【対談01】山口周さん、著書でラスキンに言及していましたね？

Summary

GDPへの依存のリスクを指摘し、ラスキンやモリスの思想を引用しつつ、経済至上主義を相対化し、人間らしい豊かな生き方を提唱している。

Takeaways

• 😀山崎涼さんと山口さんが上山町でウィークという宿泊施設に滞在している。
• 🌄彼らは「小屋」で朝食を取り、その素敵な場所と石積みを紹介している。
• 📚山口さんと山崎さんは神山丸本公選で一緒に話をする機会があり、ジョン・ラスキンについても言及している。
• 🎨山崎さんは美術史を専攻しており、ジョン・ラスキンやウィリアム・モリスについて語っている。
• 🏛彼らはゴシックリバイバルやバウハウスに触れ、19世紀の工業化社会の影響について議論している。
• 💡産業革命と分業に関連するアダム・スミスの見解に言及し、資本主義社会の問題点を指摘している。
• 🏡ウィリアム・モリスが設計したレッドハウスについて話し、文化資本と人間の生活の価値について考察している。
• 🌳彼らは自給自足の生活や地域コミュニティの重要性について語り、GDPの限界を指摘している。
• 📖ヘンリー・デイヴィッド・ソローの自然との関わり方やギリシャ神話、東洋哲学への興味を共有している。
• 🌿生活を「総合芸術」として捉え、自分たちで作り上げる楽しみについて話している。

Q & A

山崎さんと山口さんは何の関係ですか?

山崎さんと山口さんは今回初めてお会いしたそうです。山崎さんは以前から山口さんの話を聞いていて会いたいと思っていたようです。

ラスキンについて山崎さんが話している本とは何ですか?

山崎さんがラスキンの名前が出ている本として紹介しているのは、神山丸本公選です。

山崎さんはなぜラスキンが好きなんですか?

山崎さんは美術史を学んでいた関係で、ラスキンやモリスといった芸術家に興味があったようです。また、山崎さんはキリスト教が好きで、ラスキンたちの作品にある神話性や中世の宗教的な要素に共感していたとのことです。

バウハウスと比較してラスキンやモリスの良い点は何だと思いますか?

山崎さんはバウハウスはデザインや建築がメインだが、ラスキンやモリスは思想や精神性の方が強く、自分の信念に基づいて主義を掲げていたと評価しています。

GDPという物差しの限界についてどのように考えていますか?

山崎さんはGDPという指標だけで人々の生活の豊かさや価値を判断することに限界があると考えています。文化や生活の質といったGDPでは計測できない部分こそ大切だと述べています。

「生きる」ことをどのように定義していますか?

山崎さんは「生きる」ことを「総合芸術」だと位置づけています。食事、建築、植物、家具など、生活の中にアートがたくさんあるという考えです。

ソローの「森の生活」について教えてください。

ヘンリー・デイビッド・ソローの著書「森の生活」では、お金をあまり使わずに自給自足の生活を送ることで、必要な労働時間を大幅に減らし、残りの時間を自分の好きなことに充てることができるという考え方が示されています。

銀閣寺のコケサンプルについて詳しく教えてください。

銀閣寺にはコケのサンプルが展示されているそうです。良いコケ、普通のコケ、邪魔なコケなどの段階があり、邪魔なコケは他のコケを食いつぶす性質があるとのことです。庭師にとっては邪魔なコケを制御することが楽しみなのかもしれない、と山崎さんは述べています。

ラッセルという人物について教えてください。

ラッセルはイギリスの貴族で、庭に害を及ぼすうさぎとの戦いを楽しんでいた人物だそうです。山崎さんは、このように自分なりに創意工夫しながら楽しむことが大切だと述べています。

今の社会が抱える問題点とは何でしょうか?

山崎さんは現代社会が生産性偏重で楽しさや創造性がないことが問題だと考えているようです。人々が働き過ぎて疲弊していることも問題視しています。