、スマホのデータ収集能力と分析スキルの重要性が強調され、学生たちにスキルの磨きとアイデアの創出を促しています。
📚 研究発表の締めとフィードバックの要請
発表の締めくくりとして、今日の内容を要約し、フィードバックを要請しています。軽快な研究手法の重要性と、学生からのアイデアの提出を希望しています。また、発表の質や内容に対する感想を述べ、感謝の意を表しています。
Mindmap
Keywords
💡人間社会学部
💡心理学科
💡福祉社会学科
💡諸島教育学科
💡現代教養学科
💡軽量的なアプローチ
💡空間情報科学
💡観光情報
💡待ち時間
💡スマートフォン
💡データ分析
Highlights
人間社会学部の構成は心理学科、福祉社会学科、諸島教育学科、現代教養学科の4学科から成り立っている。
研究は人や社会に関する様々な現象を理解し、新たなあり方を探求する社会科学である。
今日のテーマは社会科学の主要な研究方法の一つである軽量的なアプローチを使った研究を紹介すること。
軽量的アプローチとは、人間の行動を数値やデータを用いて測定・分析する方法を指す。
愛久先生は現代共用学科の専門分野である空間情報科学を研究しており、GISを活用して都市や観光に関する研究を行っている。
坂原先生は心理学科の社会心理学や感情心理学分野で研究しており、感情のコントロールに関する研究を行っている。
研究では観光情報のやり取りにおいてスマートフォンが重要な情報源として使われていることに注目している。
観光関係のスマホアプリには課題があり、地域ごとにバラバラに提供されているため使い勝手が悪く、統一されていない。
研究の目標は、常駐アプリのようにスマホで裏で動いているアプリに観光情報提供機能を組み込むこと。
待ちあき気分を検出する必要があり、その検出に加速度センサーなどのスマホの機能を利用している。
研究では8つの地域でデータを収集し、地域ごとの特性や共通点を探求している。
分析の基本は、待ちあき気分の時とそうでない時に明らかな差があるかどうかに集約される。
歩く速度に関するデータから、待ちあき気分の時とそうでない時に速度に違いがあるか分析している。
加速度データから、歩く時の揺れ具合から待ちあき気分を検出することができる可能性がある。
研究ではデータサイエンスの知識や統計の知識が必要とされており、日常生活からのヒントを見つける能力が求められる。
今後の研究では、個人差やマーケティング的観点も考慮し、より実用的なシステムを目指す。
研究の進捗は現在途中であり、今後どのような形で進めていかれるかについても議論している。
研究の発表により、スマホのデータ取り能力やデータ分析の重要性が強調されている。
Transcripts
えこんにちは今日は人間社会学部の会と
なりますえ今日の授業のコーディネーター
役を務めさせていただきます人間社会学部
長心理学科田中直子ですよろしくお願い
いたし
ます人間社会学部は4つの学科心理学科
福祉社会学科諸島教育学科現代教養学科
から構成されています学科によってさらに
は教員によって研究のアプローチの方法は
異なりますが人や社会に関する様々な現象
を理解し新たなあり方を探求する社会科学
という学問分野であることは共通してい
ます今日は社会科学の主要な研究方法で
あるえ軽量的なアプローチを使った研究を
ご紹介いたしますま軽量的というのは人間
の行動を数値やデータを用いて測定して
分析するもの
ですそこではどのようにえそしてどのよう
なデータを集めるかそして集めたデータを
どのように活用するかなどえ今日の具体的
な研究を通して皆さんと一緒に考えていき
たいと思いますでは今日ご参加いただいて
おりますえ人間社会学部の先生方お2人を
ご紹介いたしますまず今日研究を紹介して
くださいます現代共用学科愛久先生です
はい現代共用学科の愛と申しますえ専門
分野は空間情報科学といますえ皆さん
あまりお聞きになったことないかもしれ
ませんがえ地理情報システムえGIS略さ
れますあるいは空間データこれもちょっと
