【特別対談】『フロントランナー～世界の未来を作る日本人たち～』保健・栄養編

外務省 / MOFA

8 Oct 202110:56

Summary

TLDR日本のODAは、人間の安全保障の観点から、世界の未来を支えるための活動を展開しています。特に母子手帳の普及は、子どもたちの命を守るための重要なツールとして国際的に評価されています。中村やすいで氏の取り組みにより、インドネシアをはじめとした多くの国で母子手帳が導入され、健康管理に貢献しています。東京で開催されるA8サミットでは、栄養改善や生活習慣病への対策について話し合われ、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指します。

Takeaways

😀 日本は人間の安全保障を重視し、世界の支援を続けている。
😀 母子手帳は1948年に日本で誕生し、母子の健康を守るための重要なツールである。
😀 日本の母子手帳は、インドネシアなどの国々に広まり、現地の文化に合わせてカスタマイズされている。
😀 中村やすいで氏は、母子手帳の国際的な普及に貢献した小児科医である。
😀 母子手帳は、子どもの健康状態や成長記録を一元管理できる重要な役割を果たしている。
😀 世界では毎年520万人の子どもが5歳未満で亡くなっており、そのうち半数が生後1か月未満である。
😀 インドネシア版母子手帳は、現地の医療者と協力して作成され、使いやすさが追求されている。
😀 母子手帳は、パレスチナ自治区などの難民地域でも、子どもの健康管理に役立っている。
😀 2030年までのSDGs目標達成に向けて、栄養改善に関する国際会議が開催される予定である。
😀 日本の経験や知恵をもとに、他国の栄養問題解決に向けた支援が重要視されている。

Q & A

日本のODAはどのように世界を支援しているのか？
-日本のODAは、人間の安全保障の観点から、平和構築、保健栄養、防災の三つの分野で国際的な支援を行っています。
母子手帳はどのように日本で誕生したのか？
-母子手帳は1948年に誕生し、戦後の貧しい時代に母子の死亡率を下げるために作られました。栄養失調や感染症に対する記録として活用されました。
中村康二さんはどのような背景を持つ人物か？
-中村康二さんは日本の小児科医で、1986年にインドネシアの地域保健活動を支援するプロジェクトに参加し、現地の子供たちの健康に関する記録の重要性に気づきました。
インドネシア版母子手帳はどのように開発されたのか？
-中村さんは、日本の母子手帳を基に、インドネシアの文化や習慣に合わせた内容に改良し、現地の医療者が使用する体重カードを活用するなどの工夫をしました。
母子手帳はどのように世界に広がったのか？
-中村さんが開発したインドネシア版母子手帳は、その後アジアやアフリカをはじめ、50以上の国で使用されるようになりました。
母子手帳はなぜ「命のパスポート」と呼ばれているのか？
-母子手帳は、特に難民や紛争地域に住む人々にとって、継続的な健康管理を受けるための重要なツールであり、命を守る手段として機能するからです。
2021年の東京サミットの目的は何か？
-東京サミットは、2030年までに栄養改善を目指すSDGsの目標達成に向け、国際的な協力を促進するために開催されます。
栄養問題にはどのような新たな課題があるのか？
-栄養問題は、発展途上国だけでなく先進国でも子供の肥満や生活習慣病といった新たな課題が生じています。
母子手帳を広める活動において、中村さんが若い世代に求めることは何か？
-中村さんは、若い世代がフィールドで活躍し、新しいアイデアを生み出すことを期待しており、挑戦することの重要性を強調しています。
母子手帳が世界的に受け入れられるためには何が必要か？
-母子手帳が世界標準となるためには、各国の文化やニーズに合わせた適切な適応と、国際的な協力が必要です。