トヨタなど5社の認証不正『国より厳しい基準で独自に試験』その意味をわかりやすく解説 評論家・国沢光宏さん「日本がどうやって栄えていくか考えるべき」(2024年6月4日)
Summary
TLDRトヨタ、松田、本田など日本を代表する自動車メーカーが関与した不正問題が発覚し、国土交通省の認証試験やメーカーの責任が議論されています。専門家の国沢光氏によれば、安全性に問題はないものの、認証手順の厳守が重要と強調されています。また、国際競争力を高めるため、認証制度の改善が必要であることも指摘されています。日本の自動車業界が今後も世界で活躍するためには、安全基準の維持とスピード感が重要であると述べています。
Takeaways
- 🚗 日本の自動車メーカートヨタ、松田、ホンダが問題を抱えており、500万台以上の車が対象となっていると発表されています。
- 🔍 これらのメーカーは独自の厳しい基準で試験を行い、安全性に問題はないと主張していますが、不正行為が発覚しています。
- 👨🏫 自動車評論家国沢光さんは、安全性に関する懸念を解消し、不正行為が行われたにもかかわらず、車の安全性は確保されていると解説しています。
- 📉 トヨタが発表した後ろからの衝突実験では、1800kgの物体が1100kmの速度で車体に衝突しても安全基準をクリアしていると報告しています。
- 🚦 日本の自動車は世界基準をクリアしており、独自の厳しい基準を設定していますが、不正行為が発覚したことでその信頼性が損なわれた可能性があると指摘しています。
- 📚 型式指定制度は、メーカーが多くの試験データを提出し、審査に合格することで大量生産が可能になる制度とされています。
- 🌐 世界基準をクリアすることは日本の自動車が世界で販売されているため必要であり、厳しい基準をクリアすることで信頼を得ていますが、不正行為が発覚しています。
- 🔧 トヨタは過去20万以上のテストデータを所持しており、今回の問題は10年前に報告された6件のデータに限られるとしています。
- 🛑 抜き打ち検査は国交省の基準よりも厳しいとされており、日本の自動車はこれに準じてテストを行っているとされています。
- 🔄 斎藤国土交通大臣は、日本の型式指定制度が国連基準に則っていると述べており、制度自体の見直しが必要かが議論される可能性があるとしています。
- 🏁 国際競争力を高めるためには、日本の自動車業界はスピード感を持って新しい基準や評価制度を検討し、国際基準に適応する必要があるとされています。
Q & A
最近の発覚した自動車メーカーの問題とはどのようなものですか?
-最近の発覚した問題は、トヨタ、松田、ホンダなどの日本のトップ自動車メーカーが、安全基準を満たすために行うべき認証試験を不正に行っていたというものです。
不正が発覚した車は何台ほどありますか?
-不正が発覚した車は500万台以上と報告されており、多くの人が自分の車が対象になるかもしれないと不安に感じています。
自動車メーカーが独自に行う試験とはどのようなものでしょうか?
-自動車メーカーが独自に行う試験とは、国が定める基準に基づいて行う車体に対する衝突試験などの安全試験のことです。
トヨタが発表した後ろからの衝突実験とは何を意味していますか?
-トヨタが発表した後ろからの衝突実験は、車体が1800kgの荷重で1100kmの速度で衝突を耐えられるかをテストするもので、これはアメリカ市場での基準に基づいています。
トヨタが行った1800kgの衝突試験はなぜ不正とされていますか?
-トヨタが行った1800kgの衝突試験は、日本の基準では1100kgで行うべき試験を超えていたため、不正とされています。
型式指定とはどのような制度ですか?
-型式指定は、メーカー側が認証試験を行い、多くの試験データを国に提出し、審査に合格することで取得できる資格です。これにより同じ型式的車の1台ずつの審査が不要になります。
日本の自動車の安全基準と世界的基準の違いは何ですか?
-日本の自動車の安全基準は、世界的基準をクリアすることができるように設定されていますが、独自の基準も存在します。例えば、アメリカやヨーロッパでは独自のNキャップ基準に基づく抜き打ち検査が行われています。
抜き打ち検査とはどのようなものでしょうか?