聞き慣れないかもしれませんがさっき田中
先生がおっしゃったデータのうちえ地図の
上に表されるようなデータを使って都市や
観光をトピックとして研究しています
よろしくお願いしますえそして指定討論者
としてえコメントをしてくださいます理
学科の木原太先生ですえ心理学科の坂原と
申しますえ専門分野は社会心理学や感情
心理学でえ主に感情のコントロールについ
てえ研究をしておりますえまた最近ではえ
科学的知識やえ批判的え思考に基づく意思
決定えそういったテーマにも取り組んで
おりますえ主に軽量的なえ側面からの研究
を行っておりますどうぞよろしくお願い
いたし
ますえ今日の課題は受行した後ええ軽量的
研究の紹介となりますのでこのような軽量
的な研究に関してあるいは今日紹介する
研究に関して感じたこと考えたことアップ
シアから提出してくださいでは早速愛先生
の研究の発表に移りたいと思い
ます皆さんこんにちは現代共有学科の愛
ですえ本日はここのタイトルに出ている
通り待ち気分をスマホで検出できるだろう
かえというタイトルで一緒に考えてみたい
と思いますえ左側2枚の写真はえ待ちあき
をする実際の観光地やあ都心部の写真と
いうことが分かるかと思いますけれども
真ん中の地図のような画像あるいは右側の
グラフのような画像これは何でしょうかえ
こういうことも実際にあの見ながらえ今日
の議論を進めていきたいと思い
ますえっとこの研究のきっかけ入り口に
どういう気づきがあったかということを
まずご説明したいと思いますえこういった
研究のきっかけというのは結構日常的な
疑問普段の生活で気になっていることが
出発点になっていますえ皆さんもスマホ
日常生活で使われている方が多いと思うん
ですけれども観光という場面においてもえ
スマホというのはとても重要なあるいは
便利な情報源として使われていますなぜ
ならばスマホというのはいつも持ち歩いて
でえさらに皆さんも地図アプリとかを使っ
たことがある方もいらっしゃると思います
が現在位置が把握できますさらに
インターネットを使って様々な情報の配信
収集等ができる皆さんが情報を集めに行く
こともできればえどこかから配信された
情報を受け取ることもできるさらに言え
ばえSNSにアップロードするように皆
さんが発信者となる場面もありますこう
いった風に観光情報のやり取りにおいてえ
スマホというのはとても便利な道具と言え
ますえそういうことに注目してえ観光関係
のスマホアプリというのも様々に提供され
ているんですけれどもま課題があるという
風に言えますえ現状についてこういう
ところに課題があるっていうことを
見つけるのもえ研究のきっかけとして重要
です1つはえ地域ごとにアプリがバラバラ
であるということが言えるかと思います
色々な観光情報を提供してくれるアプリっ
ていうのが地域ごと例えば観光教ごとに
提供されていてえ違う地域に行くとなった
場合に地域ごとのアプリを入れなければ
いけないという場合が起こってきます
さらにえ画面に出ているマースというもの
がありますがこれはえま観光とは限らない
んですけれども移動する時の交通期間とか
え訪問先の施設の入場量チケット類とかえ
宿泊施設とかそういった移動お出かけに
関する様々なえサービスを一括して予約え
できる購入できるようにするような仕組み
のことですけれどもこれも地域ごとになっ
ていて日本全国これ1つという状況には
なっていませんさらにこれらのアプリは
自分から意識してインストールするそして
起動しているということをしないとま働い
てくれませんえというのが現状としてあり
ますそこで今回え発表する研究のま大きな
目標あるいは理想といった方が近いかも
しれませんがえ常駐アプアプリ例えば皆
さんメールのアプリって開いていなくても
メールが届いたという通知が来ると思うん
ですがそういう風にスマホで裏で常に動い
ているアプリですねえそういったアプリに
組み込むことによってここに寄っていき
ませんかえ近くに面白いものがありますと
かお得なクーポンがありますとかえそう
