[地球のミライ] 温暖化は新フェーズへ | NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」暴走する温暖化 “脱炭素”への挑戦 | SDGs | NHK

NHK

1 Apr 202205:01

Summary

TLDR2020年、地球の平均気温は産業革命前より1.2度上昇し、地球温暖化が深刻な影響を及ぼし始めました。氷床の急激な溶解、オーストラリアやカリフォルニアでの壊滅的な山火事、そしてシベリアでの異常高温がその証拠です。さらに、永久凍土からは古代のウイルスが発見され、新たな感染症のリスクが高まっています。このままでは壊滅的な危機が待ち受けています。温室効果ガスの排出を2030年までに半減し、2050年には実質ゼロにしなければ、地球は取り返しのつかない未来を迎えるでしょう。

Takeaways

😀 地球温暖化が新たなフェーズに入り、深刻な影響が人類と生物に及び始めている。
😀 2020年には地球の平均気温が産業革命前と比べて1.2度上昇し、異常気象が多発している。
😀 北極圏では氷床が急速に溶け、2019年には史上最大の氷の融解が発生した。
😀 溶けた氷の量が東京23区を超える規模で、東京タワーやスカイツリーの高さを超えた。
😀 温暖化が進む中で、豊かな森林が山火事によって失われ、オーストラリアでは3億匹以上の動物が犠牲になった。
😀 2020年に発生した山火事の規模は過去最悪で、カリフォルニアでは都市が火に包まれ、住民に健康被害をもたらした。
😀 2020年に焼けた森林の面積は603万平方キロメートルで、日本列島の1.7倍の広さに相当する。
😀 シベリアでは38度の異常な気温が記録され、永久凍土の融解が急速に進行中である。
😀 融解した永久凍土からは古代のウイルスが発見され、研究者はその増殖能力に脅威を感じている。
😀 私たちは今、未来を左右する10年に入り、温暖化を1.5度に抑えるためには、2030年までに温室効果ガスの排出を半減し、2050年には実質ゼロにしなければならない。

Q & A

地球温暖化の進行により、現在どのような影響が出ているのか？
-地球温暖化の進行により、平均気温が産業革命前より1.2度上昇し、北極圏の氷が急速に溶け、オーストラリアやカリフォルニアで大規模な山火事が発生するなど、異常気象が頻発しています。
2020年の地球の平均気温は、産業革命前と比較してどのくらい上昇したか？
-2020年の地球の平均気温は、産業革命前と比べておよそ1.2度上昇しました。
北極圏の氷が溶けることで、どのような影響が予想されるか？
-北極圏の氷が溶けることで、海面水位が上昇し、沿岸地域が浸水のリスクにさらされ、さらに気候システムのバランスが崩れる可能性があります。
2019年に溶けた氷の量はどのくらいだったか？
-2019年に溶けた氷の量は、観測史上最大となり、5320億トンに達しました。
オーストラリアの山火事はどのような影響を与えたか？
-オーストラリアの山火事により、30億匹以上の動物が犠牲になり、広範囲にわたる森林が焼失しました。高温が原因で火は瞬く間に広がりました。
2020年に世界で焼けた森林の面積はどのくらいか？
-2020年に焼けた森林の面積はおよそ603万平方キロメートルで、これは日本列島の1.7倍に相当します。
シベリアで2020年に記録された異常気温は何度だったか？
-2020年、シベリアでは38度という観測史上最高の異常気温が記録されました。
永久凍土が溶けることで、どのような新たなリスクが生まれるか？
-永久凍土が溶けることで、古代のウイルスや病原菌が現れ、人類に新たな感染症のリスクをもたらす可能性があります。
「森ウイルス」とは何か？
-「森ウイルス」は、永久凍土から発見された古代のウイルスで、細胞内で急速に増殖し、病原性を持つとされ、研究者たちはその脅威を懸念しています。
地球温暖化を食い止めるために、どのような対策が必要か？
-地球温暖化を抑制するためには、2030年までに温室効果ガスの排出を半減させ、2050年までに実質的なゼロにする必要があります。これにより、気温の上昇を1.5度に抑えることが求められます。