-抜き打ち検査とは、市場にある車をランダムに選んで検査する方式です。これにより、実際の販売されている車の安全基準を厳しく確認することができます。
日本の自動車メーカーが直面する国際競争の中で重要なポイントは何ですか?
-日本の自動車メーカーが直面する国際競争の中で重要なポイントは、新しい基準に迅速に対応し、安全基準を満たした上で、より迅速な開発と生産能力を持つことです。
不正が発覚したことによって自動車業界にどのような影響が予想されますか?
-不正が発覚したことによって、消費者からの信頼が損なわれる可能性があります。これに伴い、自動車メーカーは安全基準の見直しや評価制度の改善を迫られることでしょう。
Outlines
🚗 日本の自動車メーカーにおける問題発覚
トヨタ、松田、本田などの日本のトップ自動車メーカーにおいて問題が発覚しました。国土交通省の認証試験がどのようなものであるか、そしてメーカーが本当に悪いのか、他にも問題があるのかを専門家の国沢光さんが解説しています。今回の不正が発覚した対象車は500万台以上で、ユーザーの不安を引き起こしています。各社は独自の厳しい基準で試験を行っていると主張していますが、ユーザーは安全性に対する不安を感じています。
🔍 不正発覚の詳細とその影響
不正が発覚した試験は、トヨタが発表した後ろからの衝突実験です。日本の基準では1100kgで試験を行いますが、トヨタは1800kgで試験を行いクリアしました。これはアメリカ向けの試験基準に合わせたものですが、国の基準を守らなかったため不正とされました。国沢さんは、実際には1800kgでクリアしているので1100kgでも問題ないと考えられるが、規定を守らないことが問題だと解説しています。
Mindmap
Keywords
💡トヨタ
💡不正
💡安全性
💡型式指定
💡国交省
💡衝突試験
💡不正改ざん
💡厳しい基準
💡国際基準
💡抜き打ち検査
💡国際競争
Highlights
トヨタ、松田、ホンダなどの日本自責のトップメーカーに問題が発覚
問題の原因や国土交通省の認証試験について解説を求める
自動車評論家国沢光さんによる解説を開始
不正が発覚した車は500万台以上と大規模
トヨタ、松田、ホンダの3者が同時会見で安全性に問題はないと主張
安全性に対するユーザーの懸念が高まっている
トヨタが行った後ろからの衝突試験とその基準についての説明
トヨタはアメリカ市場の基準に基づいて試験を行い不正とされる
日本の車は小さいため1100kgでの衝突試験が行われることがある
トヨタの不正は1800kgでの試験を行っており、これは厳しい基準とされる
型式指定制度について解説、メーカーが独自の試験を行い国に提出
型式指定を取得することで車1台ずつの審査が不要になる
国沢さんは型式指定評価制度は問題ないと述べる
日本の安全基準と抜き打ち検査基準の2つの基準があると説明
アメリカやヨーロッパでは独自の厳しい基準で検査が行われている
日本の基準が低いとされるが、抜き打ち検査は厳しいとされる
斎藤国土交通大臣が日本の型式指定制度について語る
制度自体をどうするのか議論が始まっていると報道
不正の撲滅は無理だと思い、制度を見直しの必要があるとされる
中国や韓国と競争するため、日本の自動車業界は評価制度を見直す必要がある
国際競争においてスピード感が重要であると主張
100%の完全性は求められないが、問題を修正し再発防止が重要
国沢さんは日本の自動車業界が新しい基準とやり方で栄えていくべきだと結び
Transcripts
トヨタ松田本田など日本が世界に誇る自動
車のトップメーカーに問題がついで発覚し
ました一体どうしてこのような問題が
起こったのかえそして国土交通省のですね
その認証試験というのは一体どういうもの
なのかでメーカーだけが本当に悪いのか他
にも何か問題があるのかえその辺りを
詳しく専門家に教えてもらいますはいこの
時間は自動車評論家国沢光さんに解説して
いただきますどうぞよろしくお願いします
よろしくお願いします願いしますよろしく
お願いしますはいえ今回不正が発覚しまし
対者は500万台以上ということでもしか
すると皆さんお持ちの車が対象かもしれ
ません不安ですよね不安ですよねえそして
分からないこともね結構皆さんお持ちだと
思うんですが解説してもらいたいと思い
ますえトヨタ松田本田の3者がえ同時に
会見をするという慰霊の事態となりました