いった情報やクーポンをくれるそういった
仕組みができないかえというものです一方
でえ皆さんも想像してもらえれば分かると
思いますがどんな時にも常に寄っていき
ませんかとかクッポ上げますよって言わ
れるとえ煩わしく感じると思いますそこで
急いでいる時や気が向かない時つまり観光
する気分じゃない時には黙っている配信し
ないえという仕組みが必要になってきます
日本全国あるいは世界中でもいいんです
けれども場所を問わないということは必要
ですがその時のその人の状況タイミングに
ついてはよくよく見てあげなければいけ
ないえそういった仕組みができないかと
いうのが目標です
はいここでもう一度ちょっと整理してみ
たいと思いますが今回皆さんにお話しする
研究は大きなま遠い目標というものとえ
今日具体的にお話しする問いということに
分けることができるかと思います下に
ちょっと図が書いてありますがそれも参照
しながら聞いてみてください大きな目標と
いうのはえ寄り道観光をタミ良い情報提供
を行うことでえスマホユーザーに促して
いきたいということですこれが実現すれば
えスマホユーザーの皆さんはいわゆる隙間
時間を有効にま楽しく使うことができます
し観光時側としてはただそこにまボーっと
いるだけの人にえ地域を楽しんでもらう
もしかしたらもう1回来てくれるかもしれ
ないそういうチャンスにつがるという風に
言え
ます一方でこの大きな目標に一歩近づく
ためには小さな問が必要でタイミングの
問題つまりえタイトルにあった待ちあき
気分というのを検出する必要があります
気分と書いてあるからこそえ分かるんだと
思いますけれどもこの街歩き気分というの
は心理状態という風に言えます心拍系とか
え目線どこ見てるかといった装置があるん
ですけどもえこういった機械をつければ
心理状態って比較的測れやすいんです
けれども皆さん日常的にそんな装置をつけ
て出かけているわけではありませんであれ
ばえスマホで勝手に取れるちょっと言い方
はありあの難しいんですけれども位置情報
とか加速度っというのはスマホだけで取得
できるデータですのでこういうデータにえ
目をつけてみようということです今日お
話しするテーマは以上総合して待ちあき
気分をスマホだけで検出することがま
そもそもできるのかということを
確かめようという問ですこれが可能ならば
下にあるようにタイミング良い観光情報の
提供ができて寄り道観光を促す仕組みそう
いったま社会の実現につがっていくという
わけ
ですでは先ほどの問いに答えていくために
待ちあきというまいわば実験なんですけど
もを行ってデータを取ってみようという
ことを現在やっています対象者をいろんな
人にしてしまうと個人差も大きくなるので
ま大学生のような人たちに絞っていますし
え街歩きの時間とか場所もちょっと色々
配慮しているんですけれどもえ実際に観光
地に行ってスマホでデータを取りながら
歩いていただくということをやっています
街歩きの対象値は現在この画面に出ている
8つの地域で行っていますなぜそんなに
いっぱい用意しなければいけないのかと
いうのもえ重要なポイントです研究を実施
するでデータを取る時に色々な条件が複雑
に絡み合っていると分析っていうのはし
づらいんですけれどもえっと地域を複数
設けるということによって実は重要なこと
が分かります1つは地域さがあるかどうか
ということを議論することができます
例えば左上川越という街だけでこの実験を
行ってデータを取ったとすると川越だけで
通用する仕組みなのかということが判別
できませんえ先ほどお話したようにこの
研究のゴールはどこに行っても使えると
いうことが必要なので色々な地域でデータ
を取ってみて同じような結果になるかと
いうことを確かめるという必要があり
ますまたえデータは数が多いほど色々な
傾向が見えてくる掴みやすいということで
なるべく多くのデータを集めたいんです
けれどもそうするとリピーターの方に何度
も来てデータを取ってもらうということが
1つの作戦として考えられますところが
同じ場所だと土地感が出てきてしまうと
いうことがあるのでえ他の場所にして同じ
方に繰り返しデータを取っていただくえと
いうことをやっていますえこういったもの
は個人差も大きいので同じ方が例えばここ
にある8箇所のうち6箇所とか7箇所8
箇所に繰り返し参加していただくことで
個人差がない状態といった分析もできると
いうことが期待され
ます今回の研究ではデータを取るための
アプリ右下にスクリーンショットがあり
ますこういったアプリをま自分の仲間に
ですねアプリ作ってもらってえ実際に使っ
ていますただしえこのアプリが最終目標で
はありませんもう1回この左から右への
流れの図を出しましたけれども最終的には
専用のアプリではなくてどこかスマホの裏
に仕込まれている仕組みを作りたいだけな
んですけれどもま今回はデータを取るため
まだまだそういう世の中になっていない
状態なのでアプリを使ってデータを取って
みようという段階なんですでこのアプリで
はスマホの中に色々な実はセンサーがつい
ているんですけども現在位置と速度歩いて
いる速度を1秒に1回それから加速度と
言っても分かりにくいかもしれませんが
スマホの揺れ具合を表すようなデータです
これを1秒間に60回あるいはま機種に
よっては30回かなり高頻度で取ってい
ますリアルタイムに今待ちあき気分ですか
といったことをユーザーに聞くということ
もやってデータを取得してい
ますこういったデータを分析していく中で
待でき気分であると例えば速度がちょっと
ゆっくりになるのではないかとかスマホの
横揺れちょっとキョロキョロするってこ
ですねやや大きくなるのではないかといっ
た予想これを仮説と言いますがそういう
ものを立てて実際にこの次の分析に進んで
いきたいと思います皆さんもこの予想って
いうのをちょっと意識しながらデータを見
ていき
ましょう記できたデータの例でまずは現在
位置と速度のデータですこのえ時は画面の
下の方向から上の方向に向かってえ歩いて
もらっていて歩いている速度によって
色分けをしているデータです例えばこの
部分囲みがありますけれどもここが本人
待ち気分だったって言ってる場所です速度
よく見てみると交差点の近くですごく遅い
スピードまほぼ立ち止まっている状態信号
待ちかもしれませんねそういう状態が見え
ていますしえ所々早足になっているような
区間っていうのもありますこの黒い囲み
待ちあき気分の中と外で速度に明らかな
違いがあれば先ほどの予想その位置につい
てま分析することができるというわけです
こちらは加速度揺れですこれはかなり抜粋
したものですけれども時間の流れは左から
右に流れてってます最初は全く動いてい
ない静止している状態なので揺れがあり
ません動き始めると少しずつ揺れが出てき
てえ歩き出すとま人間の歩幅と言うんです
かね歩く時のえ揺れって結構大きいのでえ
そういったものが大きくなってきていると
いうことが分かりますこれもえ先ほどお
話したように待ち気分の中と外でもし違い
があればこういったことをヒントに待ち
気分を見つけることができるのではないか
ということで分析をしていき
ますで分析の基本はなのでえ先ほどからお
話しているように待ちあき気分の時とそう
でない時に明らかな差があるかということ
に集約されますでまず地域によって歩く
速度に差があるかなんですけれどもこれに
関してはえあまり差がない地域ごとに速度
差を気にして分析する必要はないえという
ことが現在のところを傾向として分かって
いるので分析する立場としては人安心です
いろんな地域で分析してもあの一緒に
扱えるということですでは街歩き気分の時
歩く速さはゆっくりなんでしょうかこれ
この次データお見せしますけれども実は
街歩き気分の時に早い人もいて遅い人も
いるのでどちらとも全体で見ると言えねて
ことになります細かい数字は見なくて結構
ですがえっと黄色で指差してあるところに
編みかけがある人は街歩き気分の時に歩く
のが早い人え紺色でえ矢印が刺さっている
ところの編みかけは遅い人ですどちらでも
ない人は真っ白なままですどちらでもない
人早い人遅い人ま満面なくいますねという
ことがこの表から分かるかと思います
先ほどお話したよう
にええこのようにえ待ち気分の時早いとも
遅いとも言えない個人差があってえーま
早い時とか遅い時待ある気分ですよという
ような単純な説明はできないということに
なりまし
たスマホの揺れはどうでしょうかでこれは
こっちもですね実は個人差が大きくて
しかもケースバイケース同じ個人でも違う
日に違う場所で参加した時に全然違う傾向
を示すという人もいますスマホの入れが
こうなら待ち気分はこうなりますよどっち
ですよっていうなことはが定められないと
いうことになります細かく見ていただく
必要はないんですけれども赤い枠緑の枠青
の枠それぞれの中でえ左側にも右側にも
編みかけがあるということが分かるかと
思いますこれがどっちの傾向の人もいると
いう意味です特に青色天地方向については
そもそもあまり差がないのでえっと縦方向
ですねええ歩いてる時のドシどしという
ような方向の揺れというのはそもそも差が
つかないえといったことも分かりますなの
であの分析としてはなかなか次へのヒント
が見つからなっていう苦しい状況です
けれどもえデータの分析の結果そういった
ことが分かってきてい
ますはいでまとめに入りますまだまだこの
研究それこそ最初の具体的な問を出してい
ない状態ではありますけれども皆さんも
例えば卒業論文とかで研究をする時是非
日常生活の中から色々なヒントを見つけて
欲しいと思います生活の中で困っている
ことちょっと気づいたことを是非大切に
例えば観光で言えば歩いている時の特徴
って何だろうか想像してみることから
始まり
ます次にその時の気づきとかえ特徴という
ものを言葉日本語で言うのではなくて数字
的論できると非常に力強くなりますなので
えそれを数字で言い換えることができいる
データを探すという想像力が必要です熱
いっていうだけよりも気温が43°です
40°ですっていう風に言った方がえ他に
対してま客観性があると言い方をしますが
説得力があります今回ご紹介した歩き方
スマホの揺れなんていうのを実際に数字で
見てきたというのは今日ご覧いただいた
通り
ですはこういっデータを扱う時特徴を
見極める時にはデータを効率よく分析する
いわばデータサイエンスと言われるような
がえ知識であるとか差があるかということ
を議論するためにはえ統計の知識といった
ものも必要になってきますのでえそういっ
たものを苦手だとかまくず外のような方も
いらっしゃると思いますけれども自分の
可能性を広げる知識として是非あの積極的
にできるところから覗いてみていただける
といいかなと思います以上ですありがとう
ござい
ますはい先生ありがとうございまし
たでは今発表していただきました研究に
ついてまあの専門が違いますのでねえっと
少し違った角度からのご質問になるかと
思いませんがまそれも含めて面白いお話が
できればと思っておりますではえっと坂木
先生の方から何かご質問とコメントを
よろしくお願いいたしますはいえ愛先生
大変え興味深いまた分かりやすいご発表
ありがとうございましたえ空間情報科学と
心理学は一見え遠い領域のようにも見え
ますがえ客観的なデータを用いた検証を
行う点また人の心の状態や行動にえ関心を
え向けるという点でえ共通点も非常に多い
ものと感じましたえその上でえ主にえ私の
専門である心理学的な観点からえいくつか
お伺いできればと思いますえ大きく3つの
質問がえございますえまず1つ目に関して
ですえ今回待ちあき気分というものをえ
テーマにしておりますがえこの待ちあき
気分というもののえ定義に関することです
え心理学ででは目に見えない現象や概念を
扱うことが多いためえそれらを厳密に定義
することが重視されますえこの街歩き気分
というのは直感的にはえイメージができる
のですがえそれは具体的にどういったえ
気分感情としてえ定義されるのでしょうか
えまずこの点についてお伺いできればと