え各社口を揃えて国より厳しい基準で独自
に試験をしているので安全性に問題はない
と視聴していますうん我々ユーザーから
するとこの安全性という部分が一番気に
なってしまうんですが国沢さんこれ安全
って本当に言い切っていいんでしょうか
はいあのやはりユーザーの方はそこ一番
心配だと思うんですねで不正とか改ざんと
かいうに言われるとですね自分の車大丈夫
なのかとなると思いますで今回発表された
データを見るとあの精査してみたんです
けどいずれもですねあの安全性には影響
ないなという風に判断できるような内容
でしたはいじゃどんな試験だったの
はいはい昨日の会見で出てきた一例です
これはトヨタが発表しました後ろからの
衝突実験ですえ国が定めるえ規定では
1800kgのものが1100kmあ
1100kmのものがぶつかった場合この
車体がこの重さに耐えられドンとぶつかる
わけですねこれからドンとぶつかるわけ
ですねうんはいえですがトヨタは18
800kmで試験を行ってまクリアをした
とんですね厳しい基準でクリアしているの
に不正だと国沢さんこの辺り我々どう
受け止めたらいいんでしょうかこれはです
ねあの追突の燃料漏れを試験するあの内容
ですで日本の車っていうのは走ってる車は
少ないのでえ小さいので1100kmで
やるんですけどアメリカとかは大きな車が
多いので重い車でやるんですねで重い車で
盛れなければいいということでまトヨタは
ですねアメリカにも車売ってるので
1800でやったとでこれで問題なかった
のでま本当はですね1100kmでもやん
なきゃいけないんですけど時間がないとか
まその認証ってすごく時間がかかるので
もう締め切りがあるのでですねえ
とりあえず1800のデータを出して
しまったとでこれが不正改ざんということ
になりますただこれ1800kgでクリア
してるんだったら1100kmも普通に
考えるとクリアするんじゃないかなと思う
んですけどもそれは違うんですか国書は
ですね自分が言ったことを守らないとダメ
というのが全部の基準ですあの実は現場で
はですですねもう少し柔軟な対応がなされ
ていてま例えば衝突試験する時に右側を
ぶつけるのか左側をぶつけるのかどっちで
もいいですよみたいな同じなので左右そう
いうこともちゃんと現場対で行われるん
ですけどやはりこれ上へきてですねま突如
ま例えばスピード違反は1kmは1km
違反でももダメだと言われたらもうま厳密
にわらないとダメだということなんですね
なので国交省が決めた手順を持ってしない
と絶対ダメということを今回言われて
るってことですね厳しい基準っていうのは
世界基準が多いんですねうんで世界基準
日本の車って世界でも売っているので世界
基準をクリアできるようになってるんです
でそれであの世界基準のえテストデータを
ですね出すとこれも不正違反とうん改ざん
ということになってしまいますなのでえ
しっかり基本的にやるんですけどトヨタは
ですね20万ぐらいのテストデータがあっ
てその中でですね今回調べたら6件ですで
しかも10年ぐらい前のデータでえデータ
なので今はちゃんとできてると思うんです
けどまたまたまこういうことがあったと
いうことだうんですねなるその厳しい基準
評価制度なんですが今回不正が分かったの
が型式指定と呼ばれるものですえこれは
メーカー側が認証試験を行ってもう本当に
細かいたくさんの試験データを国に提出し
ます審査に合格すると型式指定を取得する
ことができます同じ型式のえ車であれば車
1台ずつの審査が不要になりますですから
これを持って大量生産することができると
いうことなんです式てうんを取得しないと
車の販売はできないと国沢さんこのえ型式
指定評価制度についてはどんなことを感じ
ますかはいあのこれは世界的に行われてい
ますか飛行機でもどんなものでもあの安全
を保つものは必要なのであのこれは全く
問題ないしやるべきだという風に思います
はいこれは昔からこういう制度が使われ
てるわけなんですかそうです大雑把な枠組
はもう70年ぐらい前にできたものでもう
中身の基準は変わってるんですけどまやり
方そのもは変わっていないということです
ねうんえそして国沢さんによりますとま国
の安全基準というものと抜き打ち検査の
安全基準これ2つあるということなんです
ねそうなんですあのこれはですねあの世界
であのより厳しい基準をやってテスト
しようというのは流れができましてま
アメリカとかヨーロッパでですね独自にN
キャップと呼ばれるあの売ってる車を
抜き打ちで検査をするてことやり始めまし
たで日本はそれがなかったのでもういん
からんでやらないのかという声が出てえ
これあの国交省の外格団体があのやってる
んですけどあの世界と同じような基準で
テストしていますでこれの方が厳しいです
なるほどだから基準で言うとこっちのjn
キャップ独立行政法人自動車事故対策機構
の抜き検査の方が厳しい検査で国の安全
基準の方がま低いということになりますね
国沢さんそうですあの最低レベルがこのま
あの国交省の基準でで世界レベルが右の
GNキャップだという風に考えていただい
ていいと思いますうんさそしてまた今日
動きがあったんですがえ斎藤国土交通大臣
が語りました日本の型式指定制度は国連
基準に規定された試験方法を取っていると
いうことですねえそしてえ昨日トヨタ自動
車豊田さんはこちらですえ型式指定制度に
ついて制度と現場にギャップがあるこの
制度自体をどうするのか議論になっていく
といいうんえ不正の撲滅は無理だと思い
ますよこの発言ちょっとドキッとして
しまったんですが国沢さんいかがですか
うんはいまこれはですねあの豊田京さって
すっごい叩かれるんですよそれでえ全部
なくしますとか言って出たらですね責任
取れとかいう話になるのであの当然ながら
ですね撲滅を目指していますあのそういう
風に言ってましたただやはり出る可能性は
0ではないのでここはもう100%そのま
保はできないってことですよねうんすごい
努力をしているしあの最近はですねま
2020年に1件ありましたけどこれも
ですね内容はまあまりあの大きな話では
ないのであの起きてないという風に理解し
ていいと思いますうんこれあの斎藤国土
交通大臣はもうこれこういう国際基準なん
だからこれはもう
変える余地はないよというようにも言っ
てるように聞こえるんですけども今後どう
なるんですかねはいあのま今回ですねあの
こういう騒ぎになるとやはり見直しした方
がいいんじゃないかっていう声がたくさん
出出てくると思うんですねで今後ですね
やっぱ海外今まではヨーロッパとかあの
アメリカみたいに開発スピードがそれと
高くないところが相手だったんですけど
今後中国とか韓国みたいに開発速度の早い
ところと勝負するにはですね認証制度を
もうちょっと乾燥化して早くあのできる
ようにした方がいいと思いますそれを今後
ちょっと話し合っていくべきだという風に
思いますねさあそして今後ですけどもはい
今後今国沢さんからもありましたが国際
競争という部分ですよねえ認うん時間が
かかるのが問題世界と戦っていくには国沢
さんやっぱりスピード感ここが重要なん
でしょうかそうですね今あの話が出た
みたいに完全を求めるとですね車ってもう
何万の部品も使っているのでそのために
リコール制度もあるしこれもう世界的に
もう決まってる話なので100%完全な
ものはできないというのが認識ですなので
もうできたものからしっかり直していくで
も2度と再発しないようにするというです
ねそういう方法を取っていったのが今のま
数本当にえもすごい大きな文房の中で6件
ということなのでこれもっともっと減らし
ていくべきだと思うして減っていくと思い
ますさっきお話もありましたけども中国
なんか電気自動車もうすごい勢いで作っ
てるわけじゃないですかこれ対抗していく
には日本のうん自動車がですね世界で
もっと活躍するにはどうするのが1番いい
んですかねはいあのおっしゃる通りであの
買スピードが違うし新しい基準がどんどん
入ってきてますだから国交省とあの民間が
ですね言い争いするのではなくて1度
ちゃんとみんなで話し合ってうんであの第
3者も入れてですね新しい基準新しいやり
方日本がどうやって栄えていくかっていう
ことをあのこの辺で考えた方がいいんじゃ
ないかという風に思います安全基準満たし
た上で評価制度のあり方そして国際競争
戦っていくためにどうすべきか考えていく
必要がありますえここまで国沢さんでした
どうもありがとうございましたありがとう
ございましたありがとうございまし
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たHV
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