思いますはいえ坂木先生コメント
ありがとうございますあのおっしゃる通り
特に心理学ですね心理学科というか心理学
を研究されている先生にとってそういう
具体的な状況の定義ってすごく大事だと
思いますしま研究全般に私たちが日常的に
こうだってイメージするものをきちんと
提起するとても大事でして今回の研究でも
そのことについてはちゃんとやっており
ますちょっとスライドの中では説明する
時間がなかったので省略していますけれど
も一方で坂原先生がおっしゃったように
厳密な定義っていうのは今回ちょっとまた
違うかなと私思っていてあのスライドでお
話しした通り目標はあのスマホユーザーの
方が気分を外在に観光情報を受け取って
くれるっていうところが目標でその状況
ってやっぱり人によって色々違うかなと
思いますそこはまあ1人1人に判断して
いただければよくて私からのえ被験者の方
への説明としては具体例を分けながらえ
既に行き先目的地決まってるんだけども
どっかに寄り道してもいいかなっていう
気分の時とかどこも行く当てがなくて
彷徨っていって何でもいいから面白い情報
くださいっていう時をイメージして
くださいという風にお伝えしてんあのその
そう思った時を教えていただくていう風に
取り組んでいますはいありがとうござい
ますではえ2点目ですえ2点目はえ年齢や
性別体力といったえ個人差に関する話です
え今回は大学生のデータを使用されてい
ますがえ例えば子供えお年寄りえさらには
体に障害のあるえ方などえ歩行速度やその
変化には個人差があると思いますえ実用化
する上ではそうした個人差は無視できない
ものと思いますがえ今後どのに考慮して
いく予定でしょうかはいありがとうござい
ますあのこちらもやっぱり心理学らしい
ごご質問だなと思うんですけれども個人差
っていろんな研究分野で当然出てきてえ
考慮しないとある特定の人にしか使えない
結果え発見になってしまうのできちんと
考慮しなければいけないんですけれども
今回の研究はその大きな最終的なゴールの
手前でまずはスマホで取れる速度とか加速
度っていうデータでそもそも先ほど
ちょっと1個目の質問で言った街歩き気分
っていうのを探れるのかっていうことを
確かめているその時に個人さっていうもの
まで入れてしまうとま複雑化してしまうの
でまずはまあのやりやすいて言いますかえ
参加していただきやすいえ大学生ぐらいの
方っていう形に絞ってえそもそもま細かい
方の通りですねスマホで待ち気分を検出
できる可能性があるのかってことを探って
いる段階ですはいありがとうございますで
はえ3点目最後の質問質問になります
えっと3点目の質問はえマーケティング的
なえ観点からの質問ですえっと
マーケティング的な視点から言えばえ普段
は素通りされてしまうえ例えばアプリでは
表示されないようなえお店の情報こそ発信
したいというえケースもあると思いますえ
特に元々人気のあるようなお店ですと情報
がなくても人が集まると思うんですがえ待
起こしといった観点からするとあまり普段
人が目を向けないようなところの情報も
発信して欲しいという場合もあかと思い
ますえ今回はあくまでアプリのユーザーに
とっての使い勝手という点をえ重視されて
おりますがえ商業的え経済的な観点からえ
広く色々な人やえ施設にとって移転のある
使用にされることは今後考えております
でしょうかえその場合どういったことが
必要になるでしょうかはいありがとう
ございますえっとこちらはですねやっぱり
最終的な目標と今回具体的にお話した内容
のその立ち位置の違いかなとも思うんです
けれども今回はまずはその具体的な
えっとスマホのデータから
え待ちあきの時にそのなんて言うんですか
寄り道を促せるかっていう話をやってるん
ですがこれがもし実現した場合はもちろん
今おっしゃるようにえ地域の方方がえそそ
そもそも寄ってくれそうだなっていう人に
だけピンポイントに情報を与えるそういう
チャンスを秘めている研究だと私も思って
取り組んでいます一方でどういう情報を
出すかっていうコンテンツって言うんです
けどもそれはまたタイミングとは別の
難しい研究でそれこそAmazonとか
買った時にあなたにおすめそっちの方の
研究なんですねなので将来的にはそういう
他の研究技術と組み合わせてあるいは地域
の方々が自分たちの地域の魅力っていうの
をどう見つけるかっていうのと組み合わせ
て社会の中に組み込まれていくそういう
将来の姿はイメージしながらやっているん
ですけどもま今回のところはまだそこまで
足してないという状況にありますだ一方で
例えばえ電車が混雑しているイベント会が
混雑しているっていう時にえらして少し
時差になってくれる人にだけ情報を伝えて
ちょっと待ってください混雑感はにつがる
なんていう使い方もできるかなと思います
ので仕組み自体はいろんな社会課題の解決
とかま地域進行だとかそういったことも
役立つかなという風には期待はして頑張っ
て研究してますはいありがとうございます
あ大変え勉強になるそして大変分かり
やすいえの回答いだきましてありがとう
ございましたありがとうございまし
たえと今日ののトピックは私たちの生活で
も身近なスマホそしてそれをまやがては
観光にどう生かしていけるかということで
え研究を今現在進行けで進めてる状況をご
紹介していただきましたはい先生今後ま今
本当にしている状況途中だと思いますが
今後どのような形でまた新たに進めていか
れるご予定か教えていただけますでしょう
かはいありがとうございますあの今日本当
に簡単に概要をお話ししたんですけれども
えっとスマホで取れているデの1つに加速
度っていうのがあった揺れの話ですねえが
あったっていうことをちょっと思い出して
いただければいいかと思うんですがあれ実
はですね1秒間に30回とか60回すごい
頻度ですよねで取れているデータですで
この街歩きは2時間やっていただいてるの
で1人の方に参加していただくだけで
20万個ぐらいえデータが取れますであの
揺れて左右とえ前後ろと展示ですね動い
ちゃいけないしけどこういう動き3つの
方法があるので1人あたり60万個あり
すごいですねそうなんですで実はまだその
分析スキルを伴わなきゃいけないのでどう
分析しようか色々模索しているところです
けれどもあのアプリ作ってくれた仲間研究
の仲間がいるのでそういう人たちの力を
借りながらその大きいデータですねとどう
切り取ってどういう視点で分析していくの
かっていうのをこうもうちょっとねえ詰め
ていきたいと思ってますで皆さんあの
スマホ持ってらっしゃるスマホで実は
そんなえすごいデータを取れるっっていう
能力を秘めてる機会だっていうこと是非ね
今一度認識していただくていうことと
私たちの社会あのすごくデータ自が溢れて
いてそれをどう分析するかってアイデアが
求められているのとあとスキル分析できる
スキル両方が求められているのでどちらか
だでもいいと思うんですよねスキルを磨く
人アイデアを磨く人そういう風にあの自分
の得意に合わせて大学で勉強しててうん
あのいかなそうですねビッグデータの活用
なんて今社会課題としてもね本当に言われ
てることですよねそうはいはいありがとう
ございましたはいえ本日人間社改革部の
発表いかがだったでしょうかえ今日は課題
がえ先ほども言いましたがえ軽量的研究を
紹介しておりますのでこのような軽量的
研究に関してあるいは今回紹介した研究に
関して感じたこと考えたことを提出して
いただきますがもし皆さんのアイデアが
何かありましたらねえア先生にアイデアと
して提出していただくのも嬉しいかなと
思いますえっと1えっと中身ですが1つ目
はコメントで2かえっととしてえあれば
質問という形でえアップシの提出の時にま
段落で分けていただけると私たちもそれを
読みやすいのでありがたいですでは本日は
これでおわりとなりますありがとうござい
ました先生方ありがとうございましたあり
ありがとうございましたあ